連続テレビ小説『なつぞら』特集  vol. 7

Interview

『なつぞら』の役同様、人生の選択に迷った山田裕貴。演じている雪次郎の葛藤にシンパシーを抱く!?

『なつぞら』の役同様、人生の選択に迷った山田裕貴。演じている雪次郎の葛藤にシンパシーを抱く!?

『なつぞら』の中で癒やしキャラ的存在であればいいなという思いから、ポケ~ッとさせていたりもするんです

どの作品とも同じ熱量を注いでいらっしゃるのを承知でうかがいますが、朝ドラならではのセットや衣装のこだわりみたいなところで、すごいなと思ったことはありますか?

雪次郎が東京で住んでいる部屋の鍵についているキーホルダーが、結果的に今後の展開を暗示しているんです。で、小道具さんに確認してみたんですけど、「あ、別に意図していたわけじゃなくて」だそうで(笑)。でも、偶然にも読みとれて、何かすごいなって思いました。あと、「雪月」のセットで、飲み物とかの値段設定を見ると時代を感じますし、昭和30年代にメロンソーダとかもうあったんだなって驚いたりもしました。

話は前後しますが、『なつぞら』の舞台である十勝の印象について、お聞かせください。

まず…十勝に行った時、地元の人たちの言葉づかいを聞いてみたいなと思って、マネージャーさんと居酒屋へ入ったんです。で、お客さんの会話に耳を傾けていたんですけど、「こういうトーンで話すんだな、こういう雰囲気なんだ、案外訛ってないんだなぁ」って、お酒を飲みながら思いつつ…野菜の美味しさにビックリしたというのが最初の印象です。単に焼いてあるだけなのに、野菜本来の甘さとうまみが凝縮されていて、ジュワ〜と口の中に広がっていって。「さすが、北海道!」と思いながら、大地の生み出すパワーを感じていました。もともと僕は極端な性格で、旅行に行くなら北海道か沖縄、みたいなタイプだったので、雪も好きなんですけど…冬の十勝ロケでは出番がなくて、雪次郎という名前の役なのに雪を見ることができなかったという(笑)。だから、というわけじゃないですけど、また行きたいです。

山田裕貴 エンタメステーションインタビュー

十勝のお菓子では、何が美味しかったですか?

「レーズンバターサンド」と「バームクーヘン」が美味しかったです!

では、話を東京編に戻しまして…劇団「赤い星座」の看板女優・亀山蘭子との出会いが雪次郎の運命を変えるわけですが、演じていらっしゃる鈴木杏樹さんと共演なさっての感想や、エピソードなどあればお聞かせください。

第13週以降は、何がテーマなんだろうと考えながら雪次郎を演じていたんですけど、最近になってようやく考えが簡潔にまとまりました。「仕事と恋愛」といった話だと思うんです。蘭子さんがいるから芝居を頑張ろうと思うのか、純粋にお芝居が好きだからなのか? 雪次郎は蘭子さんと芝居がしたくて劇団「赤い星座」に入った信念を貫くのか、彼なりの新しい挑戦、つまり開拓をしていくのかっていうところで迷うんですね。自分の好きなことって案外長く続けていくと、「本当に自分はこれが好きなのかな?」って迷いが生じてくることもありますけど、雪次郎がどんな選択をするのかは…楽しみにしていただけたらと思います(笑)。
それと…劇団の稽古のシーンでは、蘭子さんが「どう思った?」って意見を出してくるので、久しぶりに舞台のお芝居をつくっていく感じを思い出したりしました。鈴木杏樹さんは僕にとっても大先輩なので、最初は「はい、はい…」って聞いていただけだったんですけど、いつしか自然と「いや、僕はこう思うんですよね。ここではこういう気持ちになっていくと思います」って言えるようになっていたんですよ。それは蘭子さんと雪次郎が、そういうふうにさせてくれたんだなって思いながら、多々あったシビれるシーンを楽しませてもらいました。

連続テレビ小説『なつぞら』

第72話より ©NHK
劇団「赤い星座」の試験を受ける雪次郎。

『なつぞら』と並行して『特捜9 season2』の撮影もありましたが、大変だったこともあったかと思いますが、いかがでしょう?

『あゝ、荒野』という映画でボクサーの役を演じた時、ベーシストの役も同時進行していたのでベースの練習もしていたんです。さらに主演舞台『宮本武蔵』の稽古も重なってきて…我ながらすごいなぁと思っていました。でも、ベースを触る、ボクシングをするということが、それぞれの役に入り込む糸口になっていたんですよ。で、今回は…実を言うと、春先は4作ぐらい重なっていて。『なつぞら』と『特捜9』、時代劇もあったりして、結構、頭の中がゴチャゴチャでした。
なので、どの作品も本番に命をかけていました。本番までは迷ってもいい、感じたものをそのまま出そう、と。それがスリリングで楽しかったですね。本番直前、「ヨーイ」って声が掛かるまで、「あれは見落としていないか、時代の設定は間違ってないか」とか、いろいろなことを考えていたんですけど、本番に入った瞬間にスッと切り替えるというところで、めちゃくちゃ鍛えられた感があります。感じたままに演じていたので、自分でも「そういうふうに動くのか」と感心したりもしたんですけど、それが面白くて。その面白味があったから、同時に複数の作品に取り組めたんだと思います。ただ、さすがにその間、プライベートで何をしていたかはほとんど覚えていないですけど(笑)。お正月に富士山を見に行ったのは覚えていて。ピークの時は、なっちゃん──朝ドラのヒロインに「大丈夫?」って心配されたりもしたんですけど、最近はゆったり時間が流れているように感じています。

山田裕貴 エンタメステーションインタビュー

『なつぞら』のキャストのみなさんとは、どういった交流がありますか?

よく「ご飯会」に誘ってもらうんですけど、1回だけ、すずちゃんと岡田(将生)さん、リリー(・フランキー)さんや比嘉(愛未)さんたちとの食事に行けたんです。

雪次郎が演劇への思いを強めていくのも、振り返ると伏線があったりもしたんでしょうか?

一人息子の跡取りだから、逃げ場がないんですよね、雪次郎は。だからこそ、演劇部に打ち込んだ高校の時の楽しかった時間が忘れられなかったんだろうなと思います。東京に出てきてからも時折、「俺は今、裏方だな」って言ったり、本当は演劇をやりたいんじゃないかなって思わせるセリフが何週間かに渡ってあったりもして。それが爆発するんですけど…好きなことをやれない人の方が、世の中では大多数だと思うんですよね、きっと。「本当はあれになりたかったんだよ」と思って、実際に行動に移す人って、さらに少ないと思うんですよ。「仕方ないよな、生きていかなきゃいけないんだから」って、折り合いをつけるというか。そういう諦める気持ちを振り切る強さみたいなものは、雪次郎から感じました。僕としては、よくぞ言ったという気持ちです。1回きりの人生だから、やりたいことをやらないのはもったいない気がするんですね。一番やりたいことをやらせてもらっている以上、死ぬ気でやらないといけないと思いますし。たぶん僕自身も雪次郎と同じ状況に立ったとしたら、自分の気持ちに素直になると思います。実際、それを言ったから今の僕がここにいるわけですし──。

連続テレビ小説『なつぞら』

第24話より ©NHK
演劇コンクールで演目『白蛇伝説』を披露する十勝農業高校演劇部。

なるほど。では、最後に山田さんにとって「思い出の朝ドラ」があれば、作品を挙げてください。

両親は毎日見ていたと思うんですけど、僕自身はあまり朝ドラを見る習慣がなかったんですよ。そんな中でも『ちゅらさん』は見ていた覚えがあります。「もう〜大丈夫、心〜配ないと〜♪」(と、『ちゅらさん』の主題歌Kiroroの「Best Friend」を歌い出す)ですよね。何で視聴習慣がつかなかったかというと、とにかく朝が苦手だったんです。でも、今日はバッと目が覚めて一気に起きました(笑)。あの…逆に質問したいんですけど、雪次郎はみなさんの印象に残っていますか?

山田裕貴 エンタメステーションインタビュー

はい。雪次郎が登場すると、何かホッとします。

ありがとうございます。『なつぞら』の登場人物の中で、そういう存在であればいいなと思っていたので、ポケ〜ッとさせていたりもするんですよ。

あと、演劇部で「FFJ(日本学校農業クラブ連盟)」の歌を歌うシーンも印象的でした(笑)。

今となってはもう懐かしいですね…。でも、演劇部のみんなとは本当に仲良くなって、番長役の板橋駿谷さんとは一緒に映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』を観に行きました。そんなふうに、『なつぞら』での縁をこれからもずっと大事にしたいと思っています。


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2019年度前期
連続テレビ小説『なつぞら』

連続テレビ小説『なつぞら』

放送(全156回):
【総合】[月~土]午前8時~8時15分/午後0時45分~1時(再)
【BSプレミアム】
[月~土]午前7時30分~7時45分/午後11時30分~11時45分(再)
[土]午前9時30分~11時(1週間分)
【ダイジェスト放送】
「なつぞら一週間」(20分) 【総合】[日]午前11時~11時20分
「5分で『なつぞら』」 【総合】[日]午前5時45分~5時50分/午後5時55分~6時

作:大森寿美男
語り:内村光良
出演:広瀬すず、松嶋菜々子、藤木直人 /
岡田将生、吉沢 亮 /
安田 顕、音尾琢真 /
小林綾子、高畑淳子、草刈正雄 ほか

制作統括:磯 智明、福岡利武
演出:木村隆文、田中 正、渡辺哲也、田中健二ほか

オフィシャルサイト
https://www.nhk.or.jp/natsuzora/
Twitter(@asadora_nhk)
Instagram(@natsuzora_nhk)

山田裕貴

1990年生まれ、愛知県出身。主な出演作に、映画「あゝ、荒野」「万引き家族」「あの頃、君を追いかけた」、ドラマ「ホリディラブ」「特捜9」「健康で文化的な最低限度の生活」、舞台「宮本武蔵(完全版)」など。NHKでは、大河「おんな城主 直虎」「受験のシンデレラ」などに出演。
映画「HiGH&LOW THE WORST」(10月4日公開)、主演舞台「終わりのない」(10月29日~上演)、映画「嘘八百 続編」(2020年新春公開予定)を控える。

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