Interview

阿久津仁愛が越前リョーマとして“全力”で試合に挑む。ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編、いざ開幕!

阿久津仁愛が越前リョーマとして“全力”で試合に挑む。ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編、いざ開幕!

2016年12月22日、彼は “越前リョーマ”として舞台に立った。トレードマークのキャップのつばを強気にクイッと持ち上げて。

あれから3年、ついにこのときがやってきた。12月19日(木)開幕のミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編は、長きにわたった『テニミュ』3rdシーズン最後の本公演。全国No.1に輝くのはどの中学か……。白熱のテニスコートに「ゲームセット」のコールが響く。

そんな最終決戦を前に、3年間、越前リョーマ 役を演じ続けてきた阿久津仁愛(にちか)が掲げる信念は、“全力”。これまでもずっと“全力”でコートに立ち続けてきた。だから、最後まで“全力”で戦い続ける。
3年間のすべてを懸けた“全力”のゲームが、いよいよ始まろうとしている──。

取材・文 / 横川良明 撮影 / 冨田望


今はまだ寂しい気持ちは全然ない

ついに決勝戦です。ここまでの時間は長かったですか? それとも短かった?

意外とあっという間でした。“もう?”っていう感じです。

寂しいという気持ちはまだない?

全然ないです。たぶん寂しいって思い始めるのは、地方公演の最後あたりからじゃないかな。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編 阿久津仁愛 エンタメステーションインタビュー

すでに稽古は始まっているそうですね。

今は試合のシーンをメインにやっているところで、毎日毎日新しいラリーを覚えてっていう状況です。今回ラリーの数が多いんですよ。幸村(精市)のほかに、ライバルズが6人もいますから。

これまでの対戦相手と久々にラリーをしてみると、当時のことを思い出したりもしますか?

ありますね。僕の場合、本公演で直接対戦したのは、跡部(景吾)と真田(弦一郎)と田仁志(慧)の3人だけなんですけど、“このラリーやったね”ってちょっとなつかしくなりました。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編 阿久津仁愛 エンタメステーションインタビュー

幸村とのラリーはいかがですか?

今回、俊くん(立石俊樹)が試合は初めてなんですよ。でも稽古が始まってみたら、もう今まで何回も試合をしてきたみたいに堂々としていて、ラリーもうまくて。思わず“やばい、負けられない!”って僕もスイッチが入りました。

幸村との決勝戦はどんなふうに演じたいと考えていますか?

これまで3年間やってきて、自分にしかできないリョーマというのは確立してきていると思うので、それを最大限に活かしつつ、あとはもう限界を超えたいなっていう、それだけです。限界を超えるとハイになって、本当に疲れなくなるんですよ。そこに早く辿り着きたいなって思います。 “全力”を尽くして、いいものを届けたいです。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編 阿久津仁愛 エンタメステーションインタビュー

ランナーズハイみたいな状態なんですかね。

かもしれないです。全国大会氷帝公演のときに初めてそこに辿り着いて。東京公演のときはずっと“しんどい……しんどい……”って感じだったんですけど、地方公演に入ってから、ある日を境にいきなり疲れをいっさい感じなくなって、“すごい、楽しい!”ってなれたんです。舞台に立っているときの記憶も全然なくて。自分でも不思議な感覚でした。

普通にお芝居をしていても、なかなかその境地には辿り着けないですよね。

ですよね。きっと想像力が最大限に引き出されたときに、その瞬間がやってくるんだろうなと思っているんですけど。そのためにも、とにかく一公演一公演を“全力”でやりたいと思っています。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編 阿久津仁愛 エンタメステーションインタビュー

一舞(いぶ)は本当に不思議で面白いです(笑)

2018年夏の全国大会氷帝公演から現青学(せいがく)メンバーになりましたが。1年以上の時を経て、チームの雰囲気はどう変化しましたか?

いい意味であんまり変わっていないと思います。全国大会氷帝公演の初日から“めっちゃ強い青学(せいがく)!”っていうのは感じていて、公演を重ねるごとにそれを塗り替えられている感じです。何なら自分も抜かされるぐらいの勢いがあるので、そこはリョーマとして負けずにみんなの先頭を切っていけたらなと。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編 阿久津仁愛 エンタメステーションインタビュー

ぜひ青学(せいがく)メンバーとの思わず笑っちゃった話があれば聞かせてください。

みんな面白いんですけど、(皆木)一舞(いぶ)が本当に面白くて。ひとりで鏡を見つめながら変な顔をしていたり、変な台詞を言ったりしてるんですよ。それが、めっちゃ面白いんですよ。1年以上一緒にやってきましたけど、一舞だけは今も何を考えているのかよくわからない(笑)。でもそこが不思議で面白いところなんです。

チームの中で流行っているものはありますか?

ゲームかな。『白猫テニス』が『テニプリ』(『新テニスの王子様』)とコラボしていたときはみんなで延々やっていましたね。僕もリョーマ当てましたもん! めちゃくちゃガチャを引きまくって……2週間ぐらいかかりましたけど(笑)。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編 阿久津仁愛 エンタメステーションインタビュー

「頑張れ乾先輩」って言うリョーマが好きです

作品の中で好きな台詞をひとつ挙げるとしたら?

うわ〜……何だろう。全部好きなんですけどね。でもリョーマの中から挙げるんだったら、関東大会立海公演の乾(貞治)と柳(蓮二)の試合中に「頑張れ乾先輩」って応援しちゃうところかな。結局、めっちゃチーム想いやんって。関東大会立海公演って、ずっとひとりで立ち向かっていたリョーマが、青学(せいがく)の一員としての意識を持ち始めたのが最初に見える試合だと思うんですね。リョーマも中学1年生なんだなっていうところが感じられて好きです。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編 阿久津仁愛 エンタメステーションインタビュー

ちなみに「まだまだだね」とプライベートから口にすることはないですか?

言わないですよ(笑)。あ、でも帽子をかぶったとき、リョーマみたいにつばに手を添えるのはやっちゃうことがあります。で、自分で気づいて恥ずかしくなる(照)。

ついやっちゃうんですね(笑)。今回、「天衣無縫の極み」が登場しますが、原作でもテニスを始めた頃は「誰しも天衣無縫なんだよ」という台詞がありますよね。すごくいい台詞だなと思うのですが、阿久津さんは今、お芝居についてどんな想いを抱いていますか?

今はとにかく考えたら負けだと思っていて。台本を読み込むのは大事だけど、“こう言おう”って芝居を固めないようにはしています。それよりも現場に行って自然と出てきたもののほうが、あとで自分で確認してもいいなと思うから。 すごく難しいんですけどね。台詞の順番も決まっているし、その中で自然にやるのって。だから、始まる前に一回忘れます。できるだけ何も考えないようにして。それでもちゃんと役として立てるようにするためにも、たくさん台本を読まなきゃいけないし、ちゃんと台詞を覚えなきゃいけないんだろうなって思っています。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編 阿久津仁愛 エンタメステーションインタビュー

初めてリョーマとして舞台に立ったときは闇でした

これまでの公演を振り返って忘れられない場面といえば?

基本的には全部なんですけど、大千秋楽はやっぱり毎回印象に残りますね。一緒に舞台に立っているみんなの熱量がすごくて。

その熱量を受けて、阿久津さんはどうなるんですか?

なんだろう。心臓がバクバクするというか。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編 阿久津仁愛 エンタメステーションインタビュー

“バクバク”っていう表現が可愛いですね。

恥ずかしいですね(照)。なんて言ったらいいんだろう。くるんですよ、圧みたいなものがガツンと。で、それに僕も鳥肌が立つというか。あの一瞬の昂ぶる感じは忘れられないです。やっぱり全然違う顔をしているんですよ。あとでDVDを観てもすぐわかりますもん、“この瞬間だ”って。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編 阿久津仁愛 エンタメステーションインタビュー

初めて越前リョーマとして舞台に立った日のことは覚えていますか?

闇でした。客席が真っ暗で。不安しかなかったですね。前に向かって走り抜けるのも怖かったし。“大丈夫? これでいいのかな?”って不安がグルグルして。最初は自分を信じてやれなかったですね。かなり迷いがありました。

お客さんの反応はどうでした?

お客さんの拍手を自分自身で感じられたのは、ハケたあとだった気がします。袖に戻って、ようやく拍手の音を認識できたというか。やっぱり力になりますよ、拍手は。やって良かったと思ったし、ここまで苦しんできて良かったと思えた。この3年は、本当にお客さんに支えてもらったと思っています。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編 阿久津仁愛 エンタメステーションインタビュー

お客さんの存在が力になることってありますよね。

公演の最後にアンコール曲で客席降りがあるんですよ。そのときにお客さんとハイタッチしたり、コミュニケーションができると、身体がリセットされるんですよね。そこで一気に疲れが吹き飛ぶというか。最初のうちは1日2公演とかすごいなって思っていたんですけど、ああやってお客さんから力をもらうことで乗り越えられている気がします。すごいですよね、舞台って。

特に『テニミュ』は、劇場全体に楽しい雰囲気が溢れている気がします。

優しいですよね。もちろんそこに甘えるつもりはないですけど、本当に温かく受け入れてくださるので。その愛を感じているからこそ、僕たち青学(せいがく)は基本に忠実というか、しっかり世界を守ろうっていう気持ちでやっています。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編 阿久津仁愛 エンタメステーションインタビュー

“全力”でやる楽しさを『テニミュ』で学んだ

逆にこの3年間で悔しかったことってありますか?

あると思うんですけど、最終的に本編では勝つことが多いから、なんだかんだ気持ちよく終われちゃうんですよね。だからあんまり覚えていなくて(笑)。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編 阿久津仁愛 エンタメステーションインタビュー

できない悔しさがあったとしても、最終的には消化されるタイプですか?

そうだと思うし、何より、できないと思ったら負けですよね。できると信じてやるしかない。舞台なので、時にはハプニングも起きますけど、それが生の醍醐味だと思うから、そこを気にして引きずるより、“だったらここから上げてやろうぜ”って気持ちを切り替えるタイプです。

そのメンタルは昔から?

やっていくなかで変わったんだと思います。最初とかは、ちょっとハプニングが起きるだけで頭が真っ白になってましたから。

そう考えると、やっぱりこの3年間でいろんな面が成長したんですね。

ありがとうございます。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編 阿久津仁愛 エンタメステーションインタビュー

この3年間で人間として成長したところはどこですか?

自分を持つようになりました。もともとすごく流されやすかったし、何をするにも適当というか、“べつに何とかなるっしょ”って“全力”を出したくないタイプだったんです。それが真逆になりました。今はむしろ、中途半端なほうがキツい。『テニミュ』を通じて“全力”でやる楽しさを学びました。

このインタビューの中でも“全力”という言葉が何回か出た気がします。阿久津さんにとって“全力”がひとつのキーワード?

ですね。まだまだ技術もないし、“全力”でいくしかない。自分がプライベートで舞台を観に行ったときも、“全力”でやっている人はつい目で追っちゃいますし。だから、今回も全公演、“全力”でやりたいです。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編 阿久津仁愛 エンタメステーションインタビュー

では、最後に応援してくださっている皆さんにメッセージをお願いします。

本当にたくさんのお客さんが楽しみにしてくれていて、すごくありがたいなと思いますけど、それは僕たちの力とかじゃなくて、この作品の力であり、『テニミュ』を背負ってきた歴代の先輩たちの力だと思っています。だから、ここまで受け継がれてきたバトンを崩すことなく、最後まで走りきるのが僕たちの使命。とにかく足を運んでくれた方たちに“楽しかったな”とか“明日からも生きられるぞ”と思ってもらえるものを届けられるよう、一公演一公演、“全力”で頑張りますので、よろしくお願いします!

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編 阿久津仁愛 エンタメステーションインタビュー

ヘアメイク / 山崎初生


【募集終了】抽選で2名様に阿久津仁愛さんの直筆サイン入りチェキをプレゼント!

阿久津仁愛さん直筆サイン入りチェキ

※賞品はお選びいただけませんので予めご了承ください

応募期間

※募集期間は終了致しました。

12月18日(水)~12月25日(水)23:59


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ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編

東京公演:2019年12月19日(木)~ 12月24日(火)日本青年館ホール
大阪公演:2019年12月28日(土)~2020年1月12日(日)大阪メルパルクホール
宮城公演:2020年1月17日(金)~1月19日(日)多賀城市民会館 大ホール
愛知公演:2020年1月24日(金)~1月26日(日)アイプラザ豊橋
福岡公演:2020年1月31日(金)~2月2日(日)アルモニーサンク北九州ソレイユホール
東京凱旋公演:2020年2月6日(木)~2月16日(日)TOKYO DOME CITY HALL

原作:許斐 剛『テニスの王子様』(集英社 ジャンプ コミックス刊)

出演:
〈青学(せいがく)〉
越前リョーマ 役:阿久津仁愛(にちか)
手塚国光 役:青木 瞭
大石秀一郎 役:江副貴紀
不二周助 役:皆木一舞(いぶ)
菊丸英二 役:田口 司
乾 貞治 役:竹ノ内大輔
河村 隆 役:岩田知樹
桃城 武 役:大久保 樹
海堂 薫 役:中島拓人
堀尾聡史 役:琉翔
加藤勝郎 役:中三川歳輝
水野カツオ 役:奥田夢叶

〈立海〉
幸村精市 役:立石俊樹
真田弦一郎 役:田鶴翔吾
柳 蓮二 役:井澤巧麻
仁王雅治 役:後藤 大
柳生比呂士 役:大隅勇太
丸井ブン太 役:大薮 丘(たか)
ジャッカル桑原 役:川﨑優作
切原赤也 役:前田隆太朗

〈ライバルズ〉
不動峰・伊武深司 役:健人
聖ルドルフ・不二裕太 役:大原海輝
山吹・亜久津 仁 役:川上将大
氷帝・跡部景吾 役:三浦宏規
氷帝・日吉 若 役:内海啓貴
比嘉・田仁志 慧 役:高田 誠 ※田仁志 慧の「慧」は旧字体

〈四天宝寺〉
白石蔵ノ介 役:増子敦貴
遠山金太郎 役:平松來馬

<特別出演>
越前南次郎 役:森山栄治/上島雪夫

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@tennimunews)
テニミュ・モバイル

©許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト
©許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

阿久津仁愛(あくつ・にちか)

12月23日生まれ、栃木県出身。ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト 準グランプリ受賞。2016年にミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンにて初舞台。近年ではテレビドラマ『俺のスカート、どこ行った?』へも出演。キューブ所属アーティストによる“C.I.A.“メンバー。

Profile
オフィシャルTwitter(@Nichika20001223)

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