Interview

始動から4年、なぜ『BanG Dream!』は長く愛されるプロジェクトへと育ったのか? 上松範康・中村 航、ふたりの中核クリエイターが明かす成長秘話

始動から4年、なぜ『BanG Dream!』は長く愛されるプロジェクトへと育ったのか? 上松範康・中村 航、ふたりの中核クリエイターが明かす成長秘話

ポピパを見ていると高校時代の気持ちが蘇ってくる

ポピパというバンドをバンド経験のあるおふたりはどう見ていますか?

上松 うらやましい。もう真っ先に出るのがそれです。僕は高校のときの夢がバンドだったので、申し訳ないですが自分の夢を彼女たちに重ねていますね。重ねることで曲が書けている感じもするんですよ。職人とは言いつつも、思い入れは強いですね。限られた時間でできる青春というか、バンドって不和でうまくいかなくなることが多いんですよ。だから、まっすぐ音楽に悩めている姿を見ると、まず先に「うらやましい」が出ます。

バンドは音楽以外の部分でダメになることが多いです。練習をすぐ休むとか遅刻が多いとかすごく小さいことで。

上松 そうそう(笑)。簡単なことなんですが、それくらいバンドを続けることって難しいんです。アニメの中の彼女たちを見ても、生身のポピパを見てもよくやっていると思いますね。

中村 たしかにうらやましい部分はありますね。

上松 本当に? 僕は結構『BanG Dream!』にコンプレックスがありますが、先生はなさそうな気がしました。

TVアニメ『BanG Dream!(バンドリ!)』第1期より

先生はたしか、バンドをやりきって終えられたんですよね。

中村 そうですね。少しずつ諦めていきました。初期から「ダメなんじゃないかな」っていう思いがあったかもしれない(笑)。

上松 冷静だ(笑)。

中村 1%くらいね。それが増えて99%くらいになったときに辞めました。27のときですね。

上松 長いですね。

中村 だから思い残しはないんですよ、バンドに関しては。ただ、ポピパを見ていると当時の気持ちはすごく蘇ってきます。

上松 「今でもやれるんじゃないか?」とか?

中村 それは思わないですよ。うまいんだもん(笑)。

上松 そう、うまいんですよ(笑)。それもあっての理想。あのときの自分たちよりもはるかに速いスピードで成長しているのもうらやましいんでしょうね。あのとき、周りにこういう大人たちがいて、みんなでプロデュースとか考えてくれてたら……、と重ねてしまいます。

プロジェクト全体も含めて、バンドが続いている理由はどこにあると思いますか?

上松 自分が「楽しい」ということがすごく大切だと思います。木谷さんの妄想……じゃない(笑)、構想。

中村 妄想でいいんじゃないですか(笑)。

上松 いやいや(笑)。木谷さんの構想だと本当に長い道のりになるので、僕たちが息切れするわけにはいかないんです。そうしたらみんなに伝染してしまうので。かっこつけてでも煮詰まってはいけない。先生もですよ(笑)。

中村 僕はまだまだ全然(笑)。高校時代からバンドをやっていて、たくさん作詞作曲もして、でも作品は一つも残していないから。気持ちのうえでもストックのうえでも、まだまだ始まったばかりですよ。

上松 さすが!(笑)。

TVアニメ『BanG Dream!(バンドリ!)』第1期より

自分のバンド魂を込めた、という楽曲なり箇所なりはあるのでしょうか?

上松 言っていいのかな(笑)。僕はニルヴァーナの世代なので、リフを隠して入れている曲はいくつかありますね。

中村 上松さんがリフも考えているんですか?

上松 もちろん。編曲するときはギターの音色を(シンセで)立ち上げて、自分で弾いていますね。

中村 そうなんですか。ある曲でLED ZEPPELINを感じたことがあって、その歌詞に(LED ZEPPELINを思わせる)単語を入れ込んだことがありますよ。

上松 やっぱり爪痕を残してしまうんですね(笑)。

中村 でも音楽は引用文化ってありますしね。引用をうまく使った歌詞も書きたい。

上松 ブシロードからNGが出なければいいんじゃないですか(笑)。

中村 (笑)。「きっとこういうバックボーンがあってこの曲を作ったんじゃないかな」と作曲家のことを思いながら書くことは結構ありますね。

上松 だって、今の若い人たちに聴かせたいし、教えたいですよ。自分が昔好きだった曲とか。

そういうところでも「楽しい」を大切にしつつ。

上松 「楽しい」は大事です。それに音楽って10年で繰り返す部分があって、僕らが感じた青春感も今の時代にとって新しいところもあるはずなんですよ。だからそこを足しつつ……。バランスを見ながらやっていきたいとは思いますね。

中村 やっぱり「あ、この曲はあの……」って感じるときがありますよ。

上松 よかった。伝わってた(笑)。

まだ必殺技を出すタイミングではない

ポピパの曲を作ってきていて、ターニングポイントになった曲ってありましたか?

上松 僕はあります。先生はあります?

中村 この曲、というのはないですね。それよりもだんだんと肩の力が抜けてきている感覚があるんです。成長しているというか、「だんだんうまくなってきたな、俺」みたいな。昔は詰め込みすぎていたかもしれない。

上松 (プロジェクトが)「マラソン」の場合、詰め込み過ぎるともたないですよね。

中村 そうかもしれないです。少しずつ新しいことを…、あ、そういえば、ニューシングルの「ガールズコード」に収録された「切ないSandgrass」で、初めて「恋」という言葉を使いました。この一字を入れるのに20曲以上かかったということですね。「愛」は書いたことがあっても。

上松 「恋」は難しいですよね。

中村 そう、難しいんです。でも、こういう使い方ならいいのかと思って。最後に入れてみた。だから、小さなターニングポイントかもしれません。

「恋」を入れる難しさというのは?

上松 キャラだからですよね。

中村 そうそう。

上松 キャラが恋を定義すると物語そのものに関わってくるので。でもこれは広い意味での「恋」になっていて素敵です。

中村 ラブソングではないですからね。でも、自分で書いていて「あ、ようやく使えた」というのはありましたよ。

まさに作詞に関しては香澄のように成長してきた感がありますね。香澄自身、初めて作詞するときはすごく詰め込んだでしょうし。

中村 そうですね。わざとやったこともあって、1曲目で「きっと」や「ずっと」をあえてたくさん入れたんです。いちばん使いやすい言葉なので。最初(の作詞)なら絶対、「きっと」、「ずっと」、「もっと」「だって」(笑)。

そういった言葉が次々と(笑)。

中村 多いと思うんですよ。そこから使用頻度を抑えていった。でも、便利な言葉なので、ときどきは使わざるをえない(笑)。

上松 そうですね。リズムにしやすいですから。

中村 あんまりしゃべると墓穴掘りそうなのでこのへんで(笑)。

上松 (笑)。僕の中でのターニングポイントは「ティアドロップス」「Time Lapse」、このふたつかな。やっぱり、マイナーコードの曲を青春と楽しい笑顔の中に盛り込むのはすごく勇気がいるんですよ。でも、マイナー(コードで)アップ(テンポの曲)ってみんな好きなんですよね。必殺技みたいなものです、「なんか切ない曲」って。

でも、(TVアニメ)2期ではきっとあの子たちも悩むことが多くなるだろうし、先生にもっと投げていきたいと思っています。「成長」って切なさもあって、彼女たちが成長することで失うこともあるでしょう。それを次のステップで表現できれば、ポピパは曲ももう少し強くなると思います。ただ、まずはライブで負けたくないので。バンドってどうしてもバラードにいきがちになるんですが、それはまだ早い。木谷さんからは「ゆっくりな曲を作って」とは言われているんですが、アルバムの中に1曲あればいいんです。そうしないとバラードが映えないんです。でもそれはまだ。だって『ガンダム』ですから(笑)。

一同 (笑)。

上松 でも本当に。続けることを考えたときの「とっておき」なんですよ。歌いやすいし刺さりやすい、でもまだ「走っている途中」をやめてはいけない時期だと思います。人間とキャラクターでは成長スピードも違いますし。一応、先の先まで(プロジェクトについて)聞いていますから、そこは考えています(笑)。

インタビュー後編は10月7日(日)公開予定。

リリース情報

Poppin’Party

10th Single
「二重の虹(ダブル レインボウ)/最高(さあ行こう)!」
7月11日発売
【Blu-ray付生産限定盤】
品番    BRMM-10125 価格:¥5,000+税

【通常盤】
品番:BRMM-10126 価格:¥1,300+税

<CD>
1.二重の虹(ダブル レインボウ)
2.最高(さあ行こう)!
3.二重の虹(ダブル レインボウ) -instrumental-
4. 最高(さあ行こう)! -instrumental-

<Blu-ray>
・「ティアドロップス」MV
・TVアニメ「BanG Dream!」再放送新ED「ティアドロップス」ノンクレジットVer.
・Poppin’Party ガルパライブ(2018.1.13)
・Poppin’Party ガルパライブ(2018.1.14)

Roselia

6th Single
「R」
7月25日発売
【Blu-ray付生産限定盤】
品番:BRMM-10127 価格:¥5,000+税

【通常盤(CD)】
品番:BRMM-10128 価格:¥1,300+税

<CD>
1.R
2.BLACK SHOUT(リマスターver.)
3.Neo-Aspect(リマスターver.)
4.R -instrumental-
5.BLACK SHOUT(リマスターver.) -instrumental-

<Blu-ray>
・Roselia ガルパライブ
■Day1(2018.1.13)
1.ONENESS
2.Re:birth day
3.陽だまりロードナイト
4.LOUDER

■Day2(2018.1.14)
1.BLACK SHOUT
2.熱色スターマイン
3.ONENESS

・「Neo-Aspect」 Music Video

Pastel*Palettes

3rd Single
「もういちど ルミナス」
8月8日発売
【Blu-ray付生産限定盤】
品番:BRMM-10129 価格:¥4,000+税

【通常盤(CD)】
品番:BRMM-10130 価格:¥1,300+税

<CD>
1.もういちど ルミナス
2.SURVIVOR ねばーぎぶあっぷ!
3.もういちど ルミナス -instrumental-
4.SURVIVOR ねばーぎぶあっぷ! -instrumental-

<Blu-ray>
1. 「もういちど ルミナス」MV
2. 前島亜美(Pastel*Palettes 丸山彩役)+バックバンド:THE THIRD(仮) ガルパライブ(2018.1.14)

香澄×蘭×彩×友希那×こころ

「ピコっと!パピっと!!ガルパ☆ピコ!!!」
8月22日発売
品番:BRMM-10131 価格:¥1,300+税

<CD>
1.ピコっと!パピっと!!ガルパ☆ピコ!!!
2.クインティプル☆すまいる
3.ピコっと!パピっと!!ガルパ☆ピコ!!! -instrumental-
4.クインティプル☆すまいる-instrumental-

THE THIRD(仮)

『THE THIRD(仮)1st ライブ』
9月26日発売
品番:BRMM-10132 価格:¥3,000+税

<CD>
1. That Is How I Roll!…●
2. しゅわりん☆どり~みん…●
3. パスパレボリューションず☆…●
4. えがおのオーケストラっ!…●
5. Don’t be afraid!…●
6. ゆら・ゆらRing-Dong-Dance…●
7. Hey-Day狂騒曲(カプリチオ)…●
8. Scarlet Sky…●
9. ゴーカ!ごーかい!?ファントムシーフ!…●
10. R・I・O・T…☆
11. That Is How I Roll!…■
12. R・I・O・T…■

演奏メンバー
●…Raychell、夏芽、倉知玲鳳、大塚紗英(ゲスト)
☆…Raychell、小原莉子、夏芽、倉知玲鳳
■…Raychell、小原莉子、夏芽、倉知玲鳳、大塚紗英(ゲスト)

※一部を除き、MC部分をカットして収録しております。予めご了承ください。

Poppin’ Party

11th Single
「ガールズコード」
10月3日発売
品番:BRMM-10135 価格:¥1,300+税

<CD>
1.ガールズコード
2.切ないSandglass
3.ガールズコード -instrumental-
4.切ないSandglass -instrumental-

Afterglow

3rd single
「ツナグ、ソラモヨウ」
10月31日発売

【Blu-ray付生産限定盤】
品番:BRMM-10133 価格:¥3,000+税

【通常盤(CD)】
品番:BRMM-10134 価格:¥1,300+税

<CD>
1.ツナグ、ソラモヨウ
2.Jamboree!Journey!
3.ツナグ、ソラモヨウ -instrumental-
4.Jamboree!Journey! -instrumental-

<Blu-ray>
・「ツナグ、ソラモヨウ」MV
・佐倉綾音(Afterglow 美竹蘭役)+バックバンド:THE THIRD(仮) ガルパライブ(2018.1.14)

Blu-ray
TVアニメ『BanG Dream!(バンドリ!)』Blu-ray BOX
11月28日発売

品番:OVXN-0046 価格:¥15,000+税

Glitter*Green
Single
「Don’t be afraid!」
11月21日発売

【Blu-ray付生産限定盤】
品番:BRMM-10136 価格:¥2,300+税

【通常盤(CD)】
品番:BRMM-10137 価格:¥1,300+税

<CD>
1.Don’t be afraid!
2.Glee! Glee! Glee!
3.Don’t be afraid! -instrumental-
4.Glee! Glee! Glee!  -instrumental-

<Blu-ray>
1.三森すずこ(Glitter*Green 牛込ゆり役)+バックバンド:THE THIRD(仮) ガルパライブ(2018.1.13)
2.三森すずこ(Glitter*Green 牛込ゆり役)ミルキィホームズ ファンクラブイベント『ゆくミル くるミル 2016-2017』(2016.12.31)

©BanG Dream! Project ©Craft Egg Inc. ©bushiroad All Rights Reserved.

『BanG Dream!』オフィシャルサイト

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