Interview

『ブラを捨て旅に出よう』水原希子が世界を知ることで拭ったトラウマ。「スタンダードな概念なんてない」

『ブラを捨て旅に出よう』水原希子が世界を知ることで拭ったトラウマ。「スタンダードな概念なんてない」

女優やモデルといった枠を越えて、自身の日常から社会的メッセージまでSNSを通じて世界にダイレクトに発信する「ミレニアル世代のスター」として絶大な支持を集める水原希子。そんな彼女の新たな挑戦がHuluオリジナルドラマ『ブラを捨て旅に出よう〜水原希子の世界一周ひとり旅〜』だ。

水原本人が突然Hulu本社を訪問。自らのアイデンティティを求めて世界一周をしたいとプレゼンするシーンから始まる本作。言語も文化も習慣も異なる異国で、あり得ないハプニングに翻弄されながらも持ち前の好奇心とオープンマインドで現地の人々と触れ合い、未知の世界をいきいきと謳歌する彼女の姿に、見ているこちらもハラハラ・ドキドキ。虚実の入り混じったシュールな世界観もあいまって、リアルな興奮と開放感を掻き立てられる。

そんな異色の「ドラマチック・ドキュメンタリー」に、彼女はどんな思いで挑み、どんな発見や気づきを得たのか? 旅を終えた水原が放つ言葉には、ヒーリングに近い、一層の力強さが増したように感じた。

取材・文 / 井口啓子 撮影 / ヨシダヤスシ


当たり前だと思っていたことが、実は偏ったものだったとあらためて気づかされた。

ブラを捨て旅に出よう〜水原希子の世界一周ひとり旅〜 水原希子 WHAT's IN? tokyoインタビュー

『ブラを捨て旅に出よう〜水原希子の世界一周ひとり旅〜』は、半分ドラマ、半分ドキュメンタリーと謳っていますが、どこまでがシナリオでどこまでがガチかわからない、スリリングなリアリティがあります。

大まかなシナリオはあったんですが、実際はその通りに進まなかったり、まったく違う展開になったり、すごくイレギュラーな撮影でした。現地で通りすがりの人に「このセリフを言ってほしい」ってお願いしたこともあったぐらい! 私も正直、撮影しながら「どうなるんだろう?」って思っていましたし、完成したこと自体が奇跡みたい。だから、私のリアクションに関してはほとんどガチです(笑)。

手助けなし、NGなし、メイクも洋服も自前というルールもガチ?

そうですね。それに、現地に行って初めて気付いたんですけど、スタッフも監督もみんな英語を喋ることができなかったんです(笑)。だから、ルール以前に私が現地の人と直接コミュニケーションを取って、いかに心を通わせられるかしかなくて。口で説明するというよりは、パッションをぶつけるみたいな感じで、いろんな方に協力していただいて、一緒に作り上げた感じなので、そういったところはドキュメンタリーだなって。大変でしたが刺激的でおもしろかったですね。

ブラを捨て旅に出よう〜水原希子の世界一周ひとり旅〜 水原希子 WHAT's IN? tokyoインタビュー

未知の世界を知ることで、新しい自分を発見しようというテーマは、水原さんが日本版のナビゲーターを務める『クィア・アイ』(その道のプロであるゲイ5人組が自分を変えたい人々を心身共に変身させるリアリティ・バラエティ)にも通じるところがありますよね。

そうそう、この企画の話をいただいたとき、こんなにたくさんの国に行くという体験は自分ではできないし、きっと新しい世界を知れる特別な体験になるんだろうなと思いました。例えば今回の旅で、イスラム圏の若者と結婚について話をしたんですけど、結婚する本人同士の気持ちではなく、家と家の結婚という考えが強くて、親同士が結婚を決めることが一般的だし、本人たちも親の言うことを信頼している。日本でも両家の結びつきという考えはあるけど、結婚するかしないかは本人たちの自由だと思っていたので、そう言う考え方もあるんだ!って。国によって、いろんな価値観があるというのは頭では分かっていても、実際にそこに行って、いろんな人と会話してみることでそれをリアルに感じられるし、イメージを裏切られることも多くて、自分の視野や考え方が広がっていくのを実感しました。私自身、もっとインターナショナルに活動していきたいという気持ちがあるので、いろんな世界を見ることは今の自分には必要な体験だったなと思います。

水原さんはもともとグローバルに活動していて世界中に友達がいるようなイメージがありますが、それでもまだまだ狭かった?

世界といっても私が行っていたのって結局、アメリカとかヨーロッパで、そこで当たり前とされていることは世界のスタンダードでは全くなくて、実は偏ったものだったんだなと改めて気づかされました。いろんな国に行くと、自分の中で凝り固まっていた概念が壊される。今回の旅はまさにその連続で、本当に当たり前のことなんかないなって。

ブラを捨て旅に出よう〜水原希子の世界一周ひとり旅〜 水原希子 WHAT's IN? tokyoインタビュー

まさに水原さん自身が体当たりで異国に飛び込んでいったからこそ、得られたことですよね。

写真や映像で見て、この風景キレイだな、こんな人がいるんだ、こんな食べ物があるんだって知ることはできるけど、実際に現地に行ってみて、その土地に住んでいる人やモノと触れて、体感しないとわからないこともあるんだなって今回すごく思いました。インドも、着いた瞬間、匂いとか色彩とか、言葉では説明できない体感でテンションが上がる感じがあって。それが感じられたのは大きかったと思います。

もっといろんな視点を持つことで、目に見えないいろんなものを見て、信じられるようになりたい。

ブラを捨て旅に出よう〜水原希子の世界一周ひとり旅〜 水原希子 WHAT's IN? tokyoインタビュー

そんな旅の中でも、いちばんカルチャーショックを受けたことは…?

やっぱりインドは凄まじかったですね。自分が当たり前と思っていたことが、とにかく覆されまくりました。日本と違って並ぶという概念がないし、混沌としてるというか、何が良くて何が悪いかという概念すらわからなくなる。もっと根源的な…、生と死が日常的にすごいリアルに感じることができるんです。行く前はガンジス河の汚染のことを聞いて怖いと思っていたんですけど、実際に行ってみると、みんなその水で当たり前に調理したり、洗濯したり、沐浴もしてる。本当にホーリーウォーター(聖なる水)として崇めて、生きることと共にあるものになっている。そういうのを見ると、結局はなにを信じるかだよなって。人間が信じたり、祈ったりする行為のピュアさってすごいと思ったし、やっぱり人間自身が本来すごいパワーを持ってるんだなって。日本人は宗教を持たない人が多いけど、宗教とか関係なく、私自身もっといろんな視点を持つことで、目に見えないいろんなものを見て、信じられるようになりたいと思いました。

水原さんがそういうグローバルな志向を持ったきっかけは何だったんでしょう?

やっぱり海外の人と仲良くなったのが大きいです。父がアメリカ人なんですけど、実は子供の頃にアメリカで緊張して英語を喋ることができなくて恥をかいたのがトラウマになっていて。逆に日本では、「英語を喋って」って言われるのが恥ずかしくて、どこにいても浮いてる感覚があったんです。

それがモデルになって東京に来てみたら、すごくインターナショナルな空気があって、閉ざしていた扉が開かれてゆく感じがしました。そこで仲良くなった韓国の子ともっと喋りたいと思って韓国語の勉強を始めたり、つたなくてもいいやって英語を使うようになって。あとウォン・カーウァイの映画がすごく好きで、中華圏で仕事がしたいと思ったことをきっかけに、アジアの歴史や文化も自分なりに勉強しました。勉強し始めたら、国も文化も全部が繋がり影響し合っていて、混ざり合っていることは当たり前なんだと知ることができました。

ブラを捨て旅に出よう〜水原希子の世界一周ひとり旅〜 水原希子 WHAT's IN? tokyoインタビュー

確かに、国という概念も人間が勝手に決めたものですもんね。

そうそう。今回の旅で「中国とベトナム」と「ウズベキスタンとトルクメニスタン」で初めて陸路で国境を超えるという体験をしたんです。歩いてみたら、国境という線で人間が区切っているだけで、地は繋がっているんだなぁと思いました。

『ブラを捨てて旅に出よう』というタイトルではないですが、当たり前と思っていたもので無意識に自分を縛ってることって誰しもありますよね。

私も若い頃は自分の居場所みたいなものをすごく守っていました。でも自分からいろんなところに出て行くようになって、いろんなものを取っ払ったら、全てが自分の人生なんだと思えるようになって。たとえ大変でも、自分も人も嬉しくなるようなことにチャレンジしていきたいと思うようになりました。

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何かしらの居場所を持つことは人間が生きて行く上で大切なことだとは思いますが、それを守ってるだけでもダメ? 

そうですね。守るだけだと視野が狭くなってしまう気がして。これまでの自分の人生を振り返ると、他人によって扉が開かれていったという実感があって。私が『ノルウェイの森』で女優という道を得ることができたのも、誰かが私のことを雑誌で見つけて、緑という役ができると信じて声を掛けてくれたからで、今の私があるのも、今回の世界一周みたいに、いろんな方が私の中に想像もしない私を見てオファーしてくださったから。自分はひとつしかないけど、いろんな人と出会うことで知識も考え方もどんどん広がっていくし、成長させてもらった感覚があるんです。だから、自分はこうだと決めてしまわず、怖いけど知らない場所に行ってみることも大事だなと思います。

自分の信じることを発信して、実行して、ジャンルや文化や国境を超えて、いろんな人たちと繋がって、自分の可能性をどんどん広げてゆく水原さんの姿に勇気づけられている人は多いと思います。

そうなっていたら嬉しいですね。ついにYouTube チャンネルも始めましたし、これからも枠にとらわれず、いろんなことにトライしていきたいです。


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水原希子

1990年、テキサス州ダラス生まれ、兵庫県育ち。2010年の映画『ノルウェイの森』で女優デビューを果たし、現在はモデル、映画、ドラマ、CMと幅広く活躍中。主な出演作に、映画『ヘルタースケルター』(12)「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」シリーズ(15)『信長協奏曲』(16)『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』(17)、ドラマ『グッドワイフ』(19/TBS)などがある。

オフィシャルサイト
www.kiko-mizuhara.com
www.officekiko.com

オフィシャルTwitter
@kikoxxx

オフィシャルInstagram
@i_am_kiko

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Huluオリジナルドラマ『ブラを捨て旅に出よう~水原希子の世界一周ひとり旅~』

Huluにて毎週1話ずつ独占配信中(全6話予定)

原案:歩 りえこ「ブラを捨て旅に出よう」(講談社)
製作著作:Hulu
©HJホールディングス

オフィシャルサイト
https://www.hulu.jp/static/brasute/