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衝撃の隠しエンディングが、実は...『INSIDE』暗闇で繰り広げるアクションと謎解き

衝撃の隠しエンディングが、実は...『INSIDE』暗闇で繰り広げるアクションと謎解き

単純操作ながら広がりのあるアクションと謎解き

操作は実に簡単&快適。方向キーとジャンプボタン、アクションボタンのみで、ストレスフリーなアクションを楽しめます。より立体感を増し、奥行きを感じさせるカメラワークもダイナミックでありながら、操作に影響はないくらい自然に感じられるよう調整されているので、違和感はないはずです。

2Dアクションゲーム『INSIDE』 エンタメステーションレビュー

▲上の画面のようにやや斜め奥に進むような構図が多く登場します

違和感を唯一感じるとするならば、ゲーム内に登場する、何者かのコントロール下にある人々の動きです。彼らは実験的なコンテンポラリーダンスのような、人間の自然さとは異なる動きかたをします。おそらく、開発者はそういった踊りをよく研究し、取り入れたのではないでしょうか。それが、人ではあるのだろうけれども自然な意識や感情を失い、何者かに操られているという表現と実によくマッチしていて、「見事だなあ」と思わず唸ってしまいました。

2Dアクションゲーム『INSIDE』 エンタメステーションレビュー

▲仮面をかぶった人々は、操られた人たちを監視しているのでしょうか。不気味です

先ほども触れた、完全に自我を失い操られていることを証明するように、前後の人と全く同じ動きをしなければならないシーンでは、主人公がキョロキョロと周りを見て同じポーズをするので、「今後も周囲の真似をしなければならない」とプレイヤーを直感的に誘導します。サーチライトに監視されながらジャンプする姿は、スポットライトを浴びるダンサーを思い起こさせます。

謎解きの難度は『LIMBO』よりもやや高めですが、アクションに関しては、難しいところも何度かリトライすれば攻略できるようなレベルに調整されていると感じます。アクションにあまり自信のないプレイヤーでも、操作に関してはそこまで苦労せずに済むでしょう。また、前作とは趣向の異なった謎解きが次々に登場し、誰でも新鮮な気持ちでのめり込んでいけます。

2Dアクションゲーム『INSIDE』 エンタメステーションレビュー

▲雨の農場。ひよこが集まってきました。「かわいいな~」などと思いつつ進むと……

2Dアクションゲーム『INSIDE』 エンタメステーションレビュー

▲その先の建物内にジャンプでは乗り越えられない壁がありました

右上の板に乗っている固めた藁があれば、踏み台にできるのに……。主人公がレバーを倒すと、下部の吸い込み口から入った空気が勢いよく藁に当たっています。もう少しこの風にパワーがつけば、藁束を落とせるかも。さて、どうすればいいでしょう。ヒントは、ひとつ前のスクリーンショットに写っています。

▲大きなスクリューが断続的に回転するなかをすり抜けて進むという、ひと目見ただけで足のすくむ場所。もちろん回転するプロペラに巻き込まれれば……どうなるかはおわかりですよね

本作における命はひたすらに軽く、即死ポイントはあちこちに潜んでいます。組織に操られている人たちも、仕掛けを解くためヘッドギアによって主人公に操られ、何人かは命を落とし、生きていたとしてもその場に捨てられたまま。主人公に他人の命を慈しむような様子は見られません。やはり常人には共感しきれない部分があって、どこか不気味です。

エンディングのあとに明かされる衝撃の事実

もうすでに本作はエンディングのシーンからして衝撃的すぎるのですが……。じつは、ふつうにクリアするだけでは見ることのできない隠しエンディングが存在するのです。筆者はずっと、「主人公は謎の組織の洗脳から奇跡的に逃れることができた人間で、なんらかの目的を持って組織に再潜入した話」だと考えていたのですが、これを見てその予想が木っ端微塵に打ち砕かれました。実は、主人公の正体は……。

2Dアクションゲーム『INSIDE』 エンタメステーションレビュー

▲自力でたどり着くことは、かなり困難なのでは……

隠しエンディングを見るためには、いくつかの手順が必要です。ヒントのひとつは、道中にあった“トウモロコシ畑”。その他にも条件がいくつかあるので見ることは非常に難しいですが、プレイヤーの認識を大きく覆すような内容となっているので、苦労して見る価値はあります!

クリアしたあとは決して爽快な気持ちにはなりませんし、はっきりとしたストーリーの内容は最後まで告げられないまま。正直、人を選ぶ内容だと思います。しかし、このゲームを興味の範疇外に置いている人も強く引き付ける力が『INSIDE』には備わっています。『LIMBO』を気に入って遊んでいた方にはもちろん確実にお薦めできますが、「ちょっと、ふだんは選ばないようなゲームだけれど」と思いながらもこの記事に目を留めたあなたが本作に少しでも触れれば、驚きと臨場感に満ちた体験をこのゲームは約束してくれるはずです。

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2Dアクションゲーム『INSIDE』ロゴ

■タイトル:INSIDE
■メーカー:Playdead
■各種情報はオフィシャルサイトでご確認ください。

PlayStation®4版DL専用『INSIDE』

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