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開催迫る!「第29回東京国際映画祭」全ラインナップ発表

開催迫る!「第29回東京国際映画祭」全ラインナップ発表

「映画を愛し、映画を尊敬する人々が集まり、映画を通して文化の交流を密にする」というコンセプトを掲げて、本年度も開催される「東京国際映画祭」。今ではアジア最大級の映画祭とも言われ、世界各国から良質な作品を集めた<コンペティション>部門や、日本公開前の最新作をプレミア上映する<特別招待作品>部門など、毎回チケットがソールドアウトするほどの人気を集めている。 9月26日にラインナップ発表記者会見が行われ、今回で29回目を迎える「東京国際映画祭」の全プログラムの発表に加え、<コンペティション>部門にエントリーする『アズミ・ハルコは行方不明』の主演を務めた蒼井優、監督の松居大悟、同じく<コンペティション>部門エントリー作『雪女』に主演した青木崇高、そして、作品の特集上映企画が決まった映画監督の細田守が登壇した。

アジア最大級の映画祭、今回も充実のラインナップ!

記者会見では、まず「東京国際映画祭」ディレクター・ジェネラルの椎名保が登壇。作品重視というコンセプトを説明し、オープニング作にはメリル・ストリープ、ヒュー・グラント主演の『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』、クロージング作には松山ケンイチが早逝の棋士を演じた『聖の青春』が選ばれたことを告げ、さらに今回のフェスティバル・ミューズに女優の黒木華を迎えることが発表された。続いて各プログラミングディレクターが登壇し、それぞれの部門の作品ラインナップの発表と見どころを解説。

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注目の<コンペティション>部門には、日本より『アズミ・ハルコは行方不明』と『雪女』がエントリー。この2作を含む計16作でグランプリが競われる。審査員には、映画監督の平山秀幸、俳優のヴァレリオ・マスタンドレア、オスカー受賞作『スポットライト 世紀のスクープ』のプロデューサー、ニコール・ロックリン、そして映画監督のメイベル・チャンが就任。審査委員長には、フランス映画界の重鎮、ジャン=ジャック・ベネックスが就任している。

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さらにコンペクティブなプログラムとして<アジアの未来><日本映画スプラッシュ>のエントリー作をはじめ、ショーケースの<特別招待作品>に新作のプレミア上映だけでなく、無料の野外上映会が開催されることや、<JAPAN NOW>では話題作に加えて岩井俊二監督の特集企画もあるほか、<CROSSCUT ASIA>ではインドネシア映画を特集する旨が発表された。また、<ワールド・フォーカス>部門、新設された<ユース>部門にも注目作が集まっているうえ、<日本映画クラシックス>ではデジタルリストアされた邦画の名作が集結し、『ゴジラ』の4Kデジタルリマスター版も上映されるとのこと。 そして今回の目玉企画として、「東京国際映画祭」としては初の製作映画となるオムニバス『アジア三面鏡2016:リフレクションズ』の詳細も発表された。

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登壇ゲストの松居大悟、蒼井優、青木崇高にマイクが向けられると、松居監督は「決定したという電話を受けたときは嬉しくて泣いてしまいました」と、<コンペティション>部門の選出は念願だったことを告白。蒼井優は「東京国際映画祭は初めての参加になるので楽しみです。松居監督が選ばれるかどうかとてもドキドキしているのを見ていたので、実現してホッとしてます」とコメントした。

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青木崇高は「『雪女』、主演の雪女を演じました青木崇高です」と軽いボケをかまし、「日本人であれば知っている『雪女』なんですが、人間の深さを知られる作品になっていると思います」と作品をアピールした。

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<映画監督 細田守の世界>で特集上映される細田守監督も「このようにまとまって上映される機会は初めてで、光栄だなと思っています。(アニメは)子供向けと思われることも多いですが、もっと可能性があるのではないかと、今までに描かれなかったことをアニメーションという技法を使って表現することをやってきましたし、今後もしていきたいです」と力強くコメントした。

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その後ゲスト陣は、海外メディアも含むマスコミからの質疑応答にも対応し、すでに映画祭が始まっているかのような国際的なムードで華やかに記者会見は幕を閉じた。

取材・文 / エンタメステーション編集部

第29回東京国際映画祭

【開催期間】2016年10月25日〜11月3日
【チケット発売】10月15日(土)より
【会場】六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほか、都内の各劇場および施設・ホール

【上映作品】

■<コンペティション>部門上映作品
『7分間』(ミケーレ・プラチド 監督)/『天才バレエダンサーの皮肉な運命』(アンナ・マティソン 監督)/『誕生のゆくえ』(モーセン・アブドルワハブ 監督)/『ビッグ・ビッグ・ワールド』(レハ・エルデム 監督)/『ブルーム・オヴ・イエスタディ』(クリス・クラウス 監督)/『ダイ・ビューティフル』(ジュン・ロブレス・ラナ 監督)/『フィクサー』(アドリアン・シタル 監督)/『アズミ・ハルコは行方不明』(松居大悟 監督)/『ミスター・ノー・プロブレム』(メイ・フォン 監督)/『パリ、ピガール広場』(アメ、エクエ 監督)/『私に構わないで』(ハナ・ユシッチ 監督)/『サーミ・ブラッド』(アマンダ・ケンネル 監督)/『シェッド・スキン・パパ』(ロイ・シートウ 監督)/『空の沈黙』(マルコ・ドゥトラ 監督)/『雪女』(杉野希妃 監督)/『浮き草たち』(アダム・レオン 監督)

■<アジアの未来>部門上映作品
『バードショット』(ミカイル・レッド 監督)/『ケチュンばあちゃん』(チャン 監督)/『エヴァ』(ハイム・タバックマン 監督)/『I America』(アイヴァン・アンドリュー・パヤワル 監督)/『ブルカの中の口紅』(アランクリター・シュリーワースタウ 監督)/『底辺から走り出せ』(シエ・シャオドン 監督)/『四十年』(ホウ・チーラン 監督)/『サラワク』(プリタギタ・アリアヌガラ 監督)/『八月』(チャン・ダーレイ 監督)/『雨にゆれる女』(半野喜弘 監督)

■<日本映画スプラッシュ>部門上映作品
『14の夜』(足立 紳 監督)/『At the terrace テラスにて』(山内ケンジ 監督)/『かぞくへ』(春本雄二郎 監督)/『島々清しゃ』(新藤 風 監督)/『退屈な日々にさようならを』(今泉力哉 監督)/『太陽を掴め』(中村祐太郎 監督)/『ハローグッバイ』(菊地健雄 監督)/『プールサイドマン』(渡辺紘文 監督)

◇日本映画スプラッシュ・場外乱闘編(アウト・オブ・コンペティション)
『俺たち文化系プロレスDDT』(マッスル坂井、松江哲明 監督)/『星くず兄弟の新たな伝説』(手塚 眞 監督)/『変態だ』(安齋 肇 監督)

■<特別招待作品>
『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』(スティーヴン・フリアーズ 監督)/『聖の青春』(森 義隆 監督)/『いきなり先生になったボクが彼女に恋をした』(朝原雄三 監督)/『イタズラなKiss~THE MOVIE~ Part1 ハイスクール編』(溝口 稔 監督)/『この世界の片隅に』(片渕須直 監督)/『ザ・ネオン・デーモン(原題)』(ニコラス・ウィンディング・レフン 監督)/『種まく旅人~夢のつぎ木~』(佐々部 清 監督)/『バース・オブ・ネイション』(ネイト・パーカー 監督)/『マイ・ベスト・フレンド』(キャサリン・ハードウィック 監督)/『ミュージアム』(大友啓史 監督)/『メッセージ』(ドゥニ・ヴィルヌーヴ 監督)

■<Japan Now>部門上映作品
『怒り』(李相日 監督)/『君の名は。』(新海 誠 監督)/『少女』(三島有紀子 監督)/『シン・ゴジラ』(庵野秀明 監督)/『ダゲレオタイプの女』(黒沢 清 監督)/『だれかの木琴』(東陽一 監督)/『団地』(阪本順治 監督)/『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(宮藤官九郎 監督)/『淵に立つ』(深田晃司 監督)/『湯を沸かすほどの熱い愛』(中野量太 監督)/『ハッピーアワー』(濱口竜介 監督)

◇監督特集 岩井俊二 『Love Letter』/『スワロウテイル』/『ヴァンパイア』/『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』/『リップヴァンウィンクルの花嫁』

■アニメーション特集「映画監督 細田守の世界」上映作品
『バケモノの子』/『おおかみこどもの雨と雪』/『サマーウォーズ』/『時をかける少女』/『作家性の萌芽 1999-2003』(細田守監督短編集)/ドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀 “希望を灯す、魂の映画”』 など

公式サイト http://2016.tiff-jp.net/ja/