黒選!メディアコンテンツ研究家・黒川文雄がテーマで選ぶ 3+1  vol. 54

Column

平成の30年を振り返る「ビデオゲームの歴史と、その未来予想」3+1選

平成の30年を振り返る「ビデオゲームの歴史と、その未来予想」3+1選

オープンワールド・ゲームの台頭

「オープンワールド」という定義は最近出来たものですが、ひとつの世界を自由に移動出来て、リアルタイムで状況が刻々と変化するような「リアル」を追及したビデオゲームだと私は思います。

その時代によって表現可能な世界観はあるのですが、ファミコンでは1985年発売の『スターラスター』がその形に近いと言えるでしょう。

そして、世界に衝撃を与えたのが、ドリームキャストで1999年に発売された『シェンムー 一章 横須賀』ではないでしょうか?

© SEGA

【参考映像】『シェンムー I&II』プロモーション映像

それまでは、リアルを追及するアメリカ文化とデフォルメをする日本文化という二つのゲーム性があったように思います。
日本で初めて、その「リアル」という部分に挑戦した野心に溢れる作品です。

しかしながら販売の結果は、成功したとは言えないでしょう。ですが、その後に続くゲームが登場するきっかけを作った功績として、今でも伝説となって語り継がれています。

その中で商業的に成功を収めたオープンワールドと言えば、善も悪も行える『グランド・セフト・オート』シリーズや、最大100人対戦のバトルロワイヤル『フォートナイト』。そして、自分の世界を自由に歩き回り、資源と素材を集めてさまざまなモノを作りだす『マインクラフト』などです。

また、セガとしては『シェンムー』からの正統的な流れをくむ『龍が如く』シリーズがよく知られています。アメリカ産のオープンワールドゲームほど広大ではありませんが、街を好きなだけ探索し、プレイスポットで遊ぶなど、独自の魅力があります。

また、2017年に発売された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』では、世界の賞を総なめ状態にして大ヒットしました。

もしかしたら、日本におけるオープンワールドというジャンルは、まだ始まったばかりなのかもしれません。これからの作品に期待しましょう。

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