esゲーム記事執筆陣が令和元年にハマったゲーム3選  vol. 4

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無限ループ!? 何度でもプレイしたいゲーム3選

無限ループ!? 何度でもプレイしたいゲーム3選

夢中になっていると時間が経つのは早いもので、家事や子育て、仕事の隙間を縫ってたくさんのゲームを楽しんでいたらあっという間に年末の足音がズンドコと……。今回の記事では、2019年を彩ってくれたゲームのなかでもとくに“何度でもプレイしたいゲーム”というテーマで3本紹介! 去年も悩んで悩んで3つに絞ったけれど、今年もまた苦しんだ。おもしろいゲームが多すぎ問題。うれしい悲鳴を「ギャース」と叫びながらまとめたよ! それは『ファイアーエムブレム 風花雪月』、『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』、『リングフィット アドベンチャー』の3本! 大掃除の合間とか、年末のテレビのチャンネル権争奪戦で負けて暇なときとか、おせちとお雑煮でおなかいっぱいになって心地よい気だるさに包まれているときとかに読んでくれたらうれしいな!

文 / 大部美智子


終わらない葛藤とカタルシス『ファイアーエムブレム 風花雪月』

任天堂 / Nintendo Switch™ / ロールプレイングシミュレーション

オフィシャルサイト

まず紹介したいのが、2019年7月26日に発売され全3回の記事でも取り上げた『ファイアーエムブレム 風花雪月』(以下、『FE 風花雪月』)。すべてがいいのでどこから紹介したらいいか迷うけれど、それでもまず紹介するとしたら“物語の重厚さ”。士官学校の教師となったプレイヤーキャラクターは、3つの学級からひとつを選び担任することになる。それぞれがフォドラという大地で覇権を争うファーガス神聖王国、アドラステア帝国、レスター諸侯同盟の次期指導者が級長を務めていて、各国の並び順から説明すると“青獅子の学級(ルーヴェンクラッセ)”はディミトリ、“黒鷲の学級(アドラークラッセ)”はエーデルガルト、“金鹿の学級(ヒルシュクラッセ)”はクロードが級長。どの学級を選ぶかによって、物語の進行は変わるし、たとえ同じ出来事が起こっても描写される状況は異なるのだ。

ファイアーエムブレム 風花雪月 エンタメステーションレビュー

▲カリスマ溢れる級長が束ねるクラスメイトたちも個性派ぞろい。同じ釜の飯を食らい、背中を預け合って戦場を駆け抜けるともう、キャラクターだとは思えないほどの親愛の情が湧く

しかも物語は士官学校で過ごす第一部から始まり、そこから5年が経って三国が争う第二部へと進んでいく……。そう、味わい尽くすなら最低でも3周……と言いたいところだけれど、同じ道筋を辿ったとしても見えてくるものが違うので、もっと多くかかるのだ! ぎゃー! うれしい悲鳴。「何周もプレイするのは難しい」という人にも、1周はぜひ完走してほしい。そうすればいてもたってもいられなくなって2周目、3周目と手を出すようになるので。

ファイアーエムブレム 風花雪月 エンタメステーションレビュー
ファイアーエムブレム 風花雪月 エンタメステーションレビュー

▲第一部と第二部で様相も変わる。立派になってまぁ……

ファイアーエムブレム 風花雪月 エンタメステーションレビュー

▲『ファイアーエムブレム』シリーズと言えばこれ、区切られたフィールドとターン制の戦闘。いかに仲間を失わずに敵を叩くか、思考を巡らせて進めていく

ファイアーエムブレム 風花雪月 エンタメステーションレビュー

▲相手のHPやこちらの攻撃の威力を比較して考え突撃! 重厚な物語とともに緊張感溢れる戦闘が『ファイアーエムブレム』シリーズの醍醐味なのだ

『FE 風花雪月』は何周もプレイしたくなってしまう……というのは、第一部の行動が第二部へ大きく影響することは想像に難くなく、第二部を経験したときに誰もがどうにもならない葛藤を抱えることになるので、きっと多くのプレイヤーが2周目を経験することになる(予言)。

ファイアーエムブレム 風花雪月 エンタメステーションレビュー

▲支援レベル次第で敵が仲間になることも……!?

ファイアーエムブレム 風花雪月 エンタメステーションレビュー
ファイアーエムブレム 風花雪月 エンタメステーションレビュー

▲支援レベルがAになったふたりのキャラクターはエンディングで……おっと、これ以上は言えない。士官学校や戦場で築いた絆は確実にキャラクターの人生に影響するので、そういった面でも慎重に戦闘を進めたい

ファイアーエムブレム 風花雪月 エンタメステーションレビュー

▲クリアデータを引き継ぐとキャラクターのビジュアルを変えることができる。言葉を失うほどかっこいい

それにしても、1周目に黒鷲の学級でクリアしたときとはディミトリから受ける印象が違う。以前は、次期国王というだけあって自信に溢れ社交的な印象だったけれど、それでもどこか壁を感じる接しかただった。しかし青獅子の学級を選んだらなんともいえない人懐っこさが見え隠れして……最高やでしかし。やばい、早くクロード率いる金鹿の学級でもプレイしなくては。
最後に書き添えておきたいことは、シリーズをプレイしてきた人なら知っている、『ファイアーエムブレム』ならではの硬派で無慈悲、そして圧倒されるような現実感がこの『FE 風花雪月』にもある。そして押し寄せてくる物語が与えてくれる途方もないカタルシス。まだプレイしていなくて心をかき乱されたい人はぜひ、このお正月にプレイを……!!

© 2019 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS Co-developed by KOEI TECMO GAMES CO., LTD.


奥行きが増した? 次元が増えた!『ドラゴンクエストXI   過ぎ去りし時を求めて S』

スクウェア・エニックス / Nintendo Switch™ / RPG

オフィシャルサイト

2017年7月29日の発売から2年の時が経ち、『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』(以下、DQXI)は『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』(以下、DQXI S)となって帰ってきた! さまざまなパワーアップをして帰ってきたけれど、何と言ってもいちばんに推したいのは声が付いたこと……!! 以前の記事でも興奮したが、今回も鼻息荒く紹介させてもらう。最高だから。

ドラゴンクエストXI   過ぎ去りし時を求めて S エンタメステーションレビュー

▲無口な主人公(CV:斎賀みつき氏)にも息遣いが当てられている。「はぁぁぁぁぁっ!」というセリフから主人公の雄々しい一面がうかがえてドキドキ

斎賀みつき氏による言葉にならない呼吸音や「……っ!!」といった息遣いの表現は、さすがプロとしか言いようがない。とても自然でさりげないのに、主人公の存在感や密度がグッと増すのだ。体温というか奥行きというか、キャラクターの“生きている感”が1次元増えたと言っても過言ではない。本当にすばらしい。

ドラゴンクエストXI   過ぎ去りし時を求めて S エンタメステーションレビュー

▲推しのカミュ(CV:内山昂輝氏)にもすばらしいボイスが。最上級の言葉を以て讃えたいけれどあまりのすばらしさに語彙を失ってしまったので、“最高”の2文字だけでなんとかこの感情を汲み取っていただきたい

主要キャラクターに声が付いているのはもちろん、ボスキャラやイベント中の名も知らぬ兵士にも声が付いている。最高。あと、個人的に好きだったのがイベント中、セリフのテキストがない部分にガヤが付いていること。臨場感が増してとてもよかった。一度クリアしているにも関わらず新鮮な気持ちで物語に没頭できたのは、声優さんたちのおかげだと思う。しかしそれを差し引いても『DQXI』、『DQXI S』の物語はいい。何がいいってキャラクターがみんなしっかりと前を向いていること。たとえば主人公が悲しいことや困難なことに見舞われたとき、まわりのキャラクターからさまざまな言葉を投げかけられる。プレイヤーは主人公を通してそのセリフに勇気づけられ、暖かい気持ちや元気を分けてもらえるのだ。
好きなセリフはテオおじいちゃんの「わしはお前の……」のセリフや、海底都市ムウレアのセレンが放つ「勇者とは……」のセリフ。何度でも体験したいし、何度でも聴きたい。それと、物語のいたるところに伏線が散りばめられている。物語の序盤に出てきたちょっとしたセリフが物語の終盤になって「やっぱりそうだったのか」と納得したり、ある冒険者の書いた本の足跡を追っていたらびっくりするような結末が待っていたりとか。しかもそれらがちゃんと、物語の軸や主人公の人生に絡んでいるのだ。気づいたときは「ふは~!」と感嘆の声をあげてしまった。また、『DQXI S』で紹介せずにいられないのは追加シナリオ! 『DQXI』では語られることのなかった空白の期間が余すことなく語られている。

ドラゴンクエストXI   過ぎ去りし時を求めて S エンタメステーションレビュー

▲惚れてまうやろー!

ドラゴンクエストXI   過ぎ去りし時を求めて S エンタメステーションレビュー

▲カミュが、とある状態に陥った原因とは……

バラバラになってしまった仲間たちの物語が一人ひとり展開していくけれど、どれもキャラクターたちをさらに好きになってしまうほど熱い。『DQXI』をプレイした人にこそ体験してほしい……。ちなみに、“追加エピソード”という名称から「追加で購入するのかな?」と思われがちだけど、『DQXI S』の本編にしっかりと入っているのでソフトがあればプレイ可能! やったね!

ドラゴンクエストXI   過ぎ去りし時を求めて S エンタメステーションレビュー

▲追加購入と言えばこっち、ボイスドラマ! ネタバレ厳禁なのでぜひ自身で視聴を! しかし、本編をプレイしてもわかるすばらしい声優陣の熱演なので、そりゃもうムフフ……

ボイスドラマの冒頭部分はここから視聴できる。10本すべてを視聴できる腹の太さよ……。さらに10本セットで1,500円+税というお手頃価格。こんなの、お正月にコタツで聞くしかないじゃない!
操作性の向上、SS機能、追加されたしばりプレイなどなどなど……今回紹介できなかったほかのパワーアップした部分については以前の記事で確認を! プレイする際は「こんなにプレイヤーの心を掴んでどうするの!?」というぐらい、パワーアップした魅力で殴りつけてくるのでお気をつけて。『DQXI S』、おそろしい子……。声優さんたちの熱演は体験版でも視聴できるのでぜひ! しかし体験したが最後、きっとお正月は『DQXI S』にドップリ浸かることになるでしょう……。『DQXI』をプレイしたことがある人にもない人にもこの濃密な『DQXI S』の世界を味わってほしい。

そうそう、小耳に挟んだ情報だけれど、『DQXI S』は2019年12月20日(金)から2020年1月5日(日)まで、ニンテンドーeショップでダウンロード版のセールをやっているよ! 通常版は8,778円が6,499円(25%オフ)に、ボイスドラマ全話セットや見た目が変わる主人公専用装備などがついているゴージャス版は10,978円が7,499円(31%オフ)になっていてかなりお得。この記事を読んで興味を持ってくれたそこのあなた、いまがチャーンス! 「もう持ってるもん……」というそこのあなた、布教のチャーンス! 『DQXI S』のよさを語りたいけれど、プレイしてない人にはどうしてもネタバレになっちゃうのよね……。ということで、みんなでドップリ『DQXI S』沼にハマって語り合いましょうぞ♡

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Nintendo Switchロゴ、Nintendo Switchは任天堂の商標です。
©2017 Nintendo


自分のペースで何度でも!『リングフィット アドベンチャー』

任天堂 / Nintendo Switch™ / フィットネスアドベンチャー

オフィシャルサイト

上記2タイトルとは“何度でもプレイしたい”の意味が若干違ってくるのが、この『リングフィット アドベンチャー』。2019年10月18日に発売してからドーンッと人気が爆発して、12月中旬現在では各所で売り切れている模様。本作は付属のリングコンという輪っか状のコントローラーにJoy-Conを装着して両手に持ち、レッグバンドにジョイコンを嵌めて脚に装着した状態でプレイするフィットネスゲーム。自分の生活に無理なく組み込んで、コツコツとプレイを重ねることに意味を持つのだ。

リングフィット アドベンチャー エンタメステーションレビュー

▲お手本を見ながらフィットネス!

決定はリングコンを押し込み、キャンセルはリングコンを左右に引き伸ばす。万事この調子なので何もしていなくても腕周りがつねに鍛えられるすばらしいシステム。言うなれば自分の体がコントローラーなのだ! メニューから遊べるモードは、フィットネスをしながら物語を進めていく“アドベンチャー”、ミニゲーム形式で家族や友だちとも楽しめる“お手軽”、自分でフィットネスを自由に組み合わせられる“カスタム”、Nintendo Switch™を起動していない状態でも鍛えられる“ながらモード”の4つ。自分のプレイしたいモード、目的に合ったモードをチョイス! ……だけど、私のおすすめはアドベンチャーモード。闇をまき散らすドラゴを止めるために謎の生命体リングと冒険をするのだけれど、移動や戦闘、扉を開いたり箱を壊したりという動作のひとつひとつがフィットネスになっていて、しかもその種類も豊富。ふだん使わない筋肉が鍛えられるし、意識していなかった部分も刺激されていく。気がつくと腕と足がプルプル。ひとりで筋トレをしていたときの「うぐぐ……あと3回。もうやだよぉ」などのマイナスな感情と向き合う暇を感じる間もなく、フィットネスが完了しているのだ……あ、でもこれはアドベンチャーモードに限らないか? ……うん、全部のモード楽しいぞ! このへんの様子は以前の記事を参考に。ちなみにアドベンチャーモードは1日30分程度のプレイでもクリアまでに3ヶ月ぐらいかかるボリュームなので、じっくり長く楽しめる! 運動を習慣づけるのにもピッタリ。

リングフィット アドベンチャー エンタメステーションレビュー

▲アドベンチャーモードにて。リングコンを左右に引っ張ってメダルを吸い込む!

リングフィット アドベンチャー エンタメステーションレビュー

▲ミニゲームの“ボックスブレイク”。リングコンを押し込んで空気砲を発射! 楽しく大胸筋や二頭筋を鍛えられる

リングフィット アドベンチャー エンタメステーションレビュー

▲テレビを観たりしながらできる“ながらモード”。リングコンを押したり引いたりするとその回数がカウントされ、そのエクササイズポイント(EXP)はフレンドにプレゼントすることができる

『リングフィット アドベンチャー』に勤しむ私に感化されてか、最近は夫もプレイを始めた。私から見たらうらやましすぎるスリムボディな夫は筋肉をつけたいらしい。なんでもジムで「筋肉も脂肪もないっすね! 最低ランクっす! こんなの初めて見たっすよ」とトレーナーさんに煽られたらしい。氷河期に真っ先に死ぬタイプじゃないか。そんな夫もいまでは夜に『リングフィット アドベンチャー』をプレイし、仕事の合間にプロテインバーを食すほどに……。これは本気だ。
痩せたい人、体を動かしたい人、筋肉をつけたい人……さまざまな人が活用できる本作。パーフェクトじゃない? 欠点はところかまわず「ビークトリー!」って叫びだしたくなってしまうところぐらい。

リングフィット アドベンチャー エンタメステーションレビュー

▲アドベンチャーモードでゴールしたときに、これまでの運動をEXPに変換するビクトリーのポーズ。リングのかけ声とともに高らかにリングコンを掲げるのだけど、なんだかクセになる

『リングフィット アドベンチャー』のいいところがもうひとつ。家から出なくても済むという点! 元々ジムに行く時間もなければ、ジムに行く服もない私。どスッピン&パジャマでも体を鍛えることができる! この寒~い冬にわざわざ外に出る必要もないし、雨が降ってもへっちゃらである。おうち最高。そんな『リングフィット アドベンチャー』は各所で話題になり、買おうにも品薄であちこちから悲鳴が聞こえる。でも、DL版(もちろんリングコンとレッグバンドは別途発送してくれる)はちょくちょくマイニンテンドーストアで追加販売されているので、気になっている方はこまめに確認を!
ゲームでキャラクターを育てることが楽しいそこのあなた、素質あるよ……! 今度は自分の体を育ててみないかい? レッツ肉体改造!

©2017Nintendo


ということで、令和元年にプレイしたなかで“何度でもプレイしたいゲーム”を3本紹介したけれど、世のなかにはおもしろいゲームが多すぎるよ! 新しい時代・令和がスタートするという歴史的にも個人的にも大事件な2019年の思い出が、楽しんだゲームたちの記憶で満ち満ちていて感謝を禁じ得ない。ありがとう、開発陣の皆さまや制作に携わった皆さま! 2020年もよろしくお願いします(土下座)。
さーて、2020年のゲーム発売スケジュールを確認してゲームのプレイ予定を立てるぞ~♪

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