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プレイすればクセになる!?『トロとパズル』頭を使う楽しさとポケピのかわいさ

プレイすればクセになる!?『トロとパズル』頭を使う楽しさとポケピのかわいさ

2019年10月1日、あの白いネコが帰ってきた……! その名もトロ! 人間になりたいと願うトロとおしゃべりができるPlayStation®用ソフト『どこでもいっしょ』が1999年に発売されると、そのかわいさは爆発的な人気を博し、「●●って胸キュン?」というフレーズはプレイしていない人にも深く浸透した。私は当時、未成年ゆえの経済的な理由でプレイできず歯噛みしていた……。しかしそこから20年、ついに私の元にトロがやってきた! 『トロとパズル~どこでもいっしょ~』ではタイトルのとおり、パズルをしながらトロに言葉を教えたりおしゃべりを楽しむことができるスマートフォンアプリ。今回の記事では、ただのパズルゲームではない本作のプレイヤーの心を捉えて離さないかわいさとおもしろさを紹介! ニャー!

文 / 大部美智子


天と空を繋ぐ町で観光大使!

物語はプレイヤーとトロが、“天つ空町”というフルーツと温泉で有名な町で出会ったところから始まる。トロはこの町にあると言われている“人間になれる温泉”を求めてやってきたけれど、見つかるかどうか不安らしいのでプレイヤーがお手伝いすることに。かつては賑わっていたらしい町の壊れた看板を直したりフルーツ収穫のアルバイトをしていると、ソラというネコに「この町の観光大使になって、町を元気にしてほしい」と頼まれる。そこから人間になれる温泉を探しながら町を元気にする、素敵な温泉街生活が始まるのだ! 

トロとパズル~どこでもいっしょ~ エンタメステーションゲームレビュー

▲トロの絵日記。かわいいやつめ(“やみなべ”は私の名前)

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▲滞在費を稼ぐためにフルーツ収穫のアルバイト(パズル)をすると☆がもらえて、この☆を使うと物語を進めることができる

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▲同じフルーツを3つ並べると消えるパズル。この画像のステージは指定ターン内にぶどうを30個収穫して、畑に迷い込んだ26匹のカモを水色の矢印部分から逃がしてあげる、というクリア目標が設定されている

気がつくと物語の進行そっちのけでフルーツの収穫に勤しんでしまう。お仕事万歳。それもこれも、クリアできるかできないかの難易度設定が巧みなのがいけない! クリアできるまで「やったー!」とか「ぐわー!」と一喜一憂しながら黙々とフルーツを集め続けてしまうのだ……。奇声を発していたら“黙々”じゃないって? はっはっは。
トロが時折「20回目でやっとクリアできたニャ、うれしいニャ~。ありがとうニャ!」と労ってくれるのも、プレイが続く理由のひとつかもしれない。トロかわいいよ、トロ。スマートフォンアプリなので場所を選ばずプレイできて、気軽にパズルにトライできるのがいい。私はおもに寝かしつけた子どもの横から動けないとき。捗る。
もちろん、物語を進めるたびに壊れた橋を直したり、埋まったトンネルを掘ったりしていくと天つ空町にだんだんと観光客が増え、明るくにぎやかな町へと変わっていく様子を眺めるのも楽しい。復興のために奔走するソラの献身的な姿も胸にくる……。

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▲4つ以上のフルーツを並べるとクリアに役立つおたすけピースが出現。一列のフルーツを消してくれる直線の“ロケット花火”、上下左右のフルーツを消しながらクリア目標をひとつ消してくれる追尾型の“ミサイル”、周囲のフルーツを消してくれる“爆弾”などがある

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▲おたすけピースを一定以上使用すると画面左下のゲージが溜まり、“レインボースター”が出現。入れ替えたフルーツと同じ種類のフルーツ全部を消してくれる。クリア目標の種類のフルーツを全部消すことで、おたすけピースを出現させやすくできるのがありがたい

「パズルを助けてくれるアイテムがあるから楽勝!」という感じでもなく、レベルが上がっていくにつれ難易度も上がっていく。たとえば冒頭でちょっと触れたカモ。フルーツ畑に迷い込んだカモは青い矢印のある部分に到達しないと出ていかない(クリアにならない)。盤面の形によってはカモを誘導することがむずかしいステージもあり、ロケットや爆弾の爆風を浴び続けるカモが少しかわいそうになってくる。難易度のバランスは考えかたやアプローチを変えれば対応できる。いい感じの頭の疲労感がたまらない。

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▲微妙な位置にいるカモ……。何で迷い込んでくるんだ~! しかも10羽! 助けて、おたすけピース!!

困ったのがクリ。「これもフルーツでしょ?」と思いがちだけれど、クリそのものを3つ以上並べても収穫できないのだ! じゃあどうするかというと、隣接するフルーツを収穫したりおたすけピースを使用することで収穫できる。ひと手間かかるフルーツ(?)なのだ。しかも硬いのでおたすけピースの直線ロケットは貫通しない。さらにクリにイガがついている場合は、隣接するフルーツを2回消したりしないといけない。

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▲クリにカモ。頭を抱えた

そして、私がやっかいに感じるのが泡。泡のあるマスのフルーツを消せば簡単に消えるけど、泡を消さないターンがあると増殖していくのだ。ぎいいいいいいいい。なので、おたすけピースを活用して早々に消し去るようにしているのだ……はぁはぁ……。

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▲歯ごたえあるなぁ

おたすけピースは1日1回の“開運まいにちおみくじ”やログインボーナスなどのキャンペーンで手に入れることができる。また、コインを購入するときにコインとセットで入手することも可能。コインはリアルマネーで買うこともできるけど、パズルをクリアしてももらえる。「あとちょっとでクリアできるのに……!」というときに使うと、5手増やすことができる。

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▲最初は5手、つぎからは5手+おたすけピースがもらえる。回数が増すごとに消費するコインも増し、おたすけピースの内容は豪華になっていく

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▲おたすけピースは1日1回もらえる

レベルが上がるにつれてパズルの難易度も上がっていくので、コインを貯めておくか購入するかして、ここぞというときにつぎ込むのも手。私はレベル197で詰まってしまったので大量に投入した。「初手でここを崩せればなんとかなるのに……!」 、「何度もトライしてやっとクリアが見えてきたのに1手足りない!」というモヤモヤする状況では、おたすけピース付きのコインが本当にありがたかった。でも、どんどんむずかしくなっていきながらも自力でクリアできたときの感慨もまた格別なので、課金はそのときどきの状況で、そして無理のない範囲でしようと思う。余裕があるなら課金アイテムの活用でストレスのないプレイの恩恵も受けられる。いくつかあるセットから利用するといい。そういえば、フレンドの進捗からレベル366まであることは確認できたけれど、いったいレベルはいくつまであるのだろう? 
……あ! 大事なことを忘れていた。パズルを解くにはなによりもまずハートが必要! つぎの章でハートにまつわるエトセトラを紹介していくよ!

ポケピとハートフルな温泉街暮らし!

……と、ハートについて紹介するまえに、まずはトロや天つ空町の仲間を紹介! 彼らはポケットピープル、通称ポケピ。会話をしたり言葉を教えてあげることができる。物語にも大きく関わってくるけど、誰も彼もがかわいいので私の心が忙しい。最推しはもちろんトロ。

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▲着替えができるのは現段階でトロのみ。ほかの子たちもお着替えさせたい~!

2足歩行のネコ、トロ。人間になることを夢見ているトロは、人間の言葉を教わるとその言葉を喋るようになるのだ。これぞ本作の醍醐味! 言葉の使いかたが微妙に間違っていたり、チグハグなことを言っていたり、奇跡のような組み合わせで噛み合っていたり。そういうところが最高にかわいいのだ!
また、言葉を教える際にその言葉がどんなジャンルであるのか、たとえば“人名”や“地名”、“すること”など、さまざまな選択肢から指定することができる。そこからさらに、その言葉を好きかどうかや「仕事に関係ある?」などポケピからランダムで聞かれる。こうすることで、その言葉の持つ意味やニュアンスをポケピたちが学び、以降その言葉を使ってくれるようになる。

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▲天つ空町で働いているソラ。以前は“お姉ちゃん”といっしょに暮らしていたらしい

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▲自由奔放なクロ。話しかけると1時間に1回、新しい称号を考えてくれる

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▲占いが得意なピエール。物語のなかで何度か占ってもらえるけど、1日1回お願いしたいですううう……!

ほかにもウサギのジュン、カエルのリッキー、ロボットのスズキがいて、それぞれ天つ空町に訪れて暮らすようになる。ポケピたちの間でも交流があるらしく、トロ以外のポケピに言葉を教えた場合も「その言葉は知ってるニャ! ●●に教えてもらったニャ!」と言っていたので、言葉は共有されている模様。現在は上記の7人(7匹?)がいるけれど、今後もほかのポケピの来訪はあるのだろうか? そんなかわいいポケピたちと温泉街で楽しくフルーツを収穫しながら、町の復興を目指していくこのゲーム。天国と言っても過言ではない。

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▲もちろん教えていない言葉も喋る。クロは限りなく人間に近いのでは……

さてさて、そんなフルーツの収穫・パズルに使用するハートは最大で5個まで貯めることができるけど、消費したハートは1個回復するのに30分かかる。ハートはほかのゲームアプリでの“スタミナ”にあたるものだけど、本作の場合はパズルに失敗しなければハートは消費されないというのがうれしいところ。このハートはコインで補充することもできる。

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▲気がつくとプレイしているので、フレンドからもらえるハートがありがたいことこのうえない

また、フレンドには朝と晩に1回ずつハートを贈ることができて、その際自分がトロやほかのポケピに教えた言葉をフレンドに教えていいかと提案される。フレンドとハートを贈り合うだけでなく、こういった形でコミュニケーションがとれるのがとても好き! ハートを贈るといっても自分のハートは減らないのでご安心を!

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▲突然、ボウガンで撃たれる日が来るかもしれない……トロ、みんなに二指真空把を広めて!!

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▲うん、知ってた知ってた

フレンドから送られてきた言葉に「そうそう、●●さんはこれが好きだよね」と頷いたり、「これに興味あったんだ!」と新たな一面に驚いたり、自分じゃ思いつかなかった単語を教えてもらったり。自分のポケピたちのためにもそうだけど、フレンドのポケピたちのためにもどんどん言葉を教えていかなくては!
そんなふうにポケピたちと戯れて、フルーツを収穫して、町を復興して……と生活していると物語はどんどん展開していき、天つ空町の事情がだんだんと見えてくる。以前はいっしょにいたというソラのお姉ちゃんはどこに行ってしまったのだろう? ほのぼのとしたストーリーの合間に、ぽつりぽつりと物悲しさを感じる。作中で言われ冒頭の見出しに書いたけれど、“天つ空町”の“つ”は“津”で、“津”には“繋ぐ”という意味がある。天と空を繋ぐ町、つまり……おっと、これ以上は自分で確認を!

ゲーム全体に漂うこのゆるやかな空気がなんとも言えず心地よい。はぁ、トロと温泉街で働きたい……。復興にまつわるポケピたちの物語でめいっぱい癒されたり、ときどきちょこっとしんみりしたり、つぎつぎと難問が降りかかってきて飽きる暇がないパズルに熱中したり……隙間時間で楽しむことができる本作は、忙しくてゲームをする暇がない人におすすめ! 自分のペースで遊べるのが何より良くて、時間に追われて生活する日常でこの短時間の気分転換は脳に新鮮な空気を吹き込んでくれる気がする。トロたちと天つ空町でゆったりまったり暮らしませんか!?

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トロとパズル~どこでもいっしょ~ ロゴ

■タイトル:トロとパズル~どこでもいっしょ~
■メーカー:フォワードワークス
■対応ハード:iOS/Android
■ジャンル:パズル
■対象年齢:全年齢
■発売日:発売中(2019年10月1日)
■価格:基本プレイ無料(アプリ内課金あり)

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『トロとパズル~どこでもいっしょ~』オフィシャルサイト

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