『メガドライブ』人気の決定打『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』
日本では1991年7月26日に発売された『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』。
「ソニック」と言えば、言わずと知れたセガの看板キャラクターです。しかし、それまでのセガのイメージキャラクターと言えば「アレックスキッド」(1980年代)で、残念ながら知名度も人気も今一つ・・・ライバル任天堂のマリオには到底及ばない存在でした。

提供 / 桑野範久
それまで512色中64色しか同時発色出来ないというハンディキャップから「メガドライブは綺麗じゃない」などと言われたりもしましたが、ソニックの色鮮やかな世界観は世界中のゲーム・プレイヤーを魅了し、テレビコマーシャルのキャッチコピーに使われた「スピードショック!」を具現化したハイスピードなスピンダッシュを決めるなど、目にも止まらない衝撃を与えました。

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また、サウンドにはDREAMS COME TRUEの中村正人氏を起用し、これまでのゲーム的BGMからオシャレでカッコイイ、そしてクールなイメージを連想するステージBGMが使用されました。
この曲の一部はUFOキャッチャーでも使用されていたので、セガのアーケードで聞いたこともあるかもしれませんね。
このソニックの登場で、セガと『メガドライブ』の人気と知名度は急上昇。新品だけではなく中古品の『メガドライブ』まで品切れが続出するほどの人気となりました。
そこで、『メガドライブ』本体とソフト同梱版「プラスワンパック」が発売されますが、「プラスワンパック」もまた、品切れが続出するほどの現象が起こりました。
現在では、ハード本体とソフトの同梱版が発売されるのは限定版などでも当たり前になっていますが、当時はハード本体とソフトは別々に買うモノでした。私の記憶ではソフト同梱版はこれが業界初だったのではないかと思います。
『メガドライブ』は、北米では『GENESIS』(ジェネシス)という名で販売されていました。ソニックの登場で任天堂のマリオ以上の人気を獲得し、『SUPER NES』(スーパーファミコン)を凌ぐシェアを海外で獲得しました。日本では任天堂のシェアを奪えませんでしたが、北米では互角以上の戦いを繰り広げたのです。セガにとっても『メガドライブ』にとっても、ターニングポイントとなったソフトに違いありません。
これほどの立役者ですから、『メガドライブミニ(仮称)』のラインナップに入っていないはずは…ありませんよね。
セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争(上)(下) ブレイク・J・ハリス
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