Topics

ポン・ジュノ監督、山﨑賢人&松岡茉優の演技を称賛。映画『劇場』完成記念イベント

ポン・ジュノ監督、山﨑賢人&松岡茉優の演技を称賛。映画『劇場』完成記念イベント

映画『劇場』(4月17日(金)公開)の完成記念イベントが、本日3月25日(水)に丸の内ピカデリーで行われ、主演・山﨑賢人、ヒロイン・松岡茉優のほか、寛 一 郎、行定 勲監督、そして原作者・又吉直樹が登壇した。

まずはじめに、新型コロナウイルスの感染拡大を防止する観点から無観客でのイベントとなり、完成披露試写が行えなかったことから、山﨑が「本当はお客さんに観ていただきたかった」と心境を吐露するも、「映画の魅力を伝えられたらな」と挨拶。松岡も「もっとたくさんの人にもっともっと早く観ていただけたら嬉しいな」とコメントし、イベントがスタート。

本作の公式SNSで事前に募集したファンからの質問に答えるコーナーに移り、最初の質問「絶対に観ていただきたいシーン」について山﨑は、「やっぱりラストは絶対に観ていただきたいのと、(松岡演じる沙希と自転車を)二人乗りをするシーンはがんばったので観てほしいなと思います」と苦労したシーンを観て! とアピール。又吉は、山﨑がアピールしたシーンを「感動しました」と感想を伝え、寛 一 郎も「ちゃんと賢人くんが漕いでるの? セリフを言いながら大変そう」とコメント。すると、松岡が「4ページくらいずーっと永田くん(山﨑)のセリフで。私の合いの手もなく。それに私を乗せて、さらに長回し! 一回も噛まないんですよ」と山﨑を絶賛するも、山﨑が「逆に短いシーンは噛むのに(笑)」と自虐。寛 一 郎が「俺とのシーン、噛み噛みだったじゃないですか!」とツッコミを入れるなんて場面も。この二人乗りのシーンについては、さらに又吉が「松岡さん、セリフがないのに体勢で感情が伝わってくるんですよね。あそこはぜひ観ていただきたい!」と松岡を絶賛。それには松岡も「嬉し~い!」と喜んだ。そんな松岡は、推しシーンを「胸が痛くなったのが、物語の後半の永田くんが沙希ちゃんを迎えに来るそのシーンからパワーバランスが替わるところ。今まで振り回していたくせに『荷物持つよ』『鍵は? 鍵! 鍵!』とか言っているのが…。みなさんも経験のあるもう終わりなんだなという感じが…」と理由を明かした。

寛 一 郎は、「僕は沙希ちゃんと永田が家にいて、りんごを剥いて…」とシーンの説明をしていると、すかさず松岡が「梨ね!」とツッコミを入れ、「失礼しました。梨らしいです(笑)」と笑いを誘い、「(永田が)何にもしないで帰ってきて、『風呂入る』って言って、疲れたフリをしてお風呂に入るシーンは、男性の人は共感できるんじゃないかな」と男性ならではの目線でおすすめシーンを語った。又吉は「ラストシーンはもちろんそうだし、永田と沙希がふたりでいるシーンはどれも好き。ベッドの…沙希が壁にもたれかかってパンを食べているシーンはやばいですね。沙希の感情が出ているし、永田も永田でいつもどおり過ごそうとしているけれど少し戸惑っているシーン」と、原作にもあるシーンを高く評価した。このシーンについては、行定監督が「松岡に『どこに座りたい?』と聞いたら、『なるべく離れたところ』という答えが返ってきて。僕はもうちょっと近くてもいいだろって思ったけれど、これが女の気持ちなんだろうなって」と、松岡の女性ならではの意見を取り入れたことを明かした。

続いての質問は、「生涯忘れられない〇〇」。「昔、家族で大島に行って、釣りしてとった魚を民宿のおじさんが焼いてくれたのが美味しかった。自分で釣ってすぐに出てきて感動した」(山﨑)、「14、5、6くらいのときのオーディションのときに読んだ台本で、泣きながらうどんを食べるシーンがあって。それは忘れられない台本でした」(松岡)、「(松岡の回答が)素晴らしい! 模範解答! 生涯っていうと重く捉えるけれど、軽い話で…中学のときに友達の家に遊びに行って、友達の太った清潔感のないお兄ちゃんに指の臭いを嗅がされて…臭かった(笑)。へその臭いだったのですが、生涯忘れられないへその臭いでした」(寛 一 郎)、「『火花』が中国でも出版されるってなって、上海に行ったときに、本の内容の質問をきちんとしてくださったのに、翌日の新聞の見出しが『又吉さんの髪の毛はラーメンみたいだった』でした。忘れられないです」(又吉)、「僕は、蜷川幸雄さん演出の『タンゴ・冬の終わりに』が忘れられない芝居です」(行定)と、それぞれ忘れられない思い出を明かし、偶然にも食べ物率が高い回答となった。

ここで、行定監督と親交の深い、映画『パラサイト』で知られるポン・ジュノ監督から本作を鑑賞したコメントが届いた。「成長と克服に関する物語で、果てしなく長く終わりの見えないある時期を乗り越えていく物語ですが、青春期の男女の感情の繊細な調律師である行定監督ならではの熟練した老練な腕前、力量を再確認させてくれる作品でした。山﨑賢人さん、松岡茉優さん、ふたりの俳優の演技が素晴らしく本当に良かったです。この作品は、まさに行定監督にしか作りえない、繊細な愛の物語であるという点で、非常に印象深かったです。クリエイター、あるいは芸術家が抱く不安や苦痛をリアルに描いている」と作品を絶賛。山﨑と松岡は、思いも寄らないポン監督からのコメントに「嬉しい~!」と目を輝かせていた。

最後に、山﨑が「『劇場』という映画は、観終わった後に大切な人を思い浮かべるような作品になっていると思います。なかなか生きていく中で上手くいかないこともあると思いますが、最後には良い方向に向かっていくんじゃないかなと思えるような作品です。今日はお客さんがいない劇場は寂しいんだなということがわかりました。お客さんに観てもらって作品は成立するって思いますので、魅力を伝えていけるようにがんばります」とコメントし、イベントは終了した。

フォトギャラリー

映画『劇場』

4月17日(金)全国ロードショー

出演:山﨑賢人 松岡茉優
寛 一 郎 伊藤沙莉 上川周作 大友 律 / 井口 理(King Gnu) 三浦誠己 浅香航大

原作:『劇場』又吉直樹(新潮文庫)
監督:行定 勲
脚本:蓬莱竜太
音楽:曽我部恵一
配給:松竹 アニプレックス

【STORY】
中学からの友人と立ち上げた劇団「おろか」で脚本家兼演出家を担う永田(山﨑賢人)。しかし、前衛的な作風は上演ごとに酷評され、客足も伸びず、劇団員も永田を見放してしまう。解散状態の劇団という現実と、演劇に対する理想。そのはざまで悩む永田は、言いようのない孤独を感じていた。そんなある日、永田は街で、自分と同じスニーカーを履いている沙希(松岡茉優)を見かけ声をかける。女優になる夢を抱き上京し、服飾の大学に通っている学生・沙希と永田の恋はこうして始まった。お金のない永田は沙希の部屋に転がり込み、ふたりは一緒に住み始める。沙希は自分の夢を重ねるように永田を応援し続け、永田もまた自分を理解し支えてくれる沙希を大切に思いつつも、理想と現実と間を埋めるようにますます演劇に没頭していき―。

オフィシャルサイト
https://gekijyo-movie.com/

オフィシャルTwitter
@gekijyo_movie

©2020「劇場」製作委員会

原作本『劇場』