Interview

北園 涼&植田圭輔が冬組のメンバーを語る。単独公演のバトンを受け継ぎ、彼ら色の花を咲かせるMANKAI STAGE『A3!』~WINTER 2020~開幕に向けて

北園 涼&植田圭輔が冬組のメンバーを語る。単独公演のバトンを受け継ぎ、彼ら色の花を咲かせるMANKAI STAGE『A3!』~WINTER 2020~開幕に向けて

大人気イケメン役者育成ゲーム『A3!』を原作とした舞台シリーズの最新作、MANKAI STAGE『A3!』~WINTER 2020~が4月下旬に開幕する。
2018年に物語の第一部を2公演に分けて上演。続く上演作では春組、夏組、秋組と各組単独公演を行い、いずれの公演も即日ソールドアウト、満開の花を咲かせた。
今作は冬組の単独公演。冬組らしい大人のドラマが繰り広げられる、第二回公演『主人はミステリにご執心』、第三回公演『真夜中の住人』の2ストーリーが展開される。
WHAT’s IN? tokyoでは、高遠 丞 役・北園 涼と御影 密 役・植田圭輔の対談をお届け。植田は「ここ最近で一番LINEのやりとりをしている相手」だと明かし、北園は「この小さな身体で全部受け止めてくれる!」と信頼を寄せる。そんなふたりの関係性をはじめ、冬組メンバーについてや公演に向けての意気込みを語ってもらった。

取材・文 / 片桐ユウ
撮影 / 青木早霞(PROGRESS-M)


プライベートの関係性がバレたんじゃない?

冬組単独公演について、おふたりにお話を伺っていければと思います。

北園 涼 このふたりで対談なんて珍しいですよね。

植田圭輔 そうだよね。どうする? 話すこと何もないよ(笑)。

北園 えーそんな!(笑)でも僕も、高遠 丞と関係性の深い(幼馴染みの)月岡 紬とだったり、劇中劇の主演&準主演の組み合わせで取材するのかなと思っていました。

植田 きっとあれじゃない? プライベートの関係性がバレたんじゃない?

北園  “このふたりだぞ”って!?(笑)

植田 そうそう(笑)。僕、北園さんは、ここ最近の中で一番LINEしている相手ですから。

北園 本当に!? いや、ウソだぁ。

植田 本当だよ! めちゃくちゃLINEしているんですよ。他愛もない内容ばっかりですけど……。

北園 ペットショップに行って「犬、可愛い~」とか延々と送ったりしていますね。「どう思います?」って聞いたり。

植田 「可愛いなあ~」「でもちゃんと面倒見られるの?」って、僕もひたすら返信しています(笑)。

MANKAI STAGE『A3!』~WINTER 2020~ 北園 涼 WHAT's IN? tokyoインタビュー

北園 涼

MANKAI STAGE『A3!』~WINTER 2020~ 植田圭輔 WHAT's IN? tokyoインタビュー

植田圭輔

仲良しで安心しました(笑)。おふたりは2019年のMANKAI STAGE『A3!』~AUTUMN & WINTER 2019~以来の“エーステ”出演という共通点もありますので、まずは久々の出演に思うところからお聞かせください。

北園 まず、このメンバーで再び集まれたのが心から嬉しい! そして今回は冬組キャストの中で最年少である(田中)涼星が劇中劇の主演として軸を担うので、それが楽しみだなと思いました。涼星がどういう有栖川 誉を見せてくれるだろうという期待感を抱いています。

植田 僕も同じ気持ちです。MANKAI STAGE『A3!』がこんなに自分の拠り所になるとは正直、思っていなくて。みんなともここまで仲良くなれると思っていなかった。それが今ではすっかり気心の知れた間柄になれたので、その関係性で今作に臨めるのが楽しみです。涼星もそうですし、もうひとつの劇中劇は堪ちゃん(雪白 東 役・上田堪大)が主演で引っ張ってくれる公演なので、前回とはまた違った冬組を見せていけるんじゃないかなと。紬がいて、丞がいてということに変わりはないですけど、他の組に比べて冬組は困難の乗り越え方がまた違うので。それと“お酒を酌み交わせる組”ということもあるので、その色も他の組とは違うところとして出るだろうし、『A3!』というタイトルを掲げているけれども、冬組の単独公演として前作とは違ったお芝居になっていくのだろうなという予感がしています。

MANKAI STAGE『A3!』~WINTER 2020~ WHAT's IN? tokyoインタビュー

役同様に、キャストの方々でも飲みに行かれたりは?

植田 ご飯にはよく行っていますね。

北園 地方とかに行くと「行こうぜー!」ってなります。当たり前のように連れ立って行くんですよ。

植田 うん、誰かが欠けていることはあまりないかも。行くときは5人揃っていることが多い。

北園 プラスで人がついてくることはありますけどね。

植田 そうそう、客演ね(笑)。“客演:立石俊樹”がよくありました。

北園 「今日、どこに行くんですかー?」って必ず聞いてきますから(笑)。

植田 あとはカラオケに行ったこともあったよね?

北園 あったー! みんな我先に好きなものを歌うし、気がついたら寝ているし。自由でした(笑)。

植田 冬組はフラットなんです、関係性が。

北園 そうですね。

植田 そして一番、うるさい。

北園 そうですか?

植田 いや、あなたよ?(笑)

北園 いやいや(笑)。だって冬組ですよ?

植田 冬組ですよ。けど、そこは裏切っていくんだよ!

一同 (笑)。

MANKAI STAGE『A3!』~WINTER 2020~ 北園 涼 WHAT's IN? tokyoインタビュー

たしかに意外性があります。

北園 しっとり系じゃないことは間違いないです。

植田 涼を筆頭に騒がしいんですよ。

北園 そうかなあ?

植田 おとなしく見えるんですけど、たぶん隠しているんだと思う。

北園 隠しているのではなく、(本性を)出せるところが少ないんです(笑)。けど、このメンバーには出せてますね。植田圭輔くんには特に。この小さい身体で本当になんでも受け止めてくれるので!

植田 全力で受け止めますよ(笑)。そんな感じなので、基本的にこのふたりがずっと喋っています。

MANKAI STAGE『A3!』~WINTER 2020~ WHAT's IN? tokyoインタビュー

パワープレイじゃできない部分が冬組のストーリーにはある

冬組はストーリーも劇中劇も“静かな変化”という印象が強いので、舞台裏とのギャップが気になるところですが(笑)、今作の内容や見どころについて伺えますか?

植田 その印象にあるものは、我々にとっても毎回の課題ですね。

北園 前回もそうでしたけど、事件が大きく可視化されないぶん、パワープレイじゃできない部分が冬組のストーリーにはあるなと思います。そこをどうやって繊細に表現するか、その繊細さをどのようにして深めていくのかが冬組の課題であり、お客様に伝えなくてはいけない部分ではないかなと思いながらやっています。

植田 なぜ僕たちが冬組に集められたかということを、おごりじゃないですけど自覚はしておかなければいけないと思っていて。難しいんですよ、きっと。冬組のストーリーで伝えるもの……“人間を通して感動を与える”ということは難しい。もちろん素敵なストーリーですけど、いかに大事(おおごと)のようにやっていくのか、どこまで演劇の誇張みたいなことをしていくかどうかを繊細に考えることも必要ですし、冬組のメンバーはそれができる人たちであらねばいけないということを自覚してやることが大事だなと思っています。

MANKAI STAGE『A3!』~WINTER 2020~ 植田圭輔 WHAT's IN? tokyoインタビュー

その繊細さをつくり上げるために必要なこととは?

北園 前回はメンバーで話はしましたね。どういうシーンにするのかっていうあたりに関しては。

植田 そうだね。でも“絶対、こうだ!”という正解があるわけではないので、結局は真ん中にいる人間がどれだけ出せるかってところもありました。

北園 シーンごとにそのときの“主役”が絶対にいるので、その時々の真ん中になる人に対して、まわりが枝や葉になったり、肥料になったり……。そうやってちゃんと真ん中を大きく見せることが大事なんだと思います。

植田 真ん中が良いと、自分としてもその場での振る舞いがわかるんだよね。自然と乗れるものがある。

北園 わかります! 引っ張られる。

MANKAI STAGE『A3!』~WINTER 2020~ WHAT's IN? tokyoインタビュー

今作でのおふたりの共通点がもうひとつ、準主演として主演を支えるポジションということもあるかと思います。準主演としての心がけなどもお聞かせいただけますか?

植田 丞は2度目だよね?

北園 そうですね。前回の旗揚げ公演『天使を憐れむ歌。』でも準主演のポジションだったので。……だからもう、慣れたもんですよ!

植田 コレ文面にしたら、めっちゃイヤなヤツだぞ!!(爆笑)

北園 冗談です!(笑)いや、大変ですよ……。

植田 だよね(笑)。わかるよ。

北園 主演は主演でもちろん大変だと思うんですけど、『A3!』のそれぞれの公演に至るまでのストーリーって、主演の役者が一番大きく悩んで、それを助けるのが準主演の役者という構図なんですよね。そこの立ち位置がなんというか……相手の気持ちを考えて、思いやって、それをどう伝えていくのが良いのか、というところが難しくて。でもそこが人を感動させられるところでもあると思うので、準主演はしっかりしていなくてはいけない、大切な役割を担っているなと思っています。密は“必殺・時計隠し”がありますもんね?

植田 “必殺・時計隠し”!(笑)第二回公演『主人はミステリにご執心』の上演に向けた稽古期間中、密が自発的に動く場面があるんですけど、それってMANKAIカンパニーに密が来てから初めて人のために動くシーンなんですよ。密は記憶を失っているので“自分のことがわからないから、人のこともわからない”と思っているような節もあると思うんですけど、自分から行動する密は前回と違う部分でもありますし、意外と“裏の真ん中”だなと思っています。劇中劇の内容も“執事とご主人様”という関係性なので、自分自身は自分のことを主体だと思っていても良い立場じゃないかなと。そこがうまく重なったらいいなと思います。

MANKAI STAGE『A3!』~WINTER 2020~ 北園 涼 WHAT's IN? tokyoインタビュー

おふたりが準主演を務める作品の、主演の方についてもそれぞれ教えてください。

北園 第三回公演『真夜中の住人』で主演・準主演の関係にある雪白 東 役の(上田)堪大さんとは……いい意味で特別、何かをしているわけじゃないかも。そういう意味では、普段の関わり合い方が原作に近いですね。丞も東さんとの距離感を測りかねているところがありますし……。

植田 しかも前回、一度ぶつかっちゃっているからね。

北園 そうなんですよ。そこの気まずさがあって、ちょっとした薄い膜がある状態が東さんと丞なのかなと。それが剥がれていくのが今作だと思いますし、僕ら自身もそうなっていく気がしています。そこは丞らしくじゃないですけど、僕としても積極的に堪大さんを突いていけたら。実は昔、堪大さんと同じ芝居のレッスンに通っていたんですよ。

植田 そうだったんだ!?

北園 はい。今はないですけど、当時の僕から見て、先輩だしちょっと怖かったんですよね(笑)。

植田 うん、怖かった!(笑)でも、僕としては戦友的な感覚もあるんだけどね。涼星に関しては、彼が初舞台でアンサンブルとして出演していた作品(舞台『K』/2014年)に僕も出演していたので、「こんなにスラッとしたヤツがいるんだ!」という第一印象が強くて。しかもすごく好印象だったんですよ。

北園 しっかりしていますよね、涼星は。

植田 そう、しっかりした若者! そこから次の共演がこの作品だったので、単純に嬉しかったです。いろんなところで戦ってきて、認められてここにいるってことだと思うので、再会が嬉しかった。それに誉の存在って冬組にとって大きいと思います。誉がいないとパッと明るくならないというか。そういう役割を涼星もしっかり担ってくれる人なので、たくましくなったなと思っています。

MANKAI STAGE『A3!』~WINTER 2020~ 植田圭輔 WHAT's IN? tokyoインタビュー

メンバー5人中4人の関係性が見えてきたので……せっかくですので冬組リーダーである月岡 紬 役・荒牧慶彦さんのことも教えていただければ。

植田 紬のまんまだよね? 彼は変わらないです、昔から。おだやかでマイペース。

北園 それに天然さん。完璧そうに見えて、ツッコミどころが意外と多い人です。可愛い一面があるというか、もう全面に“可愛い”が出ている。

植田 そう、だからマッキー(荒牧)って可愛いんだよね。

北園 愛される人ですよね。放っておけない。

植田 世の女性を虜にするすべてを兼ね備えています!

MANKAI STAGE『A3!』~WINTER 2020~ WHAT's IN? tokyoインタビュー

みんなが一生懸命やってきたものをしっかり受け取って、次に繋げられるように冬を締め括りたい

それぞれの魅力をありがとうございます! 最後にお客様へのメッセージをお願いします!

植田 春夏秋冬、全組の締め括りとして冬組はプレッシャーをかけられるのですが(笑)、それが僕たちの果たす任務であり、託されたものだと思っているので、春組の単独公演からみんなが一生懸命やってきたものをしっかり受け取って、次につなげられるように冬を締め括りたいと思います。

北園 他の組の単独公演も観に行って感動しましたし、演じている役者自身の成長もすごく感じて、そういうところにも感動をもらいました。お話自体ももちろんですが、僕らの中身もエーステと一緒に成長して、感動をお客様にお届けできたらと思いますので、楽しみにしていてください。

MANKAI STAGE『A3!』~WINTER 2020~

東京公演:2020年4月24日(金)~5月10日(日)天王洲 銀河劇場
兵庫公演:2020年5月14日(木)~5月24日(日)AiiA 2.5 Theater Kobe
香川公演:2020年5月28日(木)~5月31日(日)レクザムホール(香川県県民ホール)大ホール
東京凱旋公演:2020年6月4日(木)~6月14日(日)品川プリンスホテル ステラボール

<チケット一般発売>
2020年3月22日(日)AM10:00〜

原作:イケメン役者育成ゲーム『A3!(エースリー)』
演出:松崎史也
脚本:亀田真二郎
音楽:Yu(vague)
振付:梅棒

出演:
【冬組】
月岡 紬 役:荒牧慶彦
高遠 丞 役:北園 涼
御影 密 役:植田圭輔
有栖川 誉 役:田中涼星
雪白 東 役:上田堪大

【春組】
皆木 綴 役:前川優希
シトロン 役:古谷大和
【夏組】
三好一成 役:赤澤 燈
【秋組】
伏見 臣 役:稲垣成弥

松川伊助:田口 涼

主催:MANKAI STAGE『A3!』製作委員会
(ネルケプランニング、ポニーキャニオン、リベル・エンタテインメント)

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@mankai_stage)

©Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. ©MANKAI STAGE『A3!』製作委員会2020

北園 涼(きたぞの・りょう)

1992年2月9日生まれ、鹿児島県出身。ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ(小狐丸 役)、舞台『乱歩奇譚 Game of Laplace』シリーズ(アケチ 役)をはじめ、話題作に出演。2018年公開映画『BLOOD-CLUB DOLLS 1』にて映画初主演。2019年2月にシングル「Long way to Go」にてCDデビュー。近年の出演作品には【舞台】ミュージカル『刀剣乱舞』〜歌合 乱舞狂乱〜、舞台『乱歩奇譚 Game of Laplace〜怪人二十面相〜』、舞台『魍魎の匣』【ドラマ】『ディキータマリモット-オウセンの若者たち-』などがある。出演待機作には映画『BLOOD-CLUB DOLLS 2』(2020年夏公開予定)がある。2月23日には2ndシングル「Just call me the Beast」をリリースした。

オフィシャルサイト
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関連音楽:北園 涼

植田圭輔(うえだ・けいすけ)

1989年9月5日生まれ、大阪府出身。「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」ファイナリストを経て俳優デビュー。舞台『文豪ストレイドッグス』シリーズ(中原中也 役)、『王室教師ハイネ THE MUSICAL』シリーズ(ハイネ 役)、『おそ松さん on STAGE 〜SIX MEN’S SHOW TIME』シリーズ(チョロ松 役)をはじめ、幅広く様々な作品に出演。2018年に「STAR LINE〜時の轍〜」にてCDデビュー。近年の出演作品には、舞台「鬼滅の刃」(我妻善逸 役)、劇団シャイニング『エヴリィBuddy!』(ショウ 役)、舞台『pet』─虹のある場所─(ヒロキ 役)や、【映画】『クロガラス1&2』【ドラマ】『REAL⇔FAKE』、『パパ、はじめました』【CV】アニメ『pet』、劇場版『王室教師ハイネ』などがある。

オフィシャルTwitter(@uechan_0905)
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関連音楽:植田圭輔
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