ゲームシーンダイジェスト  vol. 5

Review

次世代ハード戦線に動きあり! PS5、Xbox Series Xのスペックに期待

次世代ハード戦線に動きあり! PS5、Xbox Series Xのスペックに期待

三寒四温をくり返しながらも少しずつ春が近づいてきた3月前半。気軽に外出を楽しめないのが惜しまれますが、ゲーム業界には次世代ハードのスペック発表という春一番のような一報が舞い込みました。PlayStation®5とXbox Series Xの性能、それぞれのハードが目指すゲーム体験とは!? 『鬼滅の刃』のゲーム化、ゲームメーカーが他業種に技術協力するなど期待の膨らむニュースも届いています。そんな3月前半を振り返ってみましょう。

文・構成 / WHAT’s IN? tokyo編集部


その速さは未知の領域!? 快適プレイが約束された次世代ハード 

次世代機PlayStation®5(以下、PS5)の詳細なスペックが公開されました。大きな特徴として超高速のSSDの採用によるロード時間の短縮が挙げられます。HDDだったPS4が1GBを20秒で読み込んでいたのに比べ、PS5では2GBを0.27秒で読み込めるとか。また、PS4のゲームがPS5でもプレイできる互換性、3Dオーディオなどによる臨場感の向上も図られています。この発表がなされたプレゼンテーション動画では開発者向けにはゲームの作りやすさも語られており、これによりインディーゲームがより充実する見込みも出てきました。

公式サイトでは詳細なスペックが公開中。読み込み速度(ストレージ速度)が5.5GB/s(Raw)と、高速であるのが明示されています。全編英語ですが、PS5のリードアーキテクトのマーク・サーニー氏による解説動画はこちら。

同じく2020年内にリリースが予定されているXbox Series Xもスペックが判明しました。こちらもSSDで実現した高速処理、すべてのXBoxシリーズハードのゲームとの互換性が発表されています。CPUやGPUの性能の高さや、レイトレーシングと呼ばれる光のリアルな表現技術も取り入れられているなどグラフィック性能にも注力しているようです。

公式ブログでXbox Series Xの性能が確認できます。文中には略語などを解説した用語集(英語)へのリンクもあります。これらライバルハードを比較するゲームファンも少なくないようで、PS5は爆速ロード、Xbox Series Xはグラフィックが強みと目する声もあるようです。両者とも価格などまだ不明な部分もあり、今後の動向から目が離せません。

Xboxシリーズにはもうひとつうれしいニュースが。Xbox One Xの価格が改定され39,980円(税抜)になりました。従来より1万円安く、ゲーム同梱版や生産終了製品も値引きの対象に含まれるとか。『Halo』、『Gears of War』、『Forza』などXboxシリーズならではのタイトルが気になっていた人はいい機会ですね。Facebookでの発表はこちら。このXBOX JAPANアカウントではセールキャンペーンなども告知されています。
次世代ハードが話題に上る一方、レトロゲーム機の復刻版“mini”のリリースが続いています。3月19日に発売されたPCエンジン miniは、北米版のターボグラフィックス-16のタイトルを含む全58作品が収録されています。本機ではかつてのキャラバンで配布されたスペシャルバージョンの『SOLDIER BLADE』をプレイできたり、アーケード版に近づけたnear Arcadeモードで『グラディウス』と『ファンタジーゾーン』が遊べるなどのオリジナル要素も。

3月発売の新作ゲームでは『仁王2』が堅調です。戦国死にゲーと呼ばれるにふさわしい高難度アクションゲームで、前作から引き継がれた気力の管理システムやハクスラ要素は健在。そこへプレイヤーキャラクターのクリエイトや“妖怪化”アクションなどが加わり、さらなる充実を見せています。壮大な歴史ドラマも見どころで、藤吉郎役には俳優の竹中直人さん、女頭領・無明(むみょう)役に女優の波瑠さんを起用。おふたりの声はもちろん、フェイシャルキャプチャーにて顔も反映されています。

和風アクション作品といえばコミックやアニメで大人気の『鬼滅の刃』がゲーム化されるという発表もファンを沸かせています。しかもスマホ用アプリと、PS4用ソフトの2タイトルが制作進行中とのこと。スマホアプリ『鬼滅の刃 血風剣戟ロワイアル』は鬼殺隊と鬼の陣営に分かれて戦う非対称対戦型サバイバルアクションで、2020年配信予定。PS4ソフト『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』は竈門炭治郎となり鬼を討つ鬼殺対戦アクションで、2021年に発売予定です。

今春はゲームメーカーと他ジャンルの企業とのコラボも発表されています。東宝スタジオのプロダクションセンター内に“バンダイナムコ研究所 東宝スタジオラボ”が新設されました。今後はAIやAR、VR、MR(複合現実)の研究と開発の拠点となるそうです。最新鋭の映像・音声の設備が揃うスタジオでこれからどんな技術やコンテンツが生まれていくのか、期待が高まりますね。

バンダイナムコ研究所のリリースにはスタジオの様子や両社のトップのコメントも掲載。またバンダイナムコ研究所は農研機構と共同でドローンとAIを利用したスマート育種評価法を開発。これにより育種家が肉眼観察で畑の牧草を一株ずつ評価するという2時間以上かかる作業を、ドローンで撮影した画像からAIが5分程度で行えるようになったそうです。エンターテインメントで培われたAIが農業・畜産業にも役立つとは、驚かされると同時に喜ばしいですね。同じくバンダイナムコ研究所のリリースで撮影の様子や興味深いデータも見られます。
医療面では『星のカービィ』シリーズでおなじみのハル研究所が、リハビリ支援ロボのUX開発に参加していることも発表されています。トヨタ自動車の開発する下肢麻痺のリハビリ支援ロボット“ウェルウォークWW-2000”の操作パネルに携わっているとのことで、療法士が感覚的に操作できるUIデザインを実現しているとか。細部まで丁寧なUIはハル研究所の得意とするところ。医療現場との親和性も納得です。ウェルウォークWW-2000の詳細がわかる動画を掲載します。大きなモニターを見ながらゲーム感覚でリハビリできるコンテンツもあるようです。

今月の相次いだハードの発表は延期となったGDC2020向けに予定されていたものでしたが、配信という形であっても反響は大きかったようです。そのGDCは“GDC Summer 2020”として8月4~6日に開催予定となるそう。この時期にはまた、大きなニュースが飛び込んできそうですね。すでに長い春休みに突入している3月の後半はビッグタイトル『あつまれ どうぶつの森』の大ヒットはもちろんのこと、どこまでセールスを伸ばすのかも注目です。

※記事中の一部画像・動画は、公式YouTubeおよび公式Twitter、公式リリースから使用

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