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ガンダム&シャア専用ザク立像登場で稲城がガンダム新名所に!?

ガンダム&シャア専用ザク立像登場で稲城がガンダム新名所に!?

去る4月23日(土)、JR稲城長沼駅高架下に大々的にオープンした東京都稲城市の観光施設「いなぎ発信基地ペアテラス」。高さ約3.6mという、ガンダム&シャア専用ザクの5分の1スケール立像が披露されるということで、そのオープニングセレモニーには多くのガンダムファンが詰めかけました。

でもなんで稲城にガンダムの立像が?

それは、『機動戦士ガンダム』シリーズの生みの親の一人として知られるメカニックデザイナー・大河原邦男さんが稲城市で生まれ育ち(当時は稲城村だったそうです)、現在もこの地にアトリエを構えているから。実は知る人ぞ知るガンダムの“聖地”の1つだったんです。

今回の立像製作は、稲城市が現在推進中の「メカニックデザイナー大河原邦男プロジェクト」の一貫(プロジェクトの詳細については記事末尾のリンク先を参照)。「いなぎ発信基地ペアテラス」の入口付近、道路に面した目立つスペースに、巨大なガンダムとシャア専用ザクが向かい合うように配置されています。

プロジェクトのメインビジュアル。中央左は大河原さんがデザインした稲城市公式イメージキャラクター「稲城なしのすけ」。

プロジェクトのメインビジュアル。中央左は大河原さんがデザインした稲城市公式イメージキャラクター「稲城なしのすけ」。

オープニングセレモニーの目玉はその除幕式。会場にはプロジェクトの主役である大河原邦男さんや稲城市長のほか、声優・古谷徹さん(アムロ・レイ役)、池田秀一さん(シャア・アズナブル役)らも駆けつけ、新たなガンダムスポットの誕生を祝いました。

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シャア専用ザク立像のモチーフはなんと、女子高生の●●●!?

除幕式の後には、大河原さん、古谷さん、池田さんによるスペシャルトークセッションが行なわれました。実はこのお三方によるトークセッションは『機動戦士ガンダム』の35年を越える歴史でも初めてとのこと。

いやが上にも期待高まる中、司会者の「主人公、アムロ・レイ役の古谷徹さんです!」との呼びかけと共に現われたのは……まさかのガンダム芸人・若井おさむさん。それを追いかけるように登壇した古谷さんと「僕が一番ガンダムをうまく扱えるんだ!」「いや、僕の方がうまい!」「いやいや……」と言い合う大騒ぎに。のっけからファン大盛り上がりです(その後、お三方が出そろったところで若井さんは「アムロ、帰りま~す!」と退場)。

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トークセッション冒頭で大河原さんがまず強調したのが、今回のガンダム&シャア専用ザク立像のデザインがアニメオリジナルデザインに準じているということ。お台場の実寸大ガンダム立像は現代風にアレンジされていますが、こちらのガンダムはちょっと太めのプロポーション(大河原さん曰く「シャア専用ザクのモチーフにしたのは女子高生の太もも」なんですって!)など、懐かしのあのアニメそのまんまなのです。なるほど、確かにアニメの中のガンダムがそのまま動き出したようなイメージ、あります。

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そしてとにかく、待望のシャア専用ザク立像ができたことが嬉しいと頬を緩める池田さん。古谷さんがこれを「ずっとひがんでたんですよ(笑)」とちゃかすと、大河原さんから驚きの新情報が。なんと、これまで巨大サイズのザク立像ができなかったのは、肩のシールドが風の影響をもろに受けて転倒してしまう危険があったからなのだとか。今回は立像が実寸大よりも控え目サイズであること、JR南部線の高架下に配置されるということで実現できたのだそうです。

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司会者から投げかけられた「稲城で生まれ育ったことが、メカニックデザインにどんな影響を及ぼしましたか?」という質問については、近くにあった米軍施設からかり出された重機などのスケール感が日本のものとはケタ違いで、その影響があったかもしれないとふり返る大河原さん。のどかな田園風景と美味しい梨が魅力の稲城ですが、そんな一面もあったんですね。

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ちなみに古谷さん、池田さんも、子役時代に稲城の撮影所によく来ていたのだそう。「最近は、池田さんと一緒にこの辺りのゴルフ練習場に行ってますよ(笑)」(古谷さん)

しかし、残念ながら大河原さんのアトリエには未訪問だというお二人。これに対する大河原さんの「若井おさむさんは遊びに来たことがありますよ」というコメントで場内が再び笑いに包まれました。

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その後も「僕はガンダムよりゲルググの方がかっこいいと思っていた」(古谷さん)、「シャア専用ザクは富野監督が角付けて赤くしてくれりゃいいと言ったからああなった。旧ザクはいろいろ外してくれと言われたからああなった」(大河原さん)など、ファン初耳のぶっちゃけトークが繰り広げられたトークセッション。本邦初の巨大シャア専用ザク立像と合わせ、ガンダム史に残るセレモニーとなりました。

もちろん「メカニックデザイナー大河原邦男プロジェクト」はこれからも継続・拡大していく予定。大河原さんとしては、ガンダムだけでなく、『ヤッターマン』のヤッターワンなど、タツノコプロ作品特有の柔らかいデザインのメカもモニュメントにしていきたいそうです。それは確かにちょっと見てみたい! 稲城市長、ぜひ!!

なお、今回お披露目されたガンダム&シャア専用ザク立像は、「いなぎ発信基地ペアテラス」の常設展示物。いつ訪れてもその勇姿を楽しむことができます。夜間はかっこよくライトアップもされるそうですよ。これからの行楽シーズン、訪問先の候補の1つにいかがですか?

文・撮影 / 山下達也(ジアスワークス)

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