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アニメを違った視点で追体験できる『ONE PUNCH MAN A HERO NOBODY KNOWS』でめざせS級ヒーロー

アニメを違った視点で追体験できる『ONE PUNCH MAN A HERO NOBODY KNOWS』でめざせS級ヒーロー

どんな相手でもワンパンで倒してしまうほど強くなってしまった“ヒーロー”であるサイタマの姿を描いたアニメ『ワンパンマン』。2019年にはTVアニメ第2期も放送された、国内外で大人気タイトルを原作とするアクションゲーム『ONE PUNCH MAN A HERO NOBODY KNOWS』がついに発売された。ゲームでは、アニメ第1期のストーリーをサイタマたちとは違う視点で楽しめるようになっており、アニメに登場した“ヒーロー”や“怪人”が登場します。

筆者はもともと『ワンパンマン』が好きで、原作漫画もアニメも見ていました。なので、アニメ1期のストーリーをゲームで体験できるという、『ONE PUNCH MAN A HERO NOBODY KNOWS』が非常に楽しみでした。本稿では、そんな本作のインプレッションをお届けします。

文 / 紅葉つかさ


簡単操作で誰でもヒーローになれる

ゲームで最初に行うのは、自分の分身となる“ヒーロー”を作成すること。本作では、この“ヒーロー”を主人公としてストーリーが進んでいきます。設定できるのは、性別に始まり、ボイスや顔、身長などの項目。最初は選択できる項目や選べるパーツも少ないですが、ストーリーを進めていくことで新しく入手したり、ショップで購入したりすることでだんだん増えていきます。外見はストーリーの途中でも自由に変更でき、いつでも気軽に設定できるのもポイント。自分好みのヒーローでプレイできるとなるとがぜんやる気が出てきますね。

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▲自分が作った“ヒーロー”が怪人と対峙している姿に感激

作成したキャラクターには、“ヒーロー”には欠かせないヒーローネームも決められます。アニメのようにヒーロー協会が決めた名前を使ってもいいですが、好きなヒーローネームを自分でつけても大丈夫です。

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▲ちなみに見た目をデフォルトから何も変更しなかったら無個性太郎というヒーローネームでした

自分の分身となるヒーローを作成して、ようやくヒーローとしての物語が幕を開けます。本作では、ヒーロー協会で受けられる“メインストーリーミッション”をクリアすることで、原作の物語を追体験することができます。また、メインストーリーミッションでは、ミッションを選ぶと発生する戦闘をクリアすることでシナリオが展開され、中には戦闘を複数回行うものもあります。

ストーリーは基本的にアニメ第1期を再現していますが、主人公が自分で作成したオリジナルヒーローということで、ところどころでオリジナル要素も交えて展開されます。例えば、原作でヒーローと怪人が戦闘するシーンでは、そのシーンの前に主人公と怪人の戦闘が行われたり、アニメに登場するキャラクターと協力して怪人と戦ったりします。ただし、どういった場合でも原作通りの展開になるため、主人公であるオリジナルヒーローの活躍などによって結果が変わることはありません。

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▲アニメで見たことある怪人、ヒーローが次々と登場

ゲームを進めていくと、キャラクターの見た目以外に“戦闘タイプ”など戦闘に関わる要素を変えられるようになります。“戦闘タイプ”は、素早く攻撃をつなげていくスタンダードタイプや一撃の威力が高いパワータイプ、超能力を使って戦うサイキックタイプ、はてには怪人のようにエネルギー弾を撃って戦う怪人タイプなどがあります。必殺技や超必殺技もタイプごとに違い、必殺技は最大3個、超必殺技は1個を自由に選んで使えるようにできます。また、戦闘タイプごとにレベルもあり、レベルが低いうちは必殺技を1個しか使えませんが、そのタイプで戦闘を繰り返すことで、レベルが上がっていき使える必殺技も増加。いろいろなタイプを試してみて使いやすいと思ったタイプで戦闘を繰り返して、早くレベルを上げたいですね。

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▲戦闘タイプには怪人タイプもあるので、怪人のようなヒーローも作れます

戦闘タイプ以外にも、オリジナルヒーローには、“ステータス”と“スキル”があり、“戦闘タイプ”のレベルとは別の“プレイヤーレベル”をあげると成長や解放ができます。ステータスは、プレイヤーレベルがあがったときにもらえる成長ポイントを使うことで上昇。上げられるのは、戦闘時の体力や必殺技の威力など全部で5つの項目で、この中から自由に成長ポイントを割り振ることができます。成長させればさせるほど必要な成長ポイントは増えていくので、自身が戦闘で何を重視するかをあらかじめ決めてから成長させるとよいでしょう。もし、成長させた後でも、成長ポイントを振りなおすことは可能ですが、ストーリーの後半にならないとできないので、成長の方向性は決めておいた方が戦闘に苦戦することも少なくなります。

いっぽう、スキルはプレイヤーレベルが一定まであがると開放。スキルスロットは最大で3つまで解放され、ステータスを強化するものや戦闘でのイベントを発生しやすくするものなど、装着できるスキルは様々です。また、スキルは好きに付け替えることができるので戦闘に応じて、付け替えるという方法も有効です。自分に合った“戦闘タイプ”にして、お気に入りの必殺技を設定し、ステータスも自由に成長させられるので、まさに自分だけのオリジナルヒーローが作れます。

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▲体感的には、体力をあげるより、攻撃や必殺をあげて与えるダメージを増やした方がいいような気がしました

戦闘は運次第で逆転も可能!?

本作の戦闘は基本的に、最大で3対3の“チームバトル”となっており、敵を全滅させると勝利となります。中には、決められた制限時間のあいだ負けないようにするといった条件もあるので、その都度ちゃんと勝利条件を確認して戦闘をしたいですね。

戦闘での操作方法は複雑なこともなく、攻撃のボタンを連打しているだけでコンボがつながるというとても簡単な仕様になっています。相手に大ダメージを与えられる必殺技についても、格闘ゲームで見られるような複雑なコマンドはなく、簡単に出せるようになっているので、格闘ゲームのようなコマンド入力が苦手という人でも手軽にプレイできます。筆者はあまり格闘ゲームが得意ではないのですが、簡単にコンボがつながり、手軽に出せる必殺技で大ダメージを与えたときはプレイしていて爽快でした。

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▲ゲームでは、オリジナルヒーローのレクチャーマンがゲームの進め方を教えてくれます

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▲アニメの通り、サイタマは敵をワンパンで倒すことができる性能になっています。さらにほとんどダメージを受けない、敵の攻撃を受けてもひるまないなどまさに最強ヒーロー

また、オリジナル要素として、“ヒーローアライバルシステム”というシステムが導入されています。これは、戦闘中にキャラクターが敵と味方のどちらにも援軍のような形で現れ、そのまま戦闘に参加するシステムで、戦闘開始後に両チームの人数が増えることがあります。これによって、最初は1対1で始まった戦闘も、場合によっては3対3にまで変化するわけです。ただし、ヒーローアライバルで登場したキャラクターはすぐに戦闘に参加するのではなく、一定時間が経過したのちに登場して敵に攻撃を加えてから参加するので、それまでに敵を倒してしまえば、そのキャラクターが参加することなく戦闘は終了します。なので、劣勢のときは時間を稼いで味方が増えるのを待ったり、敵に援軍が来る前に勝負を決めてしまうなどの戦法も大事になってきます。

ちなみに味方援軍が戦闘に参加するまでの時間は、敵に攻撃を加えることで短くできるので、どんどん攻撃した方が戦闘を有利に運べるのは間違いないでしょう。援軍に誰が来るのか、何人来るのかといったことは、実際にアライバルウィンドウに表示されるまでわからないので、緊張感のある戦いが楽しめます。ときには敵だけに援軍が来そうで、その前に敵を全滅させようと焦った結果、いつも以上に攻撃を受けてしまい、援軍が到着してさらに劣勢になるなんてこともありました。

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▲ヒーローアライバルで登場するキャラクターはミッションによってランダムなので、運も重要になります。個人的には“戦慄のタツマキ”が好きなので、そういったキャラクターが来ると嬉しいですね

ほかにも、戦闘中には“フィールドハプニング”というイベントも発生します。ハプニングの内容は、ヒーローが敵に攻撃してくれるものから、キャラクターの動きを妨害するもの、ミサイルや隕石が無差別に降ってきて、敵味方関係なくダメージを与えるものまで様々。発生する前にはカウントダウンが表示され、さらにどういったハプニングなのかもわかるので、冷静になれば対処は難しくありません。

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▲キングはプレイアブルキャラクターではなく、フィールドハプニングのひとつとして登場。範囲内のキャラクターは一定時間動けなくなるという強力な効果を発揮します

原作キャラクターやほかのユーザーとの交流、対戦も

オリジナルキャラクターで『ワンパンマン』の世界を追体験できる本作ですが、メインストーリーのほかにオンラインモードも搭載。オンラインモードでは、ほかのユーザーと対戦したり、コミュニケーションをとったりできます。コミュニケーションはチャットとエモートの2種類でほかのユーザーと交流することができます。なお、チャットはあらかじめ設定されている文言でのみのやりとりとなっており、人によって不便を感じるかもしれません。ただ、文言はショップなどで新たに入手することもできるので、それをうまく使っていけばコミュニケーションも取りやすくなるでしょう。

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▲エモートは動きを見ているだけでも楽しめるくらいしっかりとしたものになっています

ほかのユーザーとの対戦では“アバターランクバトル”、“フリーバトル”、“チームランクバトル”の3種類ができます。アバターランクバトルは、お互いにキャラクターをひとり選んでから戦闘を開始し、戦闘中にアライバルキャラクターが登場するというルール。この際、加勢してくれるキャラクターは完全にランダムなので、運も非常に重要になるルールです。また、チームランクバトルはサイタマ以外のキャラクターがほぼ同じステータスのため、完全に実力のみで戦うことができ、フリーバトルでは自由にルールを設定して戦闘を楽しめます。

個人的には、なかでも“アバターランクバトル”がおすすめです。というのも先述したメインストーリーのチームバトルは、このアバターランクバトルに近い形式でのバトルが行なわれます。敵や味方に援軍がきたり、さまざまなハプニングが起きるなど、運の要素が戦闘に大きく関わるのが本作の醍醐味のひとつだと思うので、それが楽しめるアバターランクバトルはイチオシです。だからといって、ほかのルールが面白くないわけではなく、様々な楽しみ方ができるので、どのルールでも対戦してみるといいでしょう。

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▲オンラインで得た報酬は宅配ボックスから受け取れます

そのほかにも、本作ではメインストーリーを進めていくと、さまざまなキャラクターと知り合うことができ、知り合ったキャラクターに話しかけることで、交流ができるようになります。交流するようになったキャラクターとは、メインストーリーを進めると発生する“イベント”で協力して怪人と戦ったり、一緒に買い物に行ったりすることが可能で、イベントの内容は交流しているキャラクターによって様々。メインストーリーだけではわからないキャラクターの一面を深く知れるのはもちろん、イベント終了後には交流度が上がり、そのキャラクターが使用する必殺技や超必殺技を教えてもらえます。キャラクターとの交流を楽しみながらも、さまざまな必殺技を覚えられるので、まさに一石二鳥です。ほかにも交流度が高くなったキャラクターはマイルームを訪れて、戦闘後にもらえる経験値を増加させるアイテムなどをくれるのでいいことずくめですね。

ちなみに、ショップなどで家具を入手すれば、マイルームの模様替えもできます。マイルームの模様替えをどのようにしたからといって、ゲームに影響はありませんが、戦闘の合間に休憩がてら模様替えを楽しむと気分転換にもなります。

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▲どういった家具を置くかによってセンスが問われますね……

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▲最初、マイルームにほかのキャラクターがいたときは驚きました……

本作では、オリジナルキャラクターを通してアニメ1期のストーリーを体験できるほか、そこでは描かれていなかったキャラクターとの交流が楽しめます。オリジナルキャラクターだからこそできる交流、見られる姿もあったと思います。

戦闘部分も難しいコマンドとかはなく、簡単にできるのであまり格闘ゲームをやらない人でも気軽にプレイできるはずです。とくにアニメを見ていたという人は、サイタマたちの活躍を振り返るという意味でもプレイしてみるとさらに楽しめます。実際に筆者は漫画やアニメ1期を見ていたので、特にそう思いました。もちろんあまり知らない人でも楽しめるので、『ワンパンマン』にふれるきっかけとしてプレイしてみるのもいいと思います。

フォトギャラリー

■タイトル:ONE PUNCH MAN A HERO NOBODY KNOWS
■メーカー:バンダイナムコエンターテインメント
■対応ハード:PlayStation®4/Xbox One(ダウンロード版のみ)
■ジャンル:対戦アクション
■対象年齢:12歳以上
■発売日:発売中(2020年2月27日)
■価格:パッケージ版・ダウンロード版 各8,360円(税込)
デラックスエディションは10,670円(税込)


『ONE PUNCH MAN A HERO NOBODY KNOWS』オフィシャルサイト
https://opmhnk.bn-ent.net/

©ONE・村田雄介/集英社・ヒーロー協会本部 ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.