映画『ちはやふる -結び-』特集  vol. 3

Interview

映画公開記念対談ー原作者・末次由紀と小泉徳宏監督が語る『ちはやふる』。 漫画と映画、それぞれの魅力とは?

映画公開記念対談ー原作者・末次由紀と小泉徳宏監督が語る『ちはやふる』。 漫画と映画、それぞれの魅力とは?

原作では妄想で終わりそうなストーリーを実現した『結び』はドリームチーム的な映画

(笑)。では、少し話題を変えまして……末次先生には映画の中で好きなキャラクター、小泉監督には原作に登場するキャラクターで好きな人物を、それぞれ挙げていただければと思います。

末次 私は、『結び』に出てくる、藤岡東高校かるた部の…(綿谷)新のチームメイトの松林兄弟・舜と滉が、いちいちツッコんでくれているのが好きでした。あれによって、新と(我妻)伊織ちゃんが生き生きしてくるというか、餅つきみたいな間の手の入れ方がすごく面白くて。おそらく新だけだとポヤ〜ンとしてしまうテンポを、クルクル回転している感じがすごくよく出ていて、いいチームだなと思いました。また、彼らが福井のかるた会で小さなころから一緒にやってきたことが、説明されなくてもわかってくるんですよね。それでいて、団体戦に出たことがない初々しさもあったり、田んぼの中を5人で走るシーンも瑞々しくて、彼らの素朴な魅力がすごく伝わってきました。今さらですけど、新を福井に転校させておいて、よかったって思いましたから(笑)。

藤岡東かるた部

小泉 原作(のキャラクター)で、ですよね。う〜ん…迷いますねぇ。今、気になっているのは、(冨原西高校の)速水さんですね。

末次 速水さん、(『結び』の)伊織ちゃんに半分入っているようなところありますよね。書道がグレードアップしていますけど(笑)。

小泉 速水さんが今後、千早たちと絡んでくるのかどうか…でもなぁ、もう原作だと東西挑戦者決定戦やってますもんね。

末次 そうですね、A級の大会がもうクイーン戦までないくらいになっているので、なかなか速水さんの出番がなくて。

小泉 何か速水さんは突然現れたので、この子は何かあるかもしれないとマークしているんですけど(笑)、何しろ出番が限られているので…。でも、動向が気になるんですよね。

速水節奈(冨原西)

末次 でも、速水さんは(富士崎高校かるた部の山城)理音と混ぜてもらって伊織になった感じがあって、しかも清原果耶ちゃんに演じてもらったので、描いてよかったなって思っています(笑)。

小泉 そうですね、速水さんと理音が混ざっているのが、我妻伊織ですね。あと、(藤岡東高校かるた部の)山本理沙。誰だろう、と思った人は原作を読んでみてください(笑)。

それでは最後に、これから『ちはやふる -結び-』をご覧になる方々へ、お二方からメッセージをお願いします。

末次 原作と少し違うラインで描かれている脚本になっていますが、原作を熱心に読んでくださっている方も、「こっちの千早も観てみたかった」と思うであろう『ちはやふる』にしてくださって。原作はまだ続いていますけど、もう一つのストーリーといいますか…みんなが高校かるたを最後までやりきるというラストをつくってもらえたと思います。
「もっと、ここを見たかったんだよ」という読者の方々の気持ちをすごく掬い上げてくれた作品になっていると私は思うので、何だろう…小泉監督ズルいなぁって(笑)!

藤岡東かるた部 左:綿谷 新(新田真剣佑) 右:我妻伊織(清原果耶) ©2018映画「ちはやふる」製作委員会 ©末次由紀/講談社

小泉 何ですか、それ(笑)。

末次 こっちが全部カードを出し終わった後に、「はい、ロイヤルストレート」みたいな感じで、もっとすごいカードを出されたっていう気がして。こっちの勝負はまだまだ先が長いのに、一足先に上がられちゃった、みたいな(笑)。

小泉 そうですね、ドリームチーム的な映画になっていますからね、『結び』は。

末次 でも、原作では妄想で終わってしまいそうなストーリーを実現してもらえたので、漫画を愛読してくださっている方にも新鮮に、そして楽しく観られる作品になったと思います。

小泉 確かに、原作のファンの方ほど、いい意味で裏切られることになるかもしれません。先を知っているからこそ、「それですか!?」と。とにかく、映画として必要なことはすべて入れたという感じがしているんですけど、漫画原作を映画化するということにおける、一つの答えと言いますか、ある種の到達点にはなっていると思いますし、続編としても究極のカタチを追求してつくったつもりですので、どなたが観ても楽しめるような映画に仕上がったという自負がありますので、ダマされたと思って映画館へ来てください(笑)。

©2018映画「ちはやふる」製作委員会 ©末次由紀/講談社

映画『ちはやふる -結び-』

全国東宝系にて公開中

【STORY】
いつも一緒に遊んでいた、幼なじみの千早・太一・新。家の事情で新が引っ越してしまい、離ればなれになってしまうが、高校生になった千早は、新にもう一度会いたい一心で、太一とともに仲間を集め、瑞沢高校かるた部を作った。
「新に会いたい。会って『強くなったな』と言われたい。」創部一年目にして、全国大会に出場した瑞沢かるた部だったが、千早は個人戦で史上最強のクイーンに敗れ、さらに強くなることを部員たちと誓った。
あれから二年、かるたから離れていた新だったが、千早たちの情熱に触れ、自分も高校でかるた部を作って、全国大会で千早と戦うことを決意する。一方、新入部員が入り、高校三年最後の全国大会を目指す瑞沢かるた部だったが、予選を前に突然、部長の太一が辞めてしまう。動揺と悲しみを隠せない千早…。千早、太一、新は、再びかるたで繋がることができるのか?

原作:末次由紀『ちはやふる』(講談社「BE・LOVE」連載)
監督・脚本:小泉徳宏
音楽:横山克
出演:広瀬すず 野村周平 新田真剣佑
   上白石萌音 矢本悠馬 森永悠希 清水尋也 優希美青
   佐野勇斗 清原果耶
   松岡茉優 賀来賢人/松田美由紀 國村隼

映画『ちはやふる -結び-』オフィシャルサイト
http://www.chihayafuru-movie.com/

©2018映画「ちはやふる」製作委員会
©末次由紀/講談社


【募集終了】抽選で1名様に末次由紀先生と小泉徳宏監督の直筆サイン入りプレスシートをプレゼント!

応募期間

※募集期間は終了致しました。

3月18日(日)~3月25日(日)23:59

・応募期間中にフォローを取り消された場合は、応募が無効となります。
・複数のアカウントで応募された場合は、1アカウントのみ有効となります。
・Twitterアカウントを非公開にしている場合は、応募対象外となります。
・落選者へのご連絡はございませんのでご了承ください。
・応募は日本国内にお住まいの方に限らせていただきます。

※個人情報の取扱いについて
・お客様からいただいた個人情報は、当キャンペーン当選者様へのお問い合わせのために利用いたします。なお、個人情報を当該業務の委託に必要な委託先に提供する場合や関係法令により求められた場合を除き、お客様の事前の承諾なく第三者に提供することはありません。上記をご承諾くださる方のみご応募ください。


末次由紀(Yuki Suetsugu)

福岡県生まれ。
1992年「太陽のロマンス」で「第14回なかよし新人漫画賞」佳作を受賞、同作品が「なかよし増刊」(講談社)に掲載されデビュー。07年から「BE•LOVE」(講談社)で「ちはやふる」の連載を開始。09年同作で「第2回マンガ大賞2009」を受賞するとともに「このマンガがすごい!2010」(宝島社)オンナ編で第1位となる。11年「ちはやふる」で「第35回講談社漫画賞」少女部門を受賞。自身初の原画展を、3月23日より東京、4月に大阪、5月に名古屋で開催予定。

小泉徳宏(Norihiro Koizumi)

1980年生まれ。東京都生まれ。
ROBOT所属。2006年『タイヨウのうた』で劇場長編映画監督デビューを果たし、大ヒットを記録。08年に佐藤隆太主演『ガチ☆ボーイ』を発表し、国内に留まらず、海外での評価も高く数々の海外映画祭で上映された。以降、蒼井優・鈴木京香・竹内結子・田中麗奈・仲間由紀恵・広末涼子が出演した『FLOWERS』(10)、佐藤健主演の『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(13)を手掛け、同作では新人の大原櫻子を発掘した事でも話題に。脚本も担当した前作『ちはやふる[上の句][下の句]』(16)でも、新人や若手俳優を次々に起用していく先見性とその繊細で情緒豊かな演出手腕は、各方面から高い評価を受けている。これからの日本映画界を背負って立つ存在。

原作本

ちはやふる
末次由紀 (著)
BE・LOVE
講談社
©末次由紀/講談社

まだ“情熱”って言葉さえ知らない、小学校6年生の千早(ちはや)。そんな彼女が出会ったのは、福井からやってきた転校生・新(あらた)。おとなしくて無口な新だったが、彼には意外な特技があった。それは、小倉百人一首競技かるた。千早は、誰よりも速く誰よりも夢中に札を払う新の姿に衝撃を受ける。しかし、そんな新を釘付けにしたのは千早のずば抜けた「才能」だった……。まぶしいほどに一途な思いが交差する青春ストーリー、いよいよ開幕!!
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