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矢部昌暉と伊阪達也による“イケメン兄弟”が全力で戦う姿は必見。舞台「イケメン源氏伝 あやかし恋えにし ~義経ノ章~」絶賛上演中

矢部昌暉と伊阪達也による“イケメン兄弟”が全力で戦う姿は必見。舞台「イケメン源氏伝 あやかし恋えにし ~義経ノ章~」絶賛上演中

舞台「イケメン源氏伝 あやかし恋えにし ~義経ノ章~」が、2月14日(金)から三越劇場にて絶賛上演中だ。
CYBIRDが運営する「イケメンヴァンパイア◆偉人たちと恋の誘惑」、「イケメン戦国◆時をかける恋」など、複数のタイトルで配信されている累計会員数2,500万人を誇る大人気女性向け恋愛ゲーム“イケメン”シリーズの最新作「イケメン源氏伝 あやかし恋えにし」の舞台版。
本作はゲームストーリーの「義経ルート」をベースに描かれ、主人公・源義経 役をダンスロックバンド・DISH//のメンバーである矢部昌暉が演じている。また、義経の兄であり宿敵である源頼朝 役を伊阪達也が務めるほか、注目の若手俳優が多数出演。麗しいビジュアルと漢気を併せ持った“イケメン”キャラクターたちが魅力を放つ。
初日直前に行われたゲネプロの熱演を写真&レポートにてお届けする。

取材・文・撮影 / 片桐ユウ


時は鎌倉時代。宿命の恋物語が始まる。

イケメン源氏伝 あやかし恋えにし ~義経ノ章~ WHAT's IN? tokyo舞台レポート

「イケメン源氏伝 あやかし恋えにし」の舞台は鎌倉時代。
征夷大将軍・源頼朝(伊阪達也)に滅ぼされたはずの弟・源義経(矢部昌暉)が、烏天狗の鞍馬(橋本全一)と取引し、あやかしの異能を得て生きていた……という歴史異聞によって物語は始まる。

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生きながらえた義経が狙うは当然、頼朝。ヒロインは対立する兄弟の狭間に、ひょんなことから巻き込まれていく薬師の由乃(小槙まこ)だ。

由乃は道で傷ついた小狐を助けるのだが、その小狐は妖狐である玉藻(谷 佳樹)の仮の姿だった。
玉藻を狙っていた頼朝と義経、両陣営から身を挺して小狐を庇った由乃は玉藻に気に入られ、彼と“契り”と言われる儀式を交わして不思議な力を与えられる──。

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冒頭から華麗な衣裳に身を包んだ“イケメン”たちが続々登場。
頼朝が率いる鎌倉幕府と、義経率いる反乱軍の武士たち、それに加えて烏天狗や妖狐といったあやかしが、ステージにずらりと並び立つ姿に圧倒される。

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刀剣、弓矢、薙刀……登場人物たちが構える武器の多彩さも魅力的。その装束や得物、そして発する口調やさりげない目線ひとつで、敵味方やそれぞれの関係性を自然に伝えてくれる。

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例えば武蔵坊弁慶(松川大祐)は荒々しいが人の話を聞かないような粗忽者ではなく面倒見がよく慕われ、那須与一(荒 一陽)は飄々とした物腰だが鋭さを備えている。
梶原景時(宮城紘大)は頭が切れる参謀で、平重衡(東 将司)は雅な姿と幼い口調のギャップが特徴的、安達盛長(瑛)は穏やかに周囲を取りなしつつも戦いでは猛将ぶりを見せつける……といった具合。

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妖狐の玉藻と烏天狗の鞍馬、そして陰陽師の安倍泰親(石渡真修)の存在感も際立っている。人の決め事には従わない、とばかりに奔放に振る舞うあやかしと、真意が掴めない陰陽師。
歴史絵巻に華を添えるのみならず、がっつりと彼らの異能が関わることで、ストーリーをさらに盛り上げる役割を担う。

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義経 役の矢部昌暉はミステリアスな佇まいから一変、オープニングの立ち回りとダンスで軽い身のこなしを披露して観客の目を奪う。
頼朝 役の伊阪達也は登場シーンから人好きのする笑顔を浮かべたかと思いきや、目的のためならば手段を問わない非情さを繰り出し、その二面性を存分に発揮。

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個性豊かな登場人物たちが揃い踏み、ヒロインがこの“縁(えにし)”と繋がったところで、物語は次の場面へと移ろう。

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玉藻によって異能を宿した由乃は、その力を義経に対抗する切り札として欲する頼朝の元、鎌倉幕府に身を寄せることになる。

恋愛ゲームのヒロインは、幾多に登場する美形の男性たちと絡み、求められるのが定番ではあるが、その流れに説得力を与えるのが小槙まこが演じる由乃の清々しさだ。

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由乃は悲嘆に暮れることもなく思わぬ力を手にしてしまった運命を受け入れ、薬師としての信念を忘れることなく生きようとする。天然や強引で済まさず、周囲の思惑や志に理解を示しつつも己は己の道を信じて進む姿は嫌味なく、応援したくなるような眩しさがある。

その輝きに感化されるように、男たちは彼女と触れ合うことによって静かな変化を起こしていくのである。

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鎌倉幕府の梶原景時、平重衡、安達盛長らは、由乃の朗らかさとひたむきさを認めて良い関係を築くようになり、頼朝も最初に見せていた冷酷さの影が薄れる。由乃を取り巻く彼らの日常シーンは見ていて微笑ましく、そこにちゃっかりと居着く玉藻の姿もまたなごやかさを増幅させていた。

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由乃が心を解きほぐすのは、鎌倉幕府の面々だけではない。戦いの中で義経と由乃が偶然出くわした際には、彼女の起こした行動が義経の心を大きく動かす。

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伊勢直弘による脚本・演出は、一見スピーディーな展開の中でも、こうしたキッカケを逃さず丁寧に描くことで観客の承認を忘れない。

舞台装置からも、観客を置いていくことなく伝えようという意図がうかがえる。組み上がった屋敷の中央部分を区切って襖風に、そこに両陣営のカラーと紋、加えて無地という3面に仕立てて場面によって転換させることで、今どこの場所でその出来事が行われているのかを明確にして見せた。
各陣営の会話もそうだが、ヒロインが身を寄せる場所が物語の中で動くこともあり、この背景演出のシンプルさはとても効果的だった。

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前述のとおり、由乃はすっかり鎌倉幕府側に馴染むも、人質交換によって義経率いる反乱軍の住まい、平泉へと一時的に移ることになる。心配する鎌倉幕府陣営の表情には、出会ったときには芽生えていなかった由乃への優しさがあふれている。

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一方の義経陣営も、由乃をぞんざいに扱ったりはしない。特に那須与一は義経を救うための手立てを常に考えており、それを由乃にも隠さずに伝える思いやりも持ち合わせている。

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再会した由乃と義経はすれ違いも起こすが、義経が負った傷の手当をするうちにふたりの仲は急速に深まっていく。
義経が自らの気持ちに戸惑う様子や、そのピュアさ故に大胆な行動で由乃に触れる様など、これぞ恋愛モノの醍醐味! といった場面の連続だ。それでいて浮き立たず、歴史的背景を物語ることでお互いの心情を慮るやりとりは、しっとりとした風情に満ちていた。

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常に義経の身を案じている武蔵坊弁慶の忠実ぶりや、義経と“契り”を交わしている烏天狗の鞍馬が見せる執着心など、義経陣営の関係性も注目。恋の行方だけではなく、それぞれの関係性の変化も楽しめる。

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人質交換の期間が終了し、心を通わせていた義経と由乃は再び敵同士となる。
安倍泰親が不穏な動きをみせるなか、鎌倉幕府と義経率いる反乱軍はついに正面衝突。しかし、事態は急展開し……と、ここから先は怒涛の展開となるが、彼らの想いを見守ってきたからこそ楽しめる盛り上がりが待っている。

これまでの因縁を越える強い想いに突き動かされた義経と頼朝が全力で戦う様は必見だ。

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歌、ダンス、そして殺陣と見どころ満載だが、魅力的な登場人物たちが紡ぐ“縁(えにし)”の行く末をぜひ見届けて欲しい。

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上演は2月20日(木)まで。エンディングはA/Bの2パターンが用意されている。 劇場内でもらえる「来場者アプリ特典」や「リピーター特典」、さらに一部公演の終了後にて、メインキャストによる「アフタートーク」、同じく一部公演終演後、全メインキャストによる「お見送り会」も実施される予定だ。

舞台「イケメン源氏伝 あやかし恋えにし ~義経ノ章~」

2020年2月14日(金)~2月20日(木)三越劇場

原作:CYBIRD「イケメン源氏伝 あやかし恋えにし」
キャラクターデザイン/原画:藤 未都也
原作プロデューサー:藤原健太(CYBIRD)
原作ゲームシナリオライター:久里山奈知(CYBIRD)
脚本・演出:伊勢直弘
原作監修:朝木奈都子、大森まゆこ、久里山奈知、 越田夢乃、松川恵津子(CYBIRD)

出演:
源 義経 役:矢部昌暉(DISH//)
玉藻 役:谷 佳樹
鞍馬 役:橋本全一
安倍泰親 役:石渡真修
梶原景時 役:宮城紘大
平 重衡 役:東 将司
安達盛長 役:瑛(あきら)
那須与一 役:荒 一陽
武蔵坊弁慶 役:松川大祐
由乃(ヒロイン) 役:小槙まこ

源 頼朝 役:伊阪達也
ほか

企画・制作:スーパーエキセントリックシアター
主催:舞台「イケメン源氏伝」製作委員会

オフィシャルサイト
https://ikemengenjiden-stage.com/

©CYBIRD / 舞台「イケメン源氏伝」製作委員会