Interview

Seven Billion Dots  TVアニメ『GRANBLUE FANTASY The Animation Season2』のオープニングテーマでデビューの3ピースロックバンド。走り始めた3人の視線の先に見えるものとは?

Seven Billion Dots  TVアニメ『GRANBLUE FANTASY The Animation Season2』のオープニングテーマでデビューの3ピースロックバンド。走り始めた3人の視線の先に見えるものとは?

NY帰りのボーカリスト・Masafumi、実の双子のギタリスト・Kenとドラマー・Lyoからなる3ピースロックバンド、Seven Billion Dotsが4曲入りE.P.『Stay With Me』でメジャーデビューを果たす。2018年2月に結成され、その半年後に「SUMMER SONIC 2018」、年末には「COWNTDOWN JAPAN 18/19」に出演。2019年7月には初の全国流通盤「pieces」を発表するなど、一気に活動の幅を広げてきた3人。表題曲「Stay With Me」(TVアニメ『GRANBLUE FANTASY The Animation Season 2』オープニングテーマ)を含む本作には、このバンドの持つ幅広い音楽性と無限のポテンシャルが刻み込まれている。

取材・文 / 森朋之 撮影 / 森崎純子


日本で基盤を築きつつ、海外の活動の道を開きたいと思ってるんですよ(Masafumi)

Seven Billion Dots エンタメステーションインタビュー

E.P.『Stay With Me』でメジャーデビュー。メジャーシーンに進むことについて、どう捉えていますか?

Masafumi バンドとしての目標の一つだったし、分岐点、通過点かなと。見ているものはもっと先にあって、日本で基盤を築きつつ、海外の活動の道を開きたいと思ってるんですよ。他のバンドがやったことがないことにもどんどん挑戦したいし、メジャーデビューはそのためのひとつのポイントかなって。

Ken 結成は2018年で、かなり早い段階でのメジャーデビューだと思っていて自分たちにとってはここがスタートかなと。より一層、気を引き締めていかないといけないと思いますね。

Lyo メンバーのなかでは、一番バンドの歴が長くて。バンドを始めたときからメジャーデビューは大きな夢だったし、それが叶って嬉しいというのが率直な感想ですね。Kenが言った通り、ここがスタートですね。

3人でバンドを結成したのは、どんな経緯だったんですか?

Masafumi それぞれ違う活動をやっていたんですよ。僕はバンドではなく、個人で音楽活動をしていて。Kenはサポートギタリストやソロ活動、Lyoはいま言ったように、他のバンドで活動していて。全員が「ロックバンドを組みたい」という気持ちを持っていたんですが、共通の知り合いを通して、僕とKenがつながって。KenとLyoは双子だから、「一緒にやろう!」と。ハッピーセットですね(笑)。

Lyo 僕はオマケです(笑)。

(笑)。結成したとき、音楽的な方向性についてはどんな話をしたんですか?

Masafumi 具体的な話はしてなくて、まずは(音楽的に)好きなもの、やりたいことを持ち寄って。それぞれにやりたいこともあるし、バックグラウンドも違うので、3人が持っているものを融合させることで新しい音楽を作っていきたいなと。

それぞれの個性が合わさって、相乗効果が生まれて。その化学反応を楽しみながら曲を作ってる感じですね(Masafumi)

なるほど。3人の音楽的ルーツについても教えてもらえますか?

Masafumi ジャンルを問わず聴いてるんですが、バンドの音楽に興味を持ったきっかけはBring Me The Horizonですね。この前も新木場COASTにライブを観に行って、ブチ上がりました。

Lyo モッシュとかはしないですけどね(笑)。

Masafumi いまもいろんな音楽を聴いているし、「いいものはいい」という感覚が体に沁み込んでいて。自分たちの楽曲にも、それが自然と出てきてると思います。

Ken 僕はもともとL’Arc-en-Cielさんが好きで。いろんな曲があるけど、何をやってもラルク色になるのがすごいなと。最近だと、Imagine Dragonsですね。海外のチャートのなかにバンドが入ることは少なくなってますが、Imagine Dragonsは新曲が出るたびにチャートに入るので。

Lyo いちばん最初にやったバンドはKenと一緒だったんですが、そのときはかなりメタルだったんです。そのあとはわりとポップスに近いバンドをやって。好きなバンドはmaroon 5ですね。曲はポップだけど、ライブはすごく激しいじゃないですか。それは自分たちが目指すところでもあって。

Masafumi それぞれの個性が合わさって、相乗効果が生まれて。その化学反応を楽しみながら曲を作ってる感じですね。曲の制作方法はいろいろなんですが、まず僕がメロディを持っていって、「ここに何を盛り込むか?」を話し合いながらアレンジメントを固めて、同時に歌詞を書くことが多いです。

メロディが軸にあるんですね。メジャーデビューE.P.『Stay With Me』には4曲が収録されていますが、それぞれテイストがまったく違っていて。

Masafumi インディーズで1枚リリースしているんですが、表現の幅をもっと広げたくて。歌詞の表現やアレンジを含めて、自分たちの可能性を見つけたかったし、結果的に多岐に渡った楽曲が揃いましたね。

歌詞の内容としては、バンドの意思表明ですね(Masafumi)

Seven Billion Dots Masafumi エンタメステーションインタビュー

表題曲「Stay With Me」はTVアニメ『GRANBLUE FANTASY The Animation Season 2』オープニングテーマ。制作時からアニメの内容も意識していたんですか?

Masafumi 「Stay With Me」は以前からあった曲なんですよ。アニメのストーリーや世界観とも上手くマッチしたし、そこは良かったなって。歌詞の内容としては、バンドの意思表明ですね。インパクトを残せる曲だし、バンドの信念みたいなものを反映させたくて。

“闘うよ 僕らのために/流されることはない”など、強いフレーズがたっぷり込められてますからね。いまの洋楽のトレンドを感じさせるサウンドも印象的でした。

Masafumi 壮大さは意識していましたね。イントロにシンガロングできるパートがあるんですが、リードギターがメロディを弾くことでスケール感を出していて。

Ken イントロのフレーズは、自分のなかではメタルのテイストなんですよ。それ以外は最近の海外の音楽のアプローチに近いかなと。

Lyo リズムもシンプルでわかりやすくなってます。細かいフレーズを入れるというより、Aメロ、Bメロ、サビでメリハリを付けることが大事かなと。

Masafumi アレンジの方向性については、あえて言葉にすることは少なくて。自然と同じ方向を向いているんですよ。

冒頭のシンガロングもそうだし、「Stay With Me」はすごくライブ映えしそうですよね。

Masafumi 既に何回かやったんですが、一緒に歌ってくれてますね。大きいステージにも似合うと思うし。

Ken デカいステージでやると気持ちよさそうだよね。

Masafumi うん。ライブハウスの近さも好きですけど、バンドとしてはより大きいステージを目指しているので。

ギターの音色も一筋縄ではいかない感じにしたくて。メインのリフはスタジオでアレンジしているときに、その場で思いついたんです(Ken)

Seven Billion Dots Ken エンタメステーションインタビュー

2曲目「MELTING SALTY ICE CREAM」は曲名もアレンジもすごく個性的で。

Masafumi そうですよね(笑)。聴いた感じはポップなので、歌詞のギャップのある感じにしたくて。「“アイスクリーム”っていいな」ということから始まって(笑)、ちょっと××な感じになって…。

かなりセクシーですよね、この歌詞。

Masafumi はい(笑)。踊れる曲がほしいというのもあったので、ロックバンドのヤンチャな感じも出していて。

Ken この曲は何も考えてないというか、ちょっとバカっぽいイメージがあると思うんですよ(笑)。

Masafumi ハハハ(笑)。

Ken なのでギターの音色も一筋縄ではいかない感じにしたくて。メインのリフはスタジオでアレンジしているときに、その場で思いついたんですけどね。

Lyo ドラムもあまり考えすぎず(笑)、ノリ重視で。叩いてて楽しかったです。

ノリ一発の楽しい曲もあれば、「アゼリア」のような美しいバラードも。本当にふり幅が広いですね。

Masafumi そのふり幅は自分でも「ヤバいヤツだな」と思いました(笑)。ピアノのリフから出来たんですが、メロディを乗せたときに「初恋をテーマにしたいな」と思って。「アゼリア」はツツジのことなんですが、白いツツジの花言葉が初恋なんですよ。そこからストーリーを作っていきました。

めちゃくちゃロマンティックな発想ですね…。

Masafumi これまでもバラードは作ってたんですが、「アゼリア」のようなテイストはなかったかも。こういう曲も作れるんだなと思えたし、バンドの一面としてすごくフィットしているんじゃないかなって。

Ken うん。アレンジはピアノがメインで、そこにギターを足していく感じで。コーラス(エフェクター)を使って、曲の世界観に合う音色を作って…。自分のなかではザ・キュアーのイメージもありますね。

Lyo ライブでもやったんですが、じっくり聴いてくれる人が多くて。リリース後はもっと浸透していくと思います。

“人生=旅”と言えるほど長い年数を生きているわけじゃないけど、ひと言でいうと、エモい曲にしたくて(Lyo)

Seven Billion Dots Lyo エンタメステーションインタビュー

そして4曲目の「No looking back」はちょっとレイドバックした雰囲気の楽曲。

Masafumi この曲、Lyoが初めて作詞に挑戦したんです。

Lyo 夏に曲作り合宿をやったんですが、これからメジャーのフィールドに行くにあたって、全員で曲を作ることも必要じゃないかなと思って。これまではMasafumiがメロディと歌詞を作ってんたんですが、制作のスピードを上げるためにも曲作りに参加したかったんですよね。それでバンドの幅を広げられたら、さらに良い作用が生まれるだろうし。

なるほど。歌詞のテーマはすぐに浮かんだんですか?

Lyo メロディを聴いたときに、“旅”っぽさを感じて。“人生=旅”と言えるほど長い年数を生きているわけじゃないけど、ひと言でいうと、エモい曲にしたくて。語彙力がないですが(笑)。

Masafumi ハハハ(笑)。

Lyo (笑)。リリースも冬だし、哀愁が感じられる曲があってもいいかなと思って、仲間や友人のことを歌詞にしました。

ギターも渋い雰囲気で。手クセに頼ってないというか、曲によってアプローチがまったく違いますね。

Ken 常に違うことをやってみたいし、基本、手クセだけで作らないようにしてるんです。あとはE-BOWという機材を使って、音を伸ばすことで“旅感”を出して。

長い間続けられるバンドになりたいですね(Ken)
リスナーのみなさんの生きる糧になれたら(Lyo)

このシングルでSeven Billion Dotsを知るリスナーも多いと思いますが、将来的にはどんなバンドになっていきたいですか?

Masafumi さっきも言いましたけど、大きいステージに行きたいし、海外でもやってみたくて。いろんな段階があるだろうし、いろんな出会いもあると思うんですが、チームとして駆け上がって、Seven Billion Dotsの輪をどんどん広げていきたいなと。日本はもちろん、より多くの人たちに自分たちの楽曲や思いを伝えたいんですよね。

Ken 長い間続けられるバンドになりたいですね。10年、20年と売れ続けるバンドは数えるほどしかないし、自分たちもそうなって、伝説的なバンドになりたいので。

Lyo 「Stay With Me」のMVを観てくれた人から、「毎日、この曲に救われています」とコメントが送られてきて。それを見たときに、すごく熱い気持ちになったんですよ。

Masafumi そうだよね。

Lyo そうやってリスナーのみなさんの生きる糧になれるのは素晴らしいし、それをずっと続けていきたいなと。それが世界中の人たちに広がったら、最高だと思うんですよね。

その他のSeven Billion Dotsの作品はこちらへ。

ライブ情報

Major Debut E.P.「Stay With Me」リリースインストアイベント、その他の予定

詳細はオフィシャルサイトまで
https://www.sevenbilliondots.com/live

Seven Billion Dots presents Dots Fes Vol.2
2020年2月23日(日) 渋谷WWW

Seven Billion Dots

2018年2月24日結成。
アメリカ・NY帰りのボーカルMasafumiと実の双子であるギタリストKenとドラマーLyoからなる3人組ロックバンド。
2018年に行われた「出れんの!?サマソニ」や「RO JACK for COUNTDOWN JAPAN 18/19」といったオーディションを勝ち抜きSUMMER SONICやCOUNTDOWN JAPANといった大型フェスへの出演を果たし、2019年の春には、MBSの甲子園の特別番組である「みんなの甲子園」にインディーズバンドとしては初のテーマソングとして新曲「春風」が抜擢され、
2019年10月から放送開始のTVアニメ『GRANBLUE FANTASY The Animation Season 2』のオープニング・テーマに抜擢され、その楽曲を表題に据えた4曲入りメジャー・デビューEP『Stay With Me』を12月11日にソニー・ミュージックレーベルズからリリース。

オフィシャルサイト
https://www.sevenbilliondots.com