Interview

石田 隼&横井翔二郎&小松準弥が、理解を深め世界を広げる。舞台『デルフィニア戦記〜獅子王と妃将軍〜』いよいよ開幕

石田 隼&横井翔二郎&小松準弥が、理解を深め世界を広げる。舞台『デルフィニア戦記〜獅子王と妃将軍〜』いよいよ開幕

ふざけながら言い合いをしても、同じ目線でふざけられる

お互いの印象を聞かせてください。

横井 隼は舞台『ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE』(18)で一緒になって、同じ高校生役で自然と仲良くなりましたね。一歳年下だけど「タメ口でいいよ」と言ったら、その日からタメ口になって思わず感心したよ(笑)。

石田小松 あはは(笑)。

横井 でも、僕は敬語を使われるのが嫌なので、それでいいと思って。

石田 “よっこい(横井翔二郎の愛称)”は本当に敬語が嫌いなんですよ。といっても、タメ口で攻めたら、「いきなりグイグイくるね」とツッコミがありましたけど(笑)。

横井 そうだった(笑)。だけど、仲が良くなるのに時間はかからなかったよね。準弥もそうだけど、ふたりとも仕事に対してとても誠実だし尊敬できます。こうしてふざけながら言い合いをしても、同じ目線でふざけられる。

小松 僕はおふたりとは初めてだったので、仲良くしてもらって嬉しいです。隼くんは稽古場に居残りをするタイプで、殺陣やお芝居の確認をしているのですが、僕も残ってるときに努力している姿をみて尊敬して……。

石田 恥ずかしいよ(笑)。

横井 “役者あるある”だよね。「努力している」と言われると恥ずかしいという(笑)。

小松 (笑)。真面目で向上心を持っている方だと思って話しかけたら気があったし、ふざけあえるから気も遣わずにいられて。横井さんも稽古場で会って話してみると、とても真面目だし。やっぱり、僕はおふたりの芝居が好きなんですよ!

横井 声がでかいよ(笑)。ふたりでご飯に行くと、ホントいつもテンションが高いからね。

他のキャストとしっかりした関係をつくって、稽古場で児玉さんにダメ出しをもらって、ようやく役づくりが始まる

3人の関係性がとても面白いです。役づくりもそれぞれ違うものなんですか?

石田 児玉さんとの言葉のやりとりがあるから『デルフィニア戦記』に関しては特殊な役づくりをしていると思いますが、ほかの舞台であれば、 “石田 隼”をいかに全開に出せるかを考えることが多いかも知れません。とある演出家さんに「自分という人間が演じているから、演じるキャラクターに100パーセントなりきるのは無理だよ。8割は自分が出てしまうから、あとの2割で役のニュアンスを入れたほうがいい」と言われてから、役と自分のバランスを考えていますね。

横井 原作があるものに関しては原作のニュアンスをとても意識しますが、なにより心を通わせることを大切にします。2.5次元であれば、キャラクターのものまねだけなら、僕らが演じる意味がないし、だからといって、原作の力をお借りしている以上、絶対に忘れてはいけないことだと思っていて。ただ、隼のような解釈の仕方もあれば、僕のような解釈もあって、現場によって異なるし、誰の役づくりが正解ということはないと思っています。僕は、たとえば原作がアニメであれば、声優の声に自分の声を近づけますし、近づけたら心が通う。ただ、どうしても意識しすぎてダメだと思ったらはずすことを心がけていて。“完コピ”は不可能だから、隼の言ったように自分を混ぜる率を高めるし、自然とそうなっていくこともあるよね。

石田 うん。それぞれのやり方があるから舞台は面白くて。僕が“よっこい”の解釈で演じたらミスをしてしまうときもある。役者によっても作品によっても役づくりが違うので、うまく使い分けています。

小松 僕は横井さんに近いかも。原作ファンやつくり手がそう求めていると感じれば自分を捨てる覚悟があるというか。原作の力を借りているということも、それを好きな人たちのことも頭をよぎるので、何者でもない自分がどうその思いに応えてその人を生きればいいか考えます。ただ、僕が演じる意味がなければダメで、誰でもいいとなってはいけない。なので、できるだけ人物を研究して、役の魅力を自分の中に最大限取り込み、小松が演じてくれて良かったと言ってもらえるように稽古を積み重ねます。ヴァンツァーに関しては、“実感とイメージ”をどれだけ持つことができるのかを意識しています。

横井 “実感とイメージ”っていい言葉だよね。

小松 ありがとうございます!

石田 (笑)。イメージは必要だよね。自分の頭の中で世界観を広げていかないと、特に『デルフィニア戦記』の場合は台詞が言えないし、言葉が出てこなくなるよね。

小松 僕の役は殺し屋で、当然、実生活で人を殺めたことはないのですが、ありがたいことに原作があって、どういう世界で生きているのかをイメージできる。それをどうやって僕の身体で“実感”していくかが勝負だと思っていて。

横井 イヴンに関しては、他者との関係性ありきだと思っています。原作に描かれているイヴンのイメージも大切にしますし、勉強もするけれど、相手によってイヴンの立場が変わってくる作品でもあるので、決めてかかるのはもったいないと思っています。つまるところ、お芝居は相手によって振る舞いが変わるので、役づくりに関しては、脚本を読んだだけで役を決めつけないで、今作であれば他のキャストとしっかりした関係をつくって、稽古場で児玉さんにダメ出しをもらって、ようやく役づくりが始まるんだと思います。今作はそういうやり方が向いている作品で、そこが原作が小説の強みだと思います。

これぞ『デルフィニア戦記』というジャンルの舞台になっている

それでは、最後に見どころをお願いいたします。

小松 今作も国同士の戦いや人間同士のやりとりにどこかしら共感できるポイントがあると思うので、『デルフィニア戦記』の世界を堪能するのもよし、登場人物の誰かに感情移入して心を通わせるのもよし、いろいろな感じ方ができるので、思いっきり劇場で楽しんでください。

横井 原作を読んでいる方も読んでいない方も……できれば読んでくれれば500倍楽しんでいただけるはずです(笑)。フィクションだけれどフィクションに見えないリアルな世界観を感じていただけると思います。気づいたら“デルフィニア”の一員になったという感覚になってもらえるように、イヴンというキャラクターと全力で遊びたいと思いますので、『デルフィニア戦記』を楽しんでいただけたら嬉しいです。

石田 歌舞伎や宝塚のように、これぞ『デルフィニア戦記』というジャンルの舞台になっていると思います。そのために僕らも“デルフィニア”の世界を生きたいです。そうして、伝統芸能のひとつに舞台『デルフィニア戦記』を加えたいですね。劇場の東京ドームシティ シアターGロッソでお待ちしています。

舞台『デルフィニア戦記~獅子王と妃将軍~』

2019年6月19日(水)~ 6月23日(日)東京ドームシティ シアターGロッソ

原作:茅田砂胡(C★NOVELS/中公文庫)
演出・脚本:児玉明子

出演:
ウォル役:松崎祐介(ふぉ~ゆ~)
リィ役:佃井皆美
シェラ役:林 翔太(ジャニーズJr.)

バルロ役:伊阪達也
ナシアス役:石田 隼
イヴン役:横井翔二郎
ジル役:星 智也
ブルクス役:大原康裕

ヴァンツァー役:小松準弥

ボーシェンク役:すがおゆうじ
レティシア役:湯浅雅恭
グラハム役:五味良介
ビスチェス役:大澤信児

オーロン役:高橋克明

声の出演:
ファロット伯爵役:速水 奨
ルゥ役:深町寿成

ほか

企画・製作:舞台「デルフィニア戦記」製作委員会2019
企画協力:茅田砂胡プロジェクト

オフィシャルサイト

©茅田砂胡(C★NOVELS/中公文庫)・舞台「デルフィニア戦記」製作委員会2019

石田 隼(いしだ・しゅん)

1991年10月30日生まれ、三重県出身。近年の主な出演作品には【舞台】舞台「黒子のバスケ」ULTIMATE-BLAZE、舞台「騙されざる者たち」、舞台「恋するアンチヒーロー」、舞台「パタリロ!」★スターダスト計画★、 『ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE』【映画】『劇場版 パタリロ!』、『ふたりエッチ』【テレビドラマ】仮面ライダージオウ スピンオフドラマ「RIDER TIME 仮面ライダー龍騎」【ラジオ】Kiss FM KOBE「石田隼と本田礼生の以心伝心!」などがある。

Profile
オフィシャルTwitter(@Shun10302)
オフィシャルBlog

横井翔二郎(よこい・しょうじろう)

1991年1月28日生まれ、鹿児島県出身。近年の主な出演作品には【舞台】舞台「ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE ROUND2」、舞台「俺たちマジ校デストロイ」、舞台劇「からくりサーカス」、舞台『ポラリス』、ミュージカル「少女革命ウテナ 〜白き薔薇のつぼみ〜」、劇団シャイニング from うたの☆プリンスさまっ♪ 『SHINING REVUE』などがある。7月より舞台『ハンサム落語 ○○(仮)』の出演を控える。

Profile
オフィシャルTwitter(@shojiro_yokoi)
オフィシャルBlog

小松準弥(こまつ・じゅんや)

1993年12月23日生まれ、宮城県出身。近年の主な出演作品には【舞台】「幕末太陽傳 外伝」、『妖怪アパートの幽雅な日常』、『新・幕末純情伝 FAKE NEWS』、「あんさんぶるスターズ!オン・ステージ」などがある。7月より『HERO~2019 夏~』8月より舞台『上にいきたくないデパート』10月には『魔法使いの嫁』への出演を控える。

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@junya_komatsu)

< 1 2