ゲームシーンダイジェスト  vol. 4

Review

スタイリッシュなゲームが彩り、ファンの心をつかんだ続編が人気の2月後半

スタイリッシュなゲームが彩り、ファンの心をつかんだ続編が人気の2月後半

今回は2月後半のゲームシーンを見てみましょう。連日、新型コロナウィルスの暗いニュースが流れましたが、そんななかでゲームシーンでは日常をしばし忘れさせてくれる鮮やかなタイトルが話題をさらいました。多くのゲームファンを惹きつけたヒミツに迫りつつ、注目の出来事を見ていきましょう。

文・構成 / WHAT’s IN? tokyo編集部


『P5S』、『スペチャンVR』が魅せた!電撃プレイステーションの不定期刊化やメガドラミニに見た時代の流れ

2月20日に発売された『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』が好調で、シリーズの長く続く人気を改めて知らしめました。本作は『ペルソナ5』の後日談を描いたアクションRPGで、アトラスとコーエーテクモゲームスのコラボにより敵の大群と戦うアクション性の高い戦闘に様変わりしています。興味のある方は関連記事を確認してみてください。

心の怪盗団のその後……『ペルソナ5 スクランブル』蛇足ではない、みんなが待っていた物語

心の怪盗団のその後……『ペルソナ5 スクランブル』蛇足ではない、みんなが待っていた物語

2020.03.13

▲ワラワラとシャドウが湧くのは敵シンボルとエンカウントしてから

コーエーテクモゲームスとコラボと聞くと、広大なフィールドに置かれたコラボキャラが敵を薙ぎ払っていくイメージが浮かびますが、本作の主人公たちは怪盗団らしく隠密でダンジョンを進んでいきます。『ペルソナ』シリーズらしいスタイリッシュさを保持したままアクティブなバトルが体験でき、さらに彼らが日本各地を巡る物語はイベントシーンも充実しているとあってファンからの支持も厚いようです。各地の街並みもしっかりと再現されていて、旅気分を味わえるのも魅力。地元のファンにとっても怪盗団の来訪はうれしいことなのでは? 両社の強みがいい形で活かされた今回のコラボ。これが今後の作品にもいい影響をもたらしてくれるかもしれませんね。
2月26日にはグランディングより『スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー』が配信されました。20周年を迎えたミュージカルアクションゲーム『スペースチャンネル5』シリーズの最新作で、2作目の『パート2』から18年を経ての登場にファンも色めきだったようです。この新作はVR専用タイトルで、リポーターの“うらら”とともにプレイヤーも踊り、銀河を救うという一大スペクタクル。

▲うららは宇宙放送局スペースチャンネル5の人気リポーター。プレイヤーは彼女の後輩リポーターとして同行します

今作でも人々を踊らせているモロ星人たちに立ち向かい、彼らの踊りをマネして対抗します。しかし、従来と大きく異なるのが操作デバイスで、2本のPlayStation®Moveモーションコントローラーを「レフト、ライト」などのお題のとおりに動かします。ポーズを取る、体を傾けて攻撃を避けるなど本作ならではのアクションも。VR作品として、また続編としてファンからも好評を博している本作。酔いにくくする配慮や体の動きを考えた調整がなされていたり、音楽やグラフィック、独特のノリなどに『スペチャン』らしさを見せつつもハッとさせる新要素が盛り込まれていたりと、高評価の裏にはしっかりと理由があるようです。現在はPlayStation®4版がリリースされていますが、今後さまざまなVR機器にも対応するとのこと。運動不足解消のためにもプレイしてみては。気になる方は、詳細を伝えているレビュー記事を確認してみてください。
2020年のGDC(世界最大規模のゲームクリエイター向けのセッション、ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス)が夏に延期と発表されました。当初は3月16日~20日にサンフランシスコにて開催予定でしたが、市から新型コロナウィルスの感染拡大を受けての非常事態宣言が出されていたことや、先んじてコジマプロダクションなど多くのメーカーやクリエイターが出展・出演を取りやめていたことも延期に至る要因となったようです。

同時期開催予定だったインディーゲームのアワード・IGF AWARDと、商業タイトルのGDCA(ゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワード)は3月16日~20日にTwitchにて授与式の模様がストリーミング配信されるとの発表もありました。新型コロナウィルスの影響は思わぬところにも。シミュレーションゲーム『Plague Inc.』が、中国のApp Storeから削除されて波紋を呼んでいます。

『Plague Inc.』は病原体をコントロールして人類を滅亡に導くという衝撃の内容ですが、2012年のリリース以来多くの地域でヒットしています。それが今回の新型コロナウィルス報道でさらなる注目を集め、プレイヤーが急激に増加。中国でもダウンロード数1位となったと報じられました。この時期では不謹慎とも言えるテーマですが、そのゲームシステムはよく練られており高い評価も得ている作品。開発元であるイギリスのNdemic Creationsはあくまでゲームであり、科学的なシミュレーションではないこと、現実社会を煽っているのではないという旨のコメントを出しています。
続いては、ゲーム雑誌・電撃プレイステーションが不定期刊へ。同誌は1995年に月刊誌として創刊。1996年には隔週で刊行化され、2018年7月からは再び月刊で発行されていましたが、2020年3月28日発売のVol.686を以て定期刊行を終了すると発表されました。

以後はWebの記事や配信番組『電撃PS Live』での展開を継続し、刊行物としては不定期の増刊やムックを検討中とのこと。ゲーム業界を盛り上げてきたメディアが一線を退くことに寂しさを滲ませる声も挙がっていましたが、出版業界の現況を考えると宿命的なことかもしれませんね。
往年のファンを賑わせたメガドライブミニ。そのアジアエディションが日本国内向けに限定発売されました。こちらの“メガドライブミニW・アジアエディション(※)”は日本版未収録の9作品を含む42タイトルが詰まったハード(※Wはコントローラが2個付属したタイプ)。知る人ぞ知るトレジャーの高難度ゲーム『エイリアンソルジャー』も収録されていますが、加わった背景にはマンガ『異世界おじさん』で描かれた影響があったそうです。

異世界から帰ってきた“おじさん”は大のセガファンで、作中ではセガハードの隆盛を知らない甥っ子に嬉々として当時のゲームを解説するシーンがたびたび描かれていました。おもしろい作品ですので、メガドラの名作と併せて楽しんでみてはいかがでしょうか。
さて、先述のGDCのほかにも2月は国内外で多くのゲーム関連イベントが延期や中止となりました。残念なことですが、これらのイベントを楽しみにしていた方が予定の変更を検討できるように列挙いたします。

【これまで延期・中止が発表されたおもなイベント】

・『三國志14』中国古戦場ツアー(延期日程は後日発表。以下、同様の説明は※印で表記)
・BATTLE TRAIN FINAL FANTASY VII REMAKE ANOTHER STORY(中止)
・『オーバーウォッチ』プロリーグ(※)
・『リーグ・オブ・レジェンド』プロリーグ(※)
・台北ゲームショウ2020(6月25日~28日開催に延期)
・DeNA TechCon 2020(中止)
・The 9th KONAMI Arcade Championship決勝大会(※)
・ブシロードが3月末までに開催予定のイベントを中止または延期
・『RootFilm(ルートフィルム)』完成披露イベント(中止)
・『ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2020トライアウト(オンライン大会に変更・日程は後日発表)
・エヴァンゲリオンVR 始動、イケブクロ作戦(※)
・GDC 2020(夏後半に延期)
・ポケモンセンターメガトウキョー(グランドオープンが4月に延期)
・バンダイナムコアミューズメントの運営施設を一時休業(3月16日再開予定)
・劇場版『Fate/stay night [Heaven’s Feel]』日本橋三越本店コラボ(※)
・映画『ソニック・ザ・ムービー』(※)
・うたの☆プリンスさまっ♪『Another World~WHITE&BLACK~』(2月29日からの中断を経て早期終了)
・刀剣乱舞-本丸博-2020大阪会場(※)
・Apex Legends Global Series(※)
・EA SPORTS FIFA 20 Global Series(※)


こうしたイベントの延期・中止を始め、いつもとは違う2月を過ごされた方も多かったでしょう。今後もしばらく落ち着かない日々が続きそうですが、こんなときこそ「何くそ!」といつもよりもお気に入りのゲームをやり込んで、負けない意識でリフレッシュするのもいいかもしれません。
3月は発売まえから注目を浴びている『あつまれ どうぶつの森』や、高難度アクション『仁王2』がリリース予定。インドアでも退屈知らずで過ごせる、強い味方となってくれることでしょう。

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