Interview

ガンプラ大好きキッズに触発されて…「好きなもの 好きと言うこと 大切にしたいね」スピラ・スピカ、1stアルバムで届けた言葉の理由

ガンプラ大好きキッズに触発されて…「好きなもの 好きと言うこと 大切にしたいね」スピラ・スピカ、1stアルバムで届けた言葉の理由

聴くと思わず笑顔になれるピュアポップ・ロックバンド、スピラ・スピカ。2018年にTVアニメ『ガンダムビルドダイバーズ』第2クールEDテーマ「スタートダッシュ」でメジャーデビューを果たした彼らが、待望の1stフルアルバム『ポップ・ステップ・ジャンプ!』を完成させた。

アニソンとかJ-POPといった垣根は関係なく、思わず笑顔になって楽しめる『ポップ・ステップ・ジャンプ!』。メンバーも音楽の幅が広がったと語るこのアルバムについて、そして彼らのルーツについて、幹葉(Vo.)、寺西裕二(Gt)、ますだ(Ba)の3人にたっぷりと語ってもらった。

取材・文 / 塚越淳一 撮影 / 草刈雅之


アニメを観るたびに、作りたい曲の幅が無限に広がる

それぞれ、どんな音楽的ルーツがあるのですか?

幹葉 私は小さい頃から歌うことが大好きで、DREAMS COME TRUEさんやHYさん、プリンセス・プリンセスさんをバンドでコピーして文化祭で歌ったりしました。そこからオリジナル曲を歌うようになったのは大学生になって、この2人に出会ってからです。

アニソンなどは2人からの洗脳があったと聞きましたが(笑)。

幹葉 そうなんです! アニメと言えば『ちびまる子ちゃん』が大好きで、そればっかり見ていたんですが、機材車などでずっといろいろなアニソンが流れていたので、それを聴いて「こういう世界もあるのね!」と思いワクワクしたのを覚えてます。

スピラ・スピカ 幹葉 WHAT's IN? tokyoインタビュー

幹葉(Vo.)

寺西さんは?

寺西裕二 僕は中学生のときに吹奏楽部の先輩から教えてもらったGREEN DAYにハマり、すぐに初心者ギターを買ったところからすべてが始まったんです。その後、この3人の形態になって作曲をするようになって衝撃を受けたのはSchool Food Punishmentさんで、ギター、ベース、ドラムでどこまでこういう音楽を再現できるのかというのを無知ゆえに模索していました。そこから今は元気いっぱいな曲を作って演奏してはいるんですけど。

アニメ好きは中学生からですか?

寺西 少々夜ふかしをしてしまう中学生だったので深夜アニメをよく見ていました。その中で主人公が同じユージという名前で、ヒロインがいい感じの声で、ちょっとラブっぽい展開になるときに僕の名前を呼ぶんですよ。そこからはもうどっぷりでした(笑)。

幹葉 あはははは(笑)。それ、初耳なんやけど!

スピラ・スピカ 寺西裕二 WHAT's IN? tokyoインタビュー

寺西裕二(Gt)

資料用のプロフィールには好きなアニメが『攻殻機動隊』や『亡念のザムド』になってますけど、クールでシリアスな作品が好きなのかなと思っていましたけど(笑)。

寺西 いや、自分では自分のことを中二病だと思っているところがあるので……。

幹葉 でも寺くんに勧められた『リトルウィッチアカデミア』は面白かったよ。シリアスではなかったけど。

寺西 あれは元気で明るい作品だったからね。でも、アニメの世界観に影響を受けて曲を作ったりはよくしていました。アニメを見るたびに作りたい曲の幅が無限に広がるというか。

幹葉 インディーズのときも、アニメをモチーフにした曲が結構あったよね。

ますださんはいかがでしょう? 寺西さんとは小学校時代からの幼馴染だそうですね。 

ますだ そうなんです。ベースを始めたきっかけは、文化祭でマキシマム ザ ホルモンさんのコピーバンドをすることになって、ギターは寺(寺西)で、ドラムもいたので、ベースが余っていたんです。それで「お前、ベースやれよ」と言われて始めました。

いきなり激しいところに行ったんですね。

ますだ 最初にコピーしたのは「絶望ビリー」という曲で、おとんがバンドをやっていたので、知り合いからベースを借りてひたすら家で練習していました。

今にして思えば、ベースで良かった?

ますだ 自分に合っている楽器だと思います。

寺西 ベーシストそのものだしね。でも下で支えるというより、ちょっと目立ちたがりなところがあるベースっていう(笑)。

ますだ 性格が楽器とか演奏にすごく出ていると思います。

スピラ・スピカ ますだ WHAT's IN? tokyoインタビュー

ますだ(Ba)

アニメも寺西さんと同じく昔から好きだったんですか?

ますだ そうですね、同時期くらいからハマっていました。『涼宮ハルヒの憂鬱』がキッカケで見始めて『らき☆すた』などから掘っていき、そこからはどっぷりです。

音楽的に影響を受けたのは?

ますだ 僕もSchool Food Punishmentさんが好きで、『C』というアニメで「RPG」を聴いたのがキッカケで知ったんですけど、一度ベースの山崎英明さんがサポートしているバンドを生で見る機会があって、それを見た瞬間、凄い衝撃を受けて、絶対この人みたいなベースを弾きたいと思ったんです。なので今も憧れのベーシストは山崎さんです。

作品に寄り添うことができていると「頑張って良かった!」って思う

メジャーデビューしてから、アニメタイアップ曲が増えたと思いますが、バンドとして大きな変化もあったのではないですか?

幹葉 それまで恋愛系の曲がなかったんですけど、3rdシングル「恋はミラクル」(TVアニメ『みだらな青ちゃんは勉強ができない』EDテーマ)は、私たち的には挑戦だったと思います。

寺西 すごく挑戦でした。恋愛の曲は、自分の経験的にも説得力を持たせることができないのではないかという考えがあったんですけど(笑)、この曲でそれを壊しました。想像力とか人の話を聞くことによってできるんだと。

幹葉さんは作詞をすることも多いですが、タイアップだとやはり違いますか?

幹葉 最初に「スタートダッシュ」(TVアニメ『ガンダムビルドダイバーズ』第2クールEDテーマ)を書かせてもらったときに、インディーズのときは自分勝手に書いていたんだなと思いました。聴いている人のことを考えながら書いていたつもりが、本当につもりだったんだなというか。

あと、先にシナリオをいただくこともありますが、長いシナリオから大事なところを抽出して、ネタバレをしないように言葉を選びながら書くというのもとても悩むところです。でも、実際にアニメの映像と一緒に曲が流れたり、物語の一部となって寄り添うことができているのを見ると、頑張って良かった!って思うんです。それはどの作品でも新鮮だったし嬉しいことでした。

ますださんが何かキッカケになった曲というと?

ますだ 「リライズ」(TVアニメ『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』OPテーマ)を作るとき、このベースについて山崎さんに相談したんです。どうやってフレーズを組み立てているのか、どういう意図を持ってアレンジをしているのかなど相談させていただいて、そこは自分にとってもひとつ成長するきっかけになりました。

幹葉 すごいことやよな、憧れの人に教えてもらうなんて。

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