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『レッド・デッド・リデンプション2』自由すぎる西部劇世界の魅力

『レッド・デッド・リデンプション2』自由すぎる西部劇世界の魅力

極悪ギャングか、義侠心を持つアウトローか

あらすじの時点で強盗に失敗したという流れがあるとおり、主人公たちは法の観点から見ればいわゆる悪人たちです。強盗や保安官殺しなどは当たり前、高い金利で貸し付けたお金を回収するために容赦なく顔面を殴り付けることも日常茶飯事と、ミッション中はまさに悪行三昧なのです。一方で、プレイを進めていくなか、プレイヤーは各地でさまざまな面倒事や問題を抱える人々に出会い、その手助けをすることもできます。銃で脅して金品を奪い取るてまか、あるいは困っている人を助けるか……その選択はプレイヤーに委ねられているのです。

▲主人公たちの犯罪を目撃した男を追い詰めた場面など、相手を生かすか殺すかという選択は頻繁に発生します。画面右下に表示される選択肢が“始末する”などいちいち物騒なのもギャングらしさを感じさせます

一部を除けばほとんどのキャラクターを殺害できてしまうので、出くわした人間の命を無差別に奪う、というとんでもないプレイまで可能です。徹底した悪人として生きるか、悪行を働きながら弱き市民を助けるダークヒーロー的なプレイスタイルを選ぶか、という自由があるだけではなく、プレイヤーの選択はゲーム内にも反映されていきます。本作には“名声・名誉”のパラメータが存在し、悪に走ればレベルは低下し、善行を積めばレベルが上昇していきます。

手っ取り早く金品や物資を手にしたければ強盗で済みますが、悪人プレイをしていると主人公の評判は悪くなり、町にある各種店舗を利用できなくなるといったデメリットが発生します。手間や準備はありますが、合法的に物資を調達するのがいいでしょう。人を助け、慈悲深く正しい行動を取っていけば、町で出会う人々の反応も優しくなり、買い物をする際に値引きしてもらえるなど、さまざまなメリットが発生するからです。

▲苦しんでいる人を助けたら銃の代金を肩代わりしてくれるなど、人に優しくすればうれしい結果が返ってくることが多くなっています

本作では移動中に道端などで助けを求めてくる人や、何かしらの交渉を持ちかけてくる人が出てくるなど、小さなイベントが頻繁に発生するようになっています。メインストーリーでの大きな決断だけでなく、そのような小さな選択を重ねて善人、あるいは悪人になりきって遊ぶのが楽しいのです。

▲行き倒れた馬の下敷きになってしまった婦人を助けだして町まで送り届けるなど、人助けをする様子はまさに西部劇映画に出てくるガンマンのような格好良さがあります。不愛想ながらもお人良しな雰囲気のある主人公・アーサーは好印象です

平和とはいいがたい西部劇の世界だけあって、プレイ中に遭遇する名もなき人たちのなかには、ひとクセある人物も登場します。筆者は基本的に善人プレイで進めていたのですが、あるとき移動中に助けを求める人に近づいたところ、相手が「挨拶はいらないな!」などといいながら主人公を馬から突き落とし、そのまま馬を盗んでいこうとしたのです。さすがにカチンときたので、すぐさまライフルを持ち出して脳天に鉛玉をお見舞いしてあげましたが、道中のイベントでもそういった意外な展開が用意されており、長距離の移動中にも予期せぬ面白さが味わえます。

▲町中でも、周りに無視されている退役軍人の話相手になってあげるかどうかなど、細かなイベントが豊富に用意されています

▲余談ですが、本作では馬に名前を付けることができ、筆者はイギリスの英雄・アーサー王にちなんだ名前を付けていました。そのため、先ほどのイベントでアーサーが王様に、というフレーズが出てきたはニヤリとしてしまいました(その馬はほかのギャングとの戦闘中に命を落としてしまいましたが……!)

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