これからのゲームとエンタテインメント マス時代からパーソナル時代へ
インターネットの登場によって、ビデオゲームに限らず、音楽、映像、あらゆるコンテンツを大量に供給することが可能になりました。それらはすべてアプリ一つで操作可能で、特別な知識は必要ありません。そして、SNSの登場により、誰でも自由に情報を発信することが可能な時代です。

アプリが席巻する時代をリードしたアップル社「iPod」シリーズ展示 @シリコンバレー コンピュータ歴史博物館
また、入力デバイスの歴史も、ジョイスティック、十字キー、アナログスティック、タッチペン、と数多く登場し、扱う機器によって最適なコントローラーが標準装備しています。VRのような視覚・聴覚に直接訴えかけ、専用コントローラーで操作するゲームも登場しています。
恐らく、いつか人間の体に手を加えることなく、直接神経回路に接続可能なデバイスが登場する時代がやって来るでしょう。そうなれば、今、最先端と言われるVRテクノロジーも「子供のおもちゃ」と揶揄されるかもしれません。
しかし、いくらテクノロジーが進化して、技術的に高速、小型、低価格を実現したとしても、扱うのは人間です。人間が扱うのにふさわしいサイズ以下になることはないと思います。そして、ゲームの趣向というものは個人によって細分化されて行くでしょう。それはクラシック音楽から現代音楽へと進んだのに似ているかもしれません。
最後は、マイコン時代のように自分自身でひとつのゲームを産み出す時代に戻るかもしれません。マスの時代が終わりインディーズの時代へと回帰する可能性は大いにあります。
その時は専門知識を必要とせず、アプリや無料素材、AIによる数値管理などのサポートを受けて、映像、音楽などが用意され、表現方法やシナリオなどの自分で考えたものを具現化するような時代になるでしょう。
ちょうど、現在のYouTuberのような、自分で動画作品を生み出す人たちのように、個人が作ったゲームがネットに並び、「作る人」と「買う人」に分かれて行くのだと思います。
そんな時代はいつやってくるでしょうか?…30年後?…それとも10年後でしょうか?
それはわかりません。しかし人間はモノを作り、それを楽しむことができるエンタテインメントな生き物です。そして、それをうまく道具として扱う種なのです。ビデオゲームも例外ではないでしょう。
私はそう思います。
それではよい週末をお過ごしください。SeeYou.

@クパチーノ Apple本社前にて
文 / 黒川文雄
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著者プロフィール:黒川文雄(くろかわ・ふみお)

音楽ビジネス、ギャガにて映画・映像ビジネス、セガ、デジキューブ、コナミDEにてゲームソフトビジネス、デックスエンタテインメント、NHN Japan(現LINE・NHN PlayArt)にてオンラインゲームコンテンツ、そしてブシロードにてカードゲームビジネスなどエンタテインメントビジネスとコンテンツの表と裏を知りつくすメディアコンテンツ研究家。コラム執筆家。アドバイザー・顧問。黒川メディアコンテンツ研究所・所長。株式会社ジェミニエンタテインメント代表。
黒川塾主宰。ゲームコンテンツ、映像コンテンツなどプロデュース作多数。