Interview

吉沢 亮、“半沢直樹イヤー”でともした新たな灯を2021年の大河に繋ぐ

吉沢 亮、“半沢直樹イヤー”でともした新たな灯を2021年の大河に繋ぐ

2020年は“半沢直樹イヤー”。4月から7年ぶりに待望のドラマ続編がスタートするのは周知のとおりだが、それに先がけて1月3日(金)にスペシャルドラマ『半沢直樹II エピソードゼロ』〜狙われた半沢直樹のパスワード〜がTBS系列で放送される。半沢が子会社の「東京セントラル証券」に赴任した後に起こる事件を中心に、取引先の敏腕プログラマーと半沢の部下の女性新入社員たちの奮闘を活写。その主人公・高坂圭には進境著しい吉沢 亮が配された。自らも「半沢」ファンだった彼が、その世界観を大切にしながらも新たな息吹を吹き込もうと意欲的に臨んだ作品に対して、どのような思いを抱いているのか? 撮影を通じて感じたことに加えて、インタビュー後半では役者としての心境の変化や新年の抱負なども語ってもらった。

取材・文 / 平田真人 撮影 / ヨシダヤスシ


「半沢直樹」の世界観を壊さないように、攻めるところは攻めていきたい。

吉沢 亮 エンタメステーションインタビュー

今回のお話が来た時、率直にどう受け止められたのでしょうか?

「あの『半沢直樹』なら、絶対に面白くなるに違いない」と思って、「ぜひ!」と受けさせていただきました。ただ、キャストに関しては撮影に入るちょっと前まで、どなたが出演されるのかはほとんど知らなかったんです(笑)。今田(美桜)さんがヒロインであることは、そこそこ早い段階で聞いていたんですけど、ほかのみなさんに関しては(※取材時の)1週間ぐらい前に知って、その顔ぶれと名前に「おぉ…」と思ったという。

吉沢さんは配役を重視されるほうですか?

そこはやっぱり重視しますね。前情報があると、「シーンの意味も変わってくるかな」だとか「熱いシーンになりそうだな」と考えることが多々出てくるんです。そういう意味では、ご一緒する役者さんによって自分の芝居も変わってくるので、重要だなととらえてます。

キャスティングが決まっていることによって、シーンのイメージもしやすくなるものですか?

イメージもしやすいですし、いい意味で裏切られた時の心地よさも味わえるのが、僕は好きだったりします。

これまでも会社員の役は演じられていますが、どのような感覚でとらえていらっしゃいますか?

ここまで仕事の部分を切りとった作品は、今までやったことがなかったんです。同じ会社員の役でも仕事より恋愛にスポットが当たっていたり、もしくは特殊な職業だったりもして、“社会人”という意識でお芝居をしたことがあまりなかったので「なるほどなぁ」と思う瞬間が結構あるんです。今回の高坂はプログラマーという仕事ですけど、「自分の机が決まってないんだな」っていうことも新鮮でした(笑)。極端な話、会社に来なくてもできる仕事であるというのも興味深くて、いろいろと面白いなと感じることが多いですね。

セリフの中には専門用語や横文字も多く登場しますが、その意味についてはどのくらい把握して発するんでしょうか?

難しい用語や単語だからこそ、意味について調べて把握するように心がけているんですけど、そこを強調して見せる必要はないのかな、と感じていて。敏腕プログラマーとしての凄味というのは、高坂がどういう雰囲気で言葉にしているか、ということだったり、その時のテンションに表れてくるのかなと思っているんです。なので、自分の中では意味を突きつめるのではなくて、高坂の言葉としてどう発するか、スピード感という部分を重視しています。そうやってセリフを自分のものにするには、数をこなすしかないと思っていて。愚直に、ひたすら台本を読みまくるしかないんです(笑)。

吉沢 亮 エンタメステーションインタビュー

しかも、高坂はテンションが上がると早口になる、というふうにしているそうで…。

状況によりますけど、自分の得意な分野の話だったり、専門用語を話す時はいきなり話すスピードが上がったりするんだろうなと、僕の中ではそのようにイメージしていました。監督ともお話をして擦り合わせをしながら、高坂のいろいろな面を見せていけたらと思っています。ただ、システムダウンしたのを高坂が復旧させるというシーンを撮影した時は、やっぱり大変でした(笑)。目線はモニターで、指でボードを叩きながらセリフをバーッと畳みかけていくっていう感じだったので…。でも、誤解を恐れずに言うと動作や話し方はプログラマーとしてのディテールに過ぎなくて、大事なのは高坂という人間自身をどうリアルに感じていただけるか、だと思っているんです。

ということは、プログラマーとしてわかりやすくキャラクタライズしているわけでもない、と…?

はい、あんまりそういう感じではないです。確かに、日常会話として専門用語を使っているので、“言わされている感”がないように気をつけてはいますけど、画一的なプログラマー像を追求しすぎても作品の世界観がおかしなことになってしまいそうなので。「半沢直樹」という冠のついた作品である以上、プログラマーの特徴ばかりを際立たせるのはどうなのかな、と思っているんです。

つまり、高坂という人物も「半沢直樹」という作品の特色ありきで肉づけしていったという感じでしょうか?

そうですね、終盤に訪れる“ならではの”テンションに持っていくためにも、高坂の日常的な振る舞いの中でも何となく匂わせておこう、と意識してはいます。世界観を壊さないように気をつけつつ、攻めるところは攻める、という姿勢を見せておく、みたいな──(笑)。

なるほど。では、台本を読まれた時に、「ここがフックになるかも」と直感的に引っかかったシーンというのは、ありましたか?

黒木(北村匠海)と再会するシーンはかなりキーになってくるだろうな、と感じました。ドラマの前半から中盤にかけて、重要な場面ということもあって、そこでしっかりとした違和感が生じてくると思うので、ここは一段と力を入れて臨もうと。過去をずっと引きずってきたんですけど、それに対して何か踏み出すというアクションを起こすこともなく生きてきた高坂が、いろいろな人たちと出会って成長していくストーリーなので、「半沢~」本編とはちょっと違った印象も抱いているんです。半沢直樹自身は目的がはっきりしている人物ですけど、高坂は過去の出来事に決着をつけようと思っているわけでもないので、スタート地点が違っているんですよね。でも、さまざまな出会いを経て一歩を踏み出そうとするわけで…その過程が見どころの一つになってくると思います。

吉沢 亮 エンタメステーションインタビュー

また、「半沢~」と言えば、いわゆる“顔芸”的なテンションの高い芝居だったりもするわけですが、どんなふうに演じようと?

それは見てのお楽しみです(笑)。その辺も役とのバランスというか、気持ちとしてはものすごくガーッとやってみたいんですけど、高坂が突き抜けられるかどうかというのも見定めないといけないので、監督と相談しながら最善の選択をしようと思います。

なるほど。そして、何と言っても“倍返し”による爽快感ですが、今回のエピソード・ゼロの台本を読まれて、どのような感想を抱いたのでしょうか?

シンプルにスカッとしました。話そのものも面白く読ませていただきましたし、前回の「半沢〜」にない部分が結構見えてきたのも、面白いなと思いました。「半沢〜」って敵役がわかっていて、その対立構造も面白さの一つでしたけど、今回のエピソード・ゼロは推理っぽいというか、誰が暗躍していて黒幕なのかがわからない状態から、言葉で攻めて追いつめていく過程が面白いなと。それと恋愛っぽい部分も描かれたり、結構いろいろな楽しみ方があるなと思いました。でも、ちゃんと相手をこてんぱんにするという「半沢~」らしさは、しっかり守りたいです。

では、ヒロイン・浜村瞳役の今田美桜さんとご一緒されてみて、いかがでしょうか?

すごく素敵な方だと思います。今田さんが演じている瞳というキャラクターがまた、すごくまっすぐな女性で、かつ表情豊かなんですけど、すごく魅力的に演じていらっしゃって。現状、ほかの作品の現場と同時に「半沢〜」に参加されているんですけど、セリフの量もエグいくらい多かったりしますし…「いつどこで覚えているんだろう?」と思うくらいなんですけど、お芝居がすごく丁寧な方なので、年下ですけど尊敬の念をもって共演させていただいています。

「半沢直樹」という主人公の人物像が、周りの人間たちの言葉によって改めて浮かび上がってくるというドラマの構造については、どのように思われましたか?

前提として、見てくださる方が「半沢直樹」という作品と主人公についてわかっている、という台本になっていますし、実際そのくらい影響力のあるドラマだったので、今回も名前が挙がるだけで存在感があふれるつくりになっていて。今回、何度も「半沢部長」という言葉が出てきますから。それでも、「え、半沢部長って誰?」とならないのが、「半沢〜」のスゴさでありますし、かっこよさでもあるなと僕は感じました。

「半沢直樹」から始まる2020年。ともった灯を消すことなく、2021年の大河ドラマまでつなげていきたい。

吉沢 亮 エンタメステーションインタビュー

高坂はひとりでプロジェクトをどうにかしようと背負い込みすぎてしまうという描かれ方がされていますが、吉沢さん自身も20歳前後のころは、お芝居について自分自身で突き詰めようとしていたとのことで…何となく重なるものもあったりするのでしょうか?

そうですね…確かに似たような部分はあるかもしれないです。最近はもう素直になりましたけど、もっと若い時の僕は、監督から「もっとこういうふうに演じてほしい」と言われても、「自分はこういう芝居がしたい」という意固地なところがあったんです。ただ、過去に人を盲目的に信じて裏切られたこともあって、他人に任せられないと思い込んでいる高坂とは、またちょっと違うのかなと気もしつつ…自分の思ったことを軸に行動していないと不安になってしまうところは、もしかしたら共通しているのかもしれないなと思いました。

吉沢さんご自身が次第に周りとも調和をとれるようになっていったというのは、やはり5年ほどの間で人生経験を重ねたことが大きいのでしょうか?

自分自身が経験したこともそうですし、ほかの役者さんの現場への臨み方だったり、監督とのコミュニケーションのとり方を見て気づいたり、学んだ部分もあります。3~4年前くらいに千葉(雄大)くんと飲んでいて、「俺はとにかく監督に言われたことをやろうとしている」と言っていたのを聞いて、「そういう考え方もあるんだな」と思ったことを今、話しながら思い出しました(笑)。

そうなんですね。ちなみに、吉沢さんは、ふと「自分とは、吉沢亮とは本当は何者なんだろう?」と思うことってあるのでしょうか?

良いのか良くないのかはわからないですけど、僕はそういうことを思ったりしたことがないんです。逆に、そういうふうに入り込める人のことをすごいなと思っていて。切り替えというと語弊があるかもしれないですけど、演じている時は役になりきっていますけど、カットが掛かると自然と吉沢 亮に戻るので…そういった没入感みたいなところは感じたことがなくて。だから、役にとことん入り込んで、自分が何者なのかわからなくなるくらいの感覚を味わっている役者さんのことが羨ましいです。一度は、役と自分の境目がわからなくなるくらいの境地に足を踏み入れてみたいなという思いはあります。

吉沢 亮 エンタメステーションインタビュー

となると、少し先の話になりますけど…1年以上に渡って渋沢栄一役を演じる大河ドラマ『青天を衝く』で、その没入感を味わえるのかもしれないですね。

どうだろう(笑)。そもそも役者としての体質が違っているような気もするので、役と自分を切り離して考えられなくなるほど没入することがあるのかな、と思っているので、この先あるのかどうか…わからないですね(笑)。

先々のことは迎えてみないとわからなかったりもしますよね。と言いつつ、2020年のお正月のことをちょっと聞いてみたいんですが…例年、お正月は「こう過ごす」みたいなことは、あったりするのでしょうか?

地元の友達と会うくらいで、基本的には家でダラダラと過ごしています。だからなのかな…毎年、年明けはめちゃめちゃ太るんですよ、食べるか寝てるかだけなので(笑)。

2020年は、この作品の番宣で年始から出ずっぱりかもしれませんね(笑)。

確かにそれはあるかもしれないですね(笑)。今まで、年末まで仕事をしていたことはあっても、年始から忙しかったという経験が記憶にないので、リズムが変わりそうです(笑)。

少なくとも、放送日の3日は何らかの稼働がありそうですよね。

とすると、仕事初めは3日ですかね…。とか言いながら、元日から働いてたりして(笑)。でも、これまでと違う年始を過ごせそうだというのは、ちょっと楽しみだったりします。

では、ベタですが…2020年の抱負を最後にお願いします。

それこそ、僕の2020年は「半沢直樹」から始まるので、その勢いを保ったまま、“半沢”でともった灯を消すことなく、2021年の大河ドラマまでつなげていきたいです。その思いが何よりも大きいです。


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吉沢 亮

1994年、東京都生まれ。2009年にデビュー後、『仮面ライダーフォーゼ』(11~12/EX)の朔田流星/仮面ライダーメテオ役で注目を集め、TVドラマ、映画、舞台などで活躍中。近年の主な出演作品に、映画『銀魂』(17)、『リバーズ・エッジ』(18)『あのコの、トリコ。』(18)『キングダム』(19)、連続テレビ小説『なつぞら』(19/NHK)がある。また、映画『一度死んでみた』(2020年3月20日公開予定)、『さくら』(2020年公開予定)、2021年には大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)が放送される。

オフィシャルサイト
http://artist.amuse.co.jp/artist/yoshizawa_ryo/

オフィシャルTwitter
@ryo_staff

フォトギャラリー

スペシャルドラマ『半沢直樹II エピソードゼロ』〜狙われた半沢直樹のパスワード〜

2020年1月3日(金)深夜23:15~

製作著作:TBS
企画協力:池井戸 潤
監修:福澤克雄
チーフプロデュース:伊與田英徳
プロデュース:宮崎陽平
演出:松木 彩

キャスト
高坂 圭:吉沢 亮
浜村 瞳:今田美桜
若本健人:吉沢 悠
加納一成:井上芳雄
府川義則:栗原英雄
来栖誠也:玉置玲央
鈴木莉乃:吹越ともみ
佐藤耕太:磯﨑義知
黒木亮介:北村匠海
瀬名洋介:尾上松也
城崎勝也:緒形直人
ほか

【あらすじ】
半沢直樹が出向した東京中央銀行の関連会社「東京セントラル証券」では、証券トレーディングシステムの大規模リニューアルを予定していた。
一方、検索エンジンサービスの開発・運用で勢力を伸ばしていた新興IT企業「スパイラル」の新人プログラマー・高坂圭(吉沢 亮)はあまり目立たない社員だったが、ある日、突如発生したシステムダウンのピンチを凄まじいプログラミング能力で乗り切り、周囲を驚かせる。彼の実力を認めた加納専務(井上芳雄)からコンペのプロジェクトリーダーに任命された高坂は、オリエンテーションの会場で「東京セントラル証券」のリニューアルの担当者である城崎勝也(緒形直人)や新入社員の浜村瞳(今田美桜)と知り合う。
そんな中、ある一人の男が「スパイラル」を訪ねてくる。彼の名前は黒木亮介(北村匠海)といい、高坂の古い友人らしい。黒木を前にした高坂は脳裏に過去のある苦い記憶がよみがえる…。成功すれば数億の売り上げに繋がる重要なプロジェクト。「スパイラル」にとって社運を賭けたこの一大プロジェクトが進行する裏で、人知れず“ある陰謀”が同時にうごめいていたことを、まだ誰一人も知らなかった――。

オフィシャルサイト
https://www.tbs.co.jp/hanzawa_naoki/

オフィシャルTwitter
@Hanzawa_Naoki