LIVE SHUTTLE  vol. 323

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こんな最高のお正月ってある!? 声優・内田真礼が日本武道館ライブで見せた景色と熱狂、そこに渦巻くものは“笑顔の螺旋”だった

こんな最高のお正月ってある!? 声優・内田真礼が日本武道館ライブで見せた景色と熱狂、そこに渦巻くものは“笑顔の螺旋”だった

再びフルスロットル! 駆け抜けたライブ終盤

そして「ここに集まった満員のみなさんと、一緒に歌いたい曲があるんですけど!」と口にしクラップを要求。次の曲目を察したファンとの練習タイムを経て、その“拍手”を意味するタイトルの「Applause」へ。イントロから大きくクラップが響くなか、自身も舵の前で振付つきで披露し、そのクラップの音にハッピーさを感じながらのステージング。音符の跳ねるVJとともに、ファンと一緒に音を楽しむ1曲にしていった。

歌い終わってバンドタイムを挟み、正月らしく晴れ着の和テイストを取り入れた衣装にチェンジすると、スピード感あるロック「世界が形失くしても」を凛とした表情・視線で力強く歌唱。その反面、2サビ明けのギターとの背中合わせでのセッションは実に楽しそうで、それでいてちょっといたずらっぽい、素に近い魅力が現出した場面だったように思う。

披露後、ライブが終盤戦に差し掛かっていることを告げた内田は、「2018年から持ってきた悪いものとかぜーんぶ出して、ここではっちゃけられるよね!?」とボルテージをUPさせ、「内田真礼といたら、幸せに、なれます!」と宣言。「ラストスパート、はじめます!」と「Hello, 1st contact!」から終盤ブロックへと突入する。

サビのファンからのコールをまたも耳に手を当てて受け止めると、収録アルバムでの曲順通りにそのまま「ギミー!レボリューション」へと突入。最大級の歓声のなか歌い始めた内田は、楽しみながらも全力でボーカルにパワーを込めてぶつけていき、フルパワーとフルパワーのぶつかり合いで会場にとてつもないエネルギーの渦を生むと、「Smiling Spiral」を続けて、最後まで駆け抜ける気満々。MCでの言葉に偽りなく、フルスロットルでエネルギッシュに、かつ2-Aメロのメロラップなどではキュートさも見せつつステージを続けていく。また、ボルテージの上がりまくったファンとサビ後半「Party Party」のフレーズで前から後ろへとウェーブを起こせば、2サビ明けにはセンターステージの中央が再び高くせり上がり、彼女発の笑顔の螺旋が武道館中に渦巻いていった。

その視線の先へ「最強にパワーもらいました!」と叫ぶと、本編ラストナンバー「Hello, future contact!」へ。イントロに合わせて指揮するような振付で幕を開けると、客席全体を見やりながら、歌声でも客席のあらゆる方向を向いて、コンタクトして繋がっていくハッピーな1曲に。その視線の先のファンは、この曲が収録されたアルバム『PENKI』にちなんで、思い思いの色のペンライトを灯しながら曲に合わせて声を上げる。内田も全力でありながら、いたずらっぽい表情も随所に交えたり、3-Aの短いセリフ部分だけで会場全体を観たりとパフォーマンスでももう一度とりこにして、ジャンプエンドで本編を締めくくった。

ファンと一緒にひとつの宝物が完成した、2019年1月1日

アンコールを待つ声が響き渡るなか、「Step to Next Star!!」のイントロが流れて内田が再登場。メインステージ両端まで赴きながら、時折客席へと手も振ってパフォーマンスでも繋がっていく。それもそのはず。この曲はコールがなければ、音はもちろん意義としても成立しないナンバーだから。それを記念すべき公演でも、ファンと一緒に作り上げていった。

歌い終わった内田は、2018年を振り返ると「今年はいのしし年!」とウリ坊カチューシャを装着。「かわいいー!」の大歓声が上がるなか、それになぞらえて「今年も猪突猛進に走り抜けていきたい」と1年の抱負を語る。

そして「ファンのみんながいるから頑張れる。だからみんなと一緒にいたい。みんなと一緒にいられる時間を作れるように頑張るし、みんなは私といてほしい」と改めて今の気持ちを伝えたところで、FCオリジナルソング「サニーデイ・アンセム」のフルVer.を初披露。冒頭の英語詞に込められた想いは、直前の「Step to Next Star!!」とも繋がるもの。つまり、これもファンへのメッセージソングなのだ。そんな楽曲でまたも会場にハッピーとスマイルを巻き起こしつつ、すでに完璧気味のコールにも後押しされながら、内田自身も幸せに満ちあふれていくような姿を見せてくれた。

曲明けには、4月27日東京、4月28日大阪でのFCイベント第二弾の2days開催やニュー・シングル制作決定の発表で場を沸かせると、年の始まりにちなんでデビュー曲「創傷イノセンス」を歌唱。一気に真紅に染まった客席を前に、イントロで火球も舞うなか、センターステージの中央高くせり上がってアリーナを見下ろしながら歌唱する内田。シャープでカッコよくロックな表情にとどまらず、音源よりもざらつきが感じられたボーカルからも生ならではの彼女の感情の上乗せを感じることができたし、大サビ前のセリフも意志をがっちり込めた気迫あるもの。そのセリフと歌声とで圧倒的な強さで場を支配し、内田はステージを降りた。

しかし会場には、止まらない「もう1回!」の声が。その声に応えて内田がステージに現れ、「みんな、私のこと好きだねぇ」といたずらっぽく笑う。即客席から返る「大好きー!」の声に「私も大好きだよー!」と改めて想いを交換したところで、バンドメンバー・ダンサー全員を呼びファンをバックに記念撮影。2019年最初の大事な思い出を形に残すと、この日のライブの意図を「私のいつもの大好きなチームとのライブをみんなと共有したかったから、『いつもの感じでライブをやろう!』となった」と説明。そして「この景色がまた見られるように頑張る。平成最後の1月1日は一生忘れないし、宝物だと思います!」と語り、「2019年もアクセル全開でぶっ飛ばしていきたいです!」とまたも宣言すると、その言葉通りに「Shiny drive, Moony dive」をアクセル全開でスタート。

客電も灯りファンの顔がよりはっきりと見えるなか、スカッとしたロックチューンを歌唱していくと、そのドライブは再度の「take you take me BANDWAGON」で再加速。スタッフロールがメインスクリーンに流れるなかでの、いわば本公演のテーマソング的な立ち位置での演奏されたこの曲は、ライブ冒頭よりもよりエモーショナルなものに。センターステージで歌った大サビでは、“私のそばにいて欲しいんだってば”のフレーズがしゃがみ込みながらのシャウトに。感情のストッパーを外して歌われていく。ラストの「まだまだ行けー!」のフレーズでもそのエネルギーを全部出しきり、ジャンプエンド。「みんなー、大好き!ありがとうございました!」とセンターステージでエールを送り、銀テープの紙吹雪も用いた投げキッスで、2019年の幕開けのステージを終えた。

年の始まりにふさわしい、ステージ上も客席もみんながハッピーになって終わるライブ。それがこの日の作り上げられたもののように思う。そんな空気は、彼女が武道館という会場に気負いすぎず、“いつもどおりのライブ”を志向したからこそ生まれたものだったのだろう。

こうして間違いなく、2019年最高の滑り出しを切った内田真礼。きっとまだまだ大きなステージへと次々と、私たちを連れて行ってくれることはずだ。そしてゆくゆくはまた、この正月の思い出を更新する、素敵な武道館の景色も見せてくれることだろう。


UCHIDA MAAYA New Year LIVE 2019「take you take me BUDOKAN!!」
2019.01.01@日本武道館

【SET LIST】
M1.高鳴りのソルフェージュ
M2.take you take me BANDWAGON
M3.ロマンティックダンサー
M4.クロスファイア
M5.aventure bleu
M6.+INTERSECT+
M7.アイマイ☆シェイキーハート
M8.からっぽカプセル
M9.youthful beautiful
M10.c.o.s.m.o.s
M11.magic hour(アコースティック)
M12.わたしのステージ(アコースティック)
M13.君のヒロインでいるために
M14.シンボリックビュー
M15.Applause
M16.世界が形失くしても
M17.Hello, 1st contact!
M18.ギミー!レボリューション
M19.Smiling Spiral
M20.Hello, future contact!

EN1.Step to Next Star!!
EN2.サニーデイ・アンセム(FCオリジナルソング)
EN3.創傷イノセンス

W-EN1.Shiny drive, Moony dive
W-EN2.take you take me BANDWAGON

内田真礼オフィシャルサイト

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