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『スマブラSP』史上最多のファイターが集結した白熱大バトル

『スマブラSP』史上最多のファイターが集結した白熱大バトル

『スマブラ』の原点、“大乱闘”とは?

先ほど紹介したゲームモードのなかでも、基本と言える大乱闘……の話をするまえに、基本的な対戦のルールについて説明しておきましょう。通常攻撃と必殺ワザを駆使しながら相手を攻撃し画面下部に表示されているダメージの数値を貯め、ある程度の蓄積ダメージがある状態のときにスマッシュ攻撃で相手を吹っ飛ばす。行うことはこれだけです。ただし、相手によって吹っ飛び具合には違いがあって動きも技もさまざまですし、100以上もあるステージにはそれぞれ趣向を凝らしたギミックがありますから、一筋縄ではいきません。目的は単純ですが、相手の特性と地形などを考慮しながら戦わなければならないというのが難しさであり、面白さでもあるのです。

▲ステージのデザインは、ファイターたちが出演しているゲームをモチーフにしたもの。これは、『スプラトゥーン』のタチウオパーキングですね。ジグザグの足場が印象的なステージです

大乱闘では、最大8人で対戦ができる“通常戦”、3対3や5対5のチームを作って戦う“団体戦”、最大32人で行う“トーナメント”のほか、体の大きさを変える、使用ファイターの口から常に炎が出ている、左右の入力を反転させるなど、さまざまな特殊ルールを付与して戦う“スペシャル乱闘”と、更に細かく遊びかたを決めることができます。これなら人数や好みに合わせてルールを決めることができますね。

▲個人的にはいつかプレイヤーを32人集めて、最大人数でのトーナメント戦をしてみたいです

大乱闘で家族と対戦していて感じたのですが、Joy-Con横持ちのスタイルだと多少プレイが難しくなりますね。ボタンの数が少なく配置が大きく変わってしまうということもありますが、大人の手に比べてサイズが小さいので、狙った入力がどうしてもしづらいという点が一番大きいです。ただ、子供たちが集まってワイワイとプレイするところを見ていると、あまり不便に感じている様子はありませんでした。以来、大人同士の場合はJoy-Con2本持ちかProコンのスタイルでプレイをしています。2018年11月に行われた発売まえの公式大会をはじめ、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の大会ではProコンが公式採用されているので、いずれ大会に出たい……と考えている方は、最初からProコンに慣れておくのもいいのではないでしょうか。

使用できるファイターを増やすには?

ゲームを始めたばかりの状態ではファイターのほとんどが解放されておらず、まだ使うことができません。どういうことなのか? まずは、このムービーを観ていただきましょう。

……というのが……ウッウッ、ごめんなさい。ちょっとこのムービーを観ると毎回目頭がアツくなってしまって。とってもドラマティックな始まりかたでしょ? これは、スピリッツモードのなかにあるアドベンチャー、灯火の星。今回初登場のモードとなります。ムービーの内容を簡単にまとめると、こうです。

――強大な敵“キーラ”との戦いはファイターたちの敗北で幕を閉じ、ファイターたちは捕らえられてしまいました。キーラはファイターのコピーを生成、支配下に置いたキャラクターの思念体“スピリッツ”を使って操り、自身の軍勢に加えたのです。たったひとり、キーラの手から逃れたカービィはスピリッツたちを解放し、ファイターの母体を救うため冒険の旅に出るのでした。――

▲徐々に解放されるマップを駆けまわり、キーラに支配されてしまったスピリッツが操るファイターのコピーと戦います。カットリーヌさんは『どうぶつの森』シリーズに登場する美容師さんですね

▲キテルグマのスピリットが宿った、ドンキーコングのコピー。戦いに勝てばキテルグマの支配が解け“スピリッツ”となり、ファイターの強化に使うことができます

▲勝利条件、ルールは各バトルごとに違います

勘のいい方はもうお気づきかもしれませんが、このモードを進行させてファイターの母体を救い出すことで、灯火の星だけでなく他のモードでもそのファイターが使えるようになるのです。これが、解放する方法のひとつ。ほかにも、大乱闘のプレイ中にときどき乱入してくるファイターに勝利することでも、使えるファイターは増えていきます。ここでひとつ注意しなくてはならないのが、灯火の星でゲットしたファイターは他のモードでも使用できますが、ほかのモードで解放したファイターは灯火の星内で解放していない限り使うことができないということです。70体以上いるすべてのファイターをすべてのモードで使用できる状態にするには、かなりの時間を必要とするでしょう。まだ配信されていないキャラクターもいますしね。

本作の発売時点で未発表の新ファイターは、現在のところ5体。本稿を執筆している12月13日現在はひとり目のファイター、『ペルソナ5』のジョーカーの参戦のみが発表されており、残りの4体も含め、DLC(追加コンテンツ)で2020年2月29日までに配信予定となっています。現在は追加予定の全新規ファイター、ステージ、楽曲のセットを購入できる“ファイターパス”がニンテンドーeショップで購入可能です。

▲ファイターパス購入特典として、『ゼノブレイド2』レックスのMiiファイターコスチュームが手に入ります

筆者が購入した『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL + ファイターパス セット』は5体目セットまでが一括購入でき、バラバラで購入するより価格も少しお得なので、5体のファイターをすべて買うと決めているならばこちらがおすすめです。ファイターのコンプリートは大変ですが、チャレンジしがいがあるとも言えます。すべてのファイターがずらっと並んだ選択画面、早く見てみたいですね。

前作までよりも要素をやや絞り(それでもかなりバラエティに富んでいるのですが)、全体的な難しさは少しアップした印象の本作。戦略も必要です。適当にファイターを選び、ボタンをめちゃくちゃに押しまくってもCPUになんとなく勝ててしまう……ということは今作ではあまりないでしょう。モードにより難易度設定ができたり、ハンデがつけられたりといった措置はもちろん用意されているので、初心者は易しいところから慣れていきつつ高みを目指すというスタイルで、楽しく長く遊べるのではないでしょうか。小学一年生の我が娘も、クラスの友だちとプレイの状況や戦略について情報交換し、切磋琢磨しながら楽しんでいる様子です。

今回は駆け足で本作の概要について述べましたが、次回はオンラインや灯火の星など、個々のゲームモードについて掘り下げていきます。

《おまけ》

発売日の翌日である12月8日、家族・友人とキャンプに行きました。コテージで過ごす楽しい夜のひとときに、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』を投入。気の置けない仲間たちと顔を寄せ合ってプレイをするのは楽しいものです。

▲やや暗いところでのスナップなので、少し画質が悪いですが……

都会を忘れ自然を楽しむためのコテージにはモニターが設置されていなかったので、テーブルモードでプレイします。Nintendo Switchの優れた携帯性が活きる場面ですね。ふだんは大人の顔をしているおじさんたちも小さいモニターをのぞき込み、小学生の頃みたいに熱中しています。実に微笑ましいですね! こうして広い場所や設備を必要とせず、サッと出して対戦ができるのですから良い時代になったものです。筆者が中学生のとき、修学旅行の重たい荷物にスーパーファミコンとコントローラー、アダプタ類を忍ばせ、宿舎のテレビに必死に接続していた男子のことを思い出し、懐かしい気持ちになりました。あのときから、ゲーム機はすごく進化しているんだなぁ。

フォトギャラリー

■タイトル:大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
■メーカー:任天堂
■対応ハード:Nintendo Switch™
■ジャンル:アクション
■発売日:発売中(2018年12月7日)
■価格:パッケージ版、ダウンロード版 各7,200円+税


『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』オフィシャルサイト

© 2018 Nintendo
Original Game: © Nintendo / HAL Laboratory, Inc.
Characters: © Nintendo / HAL Laboratory, Inc. / Pokémon. / Creatures Inc. / GAME FREAK inc. / SHIGESATO ITOI / APE inc. / INTELLIGENT SYSTEMS / Konami Digital Entertainment / SEGA / CAPCOM CO., LTD. / BANDAI NAMCO Entertainment Inc. / MONOLITHSOFT / CAPCOM U.S.A., INC. / SQUARE ENIX CO., LTD./ ATLUS

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