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『レッド・デッド・リデンプション2』西部劇のなかで描かれる選択の物語

『レッド・デッド・リデンプション2』西部劇のなかで描かれる選択の物語

プレイヤーの経験を彩るランダムイベント

本筋で描かれるギャングたちの物語も魅力的ですが、プレイヤーのゲーム体験を彩るのはもちろんそれだけではありません。人助けをすれば、結果的にプレイヤーのメリットになるわけですが、この人助けイベントが唐突に発生するのが本作の面白いところです。前回も触れたとおり、偶然出会った相手を助けるのも銃で撃ち殺して金品を奪うのも、その選択はプレイヤーに委ねられています。
ストーリーに関わるメインミッション、借金の取り立て、伝説のガンマン捜しなどのサブミッションは特定の町や場所で発生します。しかし、すれ違った人に助けを求められるなどの短いイベントは、移動しているとランダムに遭遇するのです。

▲メインミッションは黄色、サブミッションは白でマップ上に示されますが、それらのポイントへ向かう途中にランダムイベントが発生します

▲以前、困った人に成りすました馬泥棒に遭遇したため、助けを求める囚人に警戒しましたが、試しに足の鎖を銃で撃ち砕いてあげると……

▲なんと、お礼として強盗しやすい家の情報を教えてくれました。社会的には完全にアウトな人を助けてしまった気もしますが、資金稼ぎの手段が増えてラッキーなのでよしとしましょう!

少しゲームを進めれば基本的に自由行動となり、メインミッションそっちのけでサブミッションの制覇に勤しむことができます。加えてこのランダムイベントが存在するため、プレイヤーによってゲーム体験はまさに千差万別となるのです。本作をプレイした人同士で話をしても、サブミッションの進めかたや遭遇したランダムイベントについて、同じ経験をしている人はほとんどいないでしょう。それほどに本作は遊びかたが自由な作品となっており、プレイヤー次第で独自の体験を楽しむことができます。

▲本作は基本的に殺伐とした世界ではありますが、失恋した少年が川辺でぼやきながら石を川に投げ込んでいるなど、ほのぼのとした内容のイベントもあります。ちなみに未成年者を銃で撃ったりはできません

▲ひとしきり愚痴を聞いたあとに助言をしてあげるアーサー。人の良さが伺えます

移動中に出くわす人物のなかには、ほかのギャングや賞金稼ぎなど、こちらに襲い掛かってくる相手も存在します。メインミッションでの戦闘では遮蔽物が多く、隠れながら戦いやすいのですが、開けた土地で急に戦闘が始まると隠れようがありません。筆者は本作のようなシューティング系の戦闘に慣れていなかったので、プレイ序盤のころはおろおろしているあいだに蜂の巣状態、などということも珍しくありませんでした。

▲道で襲われてから数分もせずに死亡画面、という流れを何度目にしたことやら……! 死亡してもすぐに近くの場所から行動を再開できますが、金銭や一部の持ち物が奪われることもあり、基本的には避けたいものです

敵対するギャングたちに何度泣かされたかは数えたくもありませんが、そんな筆者でもメインミッションで戦闘を重ねるうちに、とりあえず胴体を撃つのではなく、しっかりと頭を狙うことを覚え、それなりに戦えるようになっていきました。基本的に複数の相手と撃ちあいをすることになりますが、相手よりもプレイヤー側の耐久力が高く、薬を飲んだりすることで体力を回復することもできます。また、特定の部位を撃たれて負傷するということもないので、操作に慣れてしまえば戦闘の難度はそこまで高く感じないでしょう。

▲戦闘が始まったら即座に噛みタバコを服用し、時間をスローにする“デッドアイ”を発動しているあいだのゲージの消費を軽減します。開幕の噛みタバコを心掛けるだけでも戦闘がけっこう楽になるのです

▲敵を画面中央に捉えて銃を構えれば強めの照準補正がかかります。位置を少し調整して頭に狙いを移したら、即座に発砲! 頭以外だと一撃では死なない場合があるので、なるべくヘッドショットを狙いたいところです

▲敵の死体を調べると、お金や指輪などの金品を取ることができます。戦いのあとは忘れず徴収!

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