Interview

特撮俳優物語:青い巨人と占い師、新生一文字を演じた「高野八誠」の真実

特撮俳優物語:青い巨人と占い師、新生一文字を演じた「高野八誠」の真実

『HE-LOW』好評を受けた続編制作、そしてチーム『龍騎』との再会

そして今年は監督第2作となる、『HE-LOW2』の制作が進行中とのことで。

『HE-LOW』オフィシャルページ

高野 はい。1作目のキャストは劇団の子たち中心で、ゲストが無駄に豪華、みたいな感じだったんですが(笑)、今回はちゃんとプロの人をメインに話を組み立ててます。それは毎回、「こうしたらどうなるんだろう」って実験ではあるんですけどね。あとはやっぱり、自分たちが演じてきた時代の特撮、爆破やワイヤーアクションっていうものを融合させたいなと。1作目は爆破を無駄にやるっていうのがありました。

めちゃくちゃ爆破してましたよね(笑)。

高野 「昭和はこういうことをすごく頑張ってたんだよ」というようなニュアンスを入れたくて。2作目はワイヤーをメインに……あえてワイヤーを消さないでみようと思ってるんですよ(笑)。

え!? ワイヤーを使っているシーンで、常に見えてるってことですか?

高野 「ワイヤーはあとで消すんだよね?」と聞かれて、「いや、消さないっす」っていう。みんな驚いてましたけど(笑)。……結局、いま観てる人って、わかるじゃないですか。変なジャンプの仕方をしたら、「これはワイヤー使ってるな」とか。爆破とかも、どこか脳の中ではCGだなってわかりながら、すげぇ画だなと思って観てるのであって。その無意識に追いやっているものを、あえて前面に押していこうっていう(笑)。逆に、今はワイヤーが細いから、カットによっては本当に見えないっていうこともあるんですよ。だからあえて太いワイヤーを使ってもらったり。

あっはっは!(大笑)

高野 けっこうこだわってるんですよ(笑)。そこは見えないと意味がないから! って。

それ、面白いですね。あと今回もキャストは豪華で。『キカイダー』(注10)の伴 大介さんや、『ジライヤ』(注11)の筒井 巧さんといったお名前もあります。

注10:『人造人間キカイダー』。石ノ森章太郎原作の特撮ヒーロー番組で、1972年~1973年にTV放送された。

注11:『世界忍者戦ジライヤ』。1988年~1989年にTV放送された東映メタルヒーローシリーズ第7作。

高野 大先輩方には大変なことをさせたなって思いますけど。

今回も大変なことになってるんですか(笑)!

高野 そうですね。「よくやってくれたな」……と思います。まあ、「引き受けてくれたからにはお願いします」みたいな。そういう意味では俺はドSになるので(笑)。じゃないと、「あっ、そこまではやらなくていいです」みたいに変に気をつかっちゃって何もできない。やっぱり現場のモード的にも、ある程度そうしていることが大事で、あとは周りのみんなが気をつかってくれればと……(笑)。でも極端な話、これに今回出る人で、得する人はいないんじゃないですかね。

えぇ? そうなんですか!?

高野 主役3人(須賀貴匡・青柳尊哉・吉岡毅志)も含めて、みんな得してないですよ(苦笑)。やっぱり『HE-LOW』には“最低な奴ら”っていう意味があって、2作目はその最低感が増してるわけです。普通、怪人が出たとなったら駆けつけるじゃないですか。でも「めんどくさいから行かない」とか、「そんなに毎回毎回戦わないよ」とか、人間っぽさを出すためにそういうシーンを作ったり。誰でもヒーローになれる世界で、ヒーローになったあとの苦悩を描くとか。そういう“メタ感”にもこだわってて。

今回も面白くなりそうですね。ちなみに、公開時期の目途っていうのは……

高野 5月中にはお見せできるようにと思ってます。あとは3部作までは構想もあって。

おお!? 『HE-LOW3』までは!

高野 『3』までやって区切れればなあと思ってるんですけど。あとは……作品ができたら、それを海外に持っていきたいという気持ちもあって。前作は中国で1回上映イベントをやって、タネがまけたんですけど。

中国での反響はけっこうよかったんですか?

高野 はい。やっぱり、須賀君が来た!ライダーが来たって、すごく喜んでくれる人が多いんです。なかなか本家のイベントとかでは海外にまでは行けないところを、こうして新しく作ったコンテンツとともに人を連れていきたいなっていうのは、ひとつの夢ですね。

なるほど。あと最新情報としては、『仮面ライダージオウ』(注12)のスピンオフ PART2 『RIDER TIME 龍騎』についても発表がありました。3月末から「ビデオパス」で配信されるドラマに、八誠さんもご出演されるとのことで……こちらの現場はいかがでしたか?

注12:平成仮面ライダーシリーズの第20作として現在TV放送中の作品。タイムトラベルの要素があり、劇中には過去の平成仮面ライダーが登場する。

高野 (2002年)当時の現場とは真逆な、それこそ同窓会みたいな感じで、楽しかったですね。弓削くん(弓削智久)だったり、現場で話したりするのも久しぶりなメンバーが多くて。すごく良かったですよ。以前、『龍騎』のキャストのみんなで飲んで集まったときに、「15周年ぐらいでまたやれたらいいね」って話をしたことがあるんですが、ある意味本当にそうなっちゃったみたいな感じで。

15年経って、お芝居も皆さんこなれた感じですよね。

高野 はい。まあ「みんな歳とったなぁ」って思いましたよ(笑)。このスピンオフは全3話なんですけど、あと倍は、6話ぐらいはやりたかったね! って話をしていました。あっという間でしたね。

配信が今から楽しみです。では最後に、ファンのみなさんに向けて一言いただけましたら。

高野 今は映像を作ったり、役者もちょこちょこやらせていただいてて。そんなにもう「売れたい!」とかいう感じではないんですけど(笑)、やりたいことをやらせてもらっている環境が幸せだと思ってて。役者・高野八誠と、監督・高野八誠、今後また色んな面も出てくると思うんですけど、飽きずに応援していただけたらうれしいなと思います。

ありがとうございます。僕は応援しますよ!


<あとがき>

八誠くんとは、大阪の知る人ぞ知るTOYショップ「TOY‘s 星矢」のオーナーさんの口効きで、大阪でお会いしたのが切っ掛け。いちファンとしてお会いし、一緒にお酒を飲まさせてもらった。そのオーナーさんとの忘年会でもお会いすることができ、そのときこの記事のオファーをさせてもらった。

そのあとで吉岡さんとのご縁ができ、インタビューの順番として吉岡さんを先にすることになった。結果、ガイア→アグルという繋ぎで記事をお届けすることができたのは、本当に不思議なご縁である。

八誠くんは、一見物静かでとても落ち着いた雰囲気を持っている。話すととてもチャーミングでステキな笑顔でお話ししてくれる。それがたまらない。古い表現で申し訳ないが、女性ならイチコロなのは間違いない。彼の笑いのツボは面白く、「え?ここ?」というところでも結構笑う。それは、彼が独自の世界を持っていることに他ならない。そのセンスは自身が監督を務める映画『HE-LOW』に色濃く表れている。『2』も近いうちに公開されるだろうし、まだ観たことがない方は、ぜひ観て「高野八誠ワールド」に触れてほしい。

今後、高野 八誠…彼がどんな人生を歩んで行くのだろうか…
僕なりに見守っていこう。


【募集終了】抽選で2名様に高野八誠さんの直筆サイン入りチェキをプレゼント!

※賞品はお選びいただけませんので予めご了承ください

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3月28日(木)~4月4日(木)23:59


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高野 八誠(たかの はっせい)

1978年1月9日生まれ。千葉県出身。

プロフィール
Twitter(@hasseijackson)

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インタビュアープロフィール:市野ルギア

ミュージシャン(ギタリスト)と編集記者の2つの顔を持つ。執筆デビューはペット雑誌の月刊「わが家の動物マガジンAnifa(アニファ)」(2008年休刊)で3年間コラムを連載。その後ゲーム雑誌の「週刊ファミ通」など「ファミ通」グループの専属ライター、編集者を経てプロデューサーへ。オンラインゲームを中心に数々のコラム執筆、ムック本やネット配信番組などを手掛ける。「ファミ通」ではゲーム系のミュージシャンとしても活躍し、数々のゲームタイトルのアレンジ楽曲やオリジナル楽曲を手掛けた音楽ユニット『赤魂』を結成。現在はフリーとして活動。スーパー戦隊出身のレジェンド俳優グループ『ニヤニヤブラザース&シスターズ』の音楽バンドのバンマスを担当。さらに、自身の音楽ユニットとして女性シンガーbamviと『終末のバンギア』を結成し2019年2月9日のお披露目Liveより活動を開始している。
「市野ルギア」Twitter
『終末のバンギア』Twitter
『ニヤニヤブラザース&シスターズ』オフィシャルサイト

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