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マンドレイクは実在! 賢者の石の作り方も!展覧会「ハリー・ポッターと魔法の歴史」の見どころを紹介

マンドレイクは実在! 賢者の石の作り方も!展覧会「ハリー・ポッターと魔法の歴史」の見どころを紹介

2020年9月より兵庫県立美術館、東京ステーションギャラリーで開催される、展覧会「ハリー・ポッターと魔法の歴史」の展示構成や出品作品の一部が情報解禁。その見どころを紹介する。

本展覧会では、ロンドン・大英図書館が誇るコレクションから、ハリーが通ったホグワーツ魔法学校のカリキュラムに沿って、薬学、錬金術、天文学、フェニックスやドラゴンといった想像上の動物などにまつわる貴重な資料を選び抜き10章から構成・紹介。J.K.ローリング自身が所有する直筆原稿やスケッチも展示される。

見逃せない展示コーナーのひとつは「錬金術」。「ハリー・ポッター」シリーズ第1巻のタイトルにもなっている「賢者の石」は、どんな金属も金に変えうるというもので、中世ヨーロッパの錬金術師がその獲得に奮闘した。本展では、世界で16点のみが知られる、賢者の石の作り方が記された数メートルの巻物『リプリー・スクロール』や、錬金術に関して書かれた書籍でもっとも美麗と言われる『太陽の輝き』を見ることができる。

著者不詳『太陽の輝き』(錬金術について書かれた写本) 1582年 大英図書館蔵 Harley MS 3469©️ British Library Board

「ハリー・ポッター」シリーズには、引き抜くと叫び声をあげる「マンドレイク」をはじめ、「ヘレボルス」「ハナハッカ」などの薬草が魔法薬の材料として登場するが、それらはいずれも実際に存在する植物。薬効を持つ植物は、古くから薬の原料として使用され、世界各地の書物に記録が残されており、古今東西の薬草書で確認できる。

著書不詳『薬草書』(植物について学ぶための書物)15世紀 大英図書館蔵 Sloane MS 4016 ©️ British Library Board

そして、「ハリー・ポッター」シリーズには欠かせないのが「アロホモーラ(開け)」「ウィンガーディアム・レヴィオーサ(浮遊せよ)」など、魔法の言葉。本展では、誰もが知っている呪文「アブラカダブラ」に初めて言及したとされる13世紀の書物を展示。また、ハーマイオニーが第7巻で保護呪文を使って安全なキャンプ地を作った防衛魔術と似た例を、魔女が身を守るために魔法円を描く姿を表した絵画でも見ることができる。

ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス《魔法円》1886年 油彩、カンヴァス テート蔵©️Tate, London 2019

また、ホグワーツの必修科目である「天文学」の章では、レオナルド・ダ・ヴィンチが40年にわたって取り組んできた科学的考察を書き綴った手稿の一部を展示。世界に約30冊が残っているとされる手稿のうち、大英図書館が所蔵する「アランデル手稿」と呼ばれるものだ。

レオナルド・ダ・ヴィンチ「天体にまつわるメモとスケッチ」(『アランデル手稿』より) 16世紀 大英図書館蔵 Arundel MS 263 ©️ British Library Board

なお、本展は、大英図書館が2017年に企画・開催した展覧会“Harry Potter: A History of Magic”の国際巡回展で、昨年のニューヨーク・ヒストリカル・ソサエティに続き、日本での開催が決定。大英図書館の大規模な展覧会が日本に巡回するのは初めてとなる。

展覧会「ハリー・ポッターと魔法の歴史」

兵庫県立美術館
2020年9月5日(土)~11月8日(日)(予定)
東京ステーションギャラリー
2020年11月21日(土)~2021年2月7日(日)

オフィシャルサイト
https://historyofmagic.jp/

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