人様が作った歌詞だけど、私が思ってることを書いてくれてる
ミュージックビデオは、今回はどうなってますか? 前作はR指定も受けてましたが。
今回は……血は出てません!(笑)。若い映画監督さん(映画『ハングマンズ・ノット』『ファミリー☆ウォーズ』の阪元裕吾)で、初めて歌詞に結び付くような物語テイストの映像になっています。若干、アクションシーンもあって……撮影はポンコツすぎて、ひたすら相手のアクターさんに迷惑をかけたかなって感じなんですけど、今回は主演の女の子が別にいて……ずっと自分が出てるのが嫌だったんですよね(笑)。藤田はちょっとで、サブリミナルで出るくらいでいいというか。だから今回は、可愛いJK(女子高生)が出てるのもいいなって思ってます。でも、その子と一緒に歩いたりするシーンがあって。そこで何気ない会話をしたんですけど、聞いたら年が10個も違ってて。「大丈夫か? この絵面もつか!?」って思いましたけど(笑)。楽しい撮影でしたね。
藤田さんは何役なんですか。
学校で嫌なことや理不尽なことがあった女の子の夢の中に出てくるヒーローです。「逃げていいんだよ」って、戦ってあげる。久々に血のないミュージックビデオになったので、今までと違う新鮮な気持ちで見て欲しいですね。
また、カップリングではthe pillowsの「TRIP DANCER」をカバーしています。カバーすることになった経緯は?
キングレコードのプロデューサーの方がthe pillowsを昔担当されていた方だったので、以前からオススメされて、よく聴いていたんです。聴いていると、「え? この人たちはなんで私の感情を歌えるんだろう。私も同じことを思ってる」っていうことが多くて。そんな中でライヴを拝見させていただく機会もあって、ダメもとで「カバーをさせていただきたい」ってお願いしたら、「どの曲でもいいよ」って言ってくださったんです。

どうして「TRIP DANCER」を選びました?
私、ある意味、“ストリップ・ダンサー”だしなって思って(笑)。それは冗談で、純粋に歌詞に惹かれたんです。こんなに切ないというか、なんて表現したらいいんだろうな……希望を歌ってるんだけど、ずっと孤独な感じがしてて。人様が作った歌詞だけど、私が思ってることを書いてくれてる錯覚を覚えて。それと、これはあとから気づいたんですけど、「月が食べてしまった」は最後、寝るじゃないですか。「TRIP DANCER」は「アラームが鳴ってても」で始まるんですよ。
本当だ!
ミュージックビデオも寝てた子が目覚し時計を止めたところで終わるんですよ。「これは運命だわ!」と勝手に思ったりして。自己満でしかないですけど、繋がってると思って、嬉しくなりました。

歌詞で、自分と共通しているなと感じたところは?
全体的にそうなんですけど、特に「辿り着いた誰かが 残していった旗に/群がるなんて 下品なしきたりさ」には、「それ、わかるわ〜」って感じましたね。私にも「求めていたアウトプット/モノマネになるからやめた」(「404 Not Found」)っていう歌詞があるんですけど。あと、「歩み寄るべきだ なんて思わないだろう?」という歌詞も普通は言えないじゃないですか。こんなこと言えるなんてカッコいいなって思います。怖いもの知らずな感じがして。
藤田さんは怖いものは知っているうえで、恐れずに突き進んでる感じがあります。前作のカップリング「永遠の音」で「集合写真が似合わない私」というフレーズがあるように、群れないっていう印象がありますし。
頑張って群れようとするんですけど、結果、群れられないっていう(笑)。おっしゃるとおりですね。
(笑)。歌ってみてどんなことを感じましたか?
感情をすごく込めれたというか、憑依できたんですよね。自分が苦しんで作ったわけじゃないけど、心を込めて歌えました。the pillowsさんの曲ですし、プレッシャーはありましたけど、私が歌うことで何かが変わればいいなって思って歌いました。
何が変わって欲しいですか?
人の目かな。いつもそういうのに怯えちゃってるので。この曲を選んで歌ったことで、人の目が変わればいいなって思います。あとは、私がこの曲を聴いて「私のことを歌ってる」って思ったように、誰かが私の曲を聴いて、「自分の歌だ」って思ってもらえたらすごく嬉しいですね。

2曲揃って、どんな一枚になったでしょうか。
より戦闘力が上がるようなシングルが出来たなって思いますね。新し年の1月に何かを出すのも縁起がいいというか。これを引っ提げて上半期頑張れるかなって思ってます。ファン層がどんどん広がってきている実感はあるのですが、今までと違った層の方にも聴いてもらいたいですね。「この小娘が!」って言ってる人に聴かせて、「どうだ、まいったか!」って言わせたい。今年はそういうライヴができる1年にしたいのと、やっぱり、体調管理にも気をつけたいです(笑)。
完全体解体ワンマンライブ
2019年2月2日(土)新宿 club SCIENCE
藤田恵名(ふじた・えな)
福岡で音楽活動後、2010年に拠点を東京に移し、自ら作詞作曲、歌詞提供を行い、精力的にライヴ活動を行う。2016年キングレコードよりアルバム『EVIL IDOL SONG』をメジャーリリース。歌手活動と並行してグラビアアイドル、女優としても活動をしており、「ミス東スポ2014」グランプリ、「ミスiD2017」一般投票1位などを獲得しているほか、2016年に映画『EVIL IDOL SONG』、2017年に主演映画『血を吸う粘土』に出演。2017年8月にはアルバム『強めの心臓』を、2018年6月にはシングル「言えない事は歌の中」を発表している。
オフィシャルサイト
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