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100万人以上のベストマシンが集結『ミニ四駆 超速グランプリ』激しい対人戦の世界

100万人以上のベストマシンが集結『ミニ四駆 超速グランプリ』激しい対人戦の世界

現在20代後半から40代のミニ四レーサーだった大人たちに刺さるキャラクター+世界設定をベースに、子どものころには技術的にも金銭的にも難しかった自由なパーツ選びや完璧な改造を楽しめるスマートフォンアプリとして人気の『ミニ四駆 超速グランプリ』。前回の記事では本格的なマシンセッティングが行なえつつも、気楽に遊べる(他のソーシャルゲームと並行してプレイしても十分に楽しめる)点を魅力に挙げたが、今回はじっくり腰を据えて本作を遊ぶプレイヤーにとってのメインコンテンツ、“超速グランプリ”や“街かどレース”といった対人戦にスポットを当てていきたい。

文 / マンモス丸谷


セッティングのトライ&エラーが楽しい

本作の対人戦のメインモードといえるのが、ゲームタイトルにもなっている超速グランプリ。一定期間で変化する専用コースにエントリーし、1日数回行なわれるレースに参戦。ポイントを稼いでより上位のランクを目指すというのが基本的な内容だ。
対CPU戦のミニ四ワールドとは、①データ対戦であるためスタート時の操作がない、②最大5台が参戦し、5周勝負で戦うロングレース、③コースアウトや周回遅れでのリタイアが発生しやすい、などの違いがあり、これらの要素がからみあうことでミニ四ワールドとは違ったプレイ感覚、そして攻略法が要求されるのが大きな特徴といえる。

ミニ四駆 超速グランプリ WHAT's IN? tokyoレビュー

▲これまで登場した超速グランプリのコースは、いずれもミニ四ワールドに出現するコースと比べて全長が長いうえに5周走るため、単純なスピードよりもパワーやスタミナといったパラメーターが勝敗に大きく影響していた

今後どのようなコースが登場するかで変わっていく可能性はあるが、現状は超速グランプリをある程度楽しむには、上記の②と③を考えたマシンセッティングは必須といえるレベル。自分が今回参戦した超速グランプリの場合、シーズン3ではロングコースを5周することを踏まえてパワー重視のモーターやスタミナ耐久を上げるステーの装着、シーズン4ではウイングやローラーを複数盛ってコーナー安定を高めなければいけないことに気づくまでは、完走すらおぼつかないありさまだった。

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▲ミニ四ワールドプレイ中にはめったにお目にかかることがないコースアウト。実際のミニ四駆とは異なり、どんなに勢いよくクラッシュしてもパーツが壊れるようなことがないのは安心だが、立て続けに起こると心が痛む

ただし、コースの特性を理解し適切なマシンセッティングの方向性がわかると、レースをリタイヤすることはなくなり、順位も安定。パーツが集まりウデマエレベルも上がってきたシーズン4では、コースアウトやコーナーで大きく減速するライバル車を尻目に優雅に1位でゴールできる機会が増え、気持ちよくレースに参加できるようになった。しかし、対人戦である超速グランプリは一度自分が勝てるようになっても、その先のより高い領域での戦いが続いていくことが難しくもあり楽しいところでもある。コースに適したマシンセッティングは当然他のプレイヤーも気づくわけで、レースがくり返されるにつれてコースアウトするマシンは激減。そうなると完走するだけでは満足な結果を出せないため、自分も他のプレイヤーもタイム向上のためパーツをつけ替える、もしくは外して軽量化を施すといった攻めたセッティングに移行していくという流れが自然に発生。自分がトライ&エラーをくり返してタイムを縮めていく楽しさだけでなく、本作に参戦しているミニ四レーサー全員が一緒にレベルアップしていっていると思えるのがなんだかうれしいという、連帯感のようなものも感じられた。こういった、子供のころにミニ四駆を作っていたときよりも不特定多数のプレイヤーとレースで戦うためのマシンセッティング、大会に参加するという高揚感が深く理解できるのも本作の魅力といえるだろう。

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▲シーズン3は、ミニ四駆のコースならではといった大きな傾斜のついたロングカーブをスムーズに登りきるパワー、スタミナ耐久が必要で……

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▲シーズン4は、車体が浮くポイントでマシンがブレないダウンフォースやコーナー安定の数値が高くなければ完走することすら叶わなかった

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▲筆者が超速グランプリを甘く見ていた際に登録していたマイマシン

ミニ四ワールドで使用していたマシンにスタビライザーやステーを足してコーナー安定性とスタミナ耐久性は上げたものの、シーズン4ではコースアウトを連発。これではいけないと判断し、対処を検討した。

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▲超速グランプリ用のマシンを作る必要性に気づかされ、シーズン4のコースを“完走”することを目的に組みなおしたのがこちら。コーナーの安定性や節電の数値をより高めたことが影響したのか、安定してレースを終えられるマシンになった

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▲完走するためだけに盛りまくったコーナー安定用のパーツをある程度削り、ラップタイムを縮めたシーズン4の終盤で使用していたマシン

ひとつ上の写真のマシンと比べて見た目的な違いは些細なものだが、スタビライザーを外したことやローラーの枚数と位置の調整で、他者にストレートや平地のコーナーで引き離されるケースが激減した。こういう研鑽にも本作は対応してくれる。

野生の修羅レーサーと遭遇すると……

一定期間トライ&エラーをくり返してコース攻略と向き合う超速グランプリのほかにも、本作には街かどレースという手軽に他のプレイヤーとレースで競えるモードも用意されている。こちらのモードでは、基本的に他のユーザーが作成したコースを走るのだが、自らがレースを主催する側に回れば自分で作ったオリジナルコースで戦うことが可能。そのため超速グランプリよりも少人数、短いコースでのスピード勝負の対人戦も楽しめるようになっている。

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▲街かどレースでは、3レーンのコースを作ってデータ対戦が行なえるのが魅力のひとつ。対CPU戦のミニ四ワールドと同条件のレースになるため、マシンの流用が効きやすく遊びやすい

自分の思いどおりのコースでレースが行なえるからといって、街かどレースを選べば簡単に勝てて気持ちよくなれるというわけではない。なぜなら街かどレースでは本作を遊んでいるすべてのプレイヤーとマッチングする可能性があるため、ランク分けされた超速グランプリでは戦うことがないようなウデマエレベルのプレイヤーと同じコースを走ることが少なくない。そのため街かどレースのほうが超速グランプリよりも勝利することはもちろん、安定した成績を残すことも困難な印象。ただ、自分のミニ四駆よりはるかに仕上がった状態のマシンのスピードを(ガシャを回したり周回プレイでウデマエレベルを上げることなく)体感できるのは、それはそれでお得で(?)面白い体験ではある。エントリーすればもらえる参加報酬を入手しつつ、野生のトップレーサーと遭遇したらそのスピードに驚き、自分のミニ四駆に秘められたポテンシャルに想いを馳せる……そういった方向性で対戦を楽しむのもアリではないだろうか。

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▲レース内容の“振れ幅”が大きくなりやすいのも街かどレースの特徴といえる。写真はあまりにもコースの難易度が高すぎて1周目で全員がリタイア。しかし、筆者のマシンがわずかながらではあるが他の2台よりも長い距離(おそらく数センチ単位)を走って優勝した瞬間

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▲より高いレベルで戦いたいという人は、パーツの改造ができる枠を増やせる進化に必要なEXPアイテムを集めるためのミニ四ワールドの周回プレイをこなしつつ、ショップもしくはガシャでパーツを用意。ウデマエレベル10や20で解禁される、失敗リスクもあるレベルの高い改造にチャレンジしていくことになる

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▲本作をやり込んでいくとどうしても気になるのが、最初に改造を行なった際の結果。リアルマネーと時間に制限がなければすべて最高評価の“至高の逸品”が出るまで再改造を繰り返したいが、妥協は必要。ちなみに写真は改造結果が“職人技”だったときと(1枚目)、“至高の逸品”(2枚目)判定だったときに強化していった際の数値の伸びの違い。個人的には誤差の範囲内で済ませられるレベル

ランク分けである程度拮抗したレースが楽しめる超速グランプリと、あらゆる層がぶつかる街かどレースという、ふたつのフィールドで対人戦が楽しめる『ミニ四駆 超速グランプリ』。パーツの取捨選択、改造や進化による性能アップといったマシンセッティングが作り込まれているゆえに「無課金でも対人戦に勝ちまくれます!」とは言えないものの、逆に「課金さえすれば誰でも一流レーサー!」になれるとも限らない、攻略のしがいがある“ゲーム”になっているのは確か。また本作の運営スタッフは、課金で購入できる1日のスタミナや強化パーツの数を制限したり、超速グランプリで好成績を収めてもランクを急に“上げすぎない”など、課金や過度の周回プレイで起こりうるインフレ化にもかなり気を使って抑制策を講じているようにも感じる。対戦を主眼に置いたプレイでも十分満足感を得られると思うので、本作をじっくり遊びたいという人は対人戦の超速グランプリ&街かどレースにも挑戦することをおすすめしたい。

フォトギャラリー

■タイトル:ミニ四駆 超速グランプリ
■配信元:バンダイナムコエンターテインメント
■配信プラットフォーム:App Store,Google Play™
■ジャンル:超速カスタムレーシング
■配信日:配信中(2020年1月15日)
■価格:ダウンロード無料 ※一部アイテム課金


App Store -itunes-でダウンロード
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『ミニ四駆 超速グランプリ』オフィシャルサイト

©小学館 ©ShoPro ©TAMIYA ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
※ミニ四駆は株式会社タミヤの登録商標です。
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