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MISIA プロがバトルする中国の人気音楽番組に日本人として初めて出演。アジアの音楽ファンの心をゆさぶる

MISIA プロがバトルする中国の人気音楽番組に日本人として初めて出演。アジアの音楽ファンの心をゆさぶる

デビュー22年目の新たな挑戦

MISIAが出演しているテレビ番組が大反響を呼んでいる。『歌手 SINGER・当打之年』は、12週をワンシーズンとする高視聴率を誇る中国の人気音楽番組だ。今回、MISIAは今年1月からスタートした『歌手 SINGER・当打之年』シーズン8に出演。12週連続なので、これはもう立派なレギュラー番組だと言っていい。MISIAはこれまで紅白歌合戦やミュージックステーションなど、厳選された番組にしか出てこなかったから、レギュラー出演となると驚くしかない。そしてこの『歌手 SINGER・当打之年』こそ、彼女にふさわしい厳選された音楽番組なのだ。

毎回、7~8組のシンガーが登場してバンドの生演奏をバックに生で歌い、会場のオーディエンスや一般視聴者の投票で順位を決める。中国では音楽バラエティやオーディション番組がたくさんあるが、『歌手 SINGER・当打之年』はプロの、それも人気歌手が集結してバトルを行なうという空前の企画なのだ。MISIAは「たくさんの人に私の歌を聴いてもらえるのはチャンスだと思いましたが、正直、デビューして20年以上経って他のシンガーと戦うのは戸惑いがありました」と語る。

出演を決めたのは番組スタッフの情熱

しかし、それでも出演を決めたのは、「いい音楽を届けたい」という番組スタッフの情熱だったと言う。会場は中国・長沙市のテレビ局内にあるスタジオで、キャパ500人ほどのホール仕様になっていてコンサートと同様の雰囲気を醸し出す。バックを務めるバンドは、中国人はもちろんアメリカ人や日本人も参加する“多国籍編成”で、「リハーサルが1時間もないのに、短時間で演奏をこなす上に、しかも上手いんです」とMISIA。「アレンジャーも中国の方で、持ち時間5分の中で音楽のドラマを作ってくれるので、楽しいですよ」。

豪華な造りのセットでは、他の歌手のパフォーマンスをモニターで見られるようになっていて、歌手同士のストレートな反応がリアルタイムでライブ画面にインサートされる。そのライブ画面には、曲タイトルと一緒に作詞・作曲者や演奏するミュージシャンのクレジットがきちんと表示され、スタッフの音楽への愛情がひしひしと伝わってくる。まさにMISIAが言うように、「いい音楽を届けたい」という情熱にあふれる番組作りが行なわれている。

MISIAもそれに応えて、第1週では「逢いたくていま」を熱唱。他の歌手がセットでMISIAの迫真の歌に驚き、感激する様子が見られた。またオンエア直後には、中国版TwitterのWeiboの検索ワードで10位にランクイン。第2週でMISIAは、なんと中島みゆきのカバー「銀の龍の背に乗って」をチョイス。中島みゆきは中国でも有名な日本人歌手ということもあり、会場が盛り上がる。さらに終盤、MISIAが中国語の歌詞で歌うと、その盛り上がりはピークに達した。そして第3週の「明日へ」で、MISIAはついに人気投票第1位に輝いたのだった。

一万個ものキャンドルを灯して『一起加油(一緒に頑張ろう)』のメッセージ

▲第3週より

実はこの「明日へ」は、MISIAのホームグラウンドのひとつ、“Misia Candle Night”ライヴが行なわれる河口湖ステラシアターで特別に収録されたものだった。去年の紅白歌合戦が終わった翌日の元旦に長沙入りしたMISIAは、「逢いたくて いま」と「銀の龍の背に乗って」を現地で撮った。帰国後、コロナウィルス感染が拡大して中国に行くことができなくなり、以降はやむなく日本での収録になった。その際、MISIAは“Misia Candle Night”ライヴと同じくステラシアターに一万個ものキャンドルを灯して『一起加油(一緒に頑張ろう)』という文字を描き出し、歌い終わると感染の早期終息を願ってキャンドルを吹き消した。その模様が番組で流れると、「MISIAはわざわざ日本の象徴である富士山の麓でパフォーマンスして、中国の平穏を願ってくれた」という反応が巻き起こり、人気投票第1位を獲得したのだった。

「ただ、順位よりも自分にできるのは歌うことだから、それがいちばんでしたね。東日本大震災のときは中国からも応援のメッセージをいただいて、すごく勇気が湧きました。じゃあ、今度は日本から、愛と応援のメッセージを伝えたいなって。日本を含め世界中で大変なことになっていて、だから一緒に頑張ろうっていう想いをただただ伝えたくて、寒い河口湖の野外でキャンドルを灯して歌いました」。

さらにMISIAは続ける。

「『明日へ』もよかったですけど、世界のみんなのために歌いたいっていう日だったので、他の出演者の歌も、その日はより一層よかった。だからもう、順位じゃないな、今日だけは順位をつけなくていいんじゃないかなって思ったんですよね。出演者も一緒にひとつのショーを作っている仲間だなって思えた。そしたら1位で、びっくり。だって母国語じゃない歌が、いちばん大変な時期に1位になったわけですからね」。

▲第5週より

その後も日本での収録が続く。第4週は河口湖円形ホールでKiroroのカバー「未来へ」、第5週は渋谷のクラブで「つつみ込むように…」、第6週は都内のピアノバーでルイ・アームストロングのカバー「What A Wonderful World」を歌った。

「つつみ込むように…」はバンドではなく、DJ TA-SHIのターンテーブルをバックに、STEZOなどMVに出ていたオリジナル・ダンサーを従えてのパフォーマンスだった。また「What A Wonderful World」はジャズ・コンボとのセッションで、とてもスペシャルなテイクを惜しげもなく披露して中国の音楽ファンの喝采を浴びた。

ちなみに『歌手 SINGER・当打之年』は“歌”に焦点を当てているので、オリジナルに限らずカバー曲の歌唱が許されている。また出演している歌手は中国の他、シンガポールなど他の国からも参戦していて、それぞれがライブで数万人を動員するトップ・アーティスト揃い。そうしてみると『歌手 SINGER・当打之年』は、日本の『紅白歌合戦』並みのキャスティングと、『The Covers』のアイデアが合わさったような内容で、非常に贅沢な音楽番組だと言えるだろう。

アジアの音楽シーンを切り拓く、MISIAのチャレンジの日々

▲第6週より

MISIAはデビューして、まずは“クラブ・カルチャー”をメジャーに押し上げた。その後、それまでアンダーグラウンドだったハウス・ミュージックでスタジアム・クラスの会場を踊らせ、つい先日は世界最先端のジャズとソウルを融合した“MISIA SOUL JAZZ”をビッグバンド編成で鳴らしてアリーナを席巻した。

「私が出るどの音楽番組も、芯は同じなんです。ちゃんとした音楽をみんなに届けて、音楽シーンを変える。アンダーグラウンドだった音楽をメジャーにする。それっていい音楽をみんなに届けたいっていうことじゃないですか。ちゃんと音楽を届けられるなら、私はいつでもテレビに出ます」。

MISIAは自分と同じ考えを持つ『歌手 SINGER・当打之年』のスタッフに出会って、出演を決意した。だからこそ、このトライはとても大きな意味を持っている。

この旺盛なチャレンジ・スピリットと同じ線上に『歌手 SINGER・当打之年』はある。圧倒的な歌唱力とワールドワイドな知性で、MISIAの中国での知名度と人気はいま爆発的に上昇している。それだけにMISIAの活躍は、アジアの音楽シーンを一気に次の局面に導く可能性が高い。各国のトップ・シンガーが『歌手 SINGER・当打之年』を通じて交流することで、各国のリスナーを巻き込み、これまでより遥かにリアルな“アジアのポップ・ミュージック・シーン”が誕生することになるかもしれない。

もしその中心の一人がMISIAであるなら、これほど誇らしいことはない。今後も彼女のチャレンジに注目したいと思う。

文 / 平山雄一 トップ画像:第4週より


【『歌手 SINGER・当打之年』リアルタイムでの試聴方法】

携帯電話端末またはタブレット端末のアプリ(芒果TV)を使ってご覧いただけます。
詳しくはこちらへ

アプリをダウンロードして「歌手」と検索してください。
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今後の出演放送予定
4月10日 21時10分〜放送予定
4月24日 21時10分〜放送予定

【NHK BS4K「MISIA LIVE Soul Jazz Big Band Orchestra」】
4月12日 16:00〜17:30 放映

MISIA

長崎県出身。グローバルな知性を持つ、アジアを代表する歌手。
1998年、デビュー曲「つつみ込むように…」が大ヒット。グルーヴ感抜群の歌唱で、音楽シーンに衝撃を与える。
2000年にはバラード「Everything」がヒットして国民的人気歌手となり、2004年には女性アーティストとして初めて5大ドームツアーを敢行。アジアにも進出して大成功を収めた。
以降、J-POPの枠にとらわれることなくチャレンジを続け、日本にクラブカルチャーを根付かせた。同時に、世界基準のサウンド・クオリティとポピュラリティの両立を果たしている。
ライヴにおいても常にトップ・アーティストであり続け、コンピュータを駆使した大規模なツアーでは斬新な演出の中心となり、楽器の生演奏のみのコンサートではエンターテイナーに徹し、最新のグルーヴを探究するライヴでは超一流ミュージシャンとのセッションを楽しんでいる。
また社会貢献活動にも積極的で、特に子供の教育支援に尽力。音楽に込めるメッセージと、貢献活動が一致していることも特筆される。
そのアーティスティックなライフスタイルは、あらゆる世代の男女に強い共感を呼んでいる。

オフィシャルサイト
https://www.misia.jp

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