
いよいよ10月20日(土)より幕を開ける、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」〝最強の場所(チーム)″。
2015年の初演以来、熱いストーリーとアッと驚く演出の数々で多くの人々を楽しませ、圧倒的な支持を得ているハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」だが、本作〝最強の場所(チーム)″をもって烏野高校排球部を演じるキャストが卒業を迎えることとなった。
そこで、本番を目前に控えた烏野高校排球部メンバーが大集結。1年生チームと2・3年チームに分かれて座談会を開催し、過去シリーズ5作品の公演中のエピソードや最新作〝最強の場所(チーム)″にかける意気込みなど、たっぷりと語ってもらった。
座談会〈前編〉は、烏野高校排球部1年、日向翔陽 役の須賀健太、影山飛雄 役の影山達也、月島 蛍 役の小坂涼太郎、山口 忠 役の三浦海里が登場。彼らの語るハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」の思い出とは──。
取材・文 / 近藤明子 撮影 / 冨田望
俺、健太くんの芝居をずっと舞台の袖から見ていたんだけど
本日は須賀さんに進行役をお願いして、皆さんに過去作品のエピソードや思い出を語っていただこうと思います。
須賀健太 というわけで、只今よりMC・須賀の仕切りで座談会を始めていきます(笑)。じゃあ早速、過去公演の思い出を……2015年の初演から今年春に上演された〝はじまりの巨人″まで、今までにシリーズ5作が上演されたけど、それぞれ印象的なシーンはある?
小坂涼太郎 それって、自分の出ているシーンじゃなくてもいいんですか?
須賀 いいんじゃない? “印象的なシーン”ってことで。

須賀健太
小坂 俺は……やっぱり、「プライド以外に~」って台詞のシーンかな。(※2017年〝進化の夏″)
須賀 思いっきり自分の出ているシーンじゃないか!(笑)
一同 (笑)。
小坂 いや~、まさか山口 忠 役の(三浦)海里に思いっきり胸ぐらを掴まれるとは思わなかった。
三浦海里 えー原作にあるシーンなのに!? 俺はあの台本を読んだときから「早く月島 蛍の胸ぐらを掴みたい!」と思ってたんだよね(笑)。月島と山口にとって大きな意味のあるシーンだし。決して「涼太郎に掴みかかりたい!」と思ったわけじゃないからね(笑)。

小坂涼太郎
須賀 俺はシーンというより公演自体が印象的だったのが、〝勝者と敗者″(2017年)。単純に公演時間が長くてキツかったっていうのもあるけど(苦笑)、全力で3時間戦って、負けて心も体もボロボロになって……あの公演中は本当に悔しくて毎回泣いてたもん。
小坂 達也くんは?
影山達也 印象的なのは、やっぱり2015年の初演かな。僕は客席で観ていたんだけど、あの衝撃たるや……公演中ずっとゾワゾワしてた。
小坂 え~!! 嘘ぉ〜!?
須賀 ん? 何を疑ってるんだよ(笑)。
影山 ホント、ホント! もうなんか、殴られたような衝撃があった。
須賀 それは嘘でしょ!?(笑)何、殴るって? こういうこと?(と、殴られるゼスチャーを見せる)
三浦 ちょっと、健太くんまで責めないであげて!(笑)
一同 (笑)。

影山達也
影山 原作漫画のファンだったから、オープニングからもうゾワゾワしてて。中学時代の日向(翔陽)と影山(飛雄)の試合から始まって、高校生になったふたりが再会して「なんでいる!?」って言った直後に、手拍子が「パパパパ、パン、パン、パン!」って鳴った瞬間、一気に演劇「ハイキュー!!」の世界に引きこまれた。
小坂 でもさ、“殴られたような衝撃”って……そういう感覚、今まで味わったことある?
須賀 あるある! 俺は劇団☆新感線の舞台を初めて観たときにガツンと衝撃を受けた。
三浦 僕はその劇団☆新感線に健太くんが出演した『髑髏城の七人 Season月』を観て衝撃を受けた!
須賀 嬉しい! でも観劇後に楽屋に来てくれたときは「お疲れ~っす!」みたいな、いつもの海里だったけど、ホントに衝撃受けてたの?
三浦 本当だって!!
一同 (笑)。

三浦海里
小坂 ところで……俺、公演中は健太くんの芝居をずっと舞台の袖から見ていたんだけど、知ってます?
須賀 知りません!(キッパリ)
一同 (爆笑)。
小坂 日向と西谷(夕)先輩のシーンも、ストップの間ずっと横目で健太くんを見てた。
須賀 知らなかった。結構長いことストップしてたよね?
小坂 うん、その間もずっと見てましたよ。
三浦 ストップしてる時間が長いから、だんだんプルプルしちゃって動きだしてたけどね(笑)。
小坂 それでも動くのを我慢して見てましたよ(苦笑)。
