黒選!メディアコンテンツ研究家・黒川文雄がテーマで選ぶ 3+1  vol. 54

Column

平成の30年を振り返る「ビデオゲームの歴史と、その未来予想」3+1選

平成の30年を振り返る「ビデオゲームの歴史と、その未来予想」3+1選

3Dコンピュータグラフィックスゲームの時代

1983年の「ファミリーコンピュータ」の登場以来、日本のゲームコンテンツと産業は進化し続けて来ました。

ビデオゲームの持つ楽しさや奥深さを一般に知らしめた『スペースインベーダー』の展示コーナー @シリコンバレー コンピュータ歴史博物館

シューティング、アクション、アドベンチャー、ロールプレイング、シミュレーションと、数々のジャンルのゲームが生まれ、数多くのヒット作が発売されて来ました。

しかし、ゲームのジャンルは違ったとしても、ゲームハードの設計そのものには変わりありません。2Dで遊ぶ機能しか持ち合わせていないのが、当時のゲーム機でした。

1988年にアーケードに登場したナムコの『ウイニングラン』によって、はじめて本格的な3Dビデオゲームが開発されました。いわゆる、3次元コンピュータグラフィックス(以下:3DCG)、ポリゴンで構成されたビデオゲームの登場です。

この新たな3DCGハードウェアシステムに挑戦したのが1992年に登場したセガのMODEL1というアーケード用のハードです。これまでに無い圧倒的な表現力と処理スピードによって、革新的で衝撃的なゲームが登場したのです。それが、『バーチャレーシング』や『バーチャファイター』です。

3DCGという新たな技術的挑戦は、セガとナムコという2大メーカーを筆頭に、アーケードや家庭用ゲーム機すべてで繰り広げられました。こうして時代はセガサターンとプレイステーションという32ビット級のゲームマシン戦争に突入して行ったのです。

セガの32ビット級ゲームマシン「サターン」と後継機「ドリームキャスト」の展示 @シリコンバレー コンピュータ歴史博物館

そして現在では、Nintendo Switch、PlayStation4、Xbox Oneなど3DCGをベースにしたハード設計になっています。

しかし、「ファミコン」の発売から25年経過した今であっても、昔のようなドット絵のゲーム『オクトパストラベラー』などの新作が発売されています。また、当時のゲームをリバイバル復刻する「SEGA AGES」シリーズなども好調に売れているようです。

つまるところ、技術が進歩したとしても、ビデオゲームに求められるのは提供される「遊び」が面白いかどうかということだと思います。

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