特撮オタクの助監督さんからは、「風花ちゃんは“こっち側”の人だよね」と言われました。
熱が伝わってきました。でも、特撮モノのストーリーって本当によく練られていて、大人が観ても学べることが多かったりするんですよね。何でしたっけ、松坂桃李さんがレッドを演じた…。
あ、「(侍戦隊)シンケンジャー」ですねっ。
そう、それです。その松坂さんがレッドで殿なんですけど、実は影武者だったという設定が終盤で明かされるという衝撃の展開があったという…。
そうそう! 本当の殿様は女の人(=志葉薫/夏居瑠奈)ですよね。
さすが、くわしいですね。あと、志尊淳さんの…。
はいはい、「(烈車戦隊)トッキュウジャー」ですね。

ポンポン出てくるじゃないですか(笑)。そのトッキュウジャーのレッドも、確かダークな展開があるんですよね。
ありますね。「トッキュウジャー」はピンクのカグラ/トッキュウ5号役の森高愛ちゃんが同級生で仲良くしてもらってるので、わりと知ってます。私もこうして「トクサツガガガ」に出演させていただいたので、何か(森高)愛に対しては運命を感じています! 「カグラ〜ッ!」って(笑)。
すでに言動が“特オタ”になっているじゃないですか(笑)。でも、叶ちゃんのセリフじゃないですけど、結構特撮ヒーローシリーズから、「大切なこと」を教わってきた気がします。
それこそ、1話の叶のセリフじゃないですけど、子ども向けにつくられているからこそ、変に飾らずストレートな言葉をぶつけてくれるじゃないですか。大人になるにつれて、いろんな事を経験して知識も身につけていきますけど、ちょっと生きることにズルくなったり、ピュアな心を忘れちゃったりもする…。でも、そういう心にストレートな言葉やメッセージをぶつけられると、「あぁ…確かに大事なことを忘れてたなぁ」って、思い出させてくれるんですよね。そんな気づきが多いところも、特撮モノの面白さだと思います。「負けない!」とか「諦めない!」っていうシンプルな言葉ですし、すごく当たり前のことなんですけど、かっこいいヒーローたちから言ってもらえると、小さな子たちの胸には響くだろうなって、あらためて感じました。

NHKドラマ10『トクサツガガガ』より ©NHK
もはや小芝さん自身が叶ちゃんに見えてきました(笑)。
今放送している戦隊シリーズの「ルパパト(怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー)」のヒーローショーも観に行かせていただいたんですけど、これがまたカッコよくて! 「ルパパト」の本編はあんまりちゃんと観ていなかったんですけど、ショーそのものが面白くて。たぶん、「トクサツガガガ」という作品に関わらなかったら、ヒーローショーを見に行くこともなかったですし、「あ、何かやってるな」ぐらいの感じだったんだろうなって思うと、本当に素敵なご縁だなって、あらためて思います。
いや、小芝さんはこの先も本当の特撮シリーズに出演する可能性、全然あるじゃないですか。それこそ、次のシリーズの「追加戦士」枠とかで。
いやぁ〜、今の時点ではあくまで可能性がゼロじゃないっていうところですけど…それこそ、ご縁があれば(笑)。でも、オタクを演じてわかったんですけど、“中の人”になるよりも、カッコいいキャラを観ていたいっていう気持ちになるんだなって。それに自分なんかが演じるのはもったいないというか、オタク側に立った人間としては申し訳ない気持ちになります。
オタクの気持ちがわかる、と(笑)。そういう意味ではオタ的気質が眠っていたんだろうと思うんですけど、ご自身が小さな時は「美少女戦士セーラームーン」や「プリキュア」を観ていたりは…?
それが観ていなかったんです。「おジャ魔女どれみ」は朝、学校に行く前に観ていたりもしたんですけど、「おもちゃやグッズがほしい」という欲は全然生まれなかったんですよね。妹は「プリキュア5」くらいの時に観ていたんですけど、私は横目で観ながら「あ、主題歌がかわいいな」と思って覚えたりしたことはあります。でも、そこで止まる、という感じでした。なので、少し触れたことはあったんですけど、まさか成人してから、こんなにガッツリ特撮やアニメを観るとは思ってもみなかったです。

じゃあ、オタクの方々がグッズを収集したくなる気持ちというのは、「トクサツガガガ」を通じて理解したという感じですか?
そうですね…私も「ONE PIECE」とか好きなんですけど、フィギュアがほしいと思ったことはないんですよ。なので、オタクにもいろいろな“種族”がいて…大きな括りで特撮が好きだと言っても、俳優さんが好きな方々もいれば、キャラクターそのものが好きな方々もいて、スーツアクターさんが好きな方々もいらっしゃって…一括りにはできないんですよね。フィギュアを集める人もいれば、映像を手元に残したがる人もいて…。
オタク用語で言うところの“円盤(=DVD/Blu-ray)”ですね(笑)。
そうそう。姉が“円盤”という言い方をしていて、何を対象にしているのかはわからないんですけど、オタク用語にめっちゃ詳しいんですよ。「え、“円盤”知らない?」って姉から言われたことがあって、ちょっといろいろな意味でショックでした(笑)。そうやって考えてみると、ネットを通じてわりと一般にも広まったりしているんですかね…?

NHKドラマ10『トクサツガガガ』より ©NHK
いえ、まだ“円盤”も特殊な呼び方じゃないでしょうか(笑)。お姉さんのお話が出たところで、小芝さんご自身の中の“オタク気質”についても、お話いただければと思います。
そうですね…友達の中にアイドルさんが大好きな子がいて、「またチケットはずれた〜」とか「当たった〜!」って一喜一憂しているのを見て、夢中になれるものや熱中できるものがあるっていいなぁって思うようになりました。「好きなものだから、お金をかけたい! そのために頑張る」って彼女が言う感覚が、以前は今ひとつピンときていなかったんですよ。
でも、仲村叶を通して「大人だから買わないんじゃない。作品に貢ぎたいんだけど、大人としては買いづらいデザインなのよ〜!」と葛藤するのも、理解できるようになりました。だからというわけでもないんでしょうけど、「トクサツガガガ」の特撮オタクの助監督さんには、「風花ちゃんはめっちゃオタク気質だと思うよ。むしろ、“こっち側”の人でしょ?」って言われたんですよ。確かに撮影中は「ジュウショウワン」に熱中していました。いろいろな作品を観たんですけど、やっぱりシシレオーがカッコイイんですよ! 叶の部屋に飾られているグッズを見るとすごくテンションが上がりましたし…。
それ、気質どころか素質ありじゃないですか(笑)。すでに、そっちのゾーンに足を踏み入れているっていう…。
そうなんですかね、やっぱりそうなんですかね!? だって、「ジュウショウワン」と(もう一つの劇中作品である)「救急機エマージェイソン」は本当にシリーズ化してほしいですもん!
しっかりPRに落とし込みましたね。では、ドラマのキャッチコピー「スキなモノはスキ!!」にかけて、小芝さんにとってそう呼べるものが何かを聞いて、お話をまとめようと思います。
う〜ん…でも、やっぱり私は演じることが好きなんだなって、あらためて「トクサツガガガ」が気づかせてくれた気がします。「熱中していることって何だろう?」って考えてみると、趣味では思いつかないんですけど、お芝居のお仕事が大好きなんだなって。「本当に私がこの役を演じていいのかな?」って思ったり、「この役、演じられるかな」っていう不安やプレッシャーを感じることもありますけど、振り返るとすべて楽しいこととして残っているんですよ。そう考えると、楽しめることをお仕事にできているっていうのは、すごく幸せなことだなって。同年代が大学3 年生で就活を始めていますが、私は少し早い段階で自分の好きなお仕事に就けて、本当に恵まれているなって感じられてならないですね。
NHKドラマ10『トクサツガガガ』

NHKドラマ10『トクサツガガガ』より ©NHK
毎週金曜22:00~NHK総合(全7回)
出演:小芝風花
倉科カナ 木南晴夏
森永悠希 本田剛文(BOYS AND MEN)
武田玲奈 内山命(SKE48)
寺田 心 竹内まなぶ 松下由樹
原作:丹羽 庭
脚本:田辺茂範
音楽:井筒昭雄
主題歌:ゴールデンボンバー「ガガガガガガガ」
演出:末永創 新田真三 小野見知
制作統括:吉永証
制作:NHK名古屋放送局
オフィシャルサイト
©NHK
第1回~第3回 一挙再放送決定!
2月3日(日) [総合] 午後3:47~5:58
※放送予定は変更になることがあります。
小芝風花(こしばふうか)
生年月日:1997年4月16日生まれ(21歳)
出身:大阪府
血液型:A型
趣味:編み物・お菓子作り
特技:フィギュアスケート
フォトギャラリー
原作コミック

トクサツガガガ(1)
丹羽庭(著)
ビッグスピリッツ
小学館






