Interview

女優・瀧本美織がMIORIとして率いるバンドLAGOONで描く夢

女優・瀧本美織がMIORIとして率いるバンドLAGOONで描く夢

女優・瀧本美織が、MIORIとしてボーカルを務める注目のガールズバンドがLAGOONだ。
昨年末には初のワンマン・ライブも経験し、2014年11月のデビューから1年半が過ぎ、
バンドとしてもさらに成長すべき、次の段階へ来ているようだ。
瞬く間に過ぎたLAGOONとしての日々のなか、同時に、女優をはじめ、
番組のMCや舞台など、多岐にわたって活躍中でもある彼女にとって、
バンド、そして音楽活動とは、どんな意味合いを持っているのだろうか?
6月に決定しているLAGOON presents「1st LIVE HOUSE TOUR 2016」も待ち遠しいMIORIに、現在の素直な思いと描く未来のビジョンを、たっぷりと語ってもらった。

撮影 / キセキ インタビュー・文 / 永堀アツオ


ガールズバンド、LAGOONのボーカルとしての活動を始めてから1年半が経ちました。

MIORI もう1年半経ったんですね。昨年12月に六本木EXシアターで初のワンマン・ライブをやって、今年1月にはイベントでさいたまスーパーアリーナのステージに立たせてもらって。メンバーを含め、自分もいろいろな経験を通して、ちょっとずつ成長してきているのかなって感じますね。

“女性の夢を叶える応援プロジェクト”としてスタートとしたバンドで、MIORIさんも女優業との二足のわらじとなりましたが、大変ではなかったですか?

MIORI あまり意識せずに切り替えられていたし、自然と両立できてたかなって思います。バンドの見せ方もどんどん楽しめるようになってきたし、改めて、表現することが好きなんだなって思いました。なんというか……本当に前からあったもののように感じることができて。最初は戸惑いもありましたけど、やっぱり音楽は自分の中でなくてはならないものだなって気付いたし、これから先もそう思うんだろうなって感じてて。

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元々は「バンドをやってみない?」という事務所スタッフからの提案で始まった企画ですよね。

MIORI そうですね。でも、自分にとってはやっぱり、音楽が原点なんですよね。表現することのいちばん最初が歌とダンスだったから。

MIORIさんにとっては、音楽が原点であり、なくてはならないものだってことですよね。でも、世間的には、女優さんがバンドに挑戦しているというイメージがあると思います。これまでも「なぜ歌うのか?」っていう質問もたくさんされたと思いますが。

MIORI 難しいですよね。でも、本当に、表現したいっていうのがいちばんにあって。それは、お芝居だけでは足りなくて。表現したい何かがあるから歌うんだと思うんですけど、それはまだ探しながらでもあって……。

では、演じることに関してはどう捉えてます? 

MIORI お芝居は、役を演じるので、違う誰かになるっていう表現方法ですよね。もちろん、素の私が出る役もあるけど、自分そのものではなくて。音楽はもっと自由ですよね。

音楽は、自分が思ってることや、今、私が伝えたいことを表現できる場所

これまで何度かインタビューさせてもらいましたが“自由になりたい”というのが歌うMIORIとしてのキーワードかなって思ってます。お芝居には不自由さがあります?

MIORI それはありますね。基本的には監督さんがいて、脚本があって、キャラクターがあったうえでの表現なので、自分をどこまで出していいのかは迷いながらやってる部分があるかなって思います。でも、音楽は、自分が思ってることや、今、私が伝えたいことを表現できる場所かなって思っていて。あとは、直に感じられるお客さんの反応も欲っしていたからもしれないです。

ドラマや映画よりも早いリアクションがあるから。

MIORI そうですね。見てくれてる人がいるっていう意味では変わらないんですけど、役者となるとずっとひとりで悶々と考えてる時間が長くて。例えば、ドラマが放送されたあとに感想をもらって、うれしいなって思うときはくるんですけど、それまでは長い迷路を自分で模索しながら進んでいってる感じなんですね。だから、直に反応を感じる機会が少ないなと感じていたかもしれないです。役者でも、舞台の場合はもっとわかりやすいですけどね。

LAGOONのデビュー・シングル「君の待つ世界」のリリースが2014年11月26日で、同じ月に『ブレエノスアイレス午前零時』で初舞台も踏んでますよね。

MIORI ちょうどデビューと重なっていたんですよね。正直、せっかくのデビューなんだから、もうちょっと音楽に対して向き合う時間が欲しいと思ってました。でも、舞台も日々、違う刺激を感じながら過ごしていたので、いっぱい楽しんでました。

役者として生の反応を感じることができる場所ですよね。

MIORI やってみて舞台も好きだなって思いましたね。スタンディングオベーションが4回くらい続いた日があって。いいものをやるとこんなにすごい反応をいただけるんだっていう実感があったし、やれてよかったなって思いますね。

同年の10月、つまり前の月からは『アナザースカイ』のMCとしての仕事もスタートしてます。

MIORI いろんな場所があるのは本当にありがたいです。でも、お芝居にしてもまだまだ経験が少ないので、映画ももっとやりたいなって思ってます。とにかく“いろんなことをやっていきたいんだな、自分は”って、今、話しながら思いました(笑)。

(笑)今年8月には宮本亜門演出のミュージカルへの出演も決まってます。また一つ、新たな表現方法を手に入れるわけです。

MIORI 今は純粋に楽しみですね。もともと歌と踊りが好きなので、それが活かせるかなって思ってますし、そこにお芝居が加わるので、楽しいものになるんじゃないかなって。

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お芝居でやってきたことは音楽でも活かせているなって思っていて。全部、延長線上にありますね

ミュージカルは歌とダンス、それに芝居が融合した表現ですが、それがあっても、シンガーとして歌いたいっていう思いは無くならない?

MIORI はい、それは別物ですね。ミュージカルはどちらかというとお芝居かな?と思いますね。でも、自分の中では繋がってはいるんですけどね。例えば、音楽でも、楽曲の中の登場人物の気持ちになって歌うことでより伝わりやすくなる場合もあるから、お芝居でやってきたことは音楽でも活かせているなって思っていて。全部、延長線上にありますね。

歌、ダンス、お芝居、全部やりたいっていうことですよね。

MIORI なんでしょうね。今までお芝居をやらせてもらってきて、劇場アニメ『風立ちぬ』で初めて声優をやらせてもらって。そこに、バンドやってみない? っていうものが加わってきて、MCも加わって……。それをいっぱいいっぱいと考えるんじゃなくて、本当に自然と対応していってるんですよね。もともと、求められたら応えたくなっちゃう性格でもあるんですけど(笑)、新しい場所をもらったことで、そこでもっと何かを発揮していきたいなっていう気持ちがそれぞれ芽生えたのかなって思います。

繰り返しになりますが、最初は与えられた場所ですよね。

MIORI そういうことが多いんですよね。自分から進んでやったことじゃなく、人に勧められてやったものに自分が対応していって、その楽しさにどんどん気づいていくっていう。言っちゃえば、そういう人生です。

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