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最高のパフォーマンスが目のまえで!『初音ミクVR』一緒に踊って汗を流す臨場感がいい

最高のパフォーマンスが目のまえで!『初音ミクVR』一緒に踊って汗を流す臨場感がいい

“初音ミク”とは、もう説明するまでもなく超有名なボーカル・アンドロイド=VOCALOID(ボーカロイド)の名前です。2007年8月、音声合成ソフトにバーチャルシンガーとしてのキャラクターを与えたこの画期的な商品は、ユーザーの手によって作られた楽曲だけでなくイラストや動画などの二次創作によっても爆発的に広がり、デジタルの世界にさほど興味のない人でも一度は見聞きしたことがあるというくらい認知度の高い存在になりました。初音ミクをフィーチャーしたゲームタイトルは過去に何作もリリースされていますが、本作はリズムアクションゲームとして初音ミクのダンスを間近で体験しながら“音ゲー”が楽しめる作品となっています。PlayStation®VRを使ったタイトルとしては、過去になかった内容です。さて、VRの世界に、どんな初音ミクワールドが広がっているのでしょうか。まずはトレーラーをチェックですよ!

※本稿で使用しているスクリーンショットは、PlayStation®VRのプレイ画面をそのままキャプチャーしたものですが、体験した画面そのままの立体感を表現するのが難しい点にご容赦ください。

文 / 内藤ハサミ


ミクと一緒に汗を流して踊るなんて!

本作はPlayStation®VR専用タイトルで、遊ぶにはPlayStation®VRおよびPlayStation®Cameraが必要となります。操作はPlayStation®4 コントローラーでも可能ですが、本作の醍醐味を味わうためにはスティック型のコントローラー、PlayStation®Moveが最適でしょう。PlayStation®Moveは2本必要なので多少準備のハードルは上がりますが、VR世界との一体感をより感じるにはこちらをおすすめします。

初音ミクVR エンタメステーションレビュー

▲筆者もPlayStation®Moveでプレイしました。メニューは、右に持ったPlayStation®Moveから出るポインタを合わせて決定します

ステージセレクトの項目からプレイの準備画面へと移ります。通常衣装ミクと雪ミクの2種類からキャラクターの衣装、星の形をしたロッドと長ネギの2種類から音ゲーのセンサーとして利用するスティック、ノーマルとハードの2種類から難易度を選択し遊ぶ曲を決定します。発売日からまだ日が浅いということもあり、初めから解放されている曲は下記の10曲です。

『Stella』 Music: 骨盤P
『Ievan Polkka』 Music: Otomania
『Singularity 』 Music: keisei
『アマゴイ未成年』 Music: 和田たけあき(くらげP)
『Sharing The World』 Music: BIGHEAD
『ゴーストルール』 Music: DECO*27
『千本桜』 Music: 黒うさP
『ヒビカセ』 Music: ギガ
『すろぉもぉしょん』 Music: ピノキオピー
『ラッキーオーブ』Music: emon(Tes.)

このほかに『初音ミクVR Song Pack 1』(本作のプレオーダー特典で購入も可能)と、『初音ミクVR Song Pack 2』がすでにDLC(ダウンロードコンテンツ)として発売されており、購入するとそれぞれ新規楽曲とダンスが5つずつ、新規ステージがひとつずつ追加されます。今後もDLCで続々と曲が追加されていくということです。初めはお得なプライスで基本のセットを購入し、あとから好きな曲を追加していくというシステムですね。次に追加される内容も楽しみです。

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▲スティックにネギがあるのは嬉しいですね。特に『Ievan Polkka』のときにはぜひ振っておきたい!(なぜこの曲でネギを振るのかという理由に関しては書きだすとかなり長くなるので、気になった方は恐れ入りますが各自調べ、初音ミクの歴史を紐解いてみてください……)

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▲ネギを両手にプレイを始めたのは、車のCMなどでもおなじみの大人気曲『千本桜』。背景にも満開の桜が!

スクリーンショットだとそこまでミクとの近さを感じられないかもしれませんが、実際にVRヘッドセットを着けているとほんの数歩先でミクが踊っているという臨場感がすごいんです。ターンしたときの風圧も感じられるような気がします(※そんな機能はありません!)。おっと、ミクに見とれている場合ではないですね、プレイヤーのすることを説明します。上のスクリーンショットの奥に8つの円形オブジェクトが見えますか? ここから曲に合わせて手前に流れてくるノート(音符)をコントローラーで消していく、これだけです。PlayStation®Moveの場合は、スティックをノートの位置まで持っていって当てることで音符が消えます。

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▲ノートにスティックを当てる瞬間はこんな感じです。右手に持ったPlayStation®Moveコントローラーを実際に振り上げています

多くの音ゲーではノートを叩いた際にシャンシャンと小気味よい音が鳴ることが多いですが、本作ではコントローラーの振動でノートへのヒットを知らせてくれます。また、外したときの音も非常に小さいです。これは曲を邪魔しない工夫でしょうか。筆者は曲に没頭したいので結構気に入っている仕様なのですが、振動はもうちょっと強めのほうがヒットの実感がわかりやすかったかもしれませんね。さらに言えば、鳴り物があったほうがプレイしやすいという人のために音の有無を選べたらよりたくさんのニーズに応えられたかもしれません。

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▲ステージセットも数種類あります。どれも可愛くていいですね~

次々と流れてくるノートをリズミカルに消しつつ、可愛いミクのダンスを堪能……といきたいところだったのですが、慣れないうちはミクをじっくり見る余裕はありませんでした。それにノートの一番下がミクの脚で隠れてやや見づらいので、最も下にある2つのノートをよく打ち逃してしまうんですね。それでも慣れてくれば、ノートが発射された瞬間から目で追ってさほど問題に感じずプレイできるようになりました。余裕が出てきたので、軽くステップを踏みながらプレイしていきます。本作はやや大げさなくらい音楽に乗ってプレイするのが正解でしょう。まるでミクと一緒にかっこよく踊っているような錯覚に陥ります。……実際の筆者は背を丸めてプレイしていて、客観的に見ればやや滑稽なのですが(動画を撮ってみましたが、自分で見るのが辛かったです……)、VR世界では夢が見られるわけです、ううっ。

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▲そんなこんなで3曲目。リザルト画面で小さく手を振るミクがめちゃくちゃ可愛い

始めるまえはノートにスティックを当てるだけで簡単だと思っていましたが、3曲続けてプレイしたあとはVRヘッドセットが湿るほど汗だくになってしまいました。予想以上にカロリー消費をしているかもしれません。これは手元で打鍵して楽しむタイプのゲームではないんですね。初音ミクの曲でミクと一緒に踊って汗を流すというゲームだったんですね! これはもしかしたら、ダイエットになってしまうのでは……むふふ。そんな下心も芽生えつつ、せっせとプレイを続けています。

ミュージックビデオモードでじっくりダンスを鑑賞

2007年から現在に至るまで、初音ミクをモチーフにしたさまざまな作品が作られてきました。それによりさまざまなモデルタイプの初音ミクが存在しますが、本作のミクはサッパリめの質感で顔の造形も今っぽく個人的にはかなり好きな雰囲気です。プレイ中は、そんな可愛らしいミクのダンスをじっくり見られないのですが、そんな筆者にうってつけのミュージックビデオモードがあります。

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▲選択画面が近くて上手くスクリーンショット画面に収まらなかったのですが、こんな感じでアイコンをポンポンと押して曲などを選択していきます

ここでは、好きな楽曲を8つセレクトし、続けて視聴できるようになっています。もちろんミクの衣装、スティック、背景ステージの種類もセレクト可能です。自分だけのセットリストを組むのってすごく楽しいですよね。ライブのプロデューサーになった気持ちで構成を考えます。実装曲が増えてきたらさらに楽しくなりそうです。

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▲桜をバックに優雅にターンし、髪をなびかせるミク。はぁ、可愛いなぁ

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▲ヘッドセットを付けたまま寄ると、ミクがかなり近くなって大興奮です

こだわりのカスタムでMVを構成し、ゆっくりと座って眺めるのも最高に贅沢な時間です。この世界では自分のためだけにミクが踊ってくれるわけですからね。ゲームのプレイに疲れたら、MVを眺めながらクールダウン、という遊びかたはいかがでしょうか。
初音ミクファンにはおなじみの楽曲を収録し、ゲームプレイとダンスモーション鑑賞のどちらも楽しめる本作。音ゲー単体として考えればやや大味な作りだということは否めないのですが、プレイしたあとの爽快感はかなりのものです。今後のアップデートで曲も充実していくことでしょう。ちょっとした運動も兼ねてミクと一緒にVR世界で汗を流すのは、きっと新しく楽しい体験になるはずです。

フォトギャラリー
初音ミクVR ロゴ

■タイトル:初音ミクVR
■発売元:デジカ
■対応ハード:PlayStation®4 ※PlayStation®VR必須
■ジャンル:リズムアクション
■対象年齢:12歳以上
■発売日:発売中(2019年12月5日)
■価格:ダウンロード版 2,296円+税


『初音ミクVR』オフィシャルサイト

 

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