ゲームシーンダイジェスト  vol. 3

Review

映像化で盛り上がりを見せる人気シリーズ!拡大する脅威にゲーム業界は……?

映像化で盛り上がりを見せる人気シリーズ!拡大する脅威にゲーム業界は……?

例年では、2月はゲーム業界にとって比較的穏やかな時期と思われてきましたが、今年はイベントの中止などで慌ただしさを見せています。そんな2月の中旬までの出来事から、気になるニュースを集めました。

文・構成 / WHAT’s IN? tokyo編集部


売れ筋は『グランブルーファンタジー ヴァーサス』! 映画『ソニック』やドラマ『The Witcher』に見る根強い人気

2月6日に発売された『グランブルーファンタジー ヴァーサス』は、ご存知CygamesのスマホRPG『グラブル』からスピンアウトした格闘ゲーム。開発は2D格闘ゲームの雄、アークシステムワークスとあって技の爽快感や迫力の演出が光る作品に仕上がっています。『グラブル』ファンで格ゲーになじみがない人でもイチから戦いかたを学べるRPGモードが収録され、間口を広げているようです。公式Twitterを見るとセールスも大変好調ですね。

技のコマンドも簡単になっている一方で、経験者向けの“テクニカル入力”(いわゆる波動拳コマンドのように方向キーと攻撃ボタンを押す操作方法)で必殺技を出すと、再使用までの時間が短縮される恩恵もあるなど幅広いユーザーに向けた作りとなっています。
また、オンライン対戦の参加者も多い様子。プレイヤーが書き込める“コミュニケーションノート”機能は、よくゲームセンターに置いてある交流ノートのような雰囲気がいいですね。

さて、同じく2月6日にSEGA EuropeからリリースされたPCゲーム『Total War:ROME II – Enemy at the Gates Edition』は、リサイクル繊維で作られたダンボール製パッケージで発売されました。このパッケージはリサイクルできるうえに説明書は再生紙、水と野菜が原料のインクを使うという徹底ぶり。包装は低密度ポリエチレンで、こちらもリサイクル可能。同社は今後PCゲームのパッケージ素材をこれまでのプラスチックから、このリサイクル可能なダンボールに切り替えると発表。今後、ゲーム業界にもエコの波が広がるかもしれません。

ゲームソフトのパッケージは意外とかさばりますよね。えいやと資源回収に出してしまえるなら、部屋もスッキリ片付くかも……?
セガのニュースをもうひとつ。映画『ソニック・ザ・ムービー』が北米の映画興行成績で1位に躍り出ました。公開からわずか3日で5,700万ドル(約62億円)を達成し、あの大ヒット作品『名探偵ピカチュウ』の5,430万ドルを抜き去ってしまいました。
地球にやってきたソニックが町の保安官と出会い、ともに悪の天才科学者ドクター・エッグマンと戦うという家族で楽しめる物語であることやジム・キャリーがドクター・エッグマンを実写で演じているのが好評を得ているようです。ゲームだとお茶目な印象もあるエッグマンですが、ジム版は何だか手強そう。それにしてもやはり北米の『ソニック』人気は根強いと感じますね。

同作のプロデューサーは『ワイルド・スピード』シリーズを手掛けたニール・H・モリッツ氏ということで、ソニックのスピードを活かすにはまたとない巡り合わせですね。日本での封切りは3月27日から。ぜひ劇場で音速を感じてみたいものです。映画で初めて描かれる、ソニックの子ども時代の“ベビーソニック”にも注目です。
1月26日に開幕した格闘ゲーム大会・EVO Japan、そして2月7~8日に行われた展示会ジャパン アミューズメント エキスポ2020が盛況だったのも束の間、新型コロナウイルス感染症の影響が広がり、多くのゲーム関連イベントが中止・延期を余儀なくされています。
“2020 台北ゲームショウ”は開催を6月25日~6月28日に延期。ブシロードは3月19日までのイベントを中止もしくは開催延期を発表、KONAMIも“The 9th KONAMI Arcade Championship決勝ラウンド 決勝大会”の延期を決めています。
そんななか、PeroPeroGamesの音楽・ランアクションゲーム『Muse Dash』では、無料で1曲遊べる“週間フリー曲”を拡大する“引きこもり大作戦”を実施しました。1ヶ月間、楽曲パック全体が週替わりで無料配信されるというもので、外出できない状況の人々を応援する試みです。

部屋で過ごす時間を少しでも心健やかに、というゲームメーカーならではの寄り添いかたがステキですね。
2019年末に公開されたドラマシリーズ『The Witcher』は、配信後4週間で視聴世帯が約7,600万に及び、Netflix史上もっとも観られた作品となりました。その影響で原作の小説やCD PROJEKT REDによるオープンワールドゲーム『ウィッチャー3 ワイルドハント』の売り上げが大幅にアップしたと報じられています。
『ウィッチャー3』はNintendo Switch™への移植版の発売も重なり、2019年12月の売り上げは前年比で554%増。Steam®版はドラマ公開後に同時接続者数が48,000人を超えたとのこと。2015年に発売された『ウィッチャー3』。いまも色褪せることのないロングセラーです。アメリカではNintendo Switch™版を除いても63%の売り上げ増だとか!
ドラマのビジュアルなどはゲームからではなく、原作小説を基にしています。そのためかヘンリー・カヴィル演じるゲラルトは『ウィッチャー3』と少し雰囲気が異なり、若々しい面持ちです。Steam®版ではドラマのゲラルトになれるMODが公開されていたりと、ゲームユーザーもドラマを楽しんでいる様子。

ドラマは非常にリッチな映像で見応えがありますし、ゲームではあまり知る機会がなかった国々や勢力の関係性、戦争の背景なども見えてきます。ゲームファンも一度観てみることをおすすめします。日本語吹き替えも選択できますよ。さらに付け加えるなら、イェネファーの生い立ちや執念に驚かされるはず。ヤスキエル(ゲームではダンディリオン)の歌も必聴です。

さらにNetflixのドラマシリーズに『バイオハザード』も仲間入りを果たすようです。ドラマ版『バイオ』は1話60分・全8エピソードで構成され、おもに南アフリカで撮影が行われるそう。アフリカは『バイオハザード5』の舞台でもありますね。キジュジュ自治区のような乾いた土地が思い浮かびますが、はたして? 順調にいけば6月にクランクイン、2021年春ごろに放送されるのではと見られています。
『バイオ』の実写といえばミラ・ジョヴォヴィッチ主演の映画シリーズが大ヒットしましたが、ドラマ版ではキャラクターやキャスト、物語はどうなるのでしょうか。発表によるとゲームの基本設定を引き継いでおり、製薬会社アンブレラの暗躍やt-ウイルスがもたらす世界秩序などがキーワードになっているようです。さらなる情報が待ち遠しいですね。


2月、そしてまもなく3月ですが、まだまだ終息の気配が見えない新型コロナウイルス感染症。外出を控えるべきときこそゲームでいろいろな世界に出かけてみてはいかがでしょうか。3月には『ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX』、『仁王2』などじっくり遊べる作品が発売予定です。

※記事中の一部画像・動画は、公式Youtubeおよび公式Twitter、公式リリースから使用

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