
九州随一の占い師として全国から相談者がやってくる知る人ぞ知る司馬忠。
9割の相談者が鑑定中に号泣することから、癒しの占い師ともいわれる。
のべ1万人以上の相談者の鑑定を通して視えてきた、運の真実と運命の法則とは?

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第14回 家カルマは存在するのか?
前回、僕の所へ相談に来る理由で一番多い“家族とのトラブル”の悩みについてお伝えしました。
その中で、家族との縁が薄い、トラブルにあいやすいのは、「家カルマが原因なのか」と聞かれることがあって、そこには誤解があるような気がしています。
今回は、「家カルマ」と言われるものについてお伝えします。
代々伝わる家カルマは存在するのか?
まず、そもそも「カルマ」とは何でしょうか?
一般的には、仏教用語でいうところの「業(ごう)」や「宿命」で、「良い悪いを問わず、すべての行いは自分にかえってくる」という因果応報の法則を指すものでもあるとされています。
ですから、この場合の「家カルマ」とは、先祖や家族の「悪い」行いが、巡り巡って、「私や家族」に災厄として降りかかっているのではないか、ということになります。
実は僕はちょっとこの考えには違和感があったりします。悪いことが起きると、「家カルマのせいだ!」なんて言われたら、ご先祖がかわいそうです。
僕は、カルマっていうのは因果、つまり「原因」と「結果」だと思っています。そこに善悪はなくて、ただ、手を離す→物が落ちた、みたいなことなんです。まあ、物が落ちたことで喜ぶやつも悲しむやつもいるんですけどね。

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家族の「ひずみ」は誰もが受け継いでいるもの
でも、多かれ少なかれ、家族のひずみは誰もが受け継いでいるものなんですよ。
たとえば、お金に執着しているケチなお母さんがいて、そのお母さんのケチな娘の、そのまたケチな娘の、そのさらに下のケチな娘とかになってくると、それは必要以上のケチという「偏り」となります。
そうやって何代にもわたって引き継がれてきた「偏り」は、やがて家の「ひずみ」となります。
丸いボールに、ケチという偏った圧をかけつづけると「ひずみ」が生まれて、さらに圧をかけるとどうなるでしょうか?
ボールには本来の丸い形に戻ろうとする力が働くから、勢いよく逆サイドに動こうとする。
だから、ずっとケチを引き継いできた家系の6代目の娘が、とんでもない放蕩家になって身代を食いつぶしてしまう、なんてことが起きうるんです。

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家カルマから逃れらない、ということはない。
不思議なことですが、二人姉妹でどちらかが外交的になると、もう一人は反対に内向的になることが多いです。同じ遺伝子を持つはずの双子でもこの傾向は現れます。
つまり、家系の中でバランスをとって「ひずみ」を調整するように、家の因果は働きます。
だから、もしあなたの家系で「家族の縁が薄い」ことが代々続いているならば、そういったことが起こる原因を作る「偏り」があることは事実かもしれません。
けれど、それは物理的な「偏り」であって、あなたが望めばかえることができるものなんです。しかも、何代か分の反発力もついて、「とんでもなく家族の縁が濃く」なるかもしれません。
ですから、「家カルマ」は逃れられないものなんて思わずに、あなたが家族に「反発心」を感じたならば、それは先祖からの宿題であり応援のメッセージだったりします。ぜひ自分が望む方向へと飛び出していってほしいと思います。
司馬忠の運命を変える法則
「カルマ」とは「原因」と「結果」。そこに善悪はない。
「家カルマ」は逃れられないものではない。自分が望む方向を目指そう。
トップ画像 / Photo by Daniel Delle Donne on Unsplash
構成 / 垣内 栄

司馬忠(しばちゅう)
科学好きの霊感持ち、視える手相占師。スピリチュアルなことから逃げていたが、これが自分の天命であると受け入れ、占い師となる。開始2ヶ月で1,000人を鑑定するなどその人気は圧倒的。推命・観相・ト易・科学・宗教・心理……使えるものは全て使い、在るべき道を示す。
オフィシャルサイト「占 司馬忠の運命鑑定所」
http://sibachuu.blogspot.com/