LIVE SHUTTLE  vol. 19

Report

LEGO BIG MORL @赤坂BLITZ 2016.03.28

LEGO BIG MORL @赤坂BLITZ 2016.03.28

取材・文/土屋恵介


4人組ロックバンド、LEGO BIG MORLが、3月28日、東京・赤坂BLITZで全国ツアー『LEGO BIG MORL 10th anniversary tour Lovers, Birthday, Music』のツアーファイナル公演を行った。

ライブ当日は、バンド結成10周年の記念日だ。ステージに登場した、カナタタケヒロ(Vo、G)、タナカヒロキ(G)、ヤマモトシンタロウ(B、Cho)、アサカワヒロ(Dr)の4人は、肩を組んで観客に挨拶。カナタの「バンドで最初に作った曲をやります」という声から「dim」でライブはスタート。「ワープ」勢いを上げ、「Strike a Bell」で広がりのあるサウンドを披露する。

タナカが、「今日はツアーファイナル、カッコいいライブをしますんで、楽しんでいってください」と声を上げると、ソリッドな「所詮、僕は言葉を覚えたばかりの猿」、ビートが変速していく「テキーラグッバイ」をたたみ込み、会場の熱量は上昇する。

テクニカルでいてパワフルな4人の息の合った演奏。カナタの淡く芯のあるボーカルと叙情的なメロディライン。2つの絶妙なマッチングは、LEGO BIG MORLが10年かけて培ってきたものだ。ライブが進むに連れ、観客は彼らの持つ世界観にグイグイと引き込まれていく。

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メロウなミッドチューン「雨のタクシー」、タイトさと音の揺らぎとサビの明るさが印象的な「Rise and Set」、シンセやストリングスなどを同期させた「バランス」など、楽曲ごとにサウンドを変えていく。引き出しの多さも彼らの魅力のひとつと言っていい。

MCでタナカが「約4年前、大阪から上京したときに作った歌です。最初は4人しか知り合いがいなかったけど、今では大切な人が増えて、東京も悪くないなと思えるようになりました」と語り、果てしなく続く道を進んでいく思いを歌った力強いギターロックチューン「東京リュックサック」を披露した。

そして、カナタが「10周年ということで、特別なことがしたい」と、「Ray」「大きな木」を弾き語りで歌う。そのあとは、ヤマモトとアサカワがベースとドラムでファンキーなサウンドを鳴らし、タナカがギターで加わりインストのジャム大会。最後にタナカが入り、その勢いのままハードな「Wait?」からライブ後半戦に突入。ダークなサウンドが光る「ドリルドリル」ではアサカワのドラムソロも披露された。「knock to me」からの「正常な狂気」でワイルドさを振りまき、ワウギターが光る「Hybrid」で観客もテンションもハイボルテージ。カナタが「新曲やります!」と言い放つと、ミステリアスかつファンキーな「UNIVERSE Sta.」をプレイ。

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MCでタナカは、今回のツアーの思いを語っていく。「10周年を迎えられて、僕らにはみんなに感謝しかなくて、いつもよりも曲数が多くなってしまいました。でも10周年でがんばらなきゃ、いつがんばるんだって気持ちでした。僕らがCDを出して最初のツアーの追加公演が赤坂BLITZで、メモリアルな日にまたここでできてうれしいです」

さらにタナカは言葉を続ける。「僕らは決して順風満帆じゃなかったけど、でも結果、今こうしてできているのはよかったと思ってます。これからも4人でゆっくり進んでいきたい。最後に、みなさんの鼓動の数が、明日への進んでいけるようにこの歌をやります」

タナカの熱い語りのあとに披露されたのは「end-end」。強いビートと明るく広がるサビ、生命力に溢れた歌詞が胸を打つナンバーでライブ本編は終了となった。

アンコールでは、爽やかなメロディの「RAINBOW」を会場全体で大合唱。さらにツアーファイナルの最後ということで、完成したばかりの新曲「ブルーバードストーリー」をお披露目。伸びやかな歌とパワフルな演奏で、すべての観客の心をひとつにした。4人はオープニングと同様に肩を組み、地声で「ありがとうございました!」と叫び、観客の大きな拍手に包まれてライブはフィニッシュ。

緩急をつけた選曲、バンドの高い演奏力、気持ちにストレートに訴える歌詞とメロディ。LEGO BIG MORLのポテンシャルを存分に見せつけた本公演。ツアーファイナルであり、10周年というアニバーサリーイヤーの最高の幕開けとなったのは間違いないだろう。さらに大きく成長していく、LEGO BIG MORLのこれからに期待の高まるライブだった。

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LEGO BIG MORL 10th anniversary tour Lovers, Birthday, Music
@赤坂BLITZ 2016.3.28 セットリスト

1.dim
2.ワープ
3.Strike a Bell
4.所謂、僕は言葉を覚えたばかりの猿
5.テキーラグッバイ
6.Space dive
7.Fo(u)r rockstars
8.雨のタクシー
9.Rise and Set
10.バランス
11.東京リュックサック
12.Ray
13.大きな木
14.Wait?
15.ドリルドリル
16.knock to me
17.正常な狂気
18.Hybird
19.UNIVERSE Sta.
20.end-endEN1.RAINBOW
EN2.新曲

リリース情報

ベストアルバム
Lovers, Birthday, Music
2016.06.22 発売決定!
詳細は…https://www.legobigmorl.jp/

プロフィール

LEGO BIG MORL

2006年、バンド結成。地元大阪を拠点に活動開始。長身のフロント3人の圧倒的存在感とそれを支えるドラムのパワフル且つ繊細なリズム。洗練された新世代ロックバンドとして注目を集め、インディーズでありながら多数のフェスに出演。存在感のあるライブパフォーマンスを武器に、新しいサウンドを求める多くのロックファンを獲得。まっすぐな感情と葛藤を詰め込まれた言葉と次第にビルドアップされている緻密な曲構成とアレンジ、作りこまれたエモーショナルで重厚なサウンドとポップに響くメロディにのる透明感と伸びのあるボーカルも、このバンドのオリジナリティとして高い評価を得ている。2013年2月、不慮の事故によりGuitarタナカヒロキが右手首を骨折、神経の手術も必要とする大怪我により表立ったバンド活動は一時休止。この期間にバンドの進化形となる新たなサウンドを求め楽曲制作に没頭。2014年1月、lego big morl第二章の始まりを告げる楽曲「Wait?」を発表。自主企画ライブも行い約1年振りに始動。“LEGO BIG MORL”とバンド名表記も新たに、A-Sketch移籍第一弾となるシングル「RAINBOW」を4月30日にリリースし、完全復活を遂げる。夏には、昨年の鬱憤を晴らすかのように、多数の夏フェスに出演し、新たなサウンドを各地で提示。10月には進化したバンドサウンドが凝縮したアルバム「NEW WORLD」をリリースし、約2年半振りとなる全国ツアーを開催し、大盛況に終える。そして2016年10周年プロジェクトをスタートさせ1月に広島を皮切りに全国ツアーを開催。会場限定シングル「end-end」をリリース!

オフィシャルHP:https://www.legobigmorl.jp/

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