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中川晃教、平野 良、松田 凌らが明治座の歴史に挑む。ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』製作発表会レポート

中川晃教、平野 良、松田 凌らが明治座の歴史に挑む。ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』製作発表会レポート

ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』の製作発表が、1月14日(火)にイタリア文化会館 アニェッリホールにて行われた。
本作は、ルネサンス期のイタリアを描く惣領冬実の歴史マンガを原作としたミュージカル。さらに、1873年の明治座の創業以来、初めてオーケストラピットが使用されることでも話題になっている。
一般の観客も招いて行われた会見には、主人公のチェーザレ・ボルジア役の中川晃教、ミゲル・ダ・コレッラ役の宮尾俊太郎をはじめ、ベテランから若手実力派までが顔を揃え、演出を手がける小山ゆうならが出席する豪華な製作発表会となった。

取材・文・撮影 / 竹下力


日本発のオリジナルミュージカルを成功させるために頑張りたい

まず、司会によって登壇者が呼ばれ、中川晃教、別所哲也、宮尾俊太郎、岡 幸二郎、藤岡正明、今 拓哉、横山だいすけ、松田 凌、平野 良、鈴木勝吾、山崎大輝、風間由次郎、近藤頌利、木戸邑弥、演出の小山ゆうな、明治座常務取締役の三田光政、後援のイタリア大使館のイタリア大使のジョルジョ・スタラーチェが登壇し、挨拶をした。

最初に、エグゼクティブ・プロデューサーの三田光政が「明治座は創業147年になりますが、初めてのグランドミュージカルを製作させていただきます。本作はヨーロッパを舞台にした日本オリジナル作品で、このミュージカルで世界を目指したいと思います」と力強い発言を見せる。

それを受けた演出の小山ゆうなは「大好きなイタリアを舞台にした作品で、明治座で初めてオーケストラピットを使う大切な作品に携わらせていただけるので光栄です。お客様を満足させるミュージカルになるように全力を尽くします」と続けた。

中川晃教

主人公のチェーザレ・ボルジアを演じる中川晃教は「現在37歳になりますが、作品のキャラクターの年齢は、チェーザレを含め16歳が多いんです。年齢を重ねながらも年下の役を演じることは役者として光栄です。今作はヨーロッパを舞台にしたオリジナルミュージカルですが、今の僕たちの時代と共通する部分があると感じています。チェーザレは時代のリーダーになりますが、そんな彼がどのように成長していくのかをご覧になってください。ミュージカル界の大先輩やバレリーノの宮尾さん、そして実力・人気を兼ね備えた若い俳優の皆さん、ミュージカル界になくてはならない小山さんらがつくり出す物語で懸命にチェーザレを演じて、日本発のオリジナルミュージカルを成功させるために頑張りたいと思います」と意気込む。

別所哲也

チェーザレの父親ロドリーゴ・ボルジア役の別所哲也は「権力、財力、知力、力があるものが美しい存在であることを体現する役です。日本からオリジナルミュージカルを発信できることを大変嬉しく思いますし、それが世界でどう受け止められるか、僕たちのつくる世界観が海外の人にどのように受け止められるか楽しみです。今日をスタートに中川さんを中心に本作をつくっていきたいと思います」と語る。

宮尾俊太郎

チェザーレの側近であるミゲル・ダ・コレッラを演じる宮尾俊太郎は「僕はダンサーとして声帯を使わない仕事をしているのですが、先ほど小山さんに確認したところ、僕は踊らないそうなので(笑)、今作では歌とお芝居でドラマを生み出したいと思います。ルネサンス時代の濃厚な人間ドラマを味わっていただけると思います」と作品の見どころを述べる。

岡 幸二郎

ボルジアと敵対し、チェーザレのライバルとなるジュリアーノ・デッラ・ローヴェレ役の岡 幸二郎は「明治座で初めてオーケストラピットを使うオリジナルのミュージカルで、これまでにない悪の存在として憎らしい役を演じたいです」とコメント。

藤岡正明

西欧を代表する詩人のダンテ・アリギエーリを演じる藤岡正明は「ここ最近、出演する作品でボロボロの役が多く、“今作では高貴な貴族を演じられるかもしれない”と期待していたら、なかなか演じたことのない、偉大な詩人役になり驚いています(笑)。新しい歴史の幕開けの瞬間を期待して、お客様には劇場に足を運んでいただければと思います」と笑いを交えて語る。

今 拓哉

物語の舞台であるフィレンツェの実質的支配者、ロレンツォ・デ・メディチ役の今 拓哉は「明治座には3回目の出演になりますが、初めて生のオーケストラで、あの空間でどのような音の響きになるのか楽しみです。ロレンツォは芸術、政治、経済、すべてをまとめ上げた人物。今回は役どころと同じように、みんなの“ハブ”になって稽古や本番に挑みたいと思います」とリーダーシップを宣言。

横山だいすけ

ルクセンブルク家の皇帝、ハインリッヒ7世役の横山だいすけは「素晴らしいキャストと共に明治座の舞台に立てることを嬉しく思います。『おかあさんといっしょ』では変顔を披露していましたが、変顔はいっさいございません(笑)。これまでの僕を封印して、伝説の男になれるように頑張りたいと思います」と笑顔で語る。

松田 凌

ダブルキャストとして、でアンジェロ・ダ・カノッサを演じる松田 凌は「明治座の初めての試みで、演劇界に新たな1ページが生まれる機会に参加できることを嬉しく思います。本番の4月までに、今の自分の持てるすべての力を出し切って板の上に立ちたいと思っています。応援のほどよろしくお願いいたします」としっかりした面持ちで挨拶した。

平野 良

同じくのジョヴァンニ・デ・メディチ役で出演する平野 良は「明治座の初の試み、そして尊敬してやまない中川晃教さん、観客として観てきた偉大な先輩方と共演できることを幸せに思います。僕は今 拓哉さんのロレンツォの息子役ですから、困ったらなんでも聞きにいこうと思います。最後まで高貴かつ威厳のあるメディチ家をつくりたいです」と微笑みながら抱負を述べる。

鈴木勝吾

こちらものロベルトを演じる鈴木勝吾は「今作が初ミュージカルになりますし、明治座にとって節目となる作品に携わることができて嬉しいです。ダブルキャストですが、僕たちのチームは公私ともに信頼がおける仲間なので、一緒に演じることができて光栄です。そして尊敬する先輩と同じステージに立てる喜びを噛み締めながら千秋楽まで頑張りたいと思います」とチーム感をのぞかせる。

山崎大輝

でアンジェロ・ダ・カノッサを演じる山崎大輝は「錚々たる先輩の中、おそらく24歳の僕が座組みで最年少になるので、いろいろなものを吸収して成長したいと思います。アンジェロは、本作をご覧になる方の視点になる役なので、お客様を作品に引き込むことができるようにしたいです」と落ち着いた口調で語る。

風間由次郎

続けて、のジョヴァンニ・デ・メディチを演じる風間由次郎は「僕は漫画を読んだり、アニメを観るのが好きなので、原作が好きな方にも楽しんでいただける作品にしたいと思います。ダブルキャストの僕らは、権力争いに巻き込まれながら、それに悩む若者を演じます。僕らだからできるお芝居があると思うので今からワクワクしています」と熱い想いを吐露。

近藤頌利

のドラギニャッツォ役の近藤頌利は「歴史ある作品を現代で表現できることや、素敵な俳優の方々とご一緒できることは幸せだと思います。初ミュージカルということもあって、この作品への出演の話をいただいたときに、喜びと同時に驚きもありましたが、この作品の一員になれるようにチャレンジしたいと思います」と作品への期待を述べる。

木戸邑弥

こちらもでロベルトを演じる木戸邑弥は「尊敬する先輩に囲まれ、とても緊張していたのですが、ここまでの挨拶を聞いていると、リラックスできて安心しました。明治座の挑戦であり、僕自身にとっても挑戦になります。演劇界に新しい風を吹かせたいと思います」と向上心をもにじませた。

キャストの挨拶が終わったあと、イタリア大使館のイタリア大使ジョルジョ・スタラーチェより「2020年、日本はオリンピックイヤーになります。そして、明治座創業147年を記念して、イタリアにヒントを得た作品をつくっていただくことに御礼を申し上げたい。イタリアと日本の友好の証として、今作の成功を祈願したいと思います。この作品をご覧になってフィレンツェに旅行したくなるような作品にしてください(笑)」とキャスト・スタッフに激励が送られた。

また、原作の惣領冬実より「宗教と権力、陰謀が渦巻くルネッサンス時代を背景に、様々な策を巡らせながら、チェーザレがどのように舞台に息づいていくか楽しみにしています」とのメッセージも届いた。

チェーザレを演じるにあたって準備しておきたいことを問われた中川は「原作を読むと、あらゆることに精通している人物ですが、今作はミュージカルですし、自分の強みは音楽であることを押し出して彼を表現したいと思います。音楽という音色の裏側にある、チェーザレのクレバーな思惑を歌で表現することが一番の見せ場だと思います。演出の小山さんとお話すると、今作のイメージに“馬”という単語がよく出てきたので、どんな演出で馬が登場しても乗ることができるようにしたいです(笑)」とユーモアを交えて役づくりを語った。

最後に本作の表題曲「チェーザレ」が中川によって歌唱され、グランドピアノの壮大な伴奏のもと、透きとおる中川の声が会場に響きわたった。歌い終わった中川が「緊張しました(笑)。今作を代表する曲を通してお客様の心に爪痕を残す物語になれば嬉しいです」と述べ、製作発表会は大盛況のうちに幕を閉じた。

偉大な先輩たちや心強い後輩たちが背中を押してくれる

この製作発表会のあと囲み取材も行われ、中川晃教、別所哲也、宮尾俊太郎、岡 幸二郎、藤岡正明、今 拓哉、横山だいすけが登壇した。

共演者が顔を揃えた製作発表を終えた中川からは「チェーザレの父を演じる別所さんとは初めて共演するので緊張感がありましたが、優しく声をかけてくださって感謝しています。今作は偉大な先輩たちや心強い後輩たちが背中を押してくれる気がします」という言葉があり、カンパニーへの信頼度を高めた様子がうかがえた。

そして中川のコメントを受けた別所は「よくできた息子でしょ(笑)」と笑いを取りながら、「今作は初共演の方ばかりですし、しっかりコミュニケーションを取りながら歴史に残る舞台をつくりたいです」とあらためて作品にかける想いを語る。

続けて宮尾が「岡 幸二郎さんたちと再びご一緒できるので、皆さんと精進していきたいです」とコメントすると、は「明治座の本気度を感じました。しっかり足を着けたメンバーが揃っているので、歴史に残る作品になると思います」と意気込む。

藤岡は「中川晃教とは何度も共演していますし、公私ともに仲良くしているからこそ、いろいろな話ができると思います。その関係性を今作に持ち込みたいと思います」と主演の中川との良好な関係性を見せ、が「若い役者たちが自由で個性が活かせるような座組みにしたいです。オリジナルミュージカルなのでまだ形がありませんから、みんなで力を合わせてつくっていきたいです」と幅の広い出演者陣についても触れ、横山も「皆さん素晴らしい方で、早く稽古が始まらないかなと思っています。男性が多いカンパニーですが、男性同士の歌のぶつかり合いを楽しみにしてください」と見どころを語った。

最後に中川から「劇中歌を1曲披露しましたが、オリジナルミュージカルの出来立てほやほやの音楽を皆様にお届けすることができるので嬉しいです。すべてのスタッフ・キャストの力を借りながら、原作をご存じない方も詳しい方も劇場に足を運んでいただけるように、今作の魅力を少しずつお届けしながら最後まで頑張ります。今日はたくさんの方にお越しいただき、このミュージカルの期待が高いことを実感しました。全身全霊で新たなミュージカルの幕開けに挑み、歴史ある瞬間に立ち会っていただけたら嬉しいです」とメッセージが送られ、囲み取材は締め括られた。

公演は4月13日(月)から5月11日(月)まで明治座にて上演。チケットの一般販売は2月16日(日)より開始される。

ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』

2020年4月13日(月)~5月11日(月)明治座

<チケット一般発売>2020年2月16日(日)AM10:00〜

原作:惣領冬実
原作監修:原 基晶
脚本:荻田浩一
演出:小山ゆうな
音楽:島 健

出演:
チェーザレ・ボルジア 役:中川晃教
ミゲル・ダ・コレッラ 役:宮尾俊太郎(Kバレエ カンパニー)


アンジェロ・ダ・カノッサ 役:松田 凌
ジョヴァンニ・デ・メディチ 役:平野 良
ドラギニャッツォ 役:井澤勇貴
ロベルト 役:鈴木勝吾


アンジェロ・ダ・カノッサ 役:山崎大輝
ジョヴァンニ・デ・メディチ:風間由次郎
ドラギニャッツォ 役:近藤頌利(劇団Patch)
ロベルト 役:木戸邑弥

ダンテ・アリギエーリ 役:藤岡正明
ロレンツォ・デ・メディチ 役:今 拓哉
ラファエーレ・リアーリオ 役:丘山晴己
ハインリッヒ7世 役:横山だいすけ
ジュリアーノ・デッラ・ローヴェレ 役:岡 幸二郎
ロドリーゴ・ボルジア 役:別所哲也


山沖勇輝

鷲尾修斗

小坂涼太郎
小林 涼
輝山 立
安達勇人
武岡淳一

石井雅登、小原悠輝、白石拓也、染谷洸太、山野靖博、安里 唯、遠藤瑠美子、小林風花、平川はる香、横関咲栄

主催:明治座
後援:イタリア大使館

©惣領冬実・講談社/ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』製作委員会

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@cesare_stage)

関連書籍:『チェーザレ 破壊の創造者』