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浪漫活劇譚『艶漢』第四夜、開幕! 櫻井圭登、末原拓馬、三上 俊ら艶やかな漢たちが耽美なまでに魅せる!!

浪漫活劇譚『艶漢』第四夜、開幕! 櫻井圭登、末原拓馬、三上 俊ら艶やかな漢たちが耽美なまでに魅せる!!

2月16日(日)に開幕した浪漫活劇譚『艶漢』第四夜の公開ゲネプロと初日挨拶が初日当日にシアターサンモールにて行われ、初日挨拶には櫻井圭登、末原拓馬、三上 俊、小沼将太、岡田あがさ、松島志歩、青木志穏、芹沢尚哉、坂下陽春、加藤良輔が登壇した。

取材・文・撮影 / 櫻井宏充


エログロナンセンスな昭和郷愁的アンダーグラウンド事件簿が再び!!

本作は「ウィングス」(株式会社 新書館)で連載中の、尚月地による大人気漫画『艶漢』を原作とした舞台シリーズの最新作。ノーフン(フンドシをはいていないこと)がちで柳腰の美少年にして傘職人の吉原詩郎と、熱血正義感の巡査殿・山田光路郎、そして詩郎の兄貴分で無敵な色気を放つ吉原安里の物語を軸にした、エログロナンセンスな昭和郷愁的アンダーグラウンド事件簿として、廃墟のようなバラックが建ち並ぶ不思議な街・幻灯町を舞台に、ミステリーありメロドラマありギャグありの波瀾万丈なストーリーが独特の演出で展開する。

2016年3月に浪漫活劇譚『艶漢』、2017年12月に浪漫活劇譚『艶漢』第二夜、2019年4月に浪漫活劇譚『艶漢』第三夜が上演。実写化不可能と言われた原作の世界を、「劇団シャイニングfromうたの☆プリンスさまっ♪」シリーズやSCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』(2019)などで注目を集めるほさかよう(空想組曲)の脚本・演出をはじめ、殺陣×舞台美術×衣裳×メイク×役者の演技力で見事に舞台に昇華され、話題となった。さらに、浪漫活劇譚とは別に歌謡エンターテインメントショーとなる歌謡倶楽部『艶漢』(2016)、歌謡倶楽部『艶漢』第二幕(2018)も開催されるなど、広がり続ける『艶漢』ワールドにおける浪漫活劇譚の第四弾がついに上演となる。

浪漫活劇譚『艶漢』第四夜 WHAT's IN? tokyoレポート

出演は、初演から引き続き、吉原詩郎 役に櫻井圭登(舞台『刀剣乱舞』維伝 朧の志士たち/肥前忠広 役など)、山田光路郎 役に末原拓馬(劇団おぼんろ主宰。『HAMLET ―ハムレット―』など)、吉原安里 役に三上 俊(『最遊記歌劇伝』シリーズ/光明三蔵 役など)が出演する。

新キャストとして、大太刀一平 役に小沼将太(舞台「黒子のバスケ」シリーズ/青峰大輝 役など)、鏡湖 役に岡田あがさ(SCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』/手塚 渚 役など)、虹海 役に松島志歩(「烈!バカフキ!」/サラ役など)、花魚 役に青木志穏(「イケメン革命◆アリスと恋の魔法 THE STAGE Episode 黒のキング レイ=ブラックウェル」/アリス 役など)、漁火 役に芹沢尚哉(東京ワンピースタワー ONE PIECE LIVE ATTRACTION“3”『PHANTOM』/モンキー・D・ルフィ 役など)、水稚 役に坂下陽春(LIVEミュージカル演劇『チャージマン研!』/ジュラル星人 役など)、そして第二夜ぶりに潮見 役として加藤良輔(THE CONVOY SHOWシリーズなど)が出演。

新キャスト・舞台オリジナルキャラクターを交えて、原作でも人気の「人魚の望むもの」のエピソードが満を持してステージ上に紡がれる。

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艶やかな絡みの数々と幻想的な「水劇」の世界にうごめく愛憎ドラマが淫靡に描かれる!

今作では、「組」と呼ばれる組織から追われている詩郎、幻灯町の巡査・光路郎、詩郎の兄貴分で「組」に所属する安里を軸としつつ、役者たちが人魚の格好をして水の中で演じる劇「水劇」の一座に関わる事件と人間模様が描かれる。

物語は詩郎と光路郎が、光路郎の幼馴染みにして「水劇」の一座に雇われている一平と出会い、ふたりが人魚を題材とした水劇の演目を観るところから始まる。水劇一座の座長・潮見が率いる一座には、一番人気の花形女優・鏡湖、斬新な演技で人気急上昇中の新人・花魚、鏡湖の前に花形だったが引退した虹海、旅の作家で座付きとなった漁火、虹海の前にかつて花形だった水蓮の弟で水劇の役者・水稚がいた。

鏡湖の付き人をしている一平に誘われて一座の楽屋を訪れた詩郎と光路郎だが、そこで愛憎うごめく女優たちの姿を垣間見ることに。さらには、鏡湖が誰かに脅されていると聞かされるのだった……。

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本作の見どころは何と言っても、完成された肉体美を惜しげもなく披露する眉目秀麗な漢たちによる、原作の美麗で幻想的なタッチに負けない艶やかな絡みの数々だろう。その中心にいるのが櫻井、末原、三上の3人だ。詩郎を演じる櫻井は少女と見間違えるほどの柳腰で観る者を魅了しながらも凜とした佇まいを見せれば、末原は朴訥なまでに純粋で精悍な光路郎を熱演。三上は飄々としながらも見た目も中身もビッチな安里を大胆に演じる。

その艶めかしいまでにボーイズラブ的なものも感じさせてしまう3人の関係だけでなく、色気たっぷりの漢たちによる様々な絡みも作品に華を添え、さらに漢たちが繰り広げる華麗に舞うかのごとく美しい殺陣や、詩郎と安里や水劇の人魚などのきらびやかな衣裳が舞台をさらに盛り上げる。

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そして、今作のメインとなる「水劇」の表現も目を見張るものがある。幻想的な照明使いと紗幕による水中表現、水面から水底を思わせる高低差をつけた舞台セット、そしてキャストとパフォーマーによる人魚としての演技が合わさり、人魚たちによる水中の演劇という第二のステージが作品を彩り、ファンタジックで耽美な世界観をつくり上げている。

そんなステージ上で、今回も江戸川乱歩が描いたような昭和郷愁的アンダーグラウンド事件が巻き起こり、見どころ盛りだくさんのミステリーありメロドラマありギャグありのストーリーが展開する。

原作にも登場する鏡湖、虹海、花魚を演じる岡田、松島、青木が、気高くも美しい外見からは想像もできない三者三様の闇を抱えた女優らしさを見せつければ、舞台オリジナルキャラクターとして登場する漁火、水稚、潮見を演じる芹沢、坂下、加藤が、原作で1話完結となっているストーリーにさらなる深みと幅をもたらす。そして、一平を演じる小沼がコメディーリリーフ的なコミカルさで笑いを誘うだけでなく、ストーリー展開をスムーズなものとする役回りを担っている。

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ミステリー、メロドラマ、ギャグと見どころ満載で、艶やかな絡みの数々と幻想的な「水劇」の世界にうごめく愛憎ドラマが淫靡に描かれるストーリーの中で、激しくも美しい殺陣に彩られながら、艶やかな漢たちが耽美なまでに魅せる浪漫活劇譚の最新作がステージ上に花開く。

第五夜以降の先を見据えての第四夜として、今までを必ず超える

公開ゲネプロ前の初日挨拶には、櫻井圭登、末原拓馬、三上 俊、小沼将太、岡田あがさ、松島志歩、青木志穏、芹沢尚哉、坂下陽春、加藤良輔が登壇し、初日を迎えての心境や意気込みなどを語った。

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水稚 役の坂下は「今回の作品は水劇がメインとなっておりまして、オリジナルキャラクターで水劇団員の役なので、そちらのほうをたくさん観て欲しいと思っております。今回が初参加で、第一夜から参加されている先輩方がいらっしゃって、その先輩方にたくさん『艶漢』の世界観を教えていただきながら、稽古場でたくさんご指導していただきましたので、そちらのほうを本番で出せればと思っております」と意気込みを披露。

漁火 役の芹沢は「こうやって2.5次元の作品で、作品が続いていくというのはすごいことですし、そこに入らせていただけたというのをすごく嬉しく思っております。今回、舞台オリジナルキャラクターを演じさせていただくのですが、本当に難しい役どころでもありまして、自分の中でもチャレンジしつつ、第四夜の良い意味でスパイスになれるように全力で演じたいと思っておりますので、ぜひ楽しみにしていてください」と呼びかけた。

花魚 役の青木は「私も第四夜で初めて参加させていただくのですが、この世界観がすごく大好きなので、独特な美しさといろんなものが混ざった世界観というのが、舞台上でも表現できたらいいなと思います。今回は、水劇のショーがメインとなっているんですが、水劇ならではの表現や演出方法にも注目していただけたら嬉しいです」と打ち明けた。

虹海 役の松島は「私も今回の第四夜が初参加となっていて、そして皆様がやってみたいとずっとおっしゃっていた水劇の作品に参加させていただくので、とても緊張しています。プレッシャーに負けず、この素晴らしいカンパニーの皆さんと一緒に千秋楽までケガなく共に戦えたらいいなと思っております。観ていただいたお客様の心の片隅にいつまでも残り続ける第四夜になれるように私自身も一生懸命頑張ります」と意気込んだ。

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鏡湖 役の岡田は「『艶漢』の作品には第二夜から出演させていただいていますが、今回こんなに女優さんがたくさん出演するのは初めてで、艶やかな男性たちの物語が続いていくのですが、水劇一座の人間模様も大変なことになっております(笑)。ぜひそのあたりにも注目していただけたらと思います」と見どころを挙げた。

大太刀一平 役の小沼は「僕の役は明るい脳天気な役でして、この作品自体がシリアスな部分があるので、僕みたいな明るい役が入ることでお客さんもなごませて、いい作品ができるように、これから初日から千秋楽まで頑張っていきますので、なにとぞ応援のほどよろしくお願いいたします!」と力強くコメント。

潮見 役の加藤は「僕も今回は舞台オリジナルキャラクターなので、一平ちゃんと一緒にそういう空気をぶち壊せるような新しい風を『艶漢』の中に送り込むことができるように全力で頑張りたいと思います」と語った。

吉原安里 役の三上は「前作を超えようとつねに頑張ってきたわけですけども、この第四夜は別のベクトルでものすごい作品になったんじゃないかと思います。第五夜以降の先を見据えての第四夜として、今までを必ず超えて、皆さんに楽しんでいただけるように全力で務めたいと思います」と意気込むと、「初夜からのメンバーも今回はこの3人(櫻井、末原、三上)になっているんですけど、また戻ってくることもあるでしょうし、どんどんみんなで成長していけたらと思っております」と期待を寄せた。

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山田光路郎 役の末原は「第四夜ということで、これまで続いてきたことをさらに続けるというときに、続けていくためにはもう一回、今までのことを断ち切らないとなということも僕らの挑戦でした。新しいことをやるというより、今まで見せてきた多彩なもので組み上がっている『艶漢』の中で、我々が成功すると思っていない面を掘り下げてみるという作業をイチからやってみて、我々なりにたどり着いていると思っております」と稽古を振り返り、「ご覧になる方々にもいろんな面を見てもらえるといいなと思っておりますし、とてもまとまりの良いカンパニーで、すごく人間の暗い部分を描くぶん、それに打ち勝つためにすごく明るい部分、強い部分を描いている作品だと思います」とアピールした。

最後に、吉原詩郎 役の櫻井は「こうして再び詩郎として帰ってくることができて幸せです。『艶漢』クオリティーはもちろんなんですけど、本当にこのカンパニーでしかできないことが今回はできているんじゃないかなと思っているので、ぜひ楽しみにしていてください」と呼びかけると、「僕自身、初演から詩郎を演じさせていただいているんですけど、本当に今まで支えてくださった皆様に感謝の気持ちを込めて詩郎を演じきりたいと思っております。どうぞ応援のほどよろしくお願いいたします」と会見を締めた。

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浪漫活劇譚『艶漢』第四夜は3月1日(日)までシアターサンモールにて上演。

浪漫活劇譚『艶漢』第四夜

2020年2月16日(日)〜3月1日(日)シアターサンモール

原作:尚月地『艶漢』/「ウィングス」連載中(株式会社 新書館)
脚本・演出:ほさかよう(空想組曲)

出演:
吉原詩郎 役:櫻井圭登
山田光路郎 役:末原拓馬(おぼんろ)
吉原安里 役:三上 俊
大太刀一平 役:小沼将太
鏡湖 役:岡田あがさ
虹海 役:松島志歩
花魚 役:青木志穏
漁火 役:芹沢尚哉
水稚 役:坂下陽春
潮見 役:加藤良輔

Performer:
北村 海
坂本和基
大石 樹
森 陽菜

企画・制作:CLIE

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@clie_seisaku)

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