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森田美勇人が熱演! 圧倒的なダンスパフォーマンスでも魅了する「RADICAL PARTY -7ORDER-」上演中。阿部顕嵐とのライブも必見

森田美勇人が熱演! 圧倒的なダンスパフォーマンスでも魅了する「RADICAL PARTY -7ORDER-」上演中。阿部顕嵐とのライブも必見

2019年12月末に大阪・梅田芸術劇場で幕を開けた「RADICAL PARTY -7ORDER-」の東京公演が、1月15日(水)にTBS赤坂ACTシアターで初日を迎えた。本公演の主役を務めるのは、森田美勇人。今作は、森田を含む、安井謙太郎、真田佑馬、諸星翔希、萩谷慧悟、阿部顕嵐、長妻怜央の7人が「HAPPYをみんなで作りあげていく」をモットーに、音楽、演劇、アート、ファッションなど、ひとりひとりがジャンルレスに様々なものに挑戦し、その経験や才能を混ぜ合わせて、自分たちなりの新しいエンターテインメントを創造していく7ORDER projectのひとつとして2019年8〜9月に東京と神戸で上演し、大きな反響を呼んだ舞台『7ORDER』のスピンオフ作品だ。
初日公演を前に行われた公開ゲネプロのレポートをお届けする。

取材・文 / 松浦靖恵
撮影 / 山内洋枝(PROGRESS-M)


言葉がなくても、ダンスで心を通わせることができる

遺伝子検査によって全国民をAからZまでランク分けして優劣をつける「優性遺伝保存法(通称“AZ法”)」が施行されている“いつかの時代、どこかの国”。下層ランクの人間はランクを超えた恋愛や結婚が禁じられ、音楽や演劇などの娯楽を自由に楽しむことも表現することもできない。そんな抑圧された世の中を変えようと、ダンスの力で立ち向かっている「ウォークライ」の若者たちと、これまで仲間を持たず、ひとりで生きてきたミュート(森田美勇人)が出会う場面から、この物語は始まる。

RADICAL PARTY -7ORDER- エンタメステーションレポート

ダウンクラスの底辺に位置する「Zランク」で生活するミュートは自分の好きなことを自由に表現できない法律や苛酷な環境に理不尽さを感じてはいても、そこに対して抗うことすら考えたことがなかった青年だ。しかし、過酷な状況下でも好きなダンスを楽しむことを決して忘れていない同世代の姿や人となりに触れたことで、自分がもともと持っていたダンスや音楽への情熱を蘇らせていく──。

ダンスチーム「ウォークライ」のリーダー・アゾを演じるのは、仲 万美。マドンナのバックダンサーとしてワールドツアーに帯同し、リオオリンピック閉会式での日本プレゼン「SEE YOU IN TOKYO」に参加したこともあるダンサーだ。艶のある長い黒髪を大きく揺らしながらアグレッシブに身体を動かし、セクシーなダンスを見せたかと思えば、コミカルで可愛らしい一面も見せるヒロインのアゾは、誰からも愛されるキュートでカッコいいキャラクターだ。

RADICAL PARTY -7ORDER- エンタメステーションレポート

「ウォークライ」で、ちょっとキレやすい性格ではあるが、誰に対しても自分の感情をまっすぐに伝えるドギーを演じたのは、丞威。わずか3歳でステージデビューし、7歳でジュニア全米ダンス大会でチャンピオンを獲得した経歴を持つ彼は、大きな体躯を活かしたアグレッシブなダンスを見せ、迫力あるダンスシーンをつくり上げていた。

チームのもうひとり、フェミニンな雰囲気のワックを演じたのは、劇団四季『ライオン・キング』でヤング・シンバを演じ、「KYOTO SAMURAI BOYS〜起〜」に出演中の福澤 侑。彼の激しいアクションやダンスを見れば、あのスレンダーな身体のいったいどこにそんなエネルギーを隠し持っているのかと驚かされることだろう。

さらに、Battle of the year u-15 breakingsolo Battle優勝や男子高校生ミスターコン2018年関西エリアグランプリ獲得した網代聖人が演じるブレイクも、赤い短髪が印象的なチームメンバーだ。彼はその役名どおり、自身の得意なブレイクダンスを披露する。彼のパワームーブはどうやったらあんなに回転できるのだろうと驚いてしまうほどの高速スピン。

RADICAL PARTY -7ORDER- エンタメステーションレポート

また、オーディション番組『キミモテロッジ~家づくりで声優オーディション!?~』で栄冠を手にし、昨年は映画『PRINCE OF LEGEND』にも出演した石橋弘毅(ハイスクールチルドレン)が演じるのは、「ウォークライ」に憧れ、最後にグループに加入する青年・ポップ。自分の中に静かに抱えていた想いや葛藤が、ダンスや仲間たちとの出会いによって次第に変化していくポップの心模様を、石橋は繊細に演じていた。

森田はこれまでの経験の中で身につけたダンスのスキルや才能を活かし、本作でダンスの振付を担当。輝かしいキャリアと高度なダンススキルを持っているキャストと共に、切磋琢磨しながら森田がつくり上げたであろうダンスは、この舞台でしか観ることができない最強のダンスパフォーマンスシーンを生んだ。人間の身体や筋肉はここまで自在に動かすことができるものなのかと驚くこと間違いなしだ。また、会場に鳴り響く音楽に委ねるように身体をしなやかに動かし、頭のてっぺんから足の指先までに神経を集中させ、思いのままに自由に踊る森田のソロのダンスは、息を飲むほどに美しく、観客の心を捉えて離さないだろう。

RADICAL PARTY -7ORDER- エンタメステーションレポート

「RADICAL PARTY -7ORDER-」は「ウォークライ」の仲間たちと出会い、心を通わせる仲間がいることの喜びを知ったミュートが、その後、本当に自分がやりたいことを自由にやるために新しい仲間たち「7ORDER」に出会う前のエピソードが散りばめられている。舞台『7ORDER』を観た人ならば、“そうか、これがあそこに繋がっていたのか”とニヤリとしてしまう場面は、スピンオフ作品ならではのお楽しみポイントだ。

RADICAL PARTY -7ORDER- エンタメステーションレポート

さらに、日頃から絵を描くことやファッションに興味を持っている森田は、今回の舞台衣裳もセルフプロデュースをしている。自身を含めたメインキャストたちの衣裳には、“BREAK OUT“ や ”ALONE”など、様々なワードが蛍光色で描かれている。ブックライトの中で鮮やかに浮かび上がるそれらのワードは、どんなに過酷で暗い世界でも自分たちはここに存在し、熱い想いと夢を抱いているんだという主張そのものにも思えた。森田がひとりひとりのキャストの個性や役柄に合わせて、どんなワードをペイントしたのかもぜひチェックしてみて欲しい。

また、ダンスで世の中を変えようとしているミュートたちを「反抗分子」と位置付け、彼らの存在や行動を快く思っていない男・シンドウを演じるのは、これまで数多くの映画、ドラマなどに出演し、その個性を輝かせてきた俳優・石垣佑磨。冷徹なシンドウが「ウォークライ」と熱く激しく対峙するシーンでは、石垣のキレキレの激しいアクションも見どころのひとつ。

RADICAL PARTY -7ORDER- エンタメステーションレポート

一緒に踊れば、その人がどんな人間なのかわかる。ダンスをすれば、仲間になれる。遺伝子も国籍も性別も関係なく、音楽にひたすら自分の想いを乗せて自由に踊れば、そこに言葉がなくても、ダンスで心を通わせることができる──本作の中にあった言葉は、この舞台に立つキャストたちがこれまで自身が体現してきたことだからこそ、より説得力を増して観る者に響く。

RADICAL PARTY -7ORDER- エンタメステーションレポート

第二幕のライブでは、華やかで楽しい「RADICAL PARTY」が開催され、一幕の物語から何年後かの“彼ら”に出会うことができる。ソロダンスシーンではそれぞれが得意とするダンスを披露し、全員が集結すれば息の合ったダンスを見せる。誰もが自由に、楽しそうにダンスをしている姿を目の前で見たら、たとえダンスが得意じゃなくても自分もあの輪の中に入って彼らと一緒に踊ってみたくなる衝動にかられてしまうことだろう。

RADICAL PARTY -7ORDER- エンタメステーションレポート

東京公演の第二幕にはスペシャルゲストとして日替わりで安井謙太郎と阿部顕嵐が出演することがすでに発表されているが、公開ゲネプロには阿部顕嵐が登場。ふたりは舞台『7ORDER』でも披露していた楽曲を共に熱唱し、息の合ったダンスで場内を沸かせた。

RADICAL PARTY -7ORDER- エンタメステーションレポート

森田は本作に寄せて「2020年もエネルギッシュに行かせていただきます。僕らの世界を体感しに来てください」とコメントしている。「RADICAL PARTY -7ORDER-」を体感すれば、「HAPPYをみんなで作りあげていく“僕らの世界”」がどんどん広がっていることを、きっと実感できるはずだ。

舞台「RADICAL PARTY -7ORDER-」

大阪公演:2019年12月27日(金)~12月29日(日)梅田芸術劇場 メインホール
東京公演:2020年1月15日(水)~1月19日(日)TBS赤坂ACTシアター

演出:JUNA
脚本:丸尾丸一郎(劇団鹿殺し) 河西裕介

出演:
森田美勇人/仲 万美 丞威 福澤 侑 石橋弘毅 網代聖人/石垣佑磨
ほか

主催:7ORDER project

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@7order_official)

©7ORDER project