esゲーム記事執筆陣が令和元年にハマったゲーム3選  vol. 8

Review

斬新・美麗・激ムズ! 個性が光りまくるゲーム3+1選

斬新・美麗・激ムズ! 個性が光りまくるゲーム3+1選

2019年は大作からインディーゲームまで独創的な作品が多く発売されましたね。その約半数をプレイしてきたなかで、特に印象に残った3本……を決めきれなかったので4本を選ばせていただきました。どれもすばらしき“時間泥棒”であり、自信を持っておすすめする作品ばかりです。ちょっと気になるなと思ったらプレイして損はないですよ!

文 / 小泉お梅


VRモードもすごい!『アッシュと魔法の筆』で心躍るペイント体験

ソニー・インタラクティブエンタテインメント / PlayStation®4(PlayStation®VR対応)/ ペイント・アクションアドベンチャー

オフィシャルサイト

ペイント・アクションアドベンチャー『アッシュと魔法の筆』は誰でも簡単に美しい絵を描ける、これまでにない画期的な作品です。あるとき魔法の筆を手に入れた少年・アッシュは、町を飲み込もうとしている得体の知れぬ暗闇を払うべく、建物に光り輝く絵を描いていきます。しかし、道を塞ぐ仕掛けやアッシュに絡んでくるいじめっ子が立ちはだかり……?
本作は後半に思わぬ展開を見せることや、コントローラーのモーションセンサーを使っての直感的なペインティングも話題になりました。このへんの詳しいことはネタバレ気味の記事を確認してみてください。また、オマケコンテンツながら魔法を操るかのような体験ができる2種類のVRペイントモードも好評を博しています。

アッシュと魔法の筆 エンタメステーションレビュー
アッシュと魔法の筆 エンタメステーションレビュー

▲魔法の筆で生み出す“かいぶつ”たちの愛らしさも見どころ

本作のペイントは超簡単! 壁のまえでR2ボタンを押すと、デザインの一覧が開きます。このデザインはいわばペイントソフトのブラシタイプのようなもので、花のデザインを選んだなら筆を滑らせることで壁に一輪の花が咲くのです。このときの操作は、R2ボタンを押しながら描きたい方向へコントローラそのものを傾けて円形のカーソルを動かすだけ(コンフィグで右スティックでの操作も可能)。輪郭や色塗りなどではなく、デザインの配置や大きさ、向きなどを決めていきます。描いた出発点から花が生えて伸びるアニメーションが、まさに魔法の筆で描いた絵といった趣です。

アッシュと魔法の筆 エンタメステーションレビュー
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▲気楽に描いてもステキに決まっちゃうのが本作のすごいところ。よく見ると同じデザインにも細かなバリエーションがあり、ひと筆ごとにランダムで柄が選ばれているようです

デザインパターンは植物から天体、トーテムポールまでバラエティー豊か。町に散らばったスケッチブックのページをキャッチし、デザインを増やしていくこともゲームの楽しみのひとつです。なお本作の具体的な目標として建物の壁に下げられた電球を絵の不思議な力で点灯させていくことになりますが、そこでどんなデザインをどのように使うかはプレイヤーの自由。

アッシュと魔法の筆 エンタメステーションレビュー
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▲描いたデザインはあとから描き直すことも可能です。話の進行に時間制限はないのでじっくりと大作を作れますし、クリア後もペイントを楽しめます

町の特定の場所ではアッシュを手助けしてくれる“かいぶつ”を描けます。ボディのデザインを選んで描いたら、角や尻尾のパーツでアレンジしてみましょう。最後に□ボタンで命を与えることで、生き生きとかいぶつが動き始めます。ときおり彼らが出す絵のリクエストに応えるととっても喜んでくれるだけでなく、炎などの能力を発動して仕掛けを動かしてくれたりも。

アッシュと魔法の筆 エンタメステーションレビュー
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▲絵を描いてくれたアッシュに「好き好き、うれしい」という気持ちを表すかいぶつが可愛い!

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▲アッシュにとって特別なかいぶつであるルナは、ストーリーにも深く関わってきます。ルナはとてもやさしく健気で、プレイヤーの心をたちどころに掴んでしまうこと請け合いです

かいぶつたちは「グルル……」と鳴くだけで人間の言葉はしゃべりませんが、豊かな表情と身振りでプレイヤーに語りかけてきます。自分が作り上げたかいぶつですから愛着が湧くのも当然のことなのですが、主従というよりいつも近くにいてくれる友だちという関係性が何だか心地いいと感じます。
タイトルメニューから入るVRモード“ポタリと不思議のキャンバス”では3D空間でお絵描きができます。2本のPlayStation®Moveモーションコントローラーを筆とパレット代わりのスケッチブックとして使うのですが、その操作感覚はまるで魔法。筆で指し示したところにポンッと花が咲いたり、風を吹かせたり……。自分の足元から空にまで自由に描けて、遠近感を感じられるのもVRならではですね。

アッシュと魔法の筆 エンタメステーションレビュー
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▲“ポタリと不思議のキャンバス”のガイド役は本編にも登場した、小さなかいぶつ“ポタリ”。ポタリの反応も可愛いですよ

アッシュと魔法の筆 エンタメステーションレビュー

▲焚き火とリンゴを描いてあげたら、焼きリンゴを作って食べちゃった!

VRゲームも少しずつ増えてきていますが、そのなかでも本作の2種類のVRモードは光る存在でしょう。「これが本当にオマケでいいの!?」と驚かされるほどのいいデキです。そもそも本作の価格自体がこんなにお手頃でいいのかと二度見するレベル。本編のボリュームがコンパクトという理由もあるかもしれませんが、内容は充実していますし、ペイントもほかではできない体験です。2020年にもプレイすべき一本であることは間違いなし!

©2019 Sony Interactive Entertainment LLC.


アップデートで激ムズモードが追加!『Kingdom: Two Crowns』の恐るべき引力

Raw Fury / PlayStation®4 / Nintendo Switch™ / Xbox One / PC / シミュレーション

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『Kingdom: Two Crowns』は2018年12月にリリースされた作品ですが、2019年はこれでもかというほど遊びました。本当に中毒性がすさまじく、すべてをあと回しにしてプレイし、徹夜してしまうこともたびたびありました。
本作は王となり、5つの島を平定する横スクロールのシミュレーションゲームです。島々には魔物が潜んでおり、夜ごと拠点に襲来しますが王の武器はコインのみ。といっても投げたりするのではなく、コインで人を雇って防衛に当たらせるのです。スカウトした人材に弓を買い与えれば狩人となって矢で魔物を倒してくれますし、ハンマーを与えれば大工となって防壁を築いてくれます。そうして魔物を退けながら領地を拡大し、ゆくゆくは魔物の巣を叩いて殲滅させるのです。もっと詳しい内容はこちらの記事で確認してください。

Kingdom: Two Crowns エンタメステーションレビュー Kingdom: Two Crowns エンタメステーションレビュー
Kingdom: Two Crowns エンタメステーションレビュー

▲さまざまな動物に騎乗できるのも楽しい!

Kingdom: Two Crowns エンタメステーションレビュー

▲本作から、ふたり協力プレイや和風のビジュアルとなった将軍モードでもプレイできるようになりました

本作には無料アップデートで4つの島を収録した“チャレンジ”が追加されています。火山が噴火するまでに魔物の巣を破壊する“Skull island”、オオカミの仔どもを守り抜く“Dire island”、攻撃された国民がゾンビになる“Plague island”とそれぞれ特殊な条件のモードになっており、提示される条件を満たして銅・銀・金とプレイヤーの評価のランクアップを目指します。このチャレンジモードは先述の3島で金ランクを獲得することで、4つ目の島がアンロックされるようなのですが……?

Kingdom: Two Crowns エンタメステーションレビュー

▲チャレンジメニューで見られる4つ目の島のアイコンには大工さんが描かれていますが、いったいどんな島なのかしら

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▲Dire islandの仔オオカミがキュート! この仔を守りながら島々を渡ることになりますが、うっかり魔物にさらわれるとものすごいショック……

チャレンジの名にふさわしく、金ランクの獲得はかなりの難関です。私も感染島ことPlague islandには何十回と挑戦していますが、いまだ金ランクを達成できないでいます。ここでの金ランク条件は40日間生存すること。日数だけ考えればそれほど難しくはないのですが、おびただしい敵の数と国民のゾンビ化が厄介。これに世界中のプレイヤーも苦しめられているようです。ゾンビ化した国民は味方を襲って感染を広げるだけでなく、城壁を登ってきて……。パンデミックとなった領内はまさに地獄絵図。

Kingdom: Two Crowns エンタメステーションレビュー
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▲服を着ている魔物がゾンビ化した国民です。王も王冠を奪われると感染しちゃいます

ゾンビ化した民を味方が攻撃すれば元に戻るのですが、スカウトするまえの流浪の民状態になり、放っておくと領地から離れていってしまいます。人材の流出は痛手で再雇用にコインが必要だし、人手が足りなくなることで城壁の修復も遅れます。魔物は日に日に数を増すのに、こちらはジリ貧でもう涙目です。櫓を多く建設して、城壁に到達するまでになるべく魔物の勢力を削るようにしているのですが、なかなか金ランクに届きません。悔しい!

Kingdom: Two Crowns エンタメステーションレビュー
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▲右上のローマ数字が経過日数です。がんばって39日まで行きましたが、残り1日を持ちこたえることができませんでした……

毎回撃沈してガックリするものの、ふとまたプレイしたくなるんですよね。『Kingdom』をやらずにはいられない病に感染したのかも……? こちらのチャレンジモードはエンドコンテンツなので歯応えがありますが、本編はもう少しのんびりと過ごせるようになっています。ドットで描かれた美しい風景や季節の移り変わりなどは心を和ませてくれますよ。ガンガン攻める領主となってもよし、築城の名手となってもよしとプレイヤーの心持ち次第でいろいろな王様ライフが味わえる本作、おすすめです!

© 2018 Raw Fury All rights reserved


PlayStation®Vitaの有終の美『グノーシア』は最高のSF人狼ゲーム

メビウス / PlayStation®Vita / SF人狼シミュレーションロールプレイングアドベンチャー

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“人狼ゲーム”を大胆にもSFに変貌させた『グノーシア』は、PlayStation®Vita専用のダウンロードソフト。まさか本体出荷完了のあとにこんなすごいゲームが飛び出してくるなんて、と度肝を抜かれた一本です。その詳細はレビュー記事にしたためました。
本作は15名が乗る小さな宇宙船が舞台。乗員のふりをして紛れ込んだ未知なる敵“グノーシア”を見つけて無力化させなければ、一人ひとり襲われていずれは船を乗っ取られるであろう危機的状況に陥っています。そこで乗員たちは投票でグノーシアと疑わしい人物をコールドスリープさせることに。プレイヤーは15名のなかのひとりとしてキャラクターを作成し、ほかのメンバーと議論を交わしていきます。しかしグノーシアは嘘をつくうえ、グノーシアどうしで結託するため暴くのは一筋縄ではいきません。

グノーシア エンタメステーションレビュー グノーシア エンタメステーションレビュー
グノーシア エンタメステーションレビュー

▲判断を誤って人間をコールドスリープさせてしまう場合も……

本作は人狼ゲームに基づくルールに加え、主人公がループしてこの事件を何度も経験するという仕組みを設けています。あるときは人間、あるときはグノーシアだったりとループするごとに主人公の立場が異なるのも特徴です。主人公が人間の場合、グノーシアを全員コールドスリープさせれば勝ち。逆にグノーシアならば、グノーシア側が生存者の過半数になること、つまりグノーシアが3人なら人間を3人まで減らせば勝利です。投票は人間対グノーシアの勝敗がつくまで毎日行われ、終息すれば主人公はまた初日に戻ることになります。ちなみにループを重ねて物語が進行すると、ループ開始時にグノーシアや人間の数を任意で設定できるようになります。

グノーシア エンタメステーションレビュー グノーシア エンタメステーションレビュー
グノーシア エンタメステーションレビュー

▲自分の役割以外は、誰がどの役であるかはわからないようになっています

腹の探り合いや嘘の上塗り、人心の誘導……。議論ではヒリヒリとした情報戦が行われますが、そのテンポがすこぶるいいんです。意見がぽんぽん飛び交うのを見ていると、実際に自分がその場にいて見聞きしているという錯覚さえ覚えます。流れが速いと怪しい発言や反応などを見逃してしまいそうですが、メニュー画面から簡易ログや前回の投票結果で誰が誰に投票していたのかもじっくり確認できます。

グノーシア エンタメステーションレビュー グノーシア エンタメステーションレビュー
グノーシア エンタメステーションレビュー

▲データがグノーシアを見破る糸口になるほか、みんなが簡単に疑ってくれそうなスケープゴートの人選に役立ちます

本作はそれぞれのキャラクターが立っていて、遊ぶほどに傾向が見えてきたりもします。グレイな見た目のしげみちは、嘘が下手で早々にコールドスリープさせられることが多い、とか。何となくメンバーのあいだに「とりあえず、しげみち疑っとけ」という空気が流れているような……?

グノーシア エンタメステーションレビュー
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▲不思議なもので私もグノーシアの手がかりに乏しいときには、とりあえずしげみちに投票してしまうようになりました。ごめんよ、しげみち

そんなしげみちも含め、乗員たちは皆知られざる一面や秘密を持っているのもいいスパイスになっています。とくに相手がグノーシアだったと明かす場面は、豹変するかのようでゾクッとしますね。人間側の敗北、つまり最後まで生き残ったけど味方だと思っていた相手がグノーシアだったという状況なので絶望感もハンパないんですよね……。でもそこで苦い思いをしてもキャラクターたちを嫌いにはならなくて、むしろ「こんな表情をするんだ」と知れたことが愛着につながっていった気がします。

グノーシア エンタメステーションレビュー グノーシア エンタメステーションレビュー
グノーシア エンタメステーションレビュー

▲キャラクターのプロフィールである特記事項を埋めていく楽しみもあります

主人公がループを重ねることやグノーシアの謎もプレイに熱がこもる一因ですね。物語とシステムの絡めかたというか、巧妙な使いかたには脱帽でした。ぜひ結末までプレイしていただきたい作品です。
最後にもうひとつだけ。投票を終えたあとの自由時間にメインテーマ曲が流れるのですが、これが名曲。歌声にエフェクトが強くかけられているので歌詞は聞き取れませんが、聴いていると宇宙空間に放り出されたような浮遊感と孤独さを感じます。主人公たちを乗せて漂流する宇宙船のイメージが浮かんだり、個人的には乗員の“ジナ”のあの場面がよぎったりも。主人公が記憶を持ったままループする寂しさとか、思い出や感情がぐるぐると渦巻くような印象を受ける部分もあって聴き入ってしまいますね。そのうち楽曲が発売されないかなあ……。

©Petit Depotto.Publishing by mebius.


青春の日々が愛おしくなる『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』

コーエーテクモゲームス / PlayStation®4、Nintendo Switch™、PC(Steam®、DMM GAMES)/ 錬金術RPG

オフィシャルサイト

錬金術をテーマとした成長や冒険を描く『アトリエ』シリーズ最新作『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』(以下、『ライザのアトリエ』)。シリーズの元祖『マリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士~』以来のファンですが、本作は明らかに「変わった! 新しくなっている!」と思わせられた作品です。そんな本作は田舎育ちの少女ライザが錬金術と出会い、仲間たちとひと夏の冒険をくり広げるRPG。世界設定だけでなく、アイテムの調合システムやバトルも新しい試みがなされています。
まず見事な太ももで一躍話題になったライザですが、元気いっぱいで仲間たちを動かす力がある女の子です。退屈な日常から抜け出したくてちょっぴり反抗期だったり、不仲の旧友のまえでは素直になれないなど、大人プレイヤーならどこか身に覚えのある場面が見られてすぐに親近感が沸きました。

ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~ エンタメステーションレビュー
ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~ エンタメステーションレビュー

▲小さな冒険がきっかけで知った錬金術に夢中になっていくライザ

そんな彼女と行動をともにする仲間たちのバランスも絶妙でした。幼なじみのレントとタオは突っ走りがちなライザにブレーキをかけてくれるし、島へやってきたお嬢様のクラウディアが次第にライザたちと馴染んでいくのもよかった。ライザに錬金術を教える錬金術士・アンペルとレントに戦いかたを教える戦士・リラの師匠コンビは、自分で考えることを促す大人な接しかたが素敵でしたね。

ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~ エンタメステーションレビュー ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~ エンタメステーションレビュー
ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~ エンタメステーションレビュー

▲冒険の仲間が加わるほか、物語が進むとメニュー画面も変化。冒険のワンシーンを切り取った写真のようで、物語を進めるほどグッときます

拠点兼錬金術のアトリエとなる秘密の隠れ家ができてからは冒険が本格化。窮屈だった田舎町から飛び出して、異世界まで足を踏み入れることになります。冒険することでライザも故郷を見つめ直すことができるようになり、精神の成長も見どころです。

ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~ エンタメステーションレビュー ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~ エンタメステーションレビュー
ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~ エンタメステーションレビュー

▲アトリエから各地へ採取に出かけます。残された遺跡では異世界へつながる門が見つかって!?

冒険に危険はつきもの。フィールドで魔物と接触すると戦闘に突入しますが、本作はスピーディーなリアルタイムバトルでありながら、行動に必要なAP(アクションポイント)をどう使うかの戦略性も味わえるようになっています。バトル中は“アクションオーダー”という仲間からの提案が発生。これがメリハリになっていますし、ボス戦などではうまく利用することが勝利への鍵に。

ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~ エンタメステーションレビュー
ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~ エンタメステーションレビュー

▲バトル展開がとにかく速い! 魔物を倒すのも倒されるのもあっという間です

『アトリエ』シリーズは作品を重ねるごとに調合システムが進化していますが、本作では“マテリアル環”と呼ばれるマスに材料を入れていくスタイルに刷新されています。ツリーのようにマスが連なっていて、どの順番で何を入れたらよいのか見た目にもわかりやすく、完成品に欲しい“効果”を狙って付けやすくなっています。なお、一定数の材料が投入されていればマスが全部埋まっていなくても調合を完了できます。

ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~ エンタメステーションレビュー

▲マスに指定の材料を入れることで“防御力+4”などの効果が付くようになります

完成したアイテムや武器・防具はバトルの勝敗にも影響しますから、おのずと効果にこだわりたくなるもの。本作では“アイテムリビルド”モードで、一度完成した品を改良できるようになりました。

ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~ エンタメステーションレビュー

▲前回の調合で埋められなかったマスに材料を追加投入し、さらなるグレードアップを図ります

ただし、リビルドするほど装備条件がきびしくなります。そこで予め持たせるキャラクターを想定して作ったり、初回調合でなるべくいいものを作るようにしたり……。便利だけど、工夫を重ねる楽しさがあるのがステキですね。
これら調合やバトルのように新しいチャレンジがたくさん見られた『ライザのアトリエ』。シリーズファンも新鮮な発見があると思いますし、未経験者も臆することなく入っていけるわかりやすいシステムに仕上がっています。何よりライザのフレッシュな魅力が気持ちを明るくさせてくれますので、家にこもりがちなシーズンこそプレイしてみてはいかがでしょうか。

©2019 コーエーテクモゲームス All rights reserved.


さて、2019年の個人的ベスト4を挙げさせていただきましたが、やはり新しい挑戦をしているタイトルは強く印象に残るものですね。また、音楽やグラフィックの美しいものが好きなんだなあと自分の趣味嗜好も再認識しました。もしゲームファンの友人や家族がいらっしゃるなら、2019年のベスト3を挙げて比べてみるのも楽しいかもしれません。2020年は名作のリバイバルの発売が多く予定されていますが、こちらも楽しみですね!

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