Interview

『ワンパンマン』主題歌の世界的ヒット、「スパロボ」寺田Pとの熱き絆…アニソンの神ユニットJAM Project、20周年前夜を語る

『ワンパンマン』主題歌の世界的ヒット、「スパロボ」寺田Pとの熱き絆…アニソンの神ユニットJAM Project、20周年前夜を語る

森 雪之丞さんらしいワクワクさせられる詞ができあがってきてよかった

続いて『ワンパンマン』第2期のオープニング主題歌「静寂のアポストル」について伺います。第1期のオープニング主題歌「THE HERO!!~怒れる拳に火をつけろ~」はYouTubeにあるPVの再生回数が3500万回を超え、ライブでも終盤を確実に盛り上げるJAM Projectにとって新たな代表曲になっています。その続編を作るプレッシャーはありましたか?

影山 最近のJAMと言えば「THE HERO!!」だ、と言ってくれる人も多いので、「次もいい曲を作らなきゃ」というプレッシャーはもちろんありました。ただ来年の結成20周年に向けてはずみを付けるという意味でも、このタイミングで『ワンパンマン』第2期が始まって、主題歌を任せてくれたのはとてもありがたいです。

その「静寂のアポストル」はサビのキーがとにかく高いですよね。一度作ったものを、さらに高く歌い直したと聞きました。

遠藤 ミックスまでして、一度は完成させたんですけどね。

きただに そう。だけどみんなで聴いている内に「もう少しJAMっぽさを出せるんじゃないか」という話になって、結局一音半上げたんです。

影山 今の高さが、(作曲した)ヒカルド・クルーズが元々送ってきていた高さなんですよ。ただ彼はいつも高く作りすぎる。今回も「これを歌っていったら俺たち死ぬぞ(笑)」と思ってスタッフとも相談し、一音半下げてレコーディングしたんですけどね。でも元の高さで歌うことでJAMらしいレンジの広さを出せたし、前作と並ぶくらいインパクトのあるものになりました。

前作とはまた違った方向で強烈ですよね。作詞は森雪之丞さんが担当されています。JAM Projectの曲としては初めてですが、これはどういった経緯で決まったのでしょうか?

影山 雪之丞さんはアニソンのヒット曲をたくさん手がけているから、ランティスの井上(俊次)社長と「JAMで何か一緒にできればいいよね」とずっと話していたんです。あと去年か一昨年に(影山が所属する)レイジーで久しぶりに雪之丞さんと仕事をしてみたら、彼の仕事に対するフレンドリーな姿勢とか何十年も変わってないなと感じて。そんなタイミングで『ワンパンマン』第2期の主題歌を担当することが決まったので「これは雪之丞さんに頼もう!」となってお願いしました。その結果、やはり彼のマジックというかワクワクさせられる詞ができあがってきてよかったです。

(一同うなずく)

なるほど。曲に関しては先ほども話がありましたがJAM Projectメンバーのヒカルドさんが作っています。「Tread on the Tiger’s Tail」でも影山さんと共作していましたが、彼を両作で起用した理由は?

影山 それは、あいつが頑張ってチャンスをもぎ取ったからです。JAM Projectの曲は毎回メンバー中心にコンペをして作っていますが、ヒカルドはいつも「今コンペないの?」と僕に言ってきて。

奥井 毎回めっちゃ送ってくるもんね。地球の裏側から。

「静寂のアポストル」の見どころはヒゲ

そのヒカルドさんは「静寂のアポストル」のジャケット写真やPVにもいらっしゃいますが、撮影で久々にお会いして何か変わっていましたか?

遠藤 見た目は歳を取っていたけど、中身は変わっていなかったです。相変わらずうちらよりアニメ愛がすごくあるし。

奥井 タトゥーを入れてたよね、「つづく」って。

影山 前に「タトゥー入れていいかな?」って聞いてきたから「入れてもいいけど、日本では温泉に入れねえぞ」とは言っていたんだけど、まさかひらがなで「つづく」と入れるとは。最初に見たとき、黒いマジックで書いた冗談かと思ってたくらい。でも「子供のころから特撮やアニメで必ず観てきた言葉だから」だって。彼にとっては一番愛着のある日本語らしいけど、少しかっこ悪いよ(笑)

奥井 PVと言えば、福ちゃんがヒゲを生やしてる姿はこれで見納め?

福山 そうです。去年のアニサマくらいから、始めは2週間ヒゲを伸ばしていたんですけど、誰も剃れって言わないから……。

奥井 言ってたよ! みんなずっと言ってたのに。

福山 みんな「剃ったほうがいいんじゃない?」とか、それとなく言うんですよ。ちゃんと言われなかった。だから「試しにもっと伸ばしてみようか」「どうせなら次のPVくらいまで伸ばしちゃおうかな」なんて思っちゃって。今回、PVを撮影できたのでやっと剃れました!

ヒカルドさんに福山さんのヒゲに、「静寂のアポストル」はPVも見どころ満載ですね。最後に伺いたいのですが「Tread on the Tiger’s Tail」と「静寂のアポストル」が同時にリリースされたのは偶然でしょうか、それとも何らかの意図があってのことでしょうか?

影山 両方ですね。発売時期が近くなったのは偶然だけど、発売日をまったく同じにしたのは意図的です。それはやっぱり結成20周年に向けて、今年から本腰を入れて盛り上げたかったから。過去最大規模のツアーもやりたいし、それに向けて今から新アルバムの準備もしているので楽しみにしていてほしいです。

JAM Project(左から、福山芳樹、きただにひろし、影山ヒロノブ、奥井雅美、遠藤正明)

©ONE・村田雄介/集英社・ヒーロー協会本部

JAM Projectオフィシャルサイト

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