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脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」が開幕! スピーディーかつスタイリッシュに描かれるハードな愛にドキドキ!!

脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」が開幕! スピーディーかつスタイリッシュに描かれるハードな愛にドキドキ!!

2012年にNitro+CHiRALより発売された人気BLゲーム『DRAMAtical Murder』を原作とする舞台、脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」が2019年12月20日(金)に品川プリンスホテル ステラボールにて開幕した。
電脳世界と現実世界、デジタルとアナログが交錯するサイバーパンクな世界で、蒼葉と5人の男たち──紅雀、ノイズ、ミンク、クリア、蓮とのハードな恋愛模様が描かれる本作は、二幕以降は各キャラクターの過去や心情に迫る5つのルートに分岐し、それぞれの物語が展開されるというスタイルで12月29日(日)まで上演される。
初日を前に公開されたゲネプロ「ノイズルート」の模様をレポートする。

取材・文 / 近藤明子
撮影 / 青木早霞(PROGRESS-M)


見事に“性”=“生”を描く人間ドラマに昇華させていた

主人公・蒼葉を演じるのは、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン(菊丸英二 役)で本格デビュー後、舞台『銀河英雄伝説』シリーズ(ラインハルト・フォン・ローエングラム 役)、斬劇『戦国BASARA』シリーズ(徳川家康 役)など、話題作に次々と出演し人気急上昇中の若手俳優・永田聖一朗。

脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」 エンタメステーションレポート

蒼葉をとりまく5人の男たちには、紅雀 役に劇団シャイニング fromうたの☆プリンスさまっ♪『JOKER TRAP』(RAN 役)のほか数々の舞台に出演し活躍が目覚ましい小波津亜廉、ノイズ 役を男性エンターテインメント集団「VOYZ BOY」のメンバーでTVドラマ『俺のスカート、どこ行った?』出演で注目を集めている富園力也、ミンク 役にはミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンで樺地崇弘 役を演じた八巻貴紀、クリア 役は京都で活動する「KYOTO SAMURAI BOYS」メンバーの山縣悠己、蓮/セイ 役をミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン(滝萩之介 役)やミュージカル『薄桜鬼』シリーズ(沖田総司 役)に出演する山﨑晶吾がそれぞれ演じる。

脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」 エンタメステーションレポート

演出は、劇団「柿喰う客」代表で舞台『黒子のバスケ』シリーズや舞台『文豪ストレイドッグス』シリーズなど、2.5次元からストレートプレイまで多くの作品を手がける中屋敷法仁。脚本は若くして『ウルトラマン』シリーズの脚本に関わり、小説家としても活動する内田裕基が担当している。

脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」 エンタメステーションレポート

<STORY>
今よりずっと先の未来。
日本の南西に位置する碧島(みどりじま)は、日本有数の財閥「東江財閥」有する豪華な会員制娯楽施設「プラチナ・ジェイル」と、強引な開発の犠牲となった島民たちが追いやられた「旧住民区」に二分されていた。旧住民区では、とあるゲームが流行していた。かたやチームを作り、肉弾戦での縄張り争いを繰り広げる「リブスティーズ」と、かたや仮想世界を舞台にした電脳オンラインゲーム「ライム」に熱狂する「ライマー」。主人公・蒼葉はそのどちらにも興味を示すことなく、旧住民区でのんびり祖母と暮らせればそれでいいと思っていた。しかし平穏な日々を揺るがす異変は確実に起こり始めていて──。

脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」 エンタメステーションレポート

原作はR18指定の恋愛アドベンチャーゲームで、美麗なビジュアルと過激な描写で発売から7年を経た今でもファンの間で根強い人気を誇るBL作品。

舞台化にあたり、発表当初は蒼葉と各キャラクターとの過激な“ラブシーン”がどのように描かれるのかに注目が集まっていたが、中屋敷の大胆かつスタイリッシュな演出により、エロティックでありながらどこか儚さが漂う美しいシーンとして描かれていて、見事に“性”=“生”を描く人間ドラマに昇華させていた。

脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」 エンタメステーションレポート

公演前に行ったインタビューで、蒼葉 役の永田は「5ルート分を合わせると台本200ページくらいになるんですけど、それだけ覚えればいいだけ! ただの200ページです!」と明るく語っていたが、各キャラクターとの会話のほか、シーンの状況説明など膨大な台詞量をスラスラと言うだけでなく、初BL&二重人格という難しい演技にも果敢に挑戦。激しい頭痛を合図に瞬時に人格が変貌し、表情・声色・動きが目まぐるしく入れ替わる芝居もさることながら、約2時間10分の上演時間中、(一幕とニ幕の間に休憩時間があるとはいえ)ずっと舞台上に立ち続けた集中力、体力、精神力には驚かされるばかりだった。
デビューからわずか3年ながら、俳優としてのポテンシャルの高さと未知の可能性を感じずにはいられなかったし、何より不思議な“色気”が蒼葉と重なり、一瞬たりとも目が離せない存在感を放っていた。

脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」 エンタメステーションレポート

一方、ノイズ 役の富園も、本作が初舞台とは思えない度胸の良さと攻めた芝居で観客を魅了。痛みを感じない体質のため他人の痛みを理解できなかったノイズが、蒼葉の優しさに触れ、唇を重ね、愛撫によって生まれる快感にとまどいの表情を浮かべ……感情の機微を繊細に演じてみせた。

脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」 エンタメステーションレポート

永田と富園、共に21歳のカンパニー最年少コンビに、これほど濃厚なラブシーンを見せつけられてしまったら、ほかのルートも気になってしょうがない(笑)。紅雀が蒼葉に向ける単なる“幼馴染み”以上の感情が込められたまなざしや、フッとした瞬間に見せる憂いを秘めた表情にもドキドキしてしまう。また、寡黙で威圧感が滲み出るミンクは「ノイズルート」で得られる情報は少ないものの、野性味漂う荒々しさで蒼葉を屈服させようとする様には内なるS心が刺激されるし、キュートな仕草と子供のような無邪気さでマスター(=蒼葉)を翻弄する謎だらけのキャラクター、クリアのガスマスクの下に隠されている秘密も気になるところ。さらに、蒼葉のパートナーで犬型オールメイトの蓮とは人間と機械を超えた絆=愛の物語が描かれるのか……。一幕からすでに脳内はクラッシュされ、想像(妄想!?)は増すばかりだ!!

脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」 エンタメステーションレポート

ほかにも、今回の舞台では恋愛ルートの対象ではないものの、チーム“ドライジュース”をまとめる頭(ヘッド)のミズキ(岩城直弥)もストーリーに重要な役で登場し、碧島のヤクザ2人組・ウイルス(富永勇也)&トリップ(吉岡 佑)コンビや碧島の治安を守る刑事の悪島(守谷勇人)ら個性的なキャラクターたちも物語に彩りを加え、映像と合わせた芝居やダンスで仮想世界と現実を行き来しながら観客を『DRAMAtical Murder』の世界へと誘っていく手腕にも引き込まれる。

脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」 エンタメステーションレポート

永田がインタビューで「全部のルートを観て“あ、こういうことだったんだ!”ってわかる仕掛け」と話してくれていたように、すべてのルートをつなげて観たい、“脳内クラッシュ演劇”だった。

脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」 エンタメステーションレポート

皆様の脳内をクラッシュします!

ゲネプロ終了後、初日の開幕を前に演出の中屋敷法仁とキャストから届いたコメントも紹介。

中屋敷法仁(演出)
独創的かつ刺激的な『DRAMAtical Murder』の世界が、生の舞台となって誕生します。
俳優たちの演技、映像とダンスを融合させたパフォーマンスにより、魂が揺さぶられるような濃密な人間ドラマを描き出しています。
前代未聞の「脳内クラッシュ演劇」。ぜひ劇場で、五感をフル稼働させて楽しんでいただきたいです。

永田聖一朗(蒼葉 役)
いよいよ“ドマステ”開幕です。
18禁BLゲームの舞台化ということで、誰も見たことのない作品になっていると思います。
皆様の脳内をクラッシュします! ぜひ劇場で、生で体感していただけたら嬉しいです。
今回の見どころの一つで5つのルートを回変わりで上演しますので、全5ルート観ていただきたいです! お楽しみに! あふん。

脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」 エンタメステーションレポート

小波津亜廉(紅雀 役)
いよいよ、これまで稽古を積んできた脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」が始まります。
最初はR指定がついたBL作品が原作と聞いて、どんな演劇になるのか不安もありましたが、とてもおもしろく、良い意味でお客様の脳内をクラッシュさせる作品になったと思います。
どうぞ、この作品の持つ世界観に、酔いしれてください。

富園力也(ノイズ 役)
朗読劇以外では初舞台、緊張とワクワクで脳内クラッシュしそうです。
5ルートすべて違うストーリーで、蒼葉の立ち位置が変わったり、キャラクターの生きてきた世界、人生に纏わりついているモノが見えたり。
本当にアツいキャスト・スタッフで作られた作品なので5ルートすべてご覧いただきたいです。

脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」 エンタメステーションレポート

八巻貴紀(ミンク 役)
いよいよ、脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」が開幕いたします!
全5ルートということで稽古段階からカンパニー一同、脳内クラッシュしながら全力で舞台を創り上げてきました!
皆様に「脳内クラッシュとはどんなものなのか」を表現できる作品になっていると思いますので、よろしくお願いします!

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山縣悠己(クリア 役)
クリアは、とても繊細で優しい心の持ち主で、時々行動が幼かったり、不器用な場面もみせたりと放っておけない存在。
僕は、今回が台詞のある演技をするのが初めてで緊張もありますが、クリアの成長と同時に僕自身の成長も重ねられるようがんばりたいと思います!!

山﨑晶吾(蓮役/セイ 役)
2役ともとても繊細なキャラクターで台本を読んだ時からやり甲斐を感じました。
5ルートどの物語もとても考えさせられる内容になっていますし、それぞれの人物のトラウマ、成長を見ていただきたいです。
皆様に何か想いを持って帰っていただけるように、意味のある舞台にしたいと思っております。
記録ではなく皆様の記憶に残せる舞台に!
かなりチャレンジした内容になっておりますので、最後まで応援よろしくお願いします。

脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」 エンタメステーションレポート

脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」は、2019年12月29日(日)まで東京・品川プリンスホテル ステラボールにて上演。なお、本作はDVD化はされないが、12月29日(日)17:30から上演される千秋楽公演「蓮ルート」のライブ配信が決定! ほかにも「アフタートーク」や「カーテンコール撮影会」などの各種イベント企画もあるので、対象公演など詳細はオフィシャルサイトを要チェック!

脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」

2019年12月20日(金)~12月29日(日)品川プリンスホテル ステラボール

<ライブ配信>
2019年12月29日(日)17:30〜
詳細はこちら

原作:Nitro+CHiRAL
演出:中屋敷法仁
脚本:内田裕基

出演:
蒼葉 役:永田聖一朗

紅雀 役:小波津亜廉
ノイズ 役:富園力也
ミンク 役:八巻貴紀
クリア 役:山縣悠己

ウイルス 役:富永勇也
トリップ 役:吉岡 佑
ミズキ 役:岩城直弥
悪島 役:守谷勇人

蓮役 / セイ 役:山﨑晶吾

砂塚健斗
棚橋麗音
脇 卓史
荒木浩介

主催:ネルケプランニング ニトロプラス

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@DMMd_engeki)

©脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」製作委員会
©2012-2019 Nitroplus