Weekly モバイルエンタメステーション  vol. 2

Column

鬼才・押切蓮介の放つギャグ&ホラー? 超天才JCの不憫萌えラブコメ? ニュータイプお仕事マンガ? 電子書籍で「今すぐ読みたい!」最旬コミック3選

鬼才・押切蓮介の放つギャグ&ホラー? 超天才JCの不憫萌えラブコメ? ニュータイプお仕事マンガ? 電子書籍で「今すぐ読みたい!」最旬コミック3選

映画、漫画、アニメ、音楽のオススメを毎週紹介していく「Weeklyモバイルエンタメステーション」。連載2回目となる今回は、今注目の漫画3作品を紹介する。
ホラー、職業系、ラブコメにあたる3作品だが、今回オススメするのは王道のものとは一味違う! 怖いはずなのに、笑いながら読めてしまう“ホラーギャグ”『ゆうやみ特攻隊』。野菜農家でもなく青果店でもない「仲卸」にスポットを当てた『八百森のエリー』。頭は超いいのに発想が超残念なヒロインに“不憫萌え”必至のラブコメディ『上野さんは不器用』と、どれも独特のクセと魅力を持った作品だ。試し読みもできるので、気になったら即ダウンロード!

セレクト・文 / エンタメステーション編集部

ゆうやみ特攻隊 / 押切蓮介

まるで長編映画のようなスケールで描くアクションホラー青春譚

霊的存在を素手で殴りとばすことができる少女、通称「隊長」は「心霊探偵部」を設立し、その特異体質を使った商売をしていた。姉を謎の悪霊に憑き殺されたという過去を持つ気弱な少年・辻 翔平は、隊長の能力を自分も身に付けるために心霊探偵部に入部する。やがて翔平の姉の命を奪った悪霊「ミダレガミ」を信仰する不気味な島「黒骨島」からの刺客が心霊探偵部を襲うという事件が起きる。翔平は島への渡航を決意するが、島に渡った翔平たちを待っていたのは、島民たちを支配し禍々しい儀式を執り行う「鉄(くろがね)一族」だった。

霊的存在が放つ恐怖に対し「その恐怖をさらなる恐怖で制する」という隊長の圧倒的な強さが序盤の魅力だとしたら、後半の読みどころは次から次へと現われる鉄一族の面々の、おぞましい悪業の数々。ギャグアクションテイストで比較的楽しく読める序盤に対して、隊長の暴力が封じられ、非力だと思われていた翔平たちが捕らえられてからの中盤以降は、スプラッタホラーの映画を観ているような「ひたすら逃げる」スリルが描かれます。
齢百五十歳を過ぎて1世紀以上も島を支配する鉄一族の長老の不気味さ、島民の苦しみと絶望を凝縮しミダレガミに捧げる「おおつごもり」の儀式の壮大さなど、全13巻に詰め込まれたスケールはまるで長編映画を観ているかのよう。クライマックスまでじっくりと描かれる翔平の成長も胸を熱くします。

作者・押切蓮介の世界観の奥深さを堪能できる作品です。ホラー表現やアクションシーンが卓越しているのはもちろんのこと、押切蓮介ならではの女の子キャラたちの強さと可愛らしさも全編にみなぎっています。『ハイスコアガール』や『ミスミソウ』で押切蓮介を知った方はぜひ本作もお試しください!

漫画『ゆうやみ特攻隊』

全13卷
著:押切蓮介 出版社:講談社

姉の仇は極悪霊!? 最愛の姉を目の前で悪霊に殺された翔平(しょうへい)は、復讐を誓い心霊探偵部の扉を叩いた。拝金主義の花岡(はなおか)隊長のパシリ兼霊感犬2号の栄誉あるエサ係という屈辱に耐え、ヘタレ翔平の仇討ちへの長く険しい道のりが始まる。押切蓮介、会心の肉弾ホラーギャグ!!!!!!!!

©押切蓮介/講談社


八百森のエリー / 仔鹿リナ

農家と食卓をつなぐ業界にスポットをあてる

農家でも青果店でもない、その両者をつなぐ「仲卸(なかおろし)」という職業にスポットをあてる作品『八百森のエリー』。主人公の卯月瑛利(うづきえいり)は、全国の農家から野菜や果物を買い付け、また全国のスーパーや青果店に届ける仲卸「八百森青果」の新入社員です。「八百森青果」は、農家や田舎の小さな青果店、スーパーなど、さまざまな取引先の事情と向き合い、最善の方法を見つけるのが仕事。

「女の子よりも野菜が好き」と言われるエリーは、確かに野菜や果物のことばかり考えているちょっとした変人。すごく可愛い(元)彼女と別れたあとでもいい感じの関係を続けていたりちょっと羨ましいのはさておき、農学部卒ならではの豊かなエリーの知識は、青果の品種の特性、育て方、売り方、そして調理の仕方にまで及びます。野菜や果物はいたみやすく、またその品質は季節や気候にも大きく左右されるため、それらを踏まえて商売をする仲卸の業務は単純な損得勘定にとどまらない深みがあるのです。
エリーと同期で入社した金髪リーゼント頭の大虎倫珠(通称「のりたま」)や、八百森のお得意様でエリーとのりたまに難題をもちかける曲者バイヤーの谷さん、数々の事件を起こしながら八百森青果を支える瀧島常務、情熱を野菜や果物に惜しみなく注いでいく彼らの姿は魅力的です。

勉強になるだけでなく、ギャグも多めで楽しく読める本作。先日第3巻が発売されたばかりなので、これを機会にぜひお手に取ってみてください。野菜や果物を大事にしたいと思いながらも、商売ごとの厳しさに翻弄されるエリーたちの姿は、多少なりとも「商売」に携わったことのある人なら胸を熱くせずには読めないでしょう。近所のスーパーや八百屋さんを通りがかったり買い物で利用したりする際に、じゃがいもや玉ねぎがこれまでとは違って見えてくるに違いありません。

漫画『八百森のエリー』

1〜3卷
著:仔鹿リナ 出版社:講談社

野菜に人生捧げられますか! あなたと野菜を繋ぐお仕事、青果流通のど真ん中、それが【仲卸】。仲卸業の基本は「必要な商品を」「必要な数量」「必要な場所に」「必要な時間に」届けること。「八百森青果」の新入社員、エリー(卯月瑛利)と、のりたま(大虎倫珠)が畑からあなたのテーブルへすべての野菜を届けます!

©仔鹿リナ/講談社


上野さんは不器用 / tugeneko

ちょっとエッチで少し不思議な最新型連作ショートラブコメ

とある中学のたった3人しか部員のいない科学部。部長の上野さんは後輩の田中くんのことがどうやら大好きなのですが、あまりに不器用すぎて素直に告白することができません。恋にはめちゃくちゃ不器用な上野さんですが、毎回ドラえもんのひみつ道具ばりにものすごい発明を繰り出す天才でもあります。本作はそんな上野さんが発明品を使って田中くんと仲良くなろうとするものの、自分の激しい不器用さと田中くんのこれまたひどい鈍感さによって残念な結果になる様子をニヤニヤしながら眺める作品です。

時には涙ながらに、時には全身まっ赤になりながら、田中くんに思いを伝えたいのに不器用でうまく伝えられない上野さんの煩悶と、上野さんが毎回披露する発明品のアイデアのくだらなさの合わせ技がたまりません。

TAGRO『変ゼミ』や、道満晴明などを思わせる「(ちょい変態×微エロ)+ SF的な奇想」そして逆『からかい上手の高木さん』とでも言うべき華麗なるフラグ破壊劇。田中くんが超鈍感なために、アプローチが過激になる一方の上野さんの将来が少し心配になりますが、なんかある意味でバカ可愛いのではという気持ちになってくるんですよね。あと田中くんがボンクラすぎて、上野さんがボケ担当であると同時にツッコミもせざるを得なくて同情を禁じ得ない……。いや、毎回披露される発明品のことを思うと超絶に賢いはずなんですけどね上野さん……。

漫画『上野さんは不器用』

1〜4卷
著:tugeneko 出版社:白泉社

2019年冬、TVアニメ化決定! 雑誌掲載時にTwitterで大反響、ブレイク必至の作品が遂にコミックス化!! 天才発明家・上野さん、態度は強気。でも、恋には弱気♪ 不器用すぎるヒロインギャグコメ、要チェックです!!

TVアニメ『上野さんは不器用』オフィシャルサイト
http://miss-ueno.com/

TVアニメ『上野さんは不器用』オフィシャルTwitterアカウント
@missueno_anime

©tugeneko/白泉社

電子書籍編の次回更新は9月24日(月・休)予定です。


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