LIVE SHUTTLE  vol. 6

Report

家入レオ Zepp DiverCity Tokyo 2016.02.02

家入レオ Zepp DiverCity Tokyo 2016.02.02

 今回行われたのは、アルバム・リリースなどに合わせたツアーとは違う、貴重な3公演(東京、名古屋、大阪)。静と動、明と暗、陰と陽、光と影……彼女のさまざまなふたつの表情を“~two colours~”というタイトルに込め、メドレーを含め全21曲を歌い上げた。アンコールでは、サウンド・プロデューサーに多保孝一(ex.Superfly)を迎えた新曲「Hello To The World」を初披露。これまでになかったアッパーなロックチューンが、“新しい家入レオ”を感じさせた。9月にスタートする“5th ワンマン Tour 2016”が、早くも楽しみだ。
デビュー5年目を迎える家入レオ。意欲的に、2016年のスタートを切った最新のステージをレポートする。

文 / 前原雅子 撮影 / 田中聖太郎


 「今年でデビュー5年目、これからはもっともっと自己発信をしていかないとって思うんです。そう思ったときに何よりも自分の力になるのが、この“声”じゃないかなって」と、最新シングル「Hello To The World」のインタビュー時に語っていた家入レオ。今年初めてのライブ・ツアー“家入レオ LIVE at Zepp2016~two colours~”は、まさにその言葉どおりの素晴らしいライブだった。

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何しろまずステージに立つたたずまいが、昨年のアルバム『20』発表時のツアーに比べて何倍もドッシリと大きなものになっていた。ステージ上の動きも基本的にゆったりと堂々とした構えで、ドラム、ベース、キーボード、ギター2人、バイオリン(全曲ではないが)という総勢6名のバンドメンバーを従えたフロントマンとしてドンと立つ。その姿は、もはや貫禄という言葉さえ似合うほど。
MCにしても、すっかり余裕を身にまとった寛いだ雰囲気のなかで話が進められていく。デビュー5年目に入った今の気持ち、新曲「Hello To The World」への想い、今回のツアーに対する意気込み……。といったことが、時に真剣に、時に笑いを交えて伝えられていく様子からも、ライブパフォーマンスの成熟ぶりを肌で感じさせられるものとなっていた。
そうした進化&深化を最も強く感じさせられたのは、もちろんボーカルだ。なだらかに膨らんだり縮んだりを繰り返す歌い方の強弱もさることながら、曲なかでのブレイク、シャウトにロングトーン、スイートにもクールにも変わる声の装い……などなど。とにかくテクニックひとつとっても、スキルアップは尋常ではない。
さらにテクニックだけでは補えない表現力も、今回のライブでは否応なく見せつけられるところとなった。強靱さをアピールする「lost in the dream」、やさしく語りかけるような柔らかさが印象的な「a boy」、ラブリーでガーリーな「Time after Time」、いい意味で力の抜けた寛ぎがあった「君がくれた夏」を筆頭に、より幅広くなった表現力を実感させられるボーカルが次から次へと披露されていく。
なかでも「Silly」と「純情」は文句なしにカッコよかった。ピアノとバイオリンのみをバックに歌われた「Silly」は、曲が持つヒンヤリとしながら内に熱さを秘めているところを、物語を紡ぐようなスタイルのボーカルが、これ以上ないと言えるほどに表現。一方、「純情」は家入レオがエレキを持って、合計3本のエレキで演奏された曲。疾走感をキープしつつ楔を打ち込むように言葉を強く放っていくボーカルは、まさにロッククイーン。家入レオの本気のロックが形となった1曲と言えるアッパーチューンだった。

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また今回のライブタイトル“two colours”が端的に表れていたということでは、「miss you~Still」「Bless You~Lady Mary」というふたつのメドレー曲がある。静と動、明と暗、陰と陽、光と影……捉え方はいろいろだろうが、“ひとつにとどまらない魅力”が曲調だけでなく、照明や立ち位置といった演出の隅々にも細やかに表現されていた。それによって家入レオが持つボーカリストとしての、パフォーマーとしての懐の深さが奥行きを持って伝わってきた。
そしてもう一つ。今回はライブのオープニングとエンディングがデビュー曲の「サブリナ」であったことも最強の演出だったと思う。特にオープニングの「サブリナ」が、もうあっけにとられるくらいにスゴかった。3本のアコースティックギターのみで演奏されたのだが、始まり方がとてつもなく粋。1本目のギターのカッティングの音が聞こえてくると、そのギタリストにピンスポットが当たり、次ぎに2本目のギターの音がそこに重なり、それを弾くギタリストにスポットが当たり、最後にスポットが当たった3人目が家入レオ! 熱くうねるようなギターも圧巻なら、それとともに歌われていくボーカルも圧巻。バシッとキレよく終わる終わり方も、なんとも男前でかっこいい“静”の「サブリナ」となっていた。これ1曲だけでも“two colours”を見事に表現していると思わされたのだが、二度目に演奏された「サブリナ」は“動”に変身。デビュー時の切実なボーカルは、今や発散するボーカルになって耳に滑り込んできた。

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今回披露されたのはメドレー曲を含めると全21曲。ライブのために生まれた曲と言っても過言ではないアッパーな新曲「Hello To The World」も、CDで聴くよりも力強い曲になっていた同じく新曲の「オバケのなみだ」も。エレガントでしなやかに強い表現力にも舌を巻いた「Time After Time」「Just Missed The Train」のふたつのカバー曲も。これまでに発表された曲の中から選ばれた17曲も──。歌われた曲すべてが、今の家入レオによって、新たな色に染め上げられていく。そのさまを、リアルタイムで見せられているようだった。
2016年2月15日にデビュー5年目が始まる家入レオ。今年は「リリースもライブも、これまでにないくらい自己発信していきたい」と語っていた、その言葉がこれからどう形になっていくのか。それが、本気で楽しみになってきた。

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2016.2.2 家入レオ LIVE at Zepp 2016 ~two colours~ セットリスト

M1.サブリナ
M2.lost in the dream
M3.a boy
M4.Time after Time
M5.Shine
M6.Lay it down
M7.miss you 〜 Still
M8.Time After Time(カバー)
M9.Bless You 〜 Lady Mary
M10.オバケのなみだ
M11.チョコレート
M12.Last Stage
M13.Silly
M14.Just Missed The Train(カバー)
M15.君がくれた夏
M16.希望の地球
M17.純情
M18.サブリナ

<アンコール>
M19.Hello To The World

リリース情報

New Single 2016.02.17 On Sale

HelloToTheWorld_spA

Hello To The World(初回限定盤A)
CD+DVD/VIZL-931 ¥1,700+税

<CD>
01 Hello To The World
02 オバケのなみだ
03 君がくれた夏 (Piano Version)
04 Hello To The World
05 オバケのなみだ
06 君がくれた夏 (Piano Version)

<DVD>
「Hello To The World」Music Video+メイキング


HelloToTheWorld_spB

Hello To The World(初回限定盤B)
2CD/VIZL-932 ¥1,700+税

<CD1>
01 Hello To The World
02 オバケのなみだ
03 君がくれた夏 (Piano Version)
04 Hello To The World
05 オバケのなみだ
06 君がくれた夏 (Piano Version)

<CD2>
01 Just Missed The Train
02 Time After Time


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Hello To The World(通常盤)
CD/VICL-37141 ¥1,200+税

01 Hello To The World
02 オバケのなみだ
03 君がくれた夏 (Piano Version)
04 オバケのなみだ (TV Version)
05 Hello To The World
06 オバケのなみだ
07 君がくれた夏 (Piano Version)

家入レオ

1994年12月13日生まれ。福岡出身。シンガー・ソングライター。13歳で音楽塾ヴォイスの門を叩き、青春期ならではの叫び・葛藤を爆発させた「サブリナ」を完成させた15のとき、 音楽の道で生きていくことを決意。翌年単身上京。都内の高校へ通いながら、2012年2月に、メジャー・デビューを果たす。2月17日には、11枚目の最新シングル「Hello To The World」をリリースする。9月17日(土)三郷市文化会館 大ホールを皮切りに12月10日(土)東京国際フォーラム ホールAまで、19都市20公演にわたる初の全国ホールツアー“家入レオ 5th ワンマン Tour 2016”の開催が決定。詳細はオフィシャルHPにて。

オフィシャルサイト http://leo-ieiri.com/

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