公演中も彼の背中を追い続ける気がしています
このゲネプロ前に囲み取材が行われ、猪塚健太、高橋光臣、加藤和樹、凰稀かなめ、松田悟志、深作健太が登壇した。
まず、意気込みを尋ねられたロート 役の加藤和樹は「稽古を重ねながら、ひとつひとつチャレンジしながら、試行錯誤を続けてきました。まだ、初日前ですので、お客様にどのようにご覧になっていただけるのかわからないプレシャーもありますが、いい緊張感で初日を迎えることができると思います」と語った。
スージー 役の凰稀かなめは「今日の舞台稽古でも、かなりの変更点がありました。もっと良い舞台にするためにスタッフや出演者のみんなが、話し合いながらつくってきました。私自身もサスペンス劇は初めてですので、どんな反応があるのかドキドキしていますが、お客様をこの舞台の世界に引き込めるようにしたいですね」と述べた。
マイク 役の高橋光臣は「ここまで稽古をしてきて楽しかったので、それをお客様にも感じていただける気がします。暗闇の中で、音に敏感になる舞台ですし、逆に静寂も大切だと思うので、観に来てくださったお客様にも、そういったところを楽しんでいただけるようにしたいです」と意気込んだ。
クローカー 役の猪塚健太は「1ヵ月稽古をしてきて、すごい舞台ができたという確信を得たので、お客様を早くゾクゾクさせたいですね」と微笑んだ。
サム 役の松田悟志は「珍しく同世代の役者が集まってできた作品です。クラスメートのような仲間意識が芽生えて、些細なことでも積極的に話し合う現場になりました」と述べた。
演出の深作健太は「この作品は、一昨年亡くなられた青井陽治先生や、美術の朝倉 摂先生といった僕たちの先輩が作ってきた作品です。それを演出させていただくのは喜びと同時にプレッシャーでもあります。ただ、戦友の加藤(和樹)くんを含め、信頼する役者さんたちと一緒につくったので、このカンパニーの温かさを、お客様に伝えたいと思っています」と抱負を述べた。
ロートという有名な悪役を演じることについて加藤は「実はまだロートの本質がわからなくて、演じるたびに変化している気がします。彼を掘り下げるほど、彼の人格を形成しているものが溢れてくるので、演じれば演じるほど、どれも間違いではないし、どれも正解ではない気がして……それが面白いし、公演中も彼の背中を追い続ける気がしています」と語り、見どころを問われ「限られたキャストで演じていますが、全員が舞台にいる意味がありますので、僕は悪いやつですけれど、悪いやつなりに頑張ろうと思います。暗闇の演出も見どころではありますが、人間性も感じてもらえたらいいですね」と述べた。
凰稀は「人と人との関わり合いが大切だと思います。サムから『グローリアにありがとうと言ってあげて』と言われるシーンがあります。そこからグローリアも変わっていくし、マイクも変わっていくし、人への優しい気持ちが伝染してつくられる舞台だと思います」と述べ、高橋は「暗闇がお客様にストレスになるのか魅力になるのかはこちら次第なので、それを喜んでもらえるように頑張っていきたい」と語り、猪塚は「この舞台は“体感型サスペンスエンターテインメント”だと思っているので、皆さんは実際に体感してどっぷり舞台の世界に浸かっていただければ嬉しいです」、松田は「共犯者にも被害者にもどちらの視点に立ってもハラハラ・ドキドキするのは間違いないです。いろいろな思惑が重なり合う、複雑な作品になっているので、お客様にはそれを味わっていただければ」とそれぞれの思いを明かした。
最後に深作は「現代には、これだけいろいろなメディアが溢れていますが、“演劇”という劇場でしか体験できない芸術であり、エンターテインメント作品になっています。実際の暗闇の中で、この作品の面白さや怖さを体験していただければ嬉しいです。ぜひ劇場に足をお運びください」と盛大のうちに囲み取材は終了した。
東京公演は、2月3日(日)まで、サンシャイン劇場にて上演。その後、兵庫、愛知公演を経て、福岡で大千穐楽を迎える。
舞台『暗くなるまで待って』

東京公演:2019年1月25日(金)~2月3日(日)サンシャイン劇場
兵庫公演:2019年2月8日(金)~2月10日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
愛知公演:2019年2月16日(土)~2月17日(日)愛知県産業労働センター ウインクあいち
福岡公演:2019年2月23日(土)福岡市民会館 大ホール
作:フレデリック・ノット
訳:平田綾子
演出:深作健太
出演:
ロート 役:加藤和樹
スージー 役:凰稀かなめ
マイク 役:高橋光臣
クローカー 役:猪塚健太
サム 役:松田悟志
グローリア 役:黒澤美澪奈
警官 役:九内健太、橋谷拓玖