大原ゆい子が、TVアニメ『はねバド!』のEDテーマ「ハイステッパー」を表題曲とする6thシングルをリリース。今回はアーティスト盤とアニメ盤の2種類が発売される。前者のc/wには、プロ野球独立リーグ「BCリーグ」の公式応援歌とオリジナル楽曲が収録される。大原ゆい子の野球好きという一面、友人との会話から生み出したシンガーソングライターとしての一面、自身を日々表現し続けるシンガーソングライターとしての大原ゆい子が味わえる1枚となっている。
取材・文 / 清水耕司(セブンデイズウォー)
試合のかっこよさを出した楽曲に
『はねバド!』のOPテーマを担当するYURiKAさんから、大原さんとバドミントンをしたらラリーがかなり続いたとお聞きしたんですが、結構やられているんですか?
大原ゆい子 いやいや。『はねバド!』の声優さんやスタッフさんたち皆でバドミントンをやる会に2回お邪魔しただけで。YURiKA氏はプライベートでもかなりやっていますけど、私は普段やる相手もいないので。
YURiKAさんのようにマイラケットは作られたんですか?
大原 (小声で)まだ。作ってくれるということだったので、早く欲しいですね。
マイラケットを持てばプレイしたくなるでしょうね。でも、スポーツ好きの大原さんなのでスポーツアニメのEDテーマ制作に関しては気持ちも入ったかと思ったのですが、どのようなイメージで手がけられたのでしょうか?
大原 アニメのタイアップをさせていただくときはいつも、どういったアニメを作るのか、どんな感じのメロディがいいのかといったお話をいただくんですけど今回は細かくはなくて。「これは好きにやっていいということかな」と解釈して(笑)。
でも、『はねバド!』を読ませてもらったとき、スポーツにちゃんとフォーカスした漫画だと思いました。特に試合のシーンが一番かっこよくて。なのでそこは押し出して、かっこいいイメージを持たせられる楽曲にしたいと思いました。EDテーマですけど「かましてやろう!」という感じのハイテンポな。


では、ロックというのは最初からイメージされていましたか?
大原 はい。アレンジに関しては吉田(穣)さんにお願いさせていただきました。ドラムのリズムはバドミントンのラリーを感じさせるようなものを、というお願いをしたり、あとは、「こういうのがいい」「こんなのがかっこいい」みたいにイメージをお伝えさせて頂きました。そうしたら吉田さん節をすごく爆発させていただいて。イントロはかっこいいし、(リズムが)ハーフになるサウンドとか遊び心もプラスしてくれましたし、大満足です。
普段とは違うジャンルの楽曲を作る上で何が一番難しかったですか?
大原 言葉数を少なくするか多くするか、メロディはどこで下げてどこで盛り上げるか、そのあたりで試行錯誤はありましたね。何パターンか書いて、スタッフさん皆と一番しっくりくるのを選びました。ただ、メロディアスではあるけどちょっと刺々しい、というのが自分が欲しかったロックでした。なので、今までの曲作りから変えるところがあったというよりは、むしろあまりロックになり過ぎないようにと思いました。
口にすることで自分も気持ちよくなれる歌詞に
歌詞でもロックをイメージしましたか?
大原 普段だったら言わないだろう言葉も入れてはいます。例えば、サビの頭で「全力全開」と歌っているのは言いやすさもありますけど、それを口にすることで自分もめちゃくちゃ気持ちよくなれるからですね。あと、「~だから」という言葉は発音的に「トばせる」言葉だと自分は思っていて。叫べるというかかっこよく歌える単語というイメージですね。そういうところは意識しました。
作品である『はねバド!』を意識した歌詞はどこでしょうか?
大原 サビの「邪魔なんてさせないから」は、原作にあったなぎさの言葉から書きました。すごく印象的に残っていて、読んだときに携帯にメモしたセリフだったんです。歌詞を書くとき、その言葉を入れたいとすごく思っていました。個人競技の場合、自分が一番だと思いながら戦わないと勝てないと思っているんです。だから、試合中自分に言い聞かせるような曲にしようと思いました。「自分が決めてみせるよ」とか「ここから抜け出せそう」とかは全部そうですね。誰かに聞かせるフレーズではなく。
とするとイメージしたキャラクターは荒垣なぎさ?
大原 なぎさが好きなんですよね。スポーツをやったことがないので共感はできないんですけど、身長が高いことで周りから、自分の努力まで才能みたいに言われてしまうなぎさを見て、「わかる、わかる」という感じで感情移入していました。
大原さんも身長が高いことで周囲から何か言われたことが?
大原 そうですね。「バレー部に入れるんじゃない?」とか。あとは、(プレイを見られて)「意外とスポーツできないんだね」みたいなことを(笑)。